ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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152.五歳の誕生日

二週間後

 

 

 

デルカダール城

 

 

 

大広間には各地の王様達やイレブン達が集まっていた

 

 

 

全員正装をしている

 

 

 

マルティナ「皆様、この日は私達の息子、娘の誕生日にお集まりいただき誠にありがとうございます。こちらが大きくなった自慢の息子達です」

 

 

 

 

ラース「ほら、前に出て自己紹介だ」

 

 

 

 

マルス「マルスです!五歳になりました!父さんみたいに強くなりたいです!」

 

 

 

 

ルナ「ルナです。私も五歳になりました。魔法を頑張っていきます」

 

 

 

二人は階段から手を繋いで全員に礼をした

 

 

 

パチパチパチパチ

 

 

 

全員から拍手が贈られる

 

 

 

ラース「本日はお集まりの皆様と共にお祝いをしようと思い、宴をご用意しました。それでは皆様、マルスとルナの大いなる成長を祝い、乾杯!」

 

 

 

 

全員「乾杯!!」

 

 

 

その後、宴で城は賑やかになっていた

 

 

 

イレブン「ラース、マルティナ。久しぶり!マルス君もルナちゃんも久しぶりだね」

 

 

 

 

マルス「あ!勇者様達だ!」

 

 

 

 

ルナ「こんにちは」

 

 

 

 

ラース「お!イレブン、それに皆も来てくれていたのか」

 

 

 

 

ベロニカ「こうやって皆で集まるのは何年ぶりかしらね?」

 

 

 

 

セーニャ「個人でなら会ってはいたのですが、全員では中々ありませんでしたね」

 

 

 

 

ロウ「わしも忙しくてのう。中々顔を出せなかったが、元気じゃったぞ」

 

 

 

 

カミュ「ラース、見てたぜ?気持ち悪い喋り方してたな?面白かったぜ」

 

 

 

 

シルビア「聞いたわよ、ラースちゃん、マルティナちゃん。カミュちゃんと義理の親子になったんですってね」

 

 

 

 

ラース「カミュ、似合わないのはわかってるからはっきり言うな。それとシルビア。俺はマヤなら妹として迎えたが、こんな弟はいらないんだがな」

 

 

 

 

カミュ「うるせえ!俺だってこんな兄貴いるか!」

 

 

 

 

グレイグ「だが、こうして皆で集まると旅の頃を思い出すな」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。久しく旅なんてしてないけど、あの時の事は今でもはっきりと覚えてるわ」

 

 

 

 

ルナ「お母さん、皆と旅してたの?」

 

 

 

 

シルビア「そうなのよ、ルナちゃん。ここにいる九人で世界中を旅してたのよ」

 

 

 

 

マルス「じゃあ皆は世界のヒーローなんだね!いいなー!カッコいい!僕もなりたい!」

 

 

 

 

ロウ「ふぉっふぉっ、見ない間に随分とお主らに似てきたのう」

 

 

 

 

グレイグ「そうなんです。特にマルスは幼い頃の姫様によく似ておられる。性格はどうかはわかりませんが、もしかしたらこれはラースに似ているのかもしれませんね」

 

 

 

 

ルナ「ベロニカさん、見てー。私、メラ使えるようになったの!」

 

 

 

ルナは手に小さな炎を出してベロニカに見せている

 

 

 

ベロニカ「あら!すごいじゃない、ルナちゃん。五歳でメラが使えるなんて才能あるんじゃない?」

 

 

 

 

セーニャ「すごいですわ、ルナちゃん。お姉様も確かこの頃にメラを使えるようになりましたよね」

 

 

 

その時、デルカダール王が話しかけてきた

 

 

 

デルカダール王「すまない、ラース、マルティナ。王達に孫を見せにいきたいのじゃが、借りてもよいか?」

 

 

 

 

ラース「わかりました。マルティナ、俺が付いていくからマルティナはここで皆と喋っていてくれ。ほら、マルス、ルナ。お父さんについてこい、皆に自己紹介しに行こうな?」

 

 

 

 

二人「はーい」

 

 

 

ラースはマルスとルナの手を持ってデルカダール王についていった

 

 

 

イレブン「ラースもすっかりお父さんだね。優しそうなお父さんになったんだね」

 

 

 

 

カミュ「いや、イレブン。騙されちゃダメだぜ?あいつは昔とほとんど変わってねえ。俺を馬鹿にしたり、組手相手をボコボコにしたりしてるぜ」

 

 

 

 

シルビア「あら、いいじゃない。何年経っても変わらないのはいい事だわ」

 

 

 

 

セーニャ「そういえばシルビア様は大変有名になられましたよね。世界の至る所で名前をお聞きしますわ」

 

 

 

 

シルビア「そうなのよ!最近は、王族の方の宴に呼ばれるようにもなっちゃって。アタシの夢を達成するのもあと一歩まで来たって感じね」

 

 

 

 

マルティナ「ベロニカ達はどうしてるの?」

 

 

 

 

ベロニカ「私は魔法の研究を進めながら、クレイモランで魔法の先生をやったりしてるわ」

 

 

 

 

セーニャ「私はラムダで長老様の後を継ごうと思って、歴史を勉強しております」

 

 

 

 

ロウ「皆、自分の道を歩み始めておるのじゃな。ユグノアもお城が復興し、町として英気が戻ってきた。まだここほど賑やかではないが、頑張っておるぞ」

 

 

 

 

イレブン「僕はそこの王子として、今はユグノアに住んでるんだ」

 

 

 

 

グレイグ「何と!ついにイレブンも王子としての道を進み始めたのか」

 

 

 

 

マルティナ「いいじゃない!ユグノアを支える国、デルカダールとして私達もこれで本格的にサポートできるわ!」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃのう。これで国同士での交流も増やしていこうと思っておる」

 

 

 

 

シルビア「カミュちゃんはどうしてるの?マヤちゃんはメダル女学園に行っちゃったけど」

 

 

 

 

カミュ「俺はクレイモランのお城でシャールからのお願いや交易の方の担当になって魔物の討伐や運ばれてくる物のチェックだな。後はデルカダールにクレイモランからの物を届けたり、逆もそうだな。後はラースにしごかれてるな」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。カミュがこの城に来る時は大体仕事関係よね。マヤちゃんがいないと全然遊びにきてくれないのよ」

 

 

 

 

イレブン「それ結構大変じゃない?特に一番最後」

 

 

 

 

カミュ「ああ、そうなんだよ。あいつ俺を見つけると嬉々として誘ってきやがるんだ。全くいい迷惑だぜ」

 

 

 

その後

 

 

 

マルスとルナとラースが戻ってきた

 

 

 

マルス「いっぱい偉い人いたー」

 

 

 

 

ルナ「綺麗なお姉さんが氷の魔法見せてくれたの!とっても凄かったんだよ!たくさんキラキラしてたの!」

 

 

 

 

ラース「リーズレットに遊んでもらったんだ。あいつ意外と子ども好きだったんだな」

 

 

 

 

マルティナ「あら、お帰りなさい。よかったわね、ルナ。そのお姉さんにお礼言ったの?」

 

 

 

 

ルナ「うん!ありがとうって言ったよ!」

 

 

 

 

ロウ「ルナは姫の幼い頃の性格によく似ておるのう。見た目はラースじゃが、性格は姫のようじゃな」

 

 

 

 

ラース「今、何の話してたんだ?」

 

 

 

 

セーニャ「今どんな事をしているのかという近況報告ですわ」

 

 

 

 

ベロニカ「そういえば、ラース達は今どうしてるのよって聞くまでも無さそうね」

 

 

 

 

マルティナ「これを言えば驚くんじゃないかしら?そろそろ私、王女になるのよ」

 

 

 

 

シルビア「ええ!!本当!?お父さんは?」

 

 

 

 

マルティナ「お父様がそろそろ譲ってもいいとおっしゃっているの」

 

 

 

 

ラース「そうなんだよ。だから俺の仕事も本格的に始まるってわけだ。今の兵士長の仕事は終わっちまうわけだ」

 

 

 

 

カミュ「よっしゃああああ!」

 

 

 

カミュはガッツポーズを取っている

 

 

 

ベロニカ「カミュ、喜びすぎでしょ」

 

 

 

 

イレブン「でも代わりに教えてくれる人はいるの?」

 

 

 

 

ラース「俺もたまには顔を出して教えるが、基本は武器に沿って教える人を決めたんだ。剣が一番得意なやつ、槍が一番得意なやつ、魔法が上手いやつ、って感じでな。総合的なのはもちろんバンだ」

 

 

 

 

グレイグ「なるほどな、教えるやつらを複数にしたのか」

 

 

 

 

ラース「ああ、出来る事を教えるだけの実力があれば大丈夫だと思ってな。教えていいレベルかどうかは俺の判断と本人の意向だ。あ、バンは強制だったけどな。そういえば、マヤの姿が見えないな。まだ来てないのか?」

 

 

 

 

カミュ「学校が終わったら飛んでいくって言ってたからそろそろだとは思うんだが」

 

 

 

バタン!

 

 

 

ロウ「ん?誰か城に入ってきたようじゃ。おお、噂をすれば何とやらじゃな」

 

 

 

マヤが走ってやってきた

 

 

 

マヤも白いドレスの姿をしている

 

 

 

マヤ「ハァ、ハァ、兄ちゃん達、ごめんなさい、遅くなった」

 

 

 

マヤは少し汗をかいて、息を切らしている

 

 

 

カミュ「おいおい、マヤ。折角綺麗な格好してきたのに、走って乱したらもったいないだろ」

 

 

 

 

マルス「マヤねーちゃん!」

 

 

 

 

ルナ「マヤお姉ちゃんだ!久しぶり!」

 

 

 

マルスとルナはマヤの姿を見て喜んで駆け寄った

 

 

 

マヤ「久しぶりだね。マルス、ルナ。五歳になったんだよね?おめでとう!」

 

 

 

 

マルス「ありがとう、マヤねーちゃん。マヤねーちゃん今日の服とっても綺麗だよ」

 

 

 

 

ルナ「マヤお姉ちゃん、私、メラ使えるようになったの!」

 

 

 

 

マヤ「私に似合ってる?マルス、ありがとう。ルナ、すごいじゃん!私にも見せてよ!」

 

 

 

 

シルビア「ほらほら、子ども達とはしゃぐのもいいけど、少し整えてあげるわ。折角かわいい格好なんだから」

 

 

 

 

マヤ「いしし、ありがとう、シルビアさん」

 

 

 

シルビアはマヤのドレスを直し始めた

 

 

 

ロウ「マヤちゃんは見ない間に大きくなって女の子らしさが更に増したのう。この白い服も似合っておるぞ」

 

 

 

 

マヤ「あ、じいちゃんだ。久しぶりだね!この服似合うよね!?友達にも褒められたんだ!」

 

 

 

 

マルティナ「急いで来てくれたのね、ありがとう、マヤちゃん」

 

 

 

 

ラース「学校が今日で休みになってよかったな。それと、まだ俺達に言ってない事があるぞ?」

 

 

 

 

マヤ「あ、いしし。忘れてた。兄ちゃん、姉ちゃん、ただいま!」

 

 

 

マヤは笑顔で言った

 

 

 

ラース「ああ、お帰り、マヤ」

 

 

 

 

マルティナ「お帰りなさい、待ってたわよ、マヤちゃん」

 

 

 

二人もそれに笑顔で返した

 

 

 

 

 

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