ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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サプライズ3

デルカダール城 大広間

 

 

 

ラースが城にようやく戻ると誰もいなくなっていた

 

 

 

ラース「あれ?誰もいない?おかしいな。というか、こんな装飾されてたか?朝は無かったのに」

 

 

 

マルティナ親子の部屋前

 

 

 

ラース「ここにくるまで誰もいなかった。何でだ?敵襲があったわけではなさそうだし、どうなってる?それに、装飾的には何かのお祝いみたいだが?」

 

 

 

コンコン

 

 

 

ラース「あれ?マルティナ?いるか?」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

中は真っ暗である

 

 

 

ラース「暗いな、おい。何も見えないぞ」

 

 

 

パァン!パァン!

 

 

 

ラース「うおっ!!」

 

 

 

カチッ!明かりがつき周りが見えるようになった

 

 

 

全員「ラース、誕生日おめでとうー!!」

 

 

 

 

ラース「え?........」

 

 

 

ラースは呆然としている

 

 

 

ベロニカ「ちょっと!なに間抜けそうな面してるのよ!」

 

 

 

 

デルカダール王「皆で驚かせようと思ってな、この部屋で隠れてお主が来るのを待っていたのだ」

 

 

 

 

シルビア「いい反応だったわよ〜、ラースちゃん」

 

 

 

 

セーニャ「お誕生日おめでとうございます、ラース様」

 

 

 

 

ラース「あ.....そうか。俺、今日誕生日か」

 

 

 

 

ロウ「何じゃ、気づいておらんかったのか」

 

 

 

 

マヤ「兄ちゃんは毎年関心無さそうだったもんな」

 

 

 

 

グレイグ「お前は今日で35歳だ。立派なおっさんの仲間入りだな」

 

 

 

 

ラース「な!?俺はまだ若いからな!!」

 

 

 

 

ルナ「お父さん、お誕生日おめでとう!」

 

 

 

 

マルス「これ、僕とルナからのプレゼントだよ!はい!」

 

 

 

マルスから箱を渡される

 

 

 

ラース「お、マルス、ルナ。ありがとな。何が入ってるんだ?」

 

 

 

 

マルス「面白いものだよ。開けてみて」

 

 

 

ラースがプレゼントを開けると、中からカエルのおもちゃが飛び出してきた

 

 

 

ラース「うおおおっ!!」

 

 

 

 

全員「アハハハハハ!」

 

 

 

 

ラース「マ、マルス!父さんを驚かせるな!!」

 

 

 

 

カミュ「アハハ!子どもに騙されてやんの!」

 

 

 

 

イレブン「それ驚くよね。僕も見た時びっくりしたもん」

 

 

 

 

バン「師匠!まだサプライズは続きますよ!大広間に行きましょう!」

 

 

 

大広間

 

 

 

シルビア「それではアタシ達からラースちゃんにプレゼントよ!」

 

 

 

 

セーニャ「私とお姉様とシルビア様とマヤ様で安らぎの唄を演奏いたします」

 

 

 

 

ベロニカ「それに合わせてマルティナさんがラースに踊ってくれるのよ」

 

 

 

 

ラース「え!?マルティナが!?」

 

 

 

 

マヤ「綺麗な衣装も着たんだ。楽しみにしてて」

 

 

 

 

シルビア「それじゃあ始まるわよ!せーの!」

 

 

 

〜♪

 

 

 

演奏が始まると、隅から紺の衣装を纏ったマルティナが踊りながら出てきた

 

 

 

ラース「おお........」

 

 

 

その後

 

 

 

パチパチパチ

 

 

 

デルカダール王「素晴らしい演奏と踊りだったぞ!」

 

 

 

 

ラース「最高だったぞ、皆!演奏も上手だったし、何よりマルティナが綺麗だった!」

 

 

 

 

マルティナ「ありがとうございます、お父様、ラース。感覚を取り戻そうと少し練習したの。成果が出せてよかったわ」

 

 

 

 

ベロニカ「もう!ずっとマルティナさんの事追っかけてて私達の方全然見てなかったじゃない!」

 

 

 

 

シルビア「仕方ないわよ、ベロニカちゃん。ラースちゃんはマルティナちゃんの事大好きなんだから」

 

 

 

 

ラース「追いかけてたのバレてたのか。いや、つい見惚れてな」

 

 

 

 

デルカダール王「それでは、ラースのためにお主の好物を取り揃えた。ぜひ好きなだけ食べてくれ。わし達も騒がせてもらおう」

 

 

 

 

ラース「本当ですか、王様!やったぜ!!」

 

 

 

しばらくして、大広間は兵士やメイドも交え、宴会のようになっていた

 

 

 

ロウ「ラースよ、お主にプレゼントがあるんじゃ」

 

 

 

 

ラース「おお!じいさんからもあるのか!」

 

 

 

 

グレイグ「俺とロウ様のおすすめの酒を五本ほど用意した。ぜひ飲んでくれ。どれも味や飲みやすさは期待してもらって構わない」

 

 

 

 

ラース「マジ!!?こんなにいいのかよ!二人の酒は俺も結構好みなんだ!ありがとな!二人とも!」

 

 

 

 

イレブン「僕からもこれ。鍛治で作ったんだ。ラースに似合うんじゃないかと思って」

 

 

 

イレブンは鎧をプレゼントした

 

 

 

ラース「おお!新しい鎧か!へへ、イレブンの作った防具は本当に凄く良い性能してるからな。明日から早速使わせてもらうぜ。ありがとな、イレブン」

 

 

 

 

イレブン「うん。今日のお詫びになればと思って」

 

 

 

 

ラース「詫び?何のだよ」

 

 

 

 

イレブン「あ....。何でもないよ。気にしてないなら大丈夫」

 

 

 

 

バン「師匠!兵士達一同からはこちらのプレゼントになります!」

 

 

 

バンはチケットを渡した

 

 

 

ラース「訓練指定券....。ってことはつまり、俺の好きにしていいって事か?」

 

 

 

 

バン「王様やグレイグ将軍から激しくはやるなと言われたのですが、それでもよければぜひ使ってください!体を動かしたくなったら、俺達が誰でも付き合いますよ」

 

 

 

 

ラース「へへ!ありがとな!これから使わせてもらうぜ!」

 

 

 

 

マヤ「兄ちゃん、私からはこれあげるよ!」

 

 

 

マヤは小さな袋を渡した

 

 

 

ラース「これは?見慣れないものだな」

 

 

 

 

マヤ「最近メダル女学園にも旅人が訪れるようになってね。お土産に新しく作り出したんだ。リボンと桜の花びらを入れたお守りなんだ。それは私が作ったやつだよ」

 

 

 

 

ラース「おお!それなら大切にしておかないとな。ありがとな、マヤ」

 

 

 

 

シルビア「アタシからのプレゼントはソルティコの海鮮盛り合わせよ!凍らせれば長く食べられるから、たくさん食べてね!」

 

 

 

 

ラース「やったぜ!!ソルティコの海鮮料理はどれも美味いよな!ありがとな、シルビア!」

 

 

 

 

マルティナ「ラース、私からはこれよ」

 

 

 

マルティナは箱を渡した

 

 

 

ラース「これは.....指輪?」

 

 

 

中にはオレンジの宝石が入った指輪が入っている

 

 

 

マルティナ「ええ、私とお揃いよ。宝石は違うやつだけどラースに似合うと思ってね。私と反対の場所につけましょう。前のミサンガみたいに一緒に」

 

 

 

 

ラース「ハハハ!最高だぜ、マルティナ!よし!これでお揃いだ!」

 

 

 

 

マルティナ「ええ、素敵よ、ラース」

 

 

 

二人はお互いの手を見せている

 

 

 

ラース「ありがとな、マルティナ。おい、弟!お前は俺に何も無いのか?」

 

 

 

 

カミュ「自分からねだってくるんじゃねえよ。おい、イレブン、バン!覚悟はできたな?」

 

 

 

 

イレブン「ええ!?い、いや僕はまだ」

 

 

 

 

バン「お、俺、用事思い出して」

 

 

 

二人は逃げようとする

 

 

 

ガシ

 

 

 

カミュが逃がすはずもなく、肩を掴んで戻してきた

 

 

 

カミュ「はいはい、逃げんな。同罪だからな」

 

 

 

 

ラース「何やってんだよ、お前ら」

 

 

 

 

カミュ「俺達からのプレゼントは楽しめたか?ラース」

 

 

 

 

ラース「え?三人から何かあったのか?」

 

 

 

 

カミュ「本当はここにじいさんもいたんだが、今はいい。今日やたらと変な事起きただろ?」

 

 

 

 

ラース「あ、ああ。特に城下町は酷かったな」

 

 

 

 

カミュ「あの城下町の人達は全部俺達の差し金なんだぜ」

 

 

 

 

ラース「..........は?」

 

 

 

 

イレブン「ヒ、ヒィ!やだ!カミュ!離してー!!」

 

 

 

 

バン「し、師匠!落ち着いてください!そんな濃い殺気を向けないでください」

 

 

 

 

カミュ「(冷や汗が止まらねえ)俺達が兄貴を驚かしてやろうと思って、町の人達に頼んでドッキリを仕掛けたんだぜ。それを俺達は後ろから見てたんだ。俺達の考えた罠に兄貴がどんな反応してるのか見たくてよ」

 

 

 

 

ラース「つまり、お前達三人は不愉快極まりないあの出来事の数々を陰でゲラゲラ笑っていた.....という事だな?」

 

 

 

ラースはどんどん殺気が濃くなっていく

 

 

 

イレブン「死んだ...」

 

 

 

 

バン「メグ、お前に最後一目会いたかった」

 

 

 

イレブンとバンは顔が青ざめ、諦めの表情になっていた

 

 

 

カミュ「ハ、ハハ。面白かったぜ、兄貴」

 

 

 

カミュも顔が青ざめ、苦笑いしている

 

 

 

ラース「とっても素晴らしいプレゼントだ。これは俺も特別なお礼をしてやらないといけないな。この後、遺書を書いておけよ?明日はとっても楽しい一日になるからな」

 

 

 

 

三人「.........」

 

 

 

その夜、バンの部屋

 

 

 

三人は部屋に閉じ込められていた

 

 

 

バン「嫌だーー!師匠、一生のお願いです!城から出してください!!」

 

 

 

 

イレブン「僕もほとんど笑ってないの!だからお願い!僕、関係ない!大笑いしてたのはカミュとバンだけだもん!」

 

 

 

 

カミュ「て、てめえ、イレブン!何相棒を売ってるんだ!お前だってお菓子屋の時の兄貴の顔笑ってたじゃねえか!正直にしか話せなくなる薬の時も面白がってただろ!」

 

 

 

 

バン「そうですよ、イレブンさん!俺達だけこんな所に置いて行かないでください!」

 

 

 

 

ラース「うるせえぞ、てめえら。今何時だと思っていやがる。静かにしろ。明日になれば大樹に還れるんだ、会えなくなった人と会えるぞ?」

 

 

 

ラースは扉の前で椅子に座り、出れないように見張っていた

 

 

 

イレブン「嫌だー!」

 

 

 

 

バン「師匠!お願いします!許してください!」

 

 

 

 

カミュ「俺は腹は括った。明日を待つだけだ」

 

 

 

 

イレブン「カミュ!こんな時までカッコよくしなくていいから!」

 

 

 

その次の日から、三人は行方不明になった

 

 

 

一週間後に見つかるが、三人はラースの誕生日の日の出来事を忘れていたらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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