次の日、ダーハルーネの町 ステージ上
そこにはコンテストを見るために多くの人が集まっていた
ベロニカ「やっぱり賑わってるわね。ここの人達、皆コンテストに出るか、観戦するかだと思うわ」
セーニャ「私、負けませんわ!」
マルティナ「ここまで来たら簡単には譲らないわ、勝ちを獲りにいくわよ!」
ラース「受付はあそこか。俺がしてこよう」
その後
司会者「それでは今からスイーツ大食いコンテストを始めます!私、実況を務めさせていただく、ドンという者です。よろしくお願いします。
それでは、立候補者達にはこのテーブルで競っていただきます。立候補者の方達どうぞこちらへ」
全員ステージに上がっていく
司会者「こちらの方々は女性三人でのご参加となります。意気込みの方聞いてもよろしいですか?」
女性陣「大食いなら自信あります!何でも食べますよ!」
司会者「ありがとうございます!これは期待ができますね!次の方々はなんと女性三名、男性一名の混合チームです。意気込みの方聞いてもよろしいですか?」
セーニャ「甘い物には目がありません。一位絶対に取ってみせますわ!」
司会者「おお!素晴らしいです!応援しています。最後の方は何と男性たった一人でのご参加となっております。これは強者の予感がしますね!意気込みの方聞いてもよろしいですか?」
男「俺の胃袋なら何百人前でも行けるぜ!今日のために好きな甘い物も我慢してきたんだ!負けられねえ」
司会者「ありがとうございます。これは誰が勝つのか予想が全くできません。それでは、早速始めていきましょう!
まず最初に食べていただくのは、こちらのチョコタルトです。ですが、その量は何と!350個!いきなりハードですよ!それではお願いします!」
女性陣「一人120個でいくわよ!」
男性「........」
マルティナ「いきなりあなた達エースには任せられないわ。ここは私とベロニカで全部食べるわ」
ベロニカ「ええ、そうね。私だってペンダントで大人に戻ったんだもの。200個くらいならいけるわ!」
司会者「さあ!各チーム続々と食べていきます。しかし、混合チームの方達は何と!たった二人で食べております。これは今後の温存かー!?期待していきましょう!」
数十分後
司会者「さあ!各チーム全員タルトを食べ終わりました。まだ行けそうですね!次は難関ですよ!これならどうだ!超巨大ケーキです!量は何と!200人前!ここを乗り切れるか!?」
しばらく経ち
女性陣「うっ....」
司会者「おっと、女性陣のチームが苦しそうだ!無理しないでくださいね」
マルティナ「私達で大体6割は食べるから、そこからはお願いしていいかしら?」
ラース「おう、無理すんなよ」
ベロニカ「そこまでならいけるわ。後は頼んだわよ」
司会者「おおっと!ここまでたった二人で食べていた混合チームも、作戦を変えてくるか!?しかし、後ろの二人はまだ何も食べていない!このチームの勝ちとなるか!?」
男性「ふう....」
司会者「おおっと、しかし男性の方も負けてはいません。もうケーキは半分ほど無くなっています。やはり強い!意気込みは伊達ではない!」
数十分後
女性陣「ごめんなさい」
司会者「あーっと!ここで、リタイア!ですが、よく頑張りました!皆様、女性陣のチームの方々に拍手を!」
パチパチパチ!
マルティナ「バトンタッチね。お願い」
ラース「ああ、任せておけよ。セーニャ、行けるな?」
セーニャ「もちろんですわ、ラース様」
司会者「ここで混合チームはバトンタッチだ!凄いスピードで残りがなくなっていきます!これは、強い!やはり戦力を温存していたようです!」
男性「負けられん!」
司会者「おお!これを見て男性の方もスピードアップ。こちらも残りがなくなっていく!さあ、これが今後にどう響くか!」
その後
司会者「それでは、最後のメニューとなります!最後はやはりデザート。さっぱりといきましょう!超特大パフェだ!100人前!さらにこれを2つだ!さあ!優勝商品はどちらの手に渡るのでしょうか!」
ラース「ここまでくると、もうパフェではないだろ」
セーニャ「それでは一人で食べていきましょう」
男性「これくらいなら!」
数十分後
男性「......」
司会者「男性の方、まっすぐ見つめております。これはまずいでしょうか」
ラース「うめえな、こりゃあ」
セーニャ「私も美味しくいただいてますわ」
司会者「こちらの二人は余裕の表情で食べております!どうなっているんでしょう!これは勝負は決まったか!?」
一時間後
ラース「完食だ」
セーニャ「私も終わりましたわ」
司会者「あーっと!ついに完食!!混合チーム!この二人はやはり強かった!!」
男性「ぐっ....。すまない、リタイアだ」
司会者「これで心が折れてしまったか。残り半分にして断念!しかし、一人でここまで食べるとは素晴らしいです!一人で食べた量なら確実に一位です!ぜひ皆様、こちらの男性の方に大きな拍手を!」
パチパチパチパチ!!
マルティナ「やったわね!流石ラースとセーニャね。飲み物みたいにあの大きいパフェを食べてたわね」
ベロニカ「あんた達本当どうなってんのよ」
司会者「それでは優勝者の混合チームの方々!代表の方、前にどうぞ」
ラース「俺だな」
司会者「それでは優勝者の混合チームに、商品の最高峰スイーツ盛り合わせをプレゼントいたします。優勝おめでとうございます!」
大きな箱がラースに渡された
ラース「やったぜ、ありがとな」
司会者「感想の方お聞きしてもよろしいですか?」
ラース「やっぱり最初の温存は大事でしたね。彼女達が頑張ってくれたので、俺達が食べたのは僅かで済みました」
司会者「なんと!あの量を僅かと言い切りました!これは凄い!普段からよく食べていらっしゃるのですか?」
ラース「ああ、食べる事は結構好きだからな。色々なものを普段から食べてるんだ」
司会者「それなのにこのお体なんですね。何とも素晴らしい!皆様、こちらの混合チームの方々に拍手をお願いします!それではコンテストはこれにて閉幕となります!多くの皆様、お集まりいただきありがとうございました!」
その後
セーニャ「ああ、幸せですわ。どれから食べていいか迷っちゃいますわ」
ベロニカ「本当ね。雑誌とかで目にした物も多いわ。夢のような物だと思っていたけど、まさか食べられる時が来るなんて」
マルティナ「私達もいくつかもらうわね。城の方に持ち帰るわ」
ラース「えっと...マルティナ、もしかして、俺の分もあったりとか.....」
マルティナ「え?何を言っているの?あるわけないでしょ。私達はここでたくさん食べたじゃない。むしろ、今日からしばらくは禁止よ」
ラース「........」
ラースはそれを聞き、肩を落とした
セーニャ「あ、ラース様、気を落とさないでください」
ベロニカ「そんなに食べる事に拘ってると本当に太るわよ」
ラース「美味いものは誰だって食べたいだろ!!」
マルティナ「この数個でいいわ。残りはセーニャ達で食べてちょうだい」
セーニャ「ありがとうございます、マルティナ様」
宿
ラース「ふっ....。ふっ....」
ラースは筋トレをしている
コンコン
マルティナ「ラース、いる?入ってもいいかしら?」
ラース「ああ、マルティナか。大丈夫だぜ」
ガチャ
マルティナ「キャッ!ちょっと!大丈夫じゃないわよ!なんで上を着てないの!」
マルティナはすぐに後ろを向いた
ラース「いや、今筋トレしてたんだよ。別に俺の裸なんて何度か見た事あるだろ」
マルティナ「少しは躊躇いなさい!もう!上を早く着て!」
ラース「わかったよ。かわいいなあ、マルティナは。ほら、着たぜ」
マルティナ「全く!ああ、そうだったわ。今、前に行ったパフェの店の店長さんが来てるのよ。コンテスト見てたらしいわよ。ラースの事呼んでるわ」
宿屋前
店長「おい、ラース!見たぜ、コンテスト。ちゃっかり優勝しやがって!しかもあの時の美女の方々と一緒じゃないか!どこまでも羨ましいやつだな!」
ラース「何だよ、見てたのか。どうだった?余裕だっただろ?」
店長「ああ、お前の顔が常に憎たらしかったよ。それと最後のパフェ、作ったの俺なんだぜ?気付いてたか?」
セーニャ「まあ!そうだったのですか!?色々乗っていたのでわからなかったですわ」
ラース「流石に俺も気づかなかったな。美味いとは思ってたが、まさかお前が作っていたとは」
店長「俺の巨大パフェ、あれが好評なら店でも出そうかと思ってたんだが、あまりの大きさに途中で残していく人が多くてな。もう作るのはやめていたんだ。
だが、お前達なら食えるんだな!なら、今度来た時あれが食べたかったら事前に俺に連絡くれれば作っておくぜ?」
セーニャ「まあ!本当ですか!私、ぜひまた食べたいですわ!」
ラース「へえ、そりゃあいい。俺も次からは頼もうかな」
店長「そうだ。俺からラースにプレゼントやるよ。あのパフェを作ってくれたお礼で貰ったんだが、俺には相手がいなくてな。ラースなら使えるだろ?」
店長はあるチケットをラースに渡した
その夜
マルティナ「ええ!?ソルティコのリゾートホテル!?」
ベロニカ「そんなの貰ったの!?いいなー!」
ラース「ああ、新婚旅行の最後はここに泊まろうぜ」
セーニャ「それはとってもいい案だと思います、ラース様!」
マルティナ「でもケーキがあるわよ。これはどうするの?」
ベロニカ「それなら私達が一緒に保管しておくわ」
ラース「お!それいいな!頼んでもいいか?」
セーニャ「はい。保管するだけなら増えても問題ありませんので」
マルティナ「それじゃあ甘えちゃうけど、よろしく頼むわね」
ベロニカ「折角の新婚旅行なんだもの!たっぷり楽しんでよ、マルティナさん」
マルティナ「ふふ、ありがとう、ベロニカ」
ラース「それじゃあ明日はまたソルティコに行こうか」