ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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ラースの他国指導

五歳の誕生日を迎えてから、数ヶ月後

 

 

 

デルカダール城

 

 

 

朝食時

 

 

 

ラース「え?俺が他国の指導に?」

 

 

 

 

デルカダール王「うむ。先日、各国の王達とわしらの兵士の成長について話していてな。ぜひ教えにきてほしいと言われたのだ」

 

 

 

 

ラース「俺、そこまで指導はよくないですよ?元がよかったんです。だからグレイグの方がいいんじゃないですか?」

 

 

 

 

グレイグ「そう言ってくれるのは嬉しいのだが、俺は基礎を教えただけに過ぎん。そこから発展させ、体に身につけさせたラースもいい教え方をしているという事だ。あまり謙遜するな。お前の教え方も素晴らしいぞ」

 

 

 

 

デルカダール王「そういう事だ。特に、サマディー王から強く勧誘されておったぞ。今回はサマディーとクレイモランに行って指導を頼みたい。そうすれば他国との交流にもなるし、お主の勉強にもなるだろう」

 

 

 

 

ラース「なるほど。....わかりました。俺、行ってきます」

 

 

 

 

マルティナ「気をつけて行ってきてね。私も待ってるわ」

 

 

 

 

グレイグ「子ども達は俺達に任せてくれ」

 

 

 

 

ラース「えー.....。グレイグはまた変な事教えられると面倒なんだが」

 

 

 

 

グレイグ「うぐっ....。あれは、仕方ないのだ。どうして?とねだられてな」

 

 

 

 

ラース「まあ、もし何か変な事教えてたら、それはもう命の大樹に還る覚悟ができたと認識しておこう」

 

 

 

 

マルティナ「安心して、ラース。私も見張っておくわ」

 

 

 

 

グレイグ「姫様まで!?私、そんなに信用無くなっていたのですか....」

 

 

 

 

デルカダール王「ま、まあそれでは頼んだぞ。期間は二国合わせて二週間ほどだ」

 

 

 

 

ラース「わかりました。一部の兵士達も連れていきますね」

 

 

 

訓練場

 

 

 

ラース「と、言うわけで俺と一部の兵士達は一週間ずつサマディーとクレイモランに教えにいく事になった。俺が抜粋するやつは一緒に来てもらうが、自主的について来たいやつは俺に言ってくれ。行く日は四日後だ」

 

 

 

 

兵士達「はい!」

 

 

 

 

ラース「ベグルとマーズは俺と来てくれ。俺の代わりはロベルトとギバが務めてくれ」

 

 

 

 

四人「はい!」

 

 

 

 

バン「あの...師匠。俺ってやっぱり....」

 

 

 

 

ラース「ん?どうした、バン。お前は這ってでも俺と来るだろ?」

 

 

 

 

バン「あ.....ですよね(すまん、メグ。新婚旅行はもう少し待ってくれ)」

 

 

 

四日後

 

 

 

ラース「よし、集まったな。今回のメンバーはバンとベグルとマーズに加えて、新人のガクも来る事になった。よろしくな」

 

 

 

 

ガク「はい!よろしくお願いします!俺、ラース様やバンさんに憧れて入ったんです!」

 

 

 

 

バン「え....俺も?」

 

 

 

 

ガク「はい!俺、少し前から兵士に憧れててよく訓練場を覗いてたんです。その時にいつもバンさんが頑張っているのを見て、この方のように努力をしてれば、俺もバンさんのように強くなれる、と思っていたんです」

 

 

 

 

バン「へ.....へへ。お前、かわいいやつだな。よし!俺についてこい!」

 

 

 

バンは照れながらガクの前を歩いていく

 

 

 

ベグル「何ニヤニヤしてんだ、バン。気持ち悪いぞ」

 

 

 

 

バン「ああ!?」

 

 

 

 

マーズ「ガク、駄目だぞ。こいつ馬鹿だからついていくとろくなことないからな」

 

 

 

 

バン「ふざけんな!!変な事教えてんじゃねえぞ、マーズ!」

 

 

 

 

ラース「ほら、お前ら。遠足じゃねえんだぞ、あまりはしゃぐな。特にバン。うるさいぞ」

 

 

 

 

バン「ううっ.....。師匠、この二人が俺のかわいい後輩に嘘教えようとしてるんですよ!」

 

 

 

 

ラース「ガクはお前だけの後輩じゃねえだろ」

 

 

 

サマディー城下町

 

 

 

ガク「ここ、暑っついです。俺も皆さんみたいに鎧少し取りますね」

 

 

 

 

ラース「おう、取っていいぞ。そうしないとやっていけないからな。....ん?あの人だかりにいるのは....」

 

 

 

ラース達の前には少し人が集まっていて、その中心には見覚えのある人物がいた

 

 

 

シルビア「ほら、押さないで。サインは皆書いてあげるから。順番に待ってちょうだい」

 

 

 

 

マーズ「あ、あの方ってシルビアさん。ラース将軍のお仲間でしたよね」

 

 

 

 

ラース「おーい、シルビア!人気者は大変そうだな!」

 

 

 

ラースは少し大声で声をかけた

 

 

 

シルビア「あら?この声は。まあ!ラースちゃん!こんな所でどうしたのよ。お話したい所だけど、ちょっと待っててね。皆のサイン書き終わるから」

 

 

 

数十分後

 

 

 

シルビア「ラースちゃん、パーティーの時以来ね。バンちゃん達もいるのね」

 

 

 

 

バン「お久しぶりです、シルビアさん」

 

 

 

 

ラース「俺達は今日から一週間、ここの城の兵士達を鍛えてほしいってサマディー王から頼まれてな。今から向かう所だったんだ」

 

 

 

 

シルビア「あら!という事はファーリスちゃんにも会うじゃない!アタシも久しぶりに会いたいわ!一緒に行ってもいいかしら?」

 

 

 

 

ラース「俺は構わないが、遊びじゃないからな。それとファーリスって確かここの国の王子様だったよな。イレブンやベロニカから色々聞いてるぜ。よくない事もいい事も」

 

 

 

 

シルビア「そう、そのファーリスちゃんよ。遊びじゃない事はわかってるから大丈夫よ。アタシもラースちゃんの指導に加わるわ!それじゃあ行きましょう」

 

 

 

サマディー城 玉座の間

 

 

 

ラース「サマディー王、お久しぶりです。先日は宴の方にご参加いただき誠にありがとうございました。本日は私に兵士達を鍛えてほしいとお伺いしたので、参りました」

 

 

 

 

サマディー王「おお!来てくれたか、ラースよ。お主は勇者達との旅の時も見かけたが、まさかそこまで指導が上手いとは思っていなかったぞ。兵士達にはお主が来る事を伝えてある。ぜひ、わしの息子共々鍛えてやってほしい」

 

 

 

 

ラース「了解しました。私の力が及ぶ範囲で頑張らせていただきます」

 

 

 

訓練場

 

 

 

ラース「話には聞いていたと思うが、俺が今日指導を担当するラースだ。よろしくな」

 

 

 

 

ファーリス「あれ!イレブン君の仲間の方じゃないか!デルカダールからの指導者ってラースさんの事だったのかい!?」

 

 

 

 

ラース「君がファーリスか。話すのは初めましてだな。イレブンやベロニカから色々聞いてるぞ?情けないとかこれからが楽しみってな」

 

 

 

 

ファーリス「ア、アハハ。虹の枝の件は申し訳なかったからね」

 

 

 

 

ラース「お前に会いたがってる人がいてな、一緒に来たんだぜ」

 

 

 

 

ファーリス「え?僕にかい?どこにいるの?」

 

 

 

 

シルビア「ここよ!ファーリスちゃん!とうっ!」

 

 

 

シルビアは訓練場の壁の上から降りてきた

 

 

 

ファーリス「ああ!!シルビアさんじゃないか!お久しぶりです!」

 

 

 

 

シルビア「久しぶりね、ファーリスちゃん。何だか見ない間に逞しくなったんじゃないかしら?」

 

 

 

 

ファーリス「ああ!僕もこれからはちゃんと自分の力で頑張っていかないと駄目だって気づいたからね!あれから毎日頑張ってるんだ」

 

 

 

 

シルビア「あら!すごいじゃない!それじゃあ今日の指導楽しみにしてるわね!」

 

 

 

 

ラース「それじゃあ皆、まずはいつもやってる事をしてくれ。筋トレだったり素振りだったりな。俺達はそれを見ていくからな。あ、ガク。お前もいつも城でやってるメニューをここでやってくれ」

 

 

 

 

ガク「はい!」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「(ふむ、悪くないやつはいるが、少し詰めが甘すぎるな)バン、ベグル、マーズちょっと来い」

 

 

 

 

三人「はい!」

 

 

 

三人は隅で話し合った

 

 

 

ラース「さて、三人はどう思った?」

 

 

 

 

バン「そうですね。悪くないと思いましたが、少し雑な感じが多い印象ですね」

 

 

 

 

ベグル「そうだよな。素振りの時もあまり意識している感じが見られませんでした」

 

 

 

 

マーズ「型はそれなりにできていますが、どうしても隙や振り方が大きいですね」

 

 

 

 

ラース「そうだな。お前達の感じ方は正しいはずだ。だから、今回はお前達が指導してみるんだ。俺は見ているからな」

 

 

 

 

三人「え!?」

 

 

 

 

ラース「俺が受け持った事だが、俺が直々に教える事はもっと基礎が固まってからだな。だからそれまではお前達が教えるんだ」

 

 

 

 

バン「わかりました!」

 

 

 

 

ラース「よし、頼んだぞ。まあ、多少は俺もアドバイスとかするからな」

 

 

 

 

シルビア「(ふーん、なるほど。しっかり考えてるじゃない)」

 

 

 

シルビアはそれを見ていた

 

 

 

その後、バン達で少し話し合い内容を決めた

 

 

 

バン「それじゃあまず、俺達三人の所に適当でいいから分散して集まってくれ」

 

 

 

 

マーズ「集まった人達でこれからの話をしていくからな」

 

 

 

 

ベグル「その後、また別れて数日はそのグループでやってもらうぞ」

 

 

 

一方、ラースはガクの方へやってきた

 

 

 

ラース「お、ガク。終わったか?」

 

 

 

 

ガク「はい、ラース様。俺もグループに加わりますね」

 

 

 

 

ラース「いや、お前は俺が教えよう。あっちは任せていて大丈夫だからな」

 

 

 

 

ガク「え!ラース様が俺に教えてくれるんですか?ありがとうございます!」

 

 

 

 

ラース「ん〜。ムズムズするなぁ。ガク、兵士になったんだから俺の事は様とつけなくて平気だぞ?」

 

 

 

 

ガク「あ、すみません。癖になってしまって。それじゃあ、師匠とお呼びしますね!」

 

 

 

 

ラース「ハハハ!それはバンのやつにでも呼んでやれ。あいつ喜ぶからな。普通にラース将軍で構わないぞ」

 

 

 

 

ガク「わかりました、ラース将軍!」

 

 

 

 

ラース「それじゃあまずは俺と模擬戦だな。得意分野で構わないから基礎を確かめながらやっていけよ?」

 

 

 

 

ガク「はい!よろしくお願いします!ハア!」

 

 

 

 

ラース「よし、いいぞ!その調子だ!」

 

 

 

 

 

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