ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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ユグノア観光

広場

 

 

 

中央には大きな噴水があり、周りには花壇やベンチなどがあり休めるようになっている

 

 

 

イレブン「ここが今の王国の広場だよ。いつもいろんな人が集まってるんだ」

 

 

 

 

ルナ「噴水だー。デルカダールにもあるよ」

 

 

 

 

イレブン「隣は住宅街だし、向こう側は商店街で、ここを真っ直ぐ通ればお城に着く。この場所が全部の中継地点になってるんだよ」

 

 

 

 

マルティナ「へえ、いいじゃない。植木や花もたくさんあって綺麗だわ」

 

 

 

 

マヤ「こういう憩いの場も大事だもんね」

 

 

 

 

マルス「勇者様がここを作ったの?」

 

 

 

 

イレブン「ううん、違うよ。僕も手伝ったけど、皆と一緒にこの町を作ったんだ」

 

 

 

 

ルナ「ええ!?町を作ったの!?すごーい!」

 

 

 

 

マルス「え、じゃああのお城も!?」

 

 

 

 

イレブン「うん。そうだよ」

 

 

 

 

カミュ「皆が頑張って作ったんだぜ。いい場所になったな」

 

 

 

 

ラース「人の力ってすごいよな」

 

 

 

 

イレブン「次は商店街に行ってみようか」

 

 

 

商店街

 

 

 

様々な店が並んでおり、たくさんの人で賑わっている

 

 

 

マヤ「やっぱり商店街は賑やかだね。いろんな物が売られてる」

 

 

 

 

イレブン「うん。僕やおじいちゃんが顔見知りの所に頼みに行って、そこからユグノアに届けてもらうように頼んだの。だから世界各地の物が集まってるよ。今度はここにクレイモランの宝石とかも入れたいね」

 

 

 

 

マルティナ「素敵ね。世界が手を取り合って、物を通じて交流ができる。ユグノアはどんどん世界に広まっていくのね」

 

 

 

 

ラース「おお!!カミュ、これ見ろよ。クレイモラン産の三十年産の酒だぞ!」

 

 

 

 

カミュ「何だって!?凄えじゃねえか!この酒はクレイモランの中の酒でも最高級レベルだぞ!」

 

 

 

 

ラース「わかってるな?弟よ」

 

 

 

 

カミュ「当たり前だな、兄貴」

 

 

 

 

二人「この酒、ください!」

 

 

 

 

マルティナ「全く。あの二人は酒豪で困るわ」

 

 

 

 

イレブン「ふふ、こうやってみてると兄弟でも違和感ないよね」

 

 

 

 

マヤ「あ、こんな腕輪もあるんだ。変わってるんだね。あれ?兄ちゃんも確かオレンジのやつをしてたよね?」

 

 

 

 

マルティナ「あら?これ、ミサンガじゃない。懐かしいわね。マヤちゃん、これはね、私とラースが前にお揃いで買った物なのよ。

 

 

 

お願いを込めて腕につけてると、紐が切れた時にお願い事が叶うって言うお守りなのよ」

 

 

 

 

マヤ「へえ、じゃあ私も買ってみよう。おじちゃん、この水色のやつ一つください」

 

 

 

 

マルス「僕も何か買いたいなー」

 

 

 

 

ルナ「私も何かほしいー」

 

 

 

二人はどんどん先に進んでいく

 

 

 

イレブン「ああ、待って二人とも。何か欲しいのある?案内するよ」

 

 

 

 

マルス「僕、お菓子が欲しい」

 

 

 

 

ルナ「ルナもお菓子ー」

 

 

 

 

イレブン「わかったよ、二人とも。お菓子屋さんはこっちだよ。ラース達、僕達少し先にあるお菓子屋に行ってるよ!」

 

 

 

イレブンはマルスとルナの手を繋いで先に進んでいった

 

 

 

ラース「おう!すぐ行く!なあ、弟よ。耳を貸せ。さっきいい場所を見つけた。そんで、面白い提案があるんだ」

 

 

 

 

カミュ「お?何かいい事思いついた顔だな。へへ、何だよ兄貴」

 

 

 

ラースとカミュはゴニョゴニョと話し始めた

 

 

 

その後

 

 

 

マルティナ「ごめんね、イレブン。わざわざ買ってもらって。何ゴールドしたかしら?払うわ」

 

 

 

 

イレブン「いいよ、マルティナ。僕から子ども達へのプレゼントだよ。だから気にしないで」

 

 

 

 

ラース「悪かったな、イレブン。ほら、お礼は言ったのか?」

 

 

 

 

二人「勇者様、ありがとう!」

 

 

 

 

イレブン「ふふ、どういたしまして」

 

 

 

 

マヤ「そろそろお昼かな?私お腹空いてきちゃった」

 

 

 

 

イレブン「確かにそうだね。お城に戻って食べようか。用意してもらうよ」

 

 

 

 

マルティナ「わかったわ、それじゃあ行きましょう」

 

 

 

 

カミュ「(兄貴!)」

 

 

 

カミュはラースにアイコンタクトを送る

 

 

 

ラース「(へへ、作戦通りにいくぞ)なあ、こっからお城まではすぐだろ?俺達もう一つ行きたい場所があってよ。イレブンだけ借りてもいいか?案内してほしいんだ」

 

 

 

 

イレブン「あ、そうだったの?それなら案内するよ。皆は先にお城に戻ってて」

 

 

 

 

マヤ「わかった、戻ってるね」

 

 

 

マルティナ達は先に進んでいった

 

 

 

カミュ「ここってイレブンは顔を結構知られてるよな?イレブンには何かしてくれたりするのか?」

 

 

 

 

イレブン「うん。一品くらいならタダで食べさせてくれたり、何かもらえたりするよ」

 

 

 

 

ラース「へへ、それならよ。こっちだ!イレブン!」

 

 

 

ラースはいきなりイレブンの手を掴み、走り始めた

 

 

 

イレブン「ええ!?ど、どこ行くの、ラース!カミュまで!場所知らないんじゃなかったの!?」

 

 

 

 

カミュ「さっきいい店を見つけたんだよ!そこに行こうぜ!」

 

 

 

 

ラース「おっと。ここだな」

 

 

 

 

イレブン「え?ここって......酒場だよ」

 

 

 

 

ラース「さあ飲むぞ、イレブン!」

 

 

 

 

カミュ「へへ、またお前と飲むのを楽しみにしてたんだよ」

 

 

 

ラースはイレブンを引っ張り、カミュは背中を押している

 

 

 

イレブン「え!?待って、ストップ!駄目だよ、絶対酔わされるもん!やだ!行きたくない!帰る!!押さないで、カミュ!」

 

 

 

 

ラース「さあ観念しろ、イレブン!それに前は酔い激しくなかっただろ?勇者なら、もっと先の世界も見に行こうぜ!」

 

 

 

 

イレブン「そんな世界いらないから!見たくない!嫌だー!誰かー!」

 

 

 

酒場内

 

 

 

マスター「おや、イレブン様じゃないですか。酒場に来られるなんて珍しいですね」

 

 

 

 

イレブン「ア、アハハ、無理に連れてこられたんです」

 

 

 

 

ラース「マスター!見てくれ、この酒!この酒に合うつまみを頼むぜ!」

 

 

 

 

マスター「これは、クレイモラン産の三十年物!素晴らしいお酒ですな!これはマスターとして腕が鳴ります。待っていてください、用意いたしましょう」

 

 

 

 

カミュ「このお酒を飲むぞ、イレブン。お前もきっと気に入ってくれるぜ」

 

 

 

 

イレブン「もう信じないからね!二人のお酒に付き合ってるとロクな事ないってわかったんだから!」

 

 

 

 

ラース「まあまあ、イレブン。そう怒るなって、飲んでもないのに決めつけるのはよくないぞ。騙されたと思って飲んでみろよ」

 

 

 

ラースは少しコップに注ぐとイレブンに差し出した

 

 

 

イレブン「少しだけだからね!もう!.........あれ?美味しい。スッと喉を通ってく」

 

 

 

 

カミュ「だろ?流石、俺の相棒だな。この酒の良さをわかってくれたか!」

 

 

 

 

ラース「この酒高くてな。俺も一度しか飲んだ事無いんだが、病みつきになってよ。もう止まらねえよな!」

 

 

 

 

イレブン「う、うん。これなら僕も飲めるよ。ごめん、ラースのお気に入りのホムラにあるお酒と同じだと思ってた」

 

 

 

 

カミュ「あれもイケルが、これとは別物だな。ほら、どんどん行こうぜ」

 

 

 

 

マスター「こちらをご用意させていただきました」

 

 

 

 

ラース「お!枝豆があるじゃねえか!いいねえ、マスター!」

 

 

 

 

カミュ「この緑の豆は枝豆って言うのか。俺もこの豆と酒は何でも合うと思うぜ」

 

 

 

 

イレブン「あ、塩の味がする。美味しい!」

 

 

 

 

ラース「それとこの酒合わせてみろ?堪らねえんだよな!」

 

 

 

 

イレブン「あ、凄い!どんどん欲しくなるね」

 

 

 

 

カミュ「だろ?まあ偶には水も飲めよ。ほら」

 

 

 

 

イレブン「ありがとう、カミュ。ラースも誘ってくれてありがとう。嫌々いってごめんね」

 

 

 

 

ラース「わかってくれりゃあいいんだよ。さあ、今日は飲もうぜ!」

 

 

 

 

二人「おー!」

 

 

 

 

マスター「(イレブン様、かわいそうに。そちらのお酒はアルコールが体に来るのが遅いというのをご存知ないようです。そんな勢いで飲んでしまわれると、あっという間に.....)」

 

 

 

その頃、お城では

 

 

 

ロウ「イレブンとカミュとラースはどうしたのじゃ?」

 

 

 

ロウはイレブン達がいない事を疑問に思っていた

 

 

 

マヤ「なんか行きたい所があるって言って勇者様をどこかに連れて行っちゃったよ」

 

 

 

 

マルティナ「そういえば、その前にラース達はクレイモラン産の三十年物で大はしゃぎしてたわね」

 

 

 

 

ロウ「......ほほ。イレブンよ、かわいそうに。これは夜まで帰ってこないかもしれんのう」

 

 

 

 

二人「え?」

 

 

 

 

ロウ「おそらく今頃は酒場におるじゃろうて。昨日ラースが、イレブンと次に飲む時は怪しまれないように絶対に酔わせると言っておったからのう」

 

 

 

 

マヤ「うわ、マジか。これはやられたね」

 

 

 

 

マルティナ「全く、あの兄弟には困ったものだわ。本当そっくりなんだから」

 

 

 

 

ロウ「二日酔いの薬を作っておくかの」

 

 

 

その頃、酒場

 

 

 

イレブン「ねえカミュ、ラース。実は僕達全員、二人の事を兄弟として見てもおかしくないって思ってるんだよ」

 

 

 

 

二人「はあぁ?何言ってんだよ」

 

 

 

 

二人「ハモんな!」

 

 

 

 

イレブン「アハハハ!そっくりな所多いよ。マルティナも言ってた」

 

 

 

 

カミュ「俺はこんなに性悪じゃねえよ。人の事をなんだと思ってやがる。こんな兄貴はゴメンだ」

 

 

 

 

ラース「俺だってこんな素直じゃないし、可愛げのかけらも無い弟なんざ、いらねえ。バンのやつの方がまだ弟として迎えられるぜ」

 

 

 

 

イレブン「口ではそう言うけどさ。実際はどうなの?本当にそう思ってるの?」

 

 

 

 

二人「当たり前だろ。だから被せんな!」

 

 

 

 

イレブン「僕、マヤちゃんとラースが仲良くしてるのを見てると、カミュとラースも仲良くなれると思うんだよ。駄目かな?」

 

 

 

 

ラース「......まあ、本当に嫌いだったらこんな事しねえし、助けもしねえ。カミュは俺に無い強さや心を持ってる。そこは尊敬できる部分だ」

 

 

 

 

カミュ「そりゃあ俺だってラースのやつは強いと思うし、仲間の事を大切にしてるし、俺より頭もいいから頼りになる。俺とは違ういいやつだ」

 

 

 

 

イレブン「でしょ?それならさ」

 

 

 

 

二人「だが、気に入らねえ!」

 

 

 

 

イレブン「あ、あれ?」

 

 

 

 

ラース「あいつはすぐに一人で考えやがるし、自分で解決しようとしやがる。もっと頼れって言っても聞きやしねえ。あと、単純にイケメンなのがうざい」

 

 

 

 

カミュ「あいつは俺の事をおもちゃか何かと勘違いしてやがる。人の事をすぐに馬鹿にしやがるし、頭も回る分何手先まで考えてやがる。俺が対抗できなくさせてくるのも腹が立つ。すぐに手も出るしうざいんだよ」

 

 

 

 

ラース「てめえ、黙って流してれば隣で散々人の悪口言いやがって」

 

 

 

 

カミュ「ああ?てめえだって俺の事散々言ってるじゃねえか。自分の事棚に上げてんなよ」

 

 

 

 

二人「上等だ、てめえ!表でろ!!」

 

 

 

二人は互いの胸倉を掴みながら喧嘩モードになっている

 

 

 

イレブン「あ、ああ、嘘、どうしよう。落ち着いてよ、二人とも」

 

 

 

 

ラース「駄目だ、イレブン。兄に逆らうとどうなるのかこいつに教えてやらねえとな」

 

 

 

 

カミュ「そうやって自分が上だと思い込んでんじゃねえぞ。足下掬われるぜ」

 

 

 

 

イレブン「も、もう!やめてよ!聞いてってば!二人とも!」

 

 

 

 

 

 

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