夕方、聖地ラムダ
ラース「ふう、ここの山道は少しデコボコしてるから大変だな」
マルティナ「いいトレーニングになるわね。それにしても、夕日に照らされて神殿がさらに綺麗に見えるわね」
ラース「本当だな、これはいい景色だ。さて、ベロニカ達の家に行ってみよう」
ベロニカとセーニャの家
コンコン
ラース「すみませーん」
セーニャ「あら?その声は....」
ガチャ
セーニャ「まあ!ラース様、マルティナ様!どうされたのですか?」
ラース「久しぶりだな、セーニャ。元気そうで何よりだ」
マルティナ「突然ごめんなさいね。久しぶりに顔を見たくなったの」
セーニャ「私も久しぶりにお二人に会えて嬉しいですわ。早速家にあがってください。お姉様もお呼びしますわ」
リビング
ベロニカ達の父「おや、セーニャ。お客さんかね?」
セーニャ「はい、お父様。私達と一緒に旅をしていたラース様とマルティナ様です。今日はこちらに顔を見せに来てくださったんです」
ベロニカ達の父「おやおや、それはどうも、家の娘達がお世話になっております。セーニャ達の父です。何もない家ですが、ゆっくりしていってください」
マルティナ「いえ、気にしないでください。私達の方こそ突然来たものですから」
ラース「そうですよ。そのままくつろいでいてもらって大丈夫です」
ベロニカ達の父「ありがとうございます。母さん、ベロニカ達の友達が来てくれた。今日はご馳走にしよう」
ベロニカ達の母「まあ!こんな所までわざわざありがとうございます。ベロニカ達の母です。いつも娘達がお世話になっております」
ダダダダ!
二階からベロニカが走ってきた
ベロニカ「マルティナさん!ラース!久しぶりね!」
ベロニカ達の母「こら!ベロニカ!騒がしくしないの!」
ベロニカ「うっ....。ごめんなさい、お母さん。それにしても突然どうしたのよ、連絡も無しに来るなんてマルティナさんらしくないわね」
マルティナ「ごめんなさいね、ベロニカ。今、私達は新婚旅行中なの。それで各地の仲間達の所を回っているのよ」
ラース「この仲間達の所を巡ろうって発案したのは俺だからな。しかも、連絡無しっていうサプライズ付きだ」
ベロニカ「えぇ!新婚旅行!?いいじゃない!だからグレイグさんもマルス達もいないのね」
セーニャ「まあ!とっても素敵ですわ!新婚旅行なんて憧れますわ」
ベロニカ達の母「セーニャ、悪いのだけどお料理手伝ってくれる?今日は腕を振るわなくちゃ」
セーニャ「わかりましたわ、お母様。それではラース様、マルティナ様。ゆっくりしていてください」
ラース「何だか悪いな。こっちが突然押しかけたっていうのに。俺達も何か手伝おうぜ」
マルティナ「そうね。私達も料理できるし、何か力になれると思うわ」
ベロニカ「いいのよ、気にしないで!それに、新婚旅行中なんでしょ?甘えてていいの!おもてなしくらいさせてよね」
ラース「そ、そうか?まあ、ベロニカと話してるか」
ベロニカ「そうよ、私も聞きたい事たくさんあるわ」
夕食時
ベロニカ達の父「おやおや、お二人は結婚された上に子どもまでいらっしゃるのですか。素晴らしいですなぁ。子どもはいいですぞ。私達を笑顔にさせてくれる、まさに天使のような存在です」
マルティナ「お父様がおっしゃると説得力が違いますね。私達もこれから頑張っていきます」
ベロニカ「マルスやルナはどれくらい大きくなったの?」
ラース「今な、少し喋れるようになってきて、俺の事をとーって呼ぶようになったんだぜ。マルティナの事はかー、だな」
セーニャ「とってもかわいらしいですわね。また近々伺おうと思ってたんです」
マルティナ「赤ちゃん達の成長には驚かされるわ。数日で変わっていくんだもの。最近簡単な事じゃ泣かなくなったのよ」
ベロニカ「そろそろ一歳になるのよね?私達もお祝いしないとだわ」
セーニャ「もうそんなに経つのですね。時の流れは早いものですわ」
マルティナ「ちょっとラース?私が何を言いたいのかわかるわよね?」
ラース「うっ....。だってよ、このグラタンとか美味いんだぞ?マルティナも食べてみろよ」
マルティナ「わかったわ、それはあなたに近づけないでおくわね」
マルティナはグラタンをラースから遠ざけた
ラース「ああ!マルティナ!やめてくれ!」
セーニャ「ラース様は食事制限でもされているのですか?」
マルティナ「聞いてよ、ベロニカ!セーニャ!ラースったら最近本当によく食べるのよ!グレイグにお腹が出てきたって言われたんだから!」
セーニャ「まあ!そうなのですか?見た目は変わっていないようですが」
ベロニカ「あんた、旅の時も宿とかでよく食べてたわよね。あの時はよく動いてたから問題無かったけど、今はまずいんじゃないの?」
ラース「そんな事ないんだよ!俺は今だって訓練でよく動いてんだ!だから、腹が出てきたのはグレイグの気のせいだ!」
ベロニカ「本当に?ちょっと失礼するわね。......触ってみても確かに腹筋だらけね」
マルティナ「でも、だからといって食べ続けるのはよくないわよ!適度な量ってものがあるわ」
ラース「うっ....」
ベロニカ「アハハ!完全に尻に敷かれてきてるじゃない」
セーニャ「でもお姉様、明日のあれはどうしましょう。私、ラース様達を誘えば必ず勝てると思っていたのですが」
ベロニカ「あ.....。それもそうね。どうしようかしら」
マルティナ「何の話?明日何かあるの?」
セーニャ「実は、明日ダーハルーネでスイーツ大食いコンテストがあるんです。一位の商品が世界の最高峰スイーツ盛り合わせでして、私とっても食べてみたくて。
お姉様と頑張って出ようとしていたのですが、二人では流石に一位は無理だと思って、ラース様に頼ろうとしていたんです」
ラース「はい!俺も出ます!」
ベロニカ「回答早すぎよ。でも、確かに大食いならラースを連れて行くのが私達の中では一番なのよね。シルビアさんは明日は難しいって言ってたし。私も一位の商品は気になるのよね」
マルティナ「うーん、でも、それだとラースが....」
ラース「マルティナ、何を悩んでいるんだ!俺は一位の商品は特に興味はない!だが、その一位の商品を王様へのお土産にしよう!甘い物好きの王様なら絶対に喜ぶぞ!」
マルティナ「な、なるほど。それは確かにありね。......わかったわ。出ましょう。ただし!私も出るわ。四人ならラースの担当する量も減るでしょ?」
セーニャ「まあ!マルティナ様も出てくださるのですか!ありがとうございます!」
ベロニカ「やったわ!これなら一位間違いなしよ!」
ラース「よし!明日はダーハルーネでスイーツ食べまくりだ!!」
三人「おーー!」
マルティナ「......心配だわ」