ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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143.マヤの変化

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

イレブン「王様、お久しぶりです。ラースが村に遊びに来てくれたので、僕達も顔を見せに来ました」

 

 

 

 

カミュ「俺もお久しぶりです。元気そうで何よりです」

 

 

 

 

マヤ「よお、王様!久しぶりだな」

 

 

 

 

デルカダール王「おお、イレブン、カミュ殿、マヤ殿。久しぶりだな。顔を出してくれてありがとう。ぜひ、ゆっくりしていってくれ」

 

 

 

 

カミュ「マヤ!!お前、兵士達もいる前では流石に口調を変えろ!いくら何でも礼儀ってもんがあるだろうが!」

 

 

 

 

マヤ「うっ....。ごめ、あ。えっと、すみません、王様」

 

 

 

 

デルカダール王「ハハハ。気にせんでよいぞ、マヤ殿。わしは何も、強制的に敬ってほしくなどないのだ。お主の喋りたい口調で構わん」

 

 

 

 

マヤ「本当!?いしし、ありがとな、王様」

 

 

 

 

デルカダール王「ラース、よく連れてきてくれた。わざわざ休みだというのにすまんな。グレイグは先程自分の部屋に、マルティナは訓練場に向かっていった。お主もゆっくり喋るといい」

 

 

 

 

ラース「ありがとうございます、王様。それでは失礼します」

 

 

 

グレイグの部屋

 

 

 

コンコン

 

 

 

グレイグ「む?誰だ?」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

マヤ「おっちゃん!遊びに来たぜ!」

 

 

 

 

カミュ「あ、マヤ。相手が開けるまで待ってろって前に教えただろ!」

 

 

 

 

グレイグ「おお!マヤちゃん、カミュ、それにイレブンも来てくれたか。久しぶりだな」

 

 

 

 

イレブン「グレイグ、突然ごめんね。何か用事とかあったらそっち優先してていいよ」

 

 

 

 

グレイグ「いや、俺もこれから少し休憩なんだ。ラース、姫様はどうした?」

 

 

 

 

ラース「マルティナは訓練場にいるらしい。また体動かしてるんじゃないか?」

 

 

 

訓練場

 

 

 

下に降りるとマルティナとバンが組み手をしていた

 

 

 

ラース「お、やっぱりな。おーい、マルティナ!イレブン達が来てくれたんだ」

 

 

 

 

マルティナ「あ、ラース!あら、イレブンにカミュ達じゃない!来てくれたのね!今、そっちに行くわ」

 

 

 

 

バン「マルティナ様、付き合ってくださりありがとうございました」

 

 

 

 

マルティナ「気にしないで、私から誘ったんだから。前よりずっと上達してて凄いけど、頑張りすぎないようにね」

 

 

 

 

バン「はい。ありがとうございます」

 

 

 

 

カミュ「あ、バン。ラースから聞いたぜ。昨日からさらに熱が入ってるんだってな。何でもザオラルを使ってもらってるとか」

 

 

 

 

バン「あ....はい、そうなんです。でも、俺が馬鹿な事やった罰なんで仕方ないんです」

 

 

 

 

イレブン「いや、例えそうでもこれからもザオラル使わされるまで付き合う必要ないんだよ?ラースには後でやり過ぎないように強く言っておくから、これで疲れ取って。はい、塗り薬と湿布」

 

 

 

 

バン「あ、勇者様達に気遣われるなんて。ありがとうございます。本当に薬は水のようになくなっていくんで、ありがたいです」

 

 

 

 

カミュ「ほら、見やがれ、ラース!てめえがいつもやり過ぎるせいで、バンがかわいそうじゃねえか!お前が全力でやると人を簡単に殺すんだからやめろ!」

 

 

 

 

ラース「お、俺だって、最初は手加減してるさ。ただ、こう、熱が入るとだな。少し、忘れるというか、あれだ。本気が出てしまうんだ」

 

 

 

 

イレブン「それが駄目だって言ってるの。ラースの本気なんて、僕らでも抑えきれないんだから。熱くなるのはわかるけど、そこも抑えないと兵士長としてどうなの?」

 

 

 

 

ラース「......はい、すみませんでした」

 

 

 

 

バン「師匠が言い負けてる....。あ、あの、俺は気にしてないんで大丈夫ですよ?」

 

 

 

 

カミュ「駄目だ、バン。こいつには一度ガツンと言ってやらないとな」

 

 

 

 

バン「あ、はい。わかりました」

 

 

 

 

マルティナ「何だか珍しい光景ね。私、ラースがカミュ達に叱られてるのを初めてみたわ」

 

 

 

 

グレイグ「私も旅の時に一度見かけたくらいですね。ラースはしっかりしているので、怒られている姿は中々見られないですからね」

 

 

 

 

マヤ「兄ちゃんでも怒られるんだな。なんか不思議」

 

 

 

マルティナとラースの部屋

 

 

 

六人で近況などを話していた

 

 

 

マヤ「あ、姉ちゃん、おっちゃん。俺、今日から何日かここに泊まってもいい?」

 

 

 

 

マルティナ「あら、泊まってくれるの?嬉しいわ。お父様も喜ばれるわね」

 

 

 

 

グレイグ「俺も全然構わないぞ。食事がまた楽しみになるな」

 

 

 

 

マヤ「いしし。やったぜ。子ども達ともいっぱい遊ぶんだ」

 

 

 

 

イレブン「そういえばラースとマルティナってさ、新婚旅行の時にベロニカとセーニャと一緒に、ダーハルーネの大食いコンテストで優勝してたんだね。前にダーハルーネに行った時、写真があったよ」

 

 

 

その後、夕方になり

 

 

 

カミュ「マヤ、それじゃあ楽しめよな。あと迷惑かけんじゃねえぞ」

 

 

 

 

マヤ「俺どんだけヤバいやつだと思われてんだよ!何回も言うな、クソ兄貴!」

 

 

 

 

イレブン「それじゃあマルティナ、あの事もよろしくね」

 

 

 

 

マルティナ「ええ、任せてちょうだい」

 

 

 

 

グレイグ「たくさん話せて楽しかったぞ。また来てくれ」

 

 

 

夕食時

 

 

 

マヤ「やっぱりここのご飯は美味いな!兄ちゃん達は毎日こんなご飯食べてるのか。いいなぁ!」

 

 

 

 

ラース「だよなぁ、マヤちゃん。俺もここのご飯美味くて、毎日おかわりしてんだよ。前に誰かさんのせいで止められそうになったけどな」

 

 

 

 

グレイグ「うぐっ....。だが、俺はお前の事を心配していただけだ。好きな事を制限させたのは悪かったが、少しは気にしてほしい」

 

 

 

 

マルティナ「まあ、私も過剰に反応し過ぎたわね。ごめんなさい、ラース」

 

 

 

 

デルカダール王「ハッハッハ!ラースの食べっぷりは見ていて気持ちのいいものだ。いい事だな、若い頃のわしもそなたのようじゃったぞ」

 

 

 

 

ラース「やったぜ!王様、ありがとうございます。まあ、二人が気にしてるのはわかったからな。多く食べたらよく動くようにするぜ」

 

 

 

 

デルカダール王「それにしても、マヤ殿が何泊もしてくれるとはな。ここが気に入ってくれたようで、わしは嬉しいぞ。お主は小さき頃のマルティナと似ておる。

 

 

 

わしは、それくらいの年のマルティナに出来なかった事がたくさんあってな。わしはそれを後悔しているのじゃ。お主に何かしてやれる事があれば、わしは何でも手伝おう」

 

 

 

 

マヤ「へへ、本当?王様。ありがとな」

 

 

 

 

グレイグ「確かにマヤちゃんの好奇心がある所や、はしゃいでいる姿はとても姫様と似ているな。小さき命に興味がある所も」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。私もイレブンが産まれた時はとっても嬉しかったわ。自分に弟ができたみたいだった」

 

 

 

 

ラース「王様、小さい頃のマルティナに着せたかった服がありましたよね?あれをマヤちゃんに着させてみてはどうでしょう?」

 

 

 

 

デルカダール王「おお、それはよい考えじゃ。マヤ殿よ、マルティナが着るはずだった服が余っておるのじゃ。それを着て、気に入ったものがあれば、ぜひお主にプレゼントしよう」

 

 

 

 

マヤ「え...。俺に、服?.....いいの?やった!ありがとな!!」

 

 

 

 

マルティナ「うふふ、それじゃあこの後私達の部屋に来てちょうだい。お父様も一緒にどうですか?」

 

 

 

 

デルカダール王「それではわしも行こうかの」

 

 

 

 

ラース「俺は今日バンの部屋で休ませてもらうぜ。マヤちゃんはそのまま、マルティナや子ども達と一緒にその部屋で寝て大丈夫だぞ」

 

 

 

その後、マルティナとラースの部屋

 

 

 

マヤ「お城のお風呂って広いし、綺麗!俺の家のお風呂と全然違う!シャンプーもすっごいいいやつだった」

 

 

 

 

マルティナ「気に入ってくれてよかったわ。それじゃあ、お父様が来るまで子ども達と遊びましょう」

 

 

 

 

マヤ「うん。マルス、俺の事わかるかな?」

 

 

 

 

マルス「うー?かー?」

 

 

 

 

マルティナ「あら?私と勘違いしてないかしら?かーって呼ぶのは私の事なのよ」

 

 

 

 

マヤ「本当?同じシャンプーの匂いするからかな?あ、リボン取られた」

 

 

 

 

マルス「???あーん」

 

 

 

 

マルティナ「ああ、食べちゃダメよ、マルス。ごめんね、マヤちゃん」

 

 

 

 

マヤ「ううん、全然平気。俺、多分この子達に何されても怒れないと思うんだ。俺も、さっきお姫様が言ってた弟ができたみたいって気持ち、わかるんだ。俺もこの子達が生まれてから、関係ないのにまるで自分に弟と妹ができた感じだった」

 

 

 

 

ルナ「かー?とー。とー.....」

 

 

 

 

マルティナ「ルナ、ごめんね。今日はお父さんいないの」

 

 

 

コンコン

 

 

 

デルカダール王「入るぞ。遅くなった、マルティナ、マヤ殿。服が思っていたより多くてな。それと、色々な髪飾りもあったのだ」

 

 

 

 

マルス「じーじ!」

 

 

 

 

ルナ「じーじ!じーじ!」

 

 

 

 

デルカダール王「おお、マルス、ルナ。元気じゃな、どれ、おいで」

 

 

 

 

マヤ「あれ?王様の事、じーじって呼べるようになってる。兄ちゃん負けちゃったの?」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、そうなの。新婚旅行から帰ってきたら二人とも呼べるようになってたのよ。それにとっても懐いてね。姿を見ると、二人ともお父様の事を呼んで、そっちに行きたがるの」

 

 

 

 

マヤ「兄ちゃん完全に負けじゃん。悔しがってた?」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、悔しがっておったぞ。やはり簡単な言葉にした方がすぐに呼んでくれるからな。マルティナで経験しているのだ。簡単には負けん」

 

 

 

 

マヤ「アハハ!王様も負けず嫌いなんだね。どれ、服は....本当に多いね。俺、こんなに持てないよ」

 

 

 

 

マルティナ「流石にそうよね。まあ、今からマヤちゃんに似合いそうなのを探すから少し待っててね」

 

 

 

 

デルカダール王「子ども達はそろそろ寝かせた方がいいかもしれんな。どれ、わしにもまだ出来るはずじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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