ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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ユグノアへ

次の日、朝食時

 

 

 

マルス「父さん、おじいちゃん、おはよう」

 

 

 

 

ラース「おお、来たか。おはよう、皆」

 

 

 

 

ロウ「おはようじゃな。姫達よ」

 

 

 

 

マヤ「おはよう、兄ちゃん、じいちゃん」

 

 

 

 

ルナ「色んなご飯があるー。マヤねーちゃん、どれ食べる?」

 

 

 

 

マルス「僕も見るー」

 

 

 

 

マヤ「ああ、待ってよ、二人とも。先にご飯取ってくるね」

 

 

 

 

マルティナ「ええ。行ってきて。.....ねえ、ラース、何で昨日ロウ様が廊下で凄い姿になってたの?まあ、ある程度は予想ができるけど」

 

 

 

 

ロウ「ひ、姫に見られておったのか。わしが婆さんと話してた時かの?」

 

 

 

 

ラース「まあ、マルティナの想像通りだが、今回は俺まで騙してきたからな。少しだけ痛い思いしてもらったんだ」

 

 

 

 

ロウ「あ、あれで少しとな。あれだけでわしのような老体は死の間際だったというのに。最近腰もまた痛くなってきたのに容赦ないわい」

 

 

 

 

ラース「何だ、じいさん。それならそう言ってくれれば、その時にマッサージとして骨砕いてやったのによ」

 

 

 

 

ロウ「ほ、ほほ。言わなくて本当によかったと思うわい」

 

 

 

 

マルティナ「ロウ様、前からずっと言ってきてるのに直さないからですよ。やめてくださいね」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「おいおい、マルス。そんなに食えるのか?」

 

 

 

 

マルス「全部美味しそうだから持ってきた!」

 

 

 

 

マルティナ「お腹いっぱいになったらお父さんにあげるのよ」

 

 

 

 

ルナ「本当だ、マルスのお皿いっぱいある」

 

 

 

 

マヤ「今日はこの後どうするの?」

 

 

 

 

ラース「うーん、特に考えてないんだよな」

 

 

 

 

ロウ「わしはこの後ユグノアに帰ろうと思っておるぞ」

 

 

 

 

マルティナ「あ!それならユグノアに行きましょう。お城ができてからまだ行った事ないわ」

 

 

 

 

ラース「お!いいな、それ。イレブンにも会いに行こうぜ。じいさん、いいか?」

 

 

 

 

ロウ「わしは構わんよ。王子としてのイレブンもぜひ見てみるといい」

 

 

 

 

マヤ「しかし、勇者様は亡国の王子だったなんてなー。綺麗だとは思ったんだけど、まさか王族だったとは」

 

 

 

 

ルナ「勇者様って王子だったの!?すごーい!いいなー!」

 

 

 

 

ラース「ハハハ、何言ってんだよ、ルナ。お前はお姫様じゃないか」

 

 

 

 

マルス「あ!そっか!母さんは王女だもんね!それなら僕も王子だ!やったー!」

 

 

 

 

マルティナ「ああ、そんなにはしゃがないで。ご飯落ちちゃうわよ」

 

 

 

その後、ユグノア王国

 

 

 

マヤ「すっげえ。兄貴と来た時はまだまだ復興途中だったのに」

 

 

 

 

マルティナ「私達が来た時よりもずっと大きくなってるわね」

 

 

 

 

ロウ「ほほ。皆の努力のおかげじゃ。さあ、城はこっちじゃ」

 

 

 

ユグノア城

 

 

 

ロウ「イレブンや、今帰ったぞ」

 

 

 

 

イレブン「あ!お帰り、おじいちゃん。って!ラース達!」

 

 

 

 

ラース「よお、イレブン!王子の姿似合ってるな!」

 

 

 

 

マルス「勇者様が綺麗な格好してる!」

 

 

 

 

ルナ「勇者様、カッコいい」

 

 

 

 

マルティナ「うふふ、イレブン。とっても似合ってるわ。頑張ってるみたいね」

 

 

 

 

イレブン「本当?ありがとう、色々習わなきゃいけなくて大変だよ」

 

 

 

 

マヤ「勇者様ってどんな格好してても似合うんだね」

 

 

 

 

イレブン「あ、マヤちゃんもいたのか。どうして皆は集まってるの?」

 

 

 

マヤはイレブンに宿題の事を話した

 

 

 

イレブン「そっか。宿題が出ちゃったのか。でも、またあの旅館に行ったんだ。いいなー、僕もおじいちゃんと一緒に行けばよかったよ」

 

 

 

 

ロウ「また機会があればわしと行くかの?」

 

 

 

 

イレブン「うん、そうする。マヤちゃんも思い出作れてよかったね。よかったら、ユグノアでも思い出作っていってね」

 

 

 

 

マヤ「うん。ありがとう、勇者様」

 

 

 

バタン

 

 

 

兵士「イレブン様!ロウ様!クレイモランの国の方から謁見の申し込みがあります。如何なさいましょう」

 

 

 

 

イレブン「クレイモランから?いいよ、通して」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

カミュ「よお、イレブン、じいさん。来たぜ。って、ラース達までいるじゃねえか!それにマヤ!?こんな所で何やってんだよ」

 

 

 

 

ラース「よお、カミュ」

 

 

 

 

マヤ「兄貴!?え?クレイモランの人って兄貴だったの!?」

 

 

 

 

イレブン「今ちょうどラース達も来てたんだ。カミュはどうしたの?」

 

 

 

 

カミュ「俺はシャール達からユグノア王国との貿易の話の手紙を持ってきたんだ。後は顔を見せに来たんだ」

 

 

 

 

ロウ「ほほ。そうであったか、悪いのう、カミュ」

 

 

 

 

マルティナ「あら、クレイモランもユグノアと交流していくのね。いい事じゃない」

 

 

 

 

カミュ「あの国は色んな所と交流していかないといけないみたいだからな。マヤは何でここにいるんだよ」

 

 

 

マヤはカミュに宿題の事を話した

 

 

 

カミュ「あー......。なるほどな。悪かったな、マヤ。あの時は俺もかなり忙しくてよ。凶暴化した魔物を討伐してて、そっちに行けなかったんだ。ラース達、マヤのお願いを聞いてくれてありがとな。助かるぜ」

 

 

 

 

ラース「気にすんなよ、カミュ。忙しくなるのはマヤもわかってるさ。そういう時こそ、達の出番だからな。家族って助け合っていくもんなんだぜ」

 

 

 

 

マヤ「いしし。兄ちゃん、姉ちゃん、ありがとう!兄貴も心配かけてごめんね」

 

 

 

 

カミュ「ありがとな、ラース。それとよお、マルス、ルナ。元気にしてたか?」

 

 

 

 

ルナ「カミュさん。こんにちは」

 

 

 

 

マルス「カミュ!よ!」

 

 

 

 

カミュ「ああ?おい、マルス。カミュさん、だろ?しかも、よ!って何だよ」

 

 

 

 

マルス「父さんがカミュにはこれでいいって言ってた」

 

 

 

 

ラース「やべっ!」ダッ!

 

 

 

 

カミュ「待てや、コラ!ラース!!てめえ!!」ダッ!

 

 

 

 

マルス「あれ?父さん達急に追いかけっこ始めた」

 

 

 

 

イレブン「ハ、ハハ。相変わらずだね、ラースとカミュは」

 

 

 

 

マルティナ「似てる所はたくさんあるんだけどね。中々相容れないのよ」

 

 

 

 

ロウ「ほっほっほっ。まあ、あれも兄弟の形の一つであろう。それとイレブン。わしに休日をくれてありがとうのう。ゆっくり休めたわい。死にそうにもなったがの」

 

 

 

 

イレブン「し、死にかけた?よくわからないけど、休めたならよかったよ」

 

 

 

 

ロウ「そんな優しい孫には今日一日休みをやろう。ラースやカミュ達と楽しんでくるといい。わしも昨日楽しんだからのう」

 

 

 

 

イレブン「え?いいの?おじいちゃん」

 

 

 

 

マルティナ「そんな。ロウ様、気になさらないでください。私達はただ顔を見せに来ただけですよ」

 

 

 

 

ロウ「なに。昨日はわしも楽しかったからのう。ラースもよく言っておるではないか。楽しい事はいろんな人とやる方がいい、と。それに則ってみただけじゃよ」

 

 

 

 

イレブン「じゃあ、言葉に甘えちゃおうかな」

 

 

 

 

ロウ「ああ、行ってくるといい。このユグノアを案内してやるのじゃ」

 

 

 

 

マヤ「勇者様も来てくれるの?いしし、よろしくね」

 

 

 

 

マルス「勇者様、遊ぼう」

 

 

 

 

ルナ「ルナも追いかけっこしたーい」

 

 

 

 

マルティナ「ごめんね、イレブン。騒がしいと思うけどよろしくね」

 

 

 

 

イレブン「ううん。気にしないで。着替えてくるから少し待っててね」

 

 

 

 

マヤ「じゃあ、その間にどこかに行っちゃった兄貴と兄ちゃんも探さないと」

 

 

 

 

マルティナ「全く、どこまで行ったのかしら」

 

 

 

その後、頭にこぶができたラースを連れてカミュが戻ってきた

 

 

 

カミュ「悪かったな、今戻ったぜ」

 

 

 

 

ラース「くそう、カミュに素早さでは勝てねえ。捕まった」

 

 

 

 

マルティナ「あら、戻ってきてくれて助かったわ。今からイレブンにユグノアを案内してもらおうと思ってるの。よかったらカミュも行きましょう」

 

 

 

 

カミュ「お、そうなのか。なら、俺も行かせてもらうとするか」

 

 

 

 

マルス「カミュって早いんだね。さっきも父さんより早かった!」

 

 

 

 

ルナ「やっぱりツンツンだから?」

 

 

 

 

カミュ「マルスはもういいや。ルナ、俺の頭のツンツンは関係ないからな」

 

 

 

 

ラース「ふふっ...」ゴンッ!

 

 

 

 

ラース「痛ってえ!カミュ、何しやがる!」

 

 

 

 

カミュ「うるせえ!笑いやがって!マルスの事だってまだ許した訳じゃねえんだからな!」

 

 

 

 

イレブン「お待たせ。あ、ラースがカミュに捕まってる。やっぱり素早さじゃ勝てないよね」

 

 

 

 

マルティナ「イレブン、来たわね。カミュも行くことになったの。案内頼めるかしら?」

 

 

 

 

イレブン「何だか随分と賑やかになったね。ふふ、楽しみ」

 

 

 

 

マヤ「あーあ、ここにおっちゃんと王様もいればほぼ完璧なのにな」

 

 

 

 

ラース「それじゃあ、いつか皆でまた来ようぜ。今回は仕方ないさ」

 

 

 

 

イレブン「じゃあまずは広場に案内するよ。こっちだよ」

 

 

 

 

 

 

 

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