その夜
バンが兵士達の所へ戻っていき、しばらくして
ラース「なあイレブン、ベロニカ、セーニャ。一緒にあの曲合わせないか?前に何回かやったよな?」
イレブン「いいね!何年ぶりかな?ラースは何を担当するの?」
ラース「俺はピアノだな。まだ覚えてるはずだ」
セーニャ「安らぎの唄は私達も里でたまに演奏してましたわ」
ベロニカ「あまり大勢に見られたくないけどね」
グレイグ「安らぎの唄?何だ?それは」
シルビア「あら、グレイグったら知らなかったかしら?安らぎの唄はラースちゃんの故郷の子守唄なんですって」
マルティナ「私もラースが前に吹いてくれた時以来ね」
カミュ「俺はおそらくあの大樹に登った日の夜が最後だな」
ロウ「イレブンも前にユグノアができた時に吹いてくれたぞ」
マヤ「私も知らない!いしし、楽しみだな」
ラース「それじゃあ俺が始めだからそこから各自で入っていってくれ。せーの」
〜♪
しばらく演奏が続いた
パチパチパチ
ラース「いや〜、やっぱり大勢でやった方がいいな」
イレブン「うん!全部やったのは何年も前だもんね」
ロウ「何度聞いてもいい曲じゃのう」
グレイグ「今のが安らぎの唄。確かにこれは心が温まるな」
マヤ「私も。励まされるような、優しさに包まれてるような不思議な感じだった」
カミュ「子守唄ってのも納得だよな。眠くなってくるぜ」
シルビア「四人ともとっても上手だったわよ」
マルティナ「ラース、ピアノまだまだ弾けるじゃない。今度ルナにも教えてあげて」
ラース「まあ、少しだけならな。本格的なのは無理だからな」
ベロニカ「シルビアさん、ありがとう」
セーニャ「私達もこの曲を弾いていると落ち着く気分になれるんです」
マヤ「ねえ、兄ちゃん。学校にもピアノあるんだ!私も今度引いてみたいから教えて!」
ラース「ああ、いいぞ。おいで、マヤ」
その後、マルティナ親子の部屋
ラース「今日は疲れたな〜。よく眠れる気がする」
マルティナ「皆と久しぶりに会えたし、たくさん話せて楽しかったわ。皆もこれからどんどん違う道を歩いていくのね」
ラース「そうだな。本来なら絶対に会う事はなかった俺達が、あの旅で皆がイレブンに出会った。そして、今までの関係が続いている。イレブンに出会えて俺は本当によかったと思ってる」
マルティナ「そうね。私もイレブンに会わなかったら今ごろどうしていたのかしら。なんて、想像できないわね。あの旅ではつらい事や苦しい事、悲しい事もたくさんあったわ。
でも、楽しかった事や一緒に笑って過ごした事も多い。あの旅の中でできた絆はきっとこれからも消える事はないんでしょうね」
ラース「へへ、そうだな。俺達は皆とずっと一緒だな。何たって魔王も邪神も倒せたんだからな!」
マルティナ「そうね。絶対そうだわ!私も皆とならどんな事にだって立ち向かえる。いつだってそうよ」
ラース「もちろん、いつだって俺はマルティナの隣にいるからな。例え皆と一緒にいても俺はマルティナのそばにいる」
マルティナ「うふふ、私もよ。これからは私の騎士として守ってくれるんでしょ?期待してるわよ。ガラッシュの村の戦士さん?」
ラース「ああ。俺が絶対に君を支えて、子ども達を立派に育ててみせるぜ。だが、俺のサポートも頼んだぜ。デルカダール王女様?」
マルティナ「当たり前よ。私はあなたの妻。どこまでもサポートするし、いつだってあなたの帰りを待ってるわ」
ラース「おやすみ、マルティナ」
マルティナ「おやすみなさい、ラース」
二人はゆっくりとキスをして、眠りについた