ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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148.ミルさんの変化

マヤが城に泊まり始め、それから最終日となった

 

 

 

朝食時

 

 

 

マヤ「あーあ、時間はあっという間に過ぎるもんだな」

 

 

 

 

ラース「マヤ、昨日はマルティナやベロニカ達とダーハルーネ、楽しめたか?」

 

 

 

 

マヤ「うん!かわいい服も買えたし、兄ちゃんの知り合いがやってる店のあのパフェってやつ、めちゃくちゃ美味しかった!」

 

 

 

 

マルティナ「新婚旅行の時のお礼は渡してきたわ。気にすんなって言われたけどね」

 

 

 

 

デルカダール王「マヤ、またいつでも帰ってきていいのだぞ」

 

 

 

 

マヤ「ありがとう、王様。俺、此処あったかくて優しい気持ちになれるんだ。また、必ず帰ってくるよ」

 

 

 

 

グレイグ「連絡はしなくて大丈夫だぞ。ここはマヤのもう一つの家なんだからな」

 

 

 

その後、カミュが迎えにきた

 

 

 

カミュ「結構服とか増えたんだな。楽しかったか?マヤ」

 

 

 

 

マヤ「ああ!兄貴もここにもっと住めばいいのに」

 

 

 

 

マルティナ「そうよ。皆でご飯とか食べましょう」

 

 

 

 

カミュ「いろんな準備終わったら、俺もこっちにくるよ」

 

 

 

 

マヤ「じゃーなー、皆!あ、行ってきまーす!」

 

 

 

 

グレイグ「ああ、行ってらっしゃい、マヤ」

 

 

 

クレイモラン城下町、カミュとマヤの家

 

 

 

カミュ「しかし、本当に増えたな。新しいタンス用意しないとだな」

 

 

 

 

マヤ「これ、全部俺が着ていいんだ。いしし」

 

 

 

マヤは笑顔で貰った服を見ている

 

 

 

カミュ「(どうやら預けて正解だったようだな)よかったな、マヤ」

 

 

 

それから三ヶ月後

 

 

 

ベロニカ「カミュ!マヤちゃん!遊びに来たわよ!」

 

 

 

 

セーニャ「カミュ様、お久しぶりですわ。マヤ様はダーハルーネの時以来ですわね」

 

 

 

ベロニカとセーニャがカミュ達の家にきた

 

 

 

マヤ「あ!ベロニカさん、セーニャ姉ちゃん」

 

 

 

 

セーニャ「この服は確か、ダーハルーネで一緒に買った時の服でしたわね。とっても似合ってますわ」

 

 

 

 

カミュ「急にどうしたんだよ。茶くらいなら出すが、大したもてなしはできないぜ?」

 

 

 

 

ベロニカ「丁度こっちに用事があったのよ。そのついでに寄ったの」

 

 

 

その後、話を続けていると

 

 

 

コンコン

 

 

 

カミュ「ん?誰だ?」

 

 

 

玄関

 

 

 

カミュ「はい、どうされ....って!あんたは!ミルさん!」

 

 

 

 

ミル「あ、お久しぶりです。カミュさん」

 

 

 

 

マヤ「あ、あの時のメイドさん。もしかして、ここに来たって事は」

 

 

 

 

ミル「はい。少しご相談したい事がありまして」

 

 

 

 

カミュ「とりあえず上がってくれ」

 

 

 

リビング

 

 

 

ベロニカ「あれ!?確かラースの家のメイドのミルさんじゃない!」

 

 

 

 

セーニャ「まあ!どうしてこちらに?」

 

 

 

 

ミル「確かグラン坊っちゃまのお仲間のベロニカさんにセーニャさんでしたね。お久しぶりです。私達ダナー一家は、二ヶ月前にこちらに引っ越してきたんです」

 

 

 

 

カミュ「だからこっちにいたのか」

 

 

 

 

マヤ「なあ、ここに来たって事は、兄ちゃんが言ったように何かあったの?」

 

 

 

 

ミル「はい。グラン坊っちゃまに、クレイモランに住むならそこにカミュさんが住んでおられる、と。何かあったら彼かその妹のマヤちゃんを頼ってほしい、と言われまして。少しお願い事があって伺ったのです」

 

 

 

 

カミュ「どうしたんだ?」

 

 

 

 

ミル「大変勝手で申し訳ないのですが、私を少しの間匿っていただけないでしょうか?」

 

 

 

 

ベロニカ「匿う?どうして?」

 

 

 

 

ミル「皆様はグラン坊っちゃまが私達ダナー一家と決別したのをご存知ですよね?その後グラン坊っちゃまの噂が出る度に、ジルゴ様はイライラしておられました。母様や弟のクリフ様と共にグラン坊っちゃまの悪口を言っていました」

 

 

 

 

ベロニカ「そこは変わらなかったのね」

 

 

 

 

ミル「怒りは年を重ねるごとに大きくなっていき、半年前にはグラン様の部屋は取り壊されました。私は少しとはいえ、あの思い出のあった場所がなくなってしまうのは悲しかったのですが、たかがメイド。言った所で何も変わりません。

 

 

 

そして噂を聞きたくないと言い、こちらに引っ越す事になったのです。ですが、引っ越してきてもグラン坊っちゃまへの怒りは消えませんでした。

 

 

 

その怒りを無くすため、グラン坊っちゃまと仲のよかったギン様の墓や残した本などを全て燃やされてしまいました。一月前はそれで終わりだったのですが、最近また怒りが出てきたようで、次の標的は私になりました」

 

 

 

 

セーニャ「何て事を....」

 

 

 

 

カミュ「それで、あんたは大丈夫なのか?」

 

 

 

 

ミル「私の食事が無い事くらいなら平気でした。しかし、一昨日から暴力や魔法が、私に向かって飛ぶようになりました」

 

 

 

 

マヤ「何でだよ!ミルさん、関係ないじゃん!」

 

 

 

 

ミル「おそらく、あの家からグラン坊っちゃまの気配を少しも許したくないのでしょう。だから少しでも関わりのあった私に飛んできているんだと思います。私もこんな生活が続くと耐えられません。なので、数日だけどうか匿ってはくれませんか?」

 

 

 

 

カミュ「それなら全く構わない。ミルさんの体の方が大事な事だ。しばらくここにいて、様子をみるんだ」

 

 

 

 

ベロニカ「何なら帰らなくていいわよ、ミルさん。あんな家、人に対してとんでもない事しかしないじゃない!あんな所いるだけ無駄よ!」

 

 

 

 

ミル「いえ、あそこにはまだ私の残した物があります。いずれ必ず帰らなければなりません。その間だけでもよろしくお願いします。何もしないわけにはいきません。お詫びといってはなんですが、家事の事はおまかせください」

 

 

 

 

カミュ「気にする必要なんてねえが、まあわかったぜ」

 

 

 

 

ミル「それと、グラン坊っちゃまにはこの事を話さないでいてもらえますか?グラン坊っちゃまは優しいので、原因は自分だと考えてしまうかもしれません。私のせいで、グラン坊っちゃまに心配をかけさせたくないんです。もう、グラン坊っちゃまをあの家と関わらせたくないのです」

 

 

 

 

マヤ「わかった、兄ちゃんには伝えないでおくぜ」

 

 

 

 

ミル「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

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