ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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サプライズ

一ヶ月後、デルカダール城

 

 

 

朝食時

 

 

 

ラース「おはようございます」

 

 

 

ラースが入るとそこには既に全員揃っていた

 

 

 

マルティナ「おはよう、ラース」

 

 

 

 

マルス「父さん、おはよう!」

 

 

 

 

ルナ「うー、まだ眠いよ」

 

 

 

 

グレイグ「おはよう、ラース」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、おはよう、ラース」

 

 

 

 

ラース「???皆、早くないか?俺、寝坊したわけじゃないんだが」

 

 

 

 

デルカダール王「なに、マルティナ達が早く起きたのでな。お主にはゆっくり寝ていてもらおうと思っただけじゃ。気にせんでよい」

 

 

 

 

ラース「あ、そうだったんですか」

 

 

 

 

グレイグ「ラース、訓練が終わったら今日は俺の部屋で勉強だ」

 

 

 

 

ラース「えー。ハァ、面倒だな。わかったよ」

 

 

 

訓練場

 

 

 

ラース「あれ?今日は何だか少なくないか?」

 

 

 

訓練場に来ると兵士達はほとんどいなかった

 

 

 

ガク「皆さんは今日用事がある人が多いらしいですよ」

 

 

 

 

バン「師匠!俺はいつでもここにいますよ!」

 

 

 

 

ラース「まあ、それなら今日は自主練にさせとくか。バン、俺の組み手に付き合ってくれ」

 

 

 

 

バン「はい!喜んで!」

 

 

 

その頃、マルティナ親子の部屋

 

 

 

ルナ「お父さんに気づかれなかったかな?」

 

 

 

 

マルティナ「大丈夫よ、全然怪しまれなかったもの。さあ、飾り付けよ。ラースはしばらく帰れないわ」

 

 

 

 

マルス「母さん、こんなのあった!面白そうだよ」

 

 

 

マルスはある物を見つけた

 

 

 

マルティナ「あら、マルスよく見つけたわね。ふふ、それじゃあラースに渡して驚かせてあげましょう」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ラース「ふう。いい汗かいた」

 

 

 

 

バン「ハア、ハア、ありがとうございます。........師匠ってこの後城下町に行きますか?」

 

 

 

 

ラース「ん?この後グレイグの部屋で勉強した後行くな。何か用事か?」

 

 

 

 

バン「いえ、俺も城下町に用事があったので、行くならその時に一緒に出た方がいいかと思いまして」

 

 

 

 

ラース「そうだったのか。なら、俺の勉強が終わるまで待ってくれ」

 

 

 

 

バン「わかりました!待ってますね」

 

 

 

その後、グレイグの部屋

 

 

 

ラース「あーあ。勉強って嫌になるぜ」

 

 

 

ラースはグレイグと勉強しており、ラースはつまらなそうにしていた

 

 

 

グレイグ「ハハ、まあ我慢してくれ。これでも覚えてもらうものは少ないのだからな」

 

 

 

 

ラース「俺はこういうの苦手なんだよ」

 

 

 

 

グレイグ「まあ、確かに似合うとは思わないな。だが、覚えはいいし、一度覚えればかなりの間忘れないではないか。やはり頭はいいのだな」

 

 

 

 

ラース「まあ.....そりゃあそうかもしれないけどよ、好きとは違うからな。....あ、悪い、ペンを蹴ってしまった。ベッドの下にいったか」

 

 

 

ラースは自分のペンを取りにベッドの下に手を伸ばす

 

 

 

グレイグ「ああ........!!待ってくれ、ラース!そこは」

 

 

 

グレイグは突然焦り始めた

 

 

 

ラース「ん?何かあるぞ?」

 

 

 

ベッドの下からはムフフ本が出てきた

 

 

 

ラース「........」

 

 

 

 

グレイグ「........」

 

 

 

 

ラース「ハァ.....。隠す所が古典的すぎないか?」

 

 

 

ラースはため息をついている

 

 

 

グレイグ「う、うるさい!戻してくれ!」

 

 

 

グレイグは顔を赤くして恥ずかしそうにしている

 

 

 

ラース「まあ、マルティナや子ども達に何もしなきゃいいけどよ」

 

 

 

ラースはベッドの下に戻してペンを取った

 

 

 

グレイグ「すまない、ラース」

 

 

 

 

ラース「面白そうだから王様には報告しておいてやろう」

 

 

 

 

グレイグ「鬼か、貴様は!!やめてくれ!!」

 

 

 

その後、大広間

 

 

 

バン「あ!師匠、終わりましたか?」

 

 

 

 

ラース「おう、待たせて悪かったな。荷物とってくるからもう少し待っててくれ」

 

 

 

 

バン「あ!あの師匠!俺、少し時間無くてもう行きたいんですけど、いいですか?」

 

 

 

バンは焦って引き止める

 

 

 

ラース「ん?そうだったのか。なら行くか。まあ、荷物くらいなくても平気だろ」

 

 

 

 

バン「ありがとうございます!」

 

 

 

バンは少し安心した様子だ

 

 

 

デルカダール城下町

 

 

 

バン「師匠はいつものルートですか?」

 

 

 

 

ラース「おう。何だかんだ落ち着くからな」

 

 

 

 

バン「俺、メグのカフェに居るんで何かあったら呼んでください」

 

 

 

 

ラース「おう、わかったぜ。それじゃあな」

 

 

 

バンと別れていった

 

 

 

少し先の路地裏

 

 

 

バンが向かった先にはカミュとイレブンがいた

 

 

 

カミュ「よし、ナイスだバン。後は作戦通りに行くぞ」

 

 

 

 

バン「はい。部屋に戻られそうになった時は焦りましたよ」

 

 

 

 

イレブン「でも、こんな後ろから着いてっていいの?」

 

 

 

 

カミュ「何言ってんだよ。兄貴の面白い反応を見逃すわけねえだろ。後でたくさん馬鹿にしてやるんだ」

 

 

 

カミュは悪い顔をしている

 

 

 

イレブン「それ絶対ラースに切れられるやつじゃん。僕はそんな命知らずな事したくないんだけど」

 

 

 

 

バン「お、俺も師匠に何されるかわかんないのでやめたいんですが」

 

 

 

 

カミュ「駄目だ。お前達も巻き添えにしてやる」

 

 

 

カミュは二人の肩に腕を回して逃げられないようにする

 

 

 

二人「最悪だ」

 

 

 

その頃、ラースはお菓子屋さんへ入っていった

 

 

 

女性「いらっしゃいませ!あ、ラース様!こんにちは!」

 

 

 

 

ラース「よお」

 

 

 

 

女性「ちょうどいい所に来てくださいました。あの、こちらの商品なんですけど、私達の手作りなんです。今ここに来てくださったお客様にも配ってるんです。よかったら、ラース様も食べていってください」

 

 

 

女性からお餅を渡される

 

 

 

ラース「おお、そうなのか。それなら一つもらうぜ。ありがとな」

 

 

 

 

女性「奥の方にお水もあるので座ってゆっくりしていってください」

 

 

 

 

ラース「おう。さて、座ったし食べさせてもらうか。...........!!!(辛い!辛すぎるだろ!!水!!)」

 

 

 

ラースは大慌てで紙コップを取るが

 

 

 

ラース「すっぺえ!!!」

 

 

 

ラースは水を吐き出してむせている

 

 

 

女性「ラ、ラース様?」

 

 

 

 

イレブン「え?あれどうなってるの?」

 

 

 

 

バン「あの渡したお餅は激辛のものがたくさん入ってるんです」

 

 

 

 

カミュ「それを食べて水が欲しくなった所に、水の紙コップの中には代わりにお酢が入ってるんだ」

 

 

 

 

イレブン「え.....きつ。もしかして隣のお茶も....」

 

 

 

 

カミュ「しょうゆが混ざってるぜ。いつまで経っても水は飲めないんだ」

 

 

 

 

バン「流石カミュさんです。用意周到ですね。お店の人もお客さんもよく受けてくれましたね」

 

 

 

 

ラース「これ水なのか?ものすごくすっぱいぞ?」

 

 

 

 

男性「ええ?俺もそこの紙コップからもらいましたけど水でしたよ?とって飲んでみましょうか?.....はい、ただの水ですよ」

 

 

 

近くにいた男性は紙コップに水を入れて飲んでみせた

 

 

 

ラース「ええ!?な、ならよ。このお餅はどうだ?辛くなかったか?」

 

 

 

 

女性「そ、そんな!少し貰いますね。.......!!.....普通ですよ。ただのお餅です」

 

 

 

 

ラース「な、何だと!?」

 

 

 

 

イレブン「あれって辛いんじゃなかったの?」

 

 

 

 

バン「多分あの人、根性で耐えきりましたね」

 

 

 

 

カミュ「お、俺もそこまでするとは思っていなかった。すごいな、騙す事にノリノリだぞ」

 

 

 

カミュとバンも今の光景には驚いている

 

 

 

ラース「じゃ、じゃあお茶を代わりにもらおうか。........しょっぺえ!!」

 

 

 

ラースは隣にあるお茶の入った紙コップを取るが、それも吐き出した

 

 

 

女性「ラース様、本当にどうされたんですか?」

 

 

 

 

男性「これも普通のお茶ですよ。.....ほら、普通に飲めます」

 

 

 

男性はまたも紙コップにお茶を入れて飲んでみせた

 

 

 

ラース「............」

 

 

 

ラースは驚愕の表情で呆然としている

 

 

 

カミュ「クククッ!見ろよ、兄貴のあの顔」

 

 

 

 

イレブン「ククッ....これは....面白いね」

 

 

 

 

バン「アハハハハ!し、師匠!面白いです、最高ですよ、その顔!」

 

 

 

三人はラースの表情に笑いを抑えられない

 

 

 

ラース「.....す、すまなかったな。どうやら調子がよくないみたいだ。また今度来るよ。悪かった」

 

 

 

 

女性「い、いえ、気になさらないでください。またのご来店お待ちしております」

 

 

 

ラースはトボトボと店から出ていった

 

 

 

ラース「あれ?おかしい。朝食べた時は普通だったんだがな....」

 

 

 

ラースは広場へと向かっていく

 

 

 

イレブン「あ、次は僕が考えたやつだよ」

 

 

 

 

バン「勇者様がですか。楽しみですね」

 

 

 

 

カミュ「また面白い反応してくれよな」

 

 

 

 

 

 

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