次の日、デルカダール城
バンの部屋
ガチャ
バンが部屋に入ると中にはラースが待ち構えていた
ラース「ん?何だ、お前?(そろそろだと思ってたよ)」
バン「し、ししょ....。ラース将軍!」
ラース「何しに来やがった。辞めたんじゃなかったのかよ」
バン「ラース将軍.....俺、間違ってました。嫌な現実から目を背けて....逃げていました。そんな事したって、何も変わらないのに。メグの事を守るとか言っておきながら、弱気になって......ラース将軍との約束も守れてませんでした」
ラース「何が言いたい」
バン「俺、もう逃げません!!途中で諦めたりなんかしません!!俺は、またあいつの隣に居続けたいんです。これからも、一緒に笑っていくんです。
そのために、強くなりに戻ってきました!!どうか、もう一度、俺に強さを教えてください!!」
バンは土下座している
ラース「......」
バン「俺の心は、師匠とメグに捧げました。師匠に、どこまでもついていきます。どうか、弱い俺を、また弟子として鍛えてください!お願いします!!」
バンはラースの目をはっきりと見ている
ラース「......ふ。ハハハハ!やっと元のバンに戻りやがったか。そうだ、その目だ。現実を見て、覚悟し、負けぬ心を現したその強い目だ。お前のその目を、俺は待ってた。あんなに弱いお前なんか知らなかったからな。おかえり、バン」
バン「師匠.....!ありがとうございます。俺、馬鹿だから何もわかってなかったんです。何もわかってなかったのは俺の方なのに、師匠を馬鹿にしてごめんなさい!」
ラース「俺も少しハッパをかけすぎたな。悪かった。だが、お前なら戻ってきてくれると信じていた」
バン「やっぱり全部お見通しだったんですね。あのチケットも、メグの事も。俺の心の中も」
ラース「何だ、気づいたのかよ。そう言われると恥ずかしいな。それで?どうだったんだよ」
バン「メグの記憶は全部戻りました。俺はそこでメグに励まされ、自分のバカさに、師匠の思いに気づけたんです。それと、メグと生涯一緒に歩いて行く事を約束しました」
ラース「ハハ!そこまで行ったのかよ。それは想定外だ。まあ、よかったじゃないか、バン」
バン「はい!師匠には感謝してもしきれないほど感謝してます!今日からまたお願いします!」
ラース「これで謝罪は終わりか?」
バン「はい」
ラース「まだ足りないよなぁ?」
バン「え.....。と言うと...?」
ラース「謝罪って何で書くか知ってるか?罪を謝るんだ。そう、お前は罪を犯した。罪には、何が必要だ?」
ラースはニコニコしている
バン「......あ、アハハ.....罰......ですかね」
バンはだんだん顔が青くなっていく
ラース「よくわかってるじゃないか、バン。つまり、わかってるな?」
バン「あ.....あの....何でそんなに笑顔なんですかね?(やっぱりこうなるのかな)」
ラース「いやー、今日の訓練は楽しみだなぁ?今までで一番きつーいやつにしてやろう」
バン「わ.....わぁー、俺も.....楽しみ......(メグ、次会うのは命の大樹かもしれない)」
バンの目からは涙が出そうになっている
その後、訓練場
ラース「今日の訓練はこれで終わりだ。各自、できなかった所はまた覚えておけよ!解散!」
バン「......」
隅にはボロ雑巾のようなバンが倒れていた
ギバ「あれ、生きてるのか?というか、腕が変な方向向いてないか?」
ロベルト「さっきから動いてない。おい!医療部屋に連れて行くぞ!」
ベグル「俺、バンの訓練、見てるだけで死にそうな気分になったぜ」
ガザル「つまり、バンはもう...」
マルティナとラースの部屋
ラース「特訓終わったぜ」
マルティナ「ラース、お疲れ様。よかったわね、バンが戻ってきてくれて」
ラース「また手間がかかるぜ。お?ルナ、お絵かきか?」
ルナ「かー」
マルス「とー、とー。あー」
マルスはラースに手を伸ばしている
ラース「マルスは俺見るとすぐに抱っこをねだるな。マルティナの方がいいだろうに」
マルティナ「そんな事ないわよ。ラースだって上手だわ。さっきグレイグがマルスに車にさせられてたのよ」
ラース「ハハハ!でも、グレイグ喜んでただろ?あんな見た目して、子ども好きだからな」
マルティナ「そう言えば、明日ラースはお休みよね。また町の方に行くの?」
ラース「ああ、そうだな。それとイシの村に行ってこようと思ってるんだ。何か用事か?」
マルティナ「それなら尚更よかったわ。マルスとルナを、外に連れて行ってほしくて。最近窓からよく外を見てるから、偶にはお城から出してあげないと。バルコニーだけじゃ限界だわ」
ラース「たしかにそうだな。イレブンにも見せにいこう。よーし、マルス、ルナ。明日は父さんと一緒にお出かけだぞ」