ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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142.カミュの悩み

次の日、デルカダール城下町

 

 

 

女性「まあ、この子達がマルティナ様達の子どもなんですね。かわいらしいですね」

 

 

 

 

ラース「ハハ、ありがとうございます」

 

 

 

 

男性「この頃の年齢はまだまだ目が離せないですよね」

 

 

 

 

ラース「そうなんです。最近何でも興味を持って動き回るんですよ。少し目を離しただけでも大変です」

 

 

 

ラースは周りの人達の対応に追われていた

 

 

 

その後、道中

 

 

 

ラース「ふぅ、大変だった。ほら、マルス、ルナ。外の空気はどうだ?綺麗だろ?父さん達が守った世界だぞ」

 

 

 

イシの村、イレブンの家前

 

 

 

コンコン

 

 

 

イレブン「はーい」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

イレブン「あ!ラース!」

 

 

 

 

ラース「よお、イレブン。今日は休みでな、この村に遊びにきたんだ」

 

 

 

 

イレブン「よかったよ、昨日カミュ達も来ててね。この後お城に行こうって話をしてたんだ」

 

 

 

 

ラース「おお、それは危なかったな。あやうく入れ違いになる所だった」

 

 

 

 

イレブン「どうぞ、入って。今から遅めの朝食なんだ」

 

 

 

イレブンの家

 

 

 

ペルラ「おや、ラース様。久しぶりです。子ども達もいるじゃないですか。子ども達も出してやってください。相手しますよ」

 

 

 

 

マヤ「あれ!?兄ちゃんだ!久しぶり!子ども達もいるじゃん!」

 

 

 

 

カミュ「げ。また面倒なやつが突然きやがった」

 

 

 

 

ラース「やあ、マヤちゃん。久しぶりだな。カミュ?喧嘩なら大歓迎だ。返り討ちにしてやるから表でようか」

 

 

 

 

カミュ「すみませんでした」

 

 

 

 

マヤ「本当に大きくなったな、子ども達。あ、手を伸ばしてくれてる」

 

 

 

 

ペルラ「まあまあ、かわいい事。イレブンがこの頃だった時を思い出すねえ。こんなおばさんだけどよろしくね」

 

 

 

 

ルナ「キャッ!キャッ!」

 

 

 

 

マルス「うー?あー」

 

 

 

 

カミュ「何だ、マルス。俺に手を伸ばして」

 

 

 

 

ラース「カミュに抱っこ求めてるんだな。ほら、頼んだぞ」

 

 

 

 

カミュ「やった事ねえんだがな。こんなんでいいのか?」

 

 

 

カミュは不安そうにマルスを抱き抱える

 

 

 

イレブン「カミュ、似合うよ!」

 

 

 

 

カミュ「それは褒めてるのか?」

 

 

 

 

マヤ「ルナちゃん、俺の髪で遊んでる。へへ」

 

 

 

 

ルナ「あー、あー」

 

 

 

 

ペルラ「おや、どうしたんだい?」

 

 

 

 

イレブン「かぼちゃ指してるよ。気になるのかな?」

 

 

 

 

ラース「最近何でも興味を持ってな。いろんな所を動き回るんだ。新しい場所でウキウキしてるんだろうな」

 

 

 

 

カミュ「いて、痛え、おい、引っ張るな!ラース、こいつ何とかしろ!」

 

 

 

 

マルス「キャッ!キャッ!」

 

 

 

マルスはカミュの髪の毛を引っ張っている

 

 

 

ラース「ハハ、ほら、マルス。髪の毛が気になるのはわかるけどやめなさい」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「折角来たんだし、神の岩に登ってみたかったんだよ」

 

 

 

 

マヤ「あのでっけえ岩の事だよな!俺も行きたい!」

 

 

 

 

イレブン「いいよ、それじゃあ行こうか」

 

 

 

 

ペルラ「気をつけるんだよ」

 

 

 

神の岩

 

 

 

カミュ「結構デコボコしてるな」

 

 

 

 

イレブン「うん。途中から少し険しいから、ラースは特に気をつけてね」

 

 

 

 

ラース「まあ、何とかなるだろ」

 

 

 

頂上

 

 

 

イレブン「ここが頂上だよ。ここの景色結構お気に入りなんだ」

 

 

 

 

マヤ「すげえ....。いろんな所が見える。かなり高いんだな」

 

 

 

 

カミュ「やっぱいい場所だな、ここは。気持ちがいいぜ」

 

 

 

 

ラース「ほら、お前達、いい景色だろ?城からとはまた違うんだ。よく見てるんだぞ」

 

 

 

ラースは二人を下ろして景色を見せていた

 

 

 

その後

 

 

 

カミュ「そういえばイレブン。道中下の川が海に繋がってる所あったよな」

 

 

 

 

イレブン「うん、あるよ。よく気づいたね」

 

 

 

 

カミュ「そこが干潮で通れる様になってたぜ。行ったことあるか?あの先にお宝の匂いがしたぜ」

 

 

 

 

イレブン「え!?本当!?」

 

 

 

 

マヤ「兄貴、それマジ!?イレブン、探しに行こうぜ!」

 

 

 

 

イレブン「うん、行こう、マヤちゃん!」

 

 

 

二人は走っていった

 

 

 

カミュ「さて....と、ちょっといいか?ラース」

 

 

 

 

ラース「人払いまでして何だよ。喧嘩なら下に降りてからな」

 

 

 

 

カミュ「それは俺がボコボコにされて終わりだからやらねえ。一つ相談があるんだ」

 

 

 

 

ラース「カミュが、俺に?何だよ」

 

 

 

 

カミュ「お前もそうだが、マルティナにもだな。最近、マヤのやつがおしゃれに気を使いはじめてな。服とかイヤリングとか靴とかに興味あるみたいなんだ。

 

 

 

俺は平和になったからマヤのやりたいようにやってほしいんだが、あいつは綺麗だとは思っても、自分には似合わないみたいな感じで諦めてるんだよな。

 

 

 

俺が買えばいいって言っても聞かねえんだ。俺もそういう服とかよくわからなくてよ。特に女物なんてもっとわからん。だからどうしようかと思っててな」

 

 

 

 

ラース「なるほどな。マヤちゃんは12か13だったか。確かに、その年はおしゃれに気を使い始める年頃だ。俺もマヤちゃんは女の子だから、そういう事にどんどん興味を持っていいと思うが、何か悩みがあるのかもしれないな」

 

 

 

 

カミュ「ラースもそう思うだろ?ただ、俺じゃあダメみたいなんだよな。イレブンにも相談して、レシピにあるかわいい服とかを見せてやったんだが、あいつは興味はすごいんだがどうしても一歩踏み出さないんだよな。

 

 

 

ベロニカやセーニャに相談しようと思ってたんだが、マヤが子ども達を見たいと言ってな。一先ずこっちに来たんだ」

 

 

 

 

ラース「優しいお兄ちゃんだねぇ。ふむ.........。よし、こんなのはどうだ?俺とマルティナがマヤちゃんをお城でしばらく預かろう。そこでマルティナからいろんな格好を試させてもらうんだ。

 

 

 

昔、王様が小さかったマルティナのために用意していた女の子の服が捨てられずに余ってるからな。それを着て自分の姿を見てもらうんだ。同じ女性からの意見なんてマヤちゃんには新しいと思う。マヤちゃんはそれで少しでも自信をつけてもらおう。

 

 

 

マヤちゃんはお城に泊まれるし、ご飯もたくさん食べれる。子ども達ともたくさん遊べる。どうだ?メリットは多いと思うぞ。最終判断はカミュやマヤちゃんだけどな」

 

 

 

 

カミュ「なるほどな。それなら確かに好都合だ。俺はそれで構わないが、マヤの事だ。迷惑たくさんかけるぞ?」

 

 

 

 

ラース「そんな事ないさ。カミュが思っている以上にマヤちゃんはもう気を使える。敬語や字が書けないなんて、どうだっていいんだよ。

 

 

 

前の時だって王様も全く気にしてなかったからな。むしろ、娘にできなかった事ができるって喜んでるまであったんだから」

 

 

 

 

カミュ「そうか。なら、俺はそれで構わないぜ。後はマルティナとマヤに聞いてみないとな。マヤにはお城に泊まりたかったら言えよってくらいにしておくか」

 

 

 

 

ラース「前はかなり喜んでたからな。今回も悩む事なくこっちに来るだろ」

 

 

 

 

カミュ「ありがとな、ラース。助かるぜ」

 

 

 

 

ラース「お?カミュが珍しく素直だな。ありがたいが、何だか気持ち悪いぞ?」

 

 

 

 

カミュ「チッ!本当に俺はその口を黙らせてやりたいんだがな」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

イレブン「本当にお宝があったよ。しかも新しいレシピ!すごく嬉しい!ありがとう、カミュ」

 

 

 

 

マヤ「そんなにいいのか?俺には全くわからねえや」

 

 

 

 

ラース「俺はそろそろ城に戻るぞ。イレブン達もどうせこっちに来ようとしたなら来るか?歓迎するぜ?」

 

 

 

 

イレブン「じゃあ顔を出しに行こうかな」

 

 

 

 

マヤ「俺、またお城泊まりたい!兄貴、いいだろ?」

 

 

 

 

カミュ「予想通りだな。マヤ、お前子ども達に前から会いたいってうるさかったもんな。我慢してた分、何泊かしてこいよ」

 

 

 

 

マヤ「え!?そんなにいいの!!やった!!兄ちゃん、泊まっていい?」

 

 

 

 

ラース「おう、どんどん泊まれよ。王様もグレイグもマルティナも待ってるぞ。王様なんて、マヤ殿は次いつ泊まってくれるのだ?って催促された事あるんだからな」

 

 

 

 

イレブン「そんなになの?すごいじゃん、マヤちゃん」

 

 

 

 

マヤ「あそこ皆、俺に優しくてさ。飯も美味いし、ベッドはふかふかだし天国だぜ」

 

 

 

 

カミュ「何だかラースがやたらと優しく感じるな。どうしたんだよ」

 

 

 

 

ラース「別に大差ないと思うぞ。関係あるとするなら、昨日からバンの特訓に熱を入れてる事かな。あいつもまた頑張り始めたからな。俺も体動かせていい気分なんだ」

 

 

 

 

マヤ「イレブンに勝ったっていう兵士の事だよね」

 

 

 

 

カミュ「あの強い兵士の事か。大丈夫か?そいつ、死んでないか?」

 

 

 

 

イレブン「僕も心配だな。ラースに付き合ってると、本当体がもたないもの」

 

 

 

 

ラース「医療班にザオラル使えるやついるから、たまにお世話になってるみたいだぜ」

 

 

 

 

イレブン「駄目じゃん!何してんの!?可哀想だよ!」

 

 

 

 

カミュ「お前、本当手加減してやれよ!」

 

 

 

 

ラース「だってよ、あいつが俺の事は気にしないでください。お願いしますって言うから、つい、な」

 

 

 

 

カミュ「ハァー(相棒、今日お見舞い持っていってやろうぜ)」

 

 

 

 

イレブン「(うん、絶対その方がいいよね)」

 

 

 

 

マヤ「俺、楽しみだな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

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