ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

141 / 589
141.謝罪

次の日、デルカダール城

 

 

 

バンの部屋

 

 

 

ガチャ

 

 

 

バンが部屋に入ると中にはラースが待ち構えていた

 

 

 

ラース「ん?何だ、お前?(そろそろだと思ってたよ)」

 

 

 

 

バン「し、ししょ....。ラース将軍!」

 

 

 

 

ラース「何しに来やがった。辞めたんじゃなかったのかよ」

 

 

 

 

バン「ラース将軍.....俺、間違ってました。嫌な現実から目を背けて....逃げていました。そんな事したって、何も変わらないのに。メグの事を守るとか言っておきながら、弱気になって......ラース将軍との約束も守れてませんでした」

 

 

 

 

ラース「何が言いたい」

 

 

 

 

バン「俺、もう逃げません!!途中で諦めたりなんかしません!!俺は、またあいつの隣に居続けたいんです。これからも、一緒に笑っていくんです。

 

 

 

そのために、強くなりに戻ってきました!!どうか、もう一度、俺に強さを教えてください!!」

 

 

 

バンは土下座している

 

 

 

ラース「......」

 

 

 

 

バン「俺の心は、師匠とメグに捧げました。師匠に、どこまでもついていきます。どうか、弱い俺を、また弟子として鍛えてください!お願いします!!」

 

 

 

バンはラースの目をはっきりと見ている

 

 

ラース「......ふ。ハハハハ!やっと元のバンに戻りやがったか。そうだ、その目だ。現実を見て、覚悟し、負けぬ心を現したその強い目だ。お前のその目を、俺は待ってた。あんなに弱いお前なんか知らなかったからな。おかえり、バン」

 

 

 

 

 

バン「師匠.....!ありがとうございます。俺、馬鹿だから何もわかってなかったんです。何もわかってなかったのは俺の方なのに、師匠を馬鹿にしてごめんなさい!」

 

 

 

 

ラース「俺も少しハッパをかけすぎたな。悪かった。だが、お前なら戻ってきてくれると信じていた」

 

 

 

 

バン「やっぱり全部お見通しだったんですね。あのチケットも、メグの事も。俺の心の中も」

 

 

 

 

ラース「何だ、気づいたのかよ。そう言われると恥ずかしいな。それで?どうだったんだよ」

 

 

 

 

バン「メグの記憶は全部戻りました。俺はそこでメグに励まされ、自分のバカさに、師匠の思いに気づけたんです。それと、メグと生涯一緒に歩いて行く事を約束しました」

 

 

 

 

ラース「ハハ!そこまで行ったのかよ。それは想定外だ。まあ、よかったじゃないか、バン」

 

 

 

 

バン「はい!師匠には感謝してもしきれないほど感謝してます!今日からまたお願いします!」

 

 

 

 

ラース「これで謝罪は終わりか?」

 

 

 

 

バン「はい」

 

 

 

 

ラース「まだ足りないよなぁ?」

 

 

 

 

バン「え.....。と言うと...?」

 

 

 

 

ラース「謝罪って何で書くか知ってるか?罪を謝るんだ。そう、お前は罪を犯した。罪には、何が必要だ?」

 

 

 

ラースはニコニコしている

 

 

 

バン「......あ、アハハ.....罰......ですかね」

 

 

 

バンはだんだん顔が青くなっていく

 

 

 

ラース「よくわかってるじゃないか、バン。つまり、わかってるな?」

 

 

 

 

バン「あ.....あの....何でそんなに笑顔なんですかね?(やっぱりこうなるのかな)」

 

 

 

 

ラース「いやー、今日の訓練は楽しみだなぁ?今までで一番きつーいやつにしてやろう」

 

 

 

 

バン「わ.....わぁー、俺も.....楽しみ......(メグ、次会うのは命の大樹かもしれない)」

 

 

 

バンの目からは涙が出そうになっている

 

 

 

その後、訓練場

 

 

 

ラース「今日の訓練はこれで終わりだ。各自、できなかった所はまた覚えておけよ!解散!」

 

 

 

 

バン「......」

 

 

 

隅にはボロ雑巾のようなバンが倒れていた

 

 

 

ギバ「あれ、生きてるのか?というか、腕が変な方向向いてないか?」

 

 

 

 

ロベルト「さっきから動いてない。おい!医療部屋に連れて行くぞ!」

 

 

 

 

ベグル「俺、バンの訓練、見てるだけで死にそうな気分になったぜ」

 

 

 

 

ガザル「つまり、バンはもう...」

 

 

 

マルティナとラースの部屋

 

 

 

ラース「特訓終わったぜ」

 

 

 

 

マルティナ「ラース、お疲れ様。よかったわね、バンが戻ってきてくれて」

 

 

 

 

ラース「また手間がかかるぜ。お?ルナ、お絵かきか?」

 

 

 

 

ルナ「かー」

 

 

 

 

マルス「とー、とー。あー」

 

 

 

マルスはラースに手を伸ばしている

 

 

 

ラース「マルスは俺見るとすぐに抱っこをねだるな。マルティナの方がいいだろうに」

 

 

 

 

マルティナ「そんな事ないわよ。ラースだって上手だわ。さっきグレイグがマルスに車にさせられてたのよ」

 

 

 

 

ラース「ハハハ!でも、グレイグ喜んでただろ?あんな見た目して、子ども好きだからな」

 

 

 

 

マルティナ「そう言えば、明日ラースはお休みよね。また町の方に行くの?」

 

 

 

 

ラース「ああ、そうだな。それとイシの村に行ってこようと思ってるんだ。何か用事か?」

 

 

 

 

マルティナ「それなら尚更よかったわ。マルスとルナを、外に連れて行ってほしくて。最近窓からよく外を見てるから、偶にはお城から出してあげないと。バルコニーだけじゃ限界だわ」

 

 

 

 

ラース「たしかにそうだな。イレブンにも見せにいこう。よーし、マルス、ルナ。明日は父さんと一緒にお出かけだぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。