おばあちゃん「あの子なら今、西の海じゃ。村を襲った化け物イカ退治に、村の男達と船を出しております。
キナイに用事なら、化け物イカ退治をどうか手伝ってやってください。そうすれば戻ってくると思います。しかし、気をつけるのじゃぞ。海で最も恐ろしいのは、人々を惑わせる人魚なのじゃからな」
キナイの祖母は圧をかけるようにイレブン達に忠告した
西の海
そこではたくさんの船がまとまっていた
シルビア「あ、見つけたわ!あれがクラーゴンを倒しにきた船団ね。あの中にキナイがいるはずだわ。ねーアナタ達、そっちにキナイって人いるー?」
シルビアは遠くの船に向かって声を出す
しかし、船の人達は大慌てでこちらに何かを伝えている
シルビア「....あら?あの人達何か言ってるわ、遠くてよく見えないけど....う....う・え・だ?」
カミュ「!?みんな!上だ!」
全員「!?」
ドオオン!
バシャアアア!!
何かが船の真横を掠めていった。大きな水しぶきと波が船に襲いかかる
クラーゴン「プギシャー」
船を襲った本人の大きなイカの魔物、クラーゴンが海から姿を現した
ラース「くっ!いきなりか!」
イレブン達は突然の船の揺れに耐えながら戦闘態勢に移った
シルビア「みんな!あまり船ちゃんにダメージがないようにお願いね!」
クラーゴンがあらわれた
ラース「まずは厄介な両足から倒すぞ!シャインスコール!」
ラースが力を込めてブーメランを上空に投げる
その後、ブーメランから放たれる眩い光の雨がクラーゴンの足にどんどん降り注ぐ
クラーゴン「ギシャ....」
クラーゴンも眩しいのか目を閉じている
カミュ「ヴァイパーファング!」
その隙にカミュが左足に毒を纏わせた短剣を突き刺した
カミュ「!離れろって事か!」
カミュが攻撃後船に着地すると、クラーゴン全体にオレンジ色の魔法陣が描かれ始める
イレブン「イオラ!」
カミュがクラーゴンから離れた瞬間イレブンが魔法を発動し、魔法陣が光ると同時にクラーゴンの周囲が爆発する
マルティナ「しんくうげり!」
マルティナが爆発の煙も晴れないうちに体をしならせて勢いをつけると、クラーゴン全体に鋭く回し蹴りを放つ
遠心力や勢いが加わった強力な蹴りは空気すらも蹴り飛ばすような音が聞こえてくる
その蹴りを喰らい、クラーゴンの左足は海に沈んでいった
ラース「よし!左足は終わりだ!」
クラーゴン「プギシャー!」
しかし、クラーゴンはまだ元気なようだ
イレブン「カミュ!クラーゴン本体にヴァイパーファング!ラースは僕と同じでイオラを!マルティナはヒップアタック!」
イレブンはそのクラーゴンの姿を見て早く本体を倒す方が早いと判断して、指示を変える
三人「了解!」
その後
ラース「せいけんづき!」
ボズゥ!
ラースの勢いよく突き出された拳はクラーゴンの顔面にめり込むほどの威力を出している
クラーゴン「プ.....ギィ」
クラーゴンはふらふらし始めている
ラース「イレブン、そろそろ倒せそうだぞ!」
イレブン「わかった!」
イレブンは船からクラーゴンの真上まで飛び上がり、剣に力を込める
イレブン「かえん斬り!」
剣は炎をまとい、落下の勢いも合わせて上から下へとクラーゴンを真っ二つに焼き切った
ズバァン!!
クラーゴン「キシャアアア」ジュワー
クラーゴンを倒した
シルビア「グッバイよ、暴れん坊さん」
村の漁師「いや~誰だがわがらんが助かったさぁ~。お礼に、村で化け物イカの祝賀会をするからぜひ参加してほしいんさぁ~」
夜 ナギムナー村 酒場
イレブン「あ、ラース、マルティナ。今キナイの事、聞きに行こうと思ってたんだ」
漁師達で賑わっている酒場にイレブンが向かうと、そこには既にマルティナとラースがいた
ラース「イレブン、キナイの事を聞いて回ったけどこの酒場にはきていないみたいだ」
イレブン「あ、そうだったんだ。先に調べてたんだね、ありがとう」
マルティナ「キナイを探しているんでしょ?私達も手伝うわ。あら?ベロニカ、こんな所で何してるの?」
酒場の入り口近くではベロニカが一人で怒るように立っていた
ベロニカ「宴会に子どもはいちゃダメって酒場に入れてくれないのよ!どいつもこいつも頭が固いんだから!3人ともキナイを探してるんでしょ?アタシも暇だから手伝うわ」
イレブン「大変だね、その姿だと。あ、そこのおばさんに聞いてみようよ」
ラース「おばさん、急にすまない。キナイという人を知らないか?」
おばさん「キナイなら一人で仲間の船を直すって、桟橋の方へ向かったさぁ~」
ベロニカ「ありがと、おばさん」
マルティナ「桟橋の方に行ってみましょう」
桟橋
船には一人の男が残り、修理をしていた
イレブン「君がキナイという人かな?」
キナイ「ああ、あんたはクラーゴンを倒してくれた旅人さんか。ありがとな、おかげでまた漁に出られる。しかし、こんな所で何の用だ?」
イレブンはロミアの話をキナイにした
キナイ「すまないが、まったく身に覚えのない話だ。他を当たってくれないか」