ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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カミュ対イレブン

実況者「長かった大会ももうこの一試合で終わりになります。それでは最後の戦いに移っていきます!カミュさん、勇者様、どうぞ上がってきてください」

 

 

 

 

イレブン「カミュ、君と戦うなんて思わなかったけど、どうせなら本気でやろう」

 

 

 

 

カミュ「へっ、当たり前だぜイレブン。お前が頼りにしてる相棒の力、お前自身にみせてやるよ」

 

 

 

 

実況者「最初の紹介でもありましたが、カミュさんは一番最初の仲間だったんですよね?何時ごろから相棒として関係を築くようになったんですか?」

 

 

 

 

ベロニカ「次に入ったのは私達姉妹だけど、その時には今のような相棒の関係になっていたわ」

 

 

 

 

セーニャ「互いを信頼しあっていてとても仲がよかったですわ。おそらく、初めから互いを頼っていたんだと思われます」

 

 

 

 

実況者「となると、仲も相当よかったんですね。喧嘩などはあったのですか?」

 

 

 

 

シルビア「結構あったわよね。キャンプや宿の時に喧嘩すると見てわかるようになるのよね」

 

 

 

 

ラース「そうだな。わざと離れたりそっけない感じを出したりしてな。だが、一日と続いた事はないが」

 

 

 

 

マルティナ「すぐに仲直りするのよね。どうしてるのかはわからないけど、いつの間にか直ってるのよ」

 

 

 

 

実況者「二人の関係も聞いた所で、この勝負どうなるとおもわれますか?」

 

 

 

 

ロウ「わからんのう。二人が息を合わせて戦う所は何度も見ておるが、本気で戦うのは見ておらん」

 

 

 

 

グレイグ「実力的にも大きな差はない。だが、万能な分イレブンが若干有利かもしれんな。カミュの素早い攻撃をいかに対応できるかもかかっている」

 

 

 

 

実況者「さあ、そんな相棒同士の戦いです!皆様、最後まで盛り上がって行きましょう!それでは、試合開始です!」

 

 

 

 

カミュ「ヴァイパーファング!」

 

 

 

イレブンは毒になった

 

 

 

イレブン「くっ!そう来たか!剣の舞!」

 

 

 

カミュ「よっと!ジバルンバ!」

 

 

 

カミュはイレブンの攻撃を避けて、岩の柱を作り出す

 

 

 

イレブン「ギガブレイク!」

 

 

 

カミュ「シャドーステップ!」

 

 

 

カミュの回避率が二段階上がった

 

 

 

イレブン「ギガデイン!」

 

 

 

イレブンは避けられない魔法を使う

 

 

 

カミュの頭上に突然巨大な雷が落ちる

 

 

 

カミュ「がああ!くっ!ぶんしん!」

 

 

 

カミュは三人に分身した

 

 

 

イレブン「剣の舞!」

 

 

 

カミュ「当たらないぜ!タナトスハント!」

 

 

 

三人のカミュは華麗に避けていき、短剣で特効攻撃をする

 

 

 

イレブン「グハアアア!ベホマズン!」

 

 

 

イレブンは全回復した

 

 

 

カミュ「ジバルンバ!」

 

 

 

辺りは岩の柱がたくさん出来上がっていた

 

 

 

 

実況者「激しいぶつかり合いの間に柱がどんどん出来上がっている!また何か作戦でもあるのでしょうか?」

 

 

 

 

グレイグ「だが、イレブンも何度か見ているはずだ。無闇に突っ込んではこれないだろう。作戦は成り立つのか?」

 

 

 

 

ラース「へへ、カミュも随分ジバリアをうまく使いこなせるようになってきたな。コツを掴んだんだろう。おそらくあれはオトリだ。何かあると思わせて行動を制限させる。それと同時に、雷の呪文や特技も地面に吸われてあまり有効ではなくなるからな。これはいいやり方だ」

 

 

 

 

ロウ「ほほう。それは考えたのう。確かにイレブンの雷の特技や呪文は強力な上に防ぎ方はほぼ無い。じゃが、これなら対策としては最高じゃろう」

 

 

 

 

イレブン「これは壊したらまた大変な事になるな。自然の物だから剣じゃどうにもならない」

 

 

 

カミュ「へっ!萎縮してんなよ、イレブン!デュアルブレイカー!」

 

 

 

柱の隙間を縫うように攻撃が飛んでくる

 

 

 

イレブン「ぐうっ!隙間から飛んできて攻撃が見えない!ソードガード!」

 

 

 

イレブンの武器ガード率があがった

 

 

 

カミュ「ジバルンバ!」

 

 

 

さらに岩の柱が出来上がる

 

 

 

イレブン「まずい!移動できる場所が無くなる!少しだけでも壊さないと!はやぶさ斬り!」

 

 

 

ドガァン!

 

 

 

カミュ「そこか!心眼一閃!」

 

 

 

カミュはイレブンにすぐに近づき、攻撃する

 

 

 

イレブン「うわあああ!」

 

 

 

カミュ「逃がさないぜ!シャインスコール!」

 

 

 

カミュは追撃を緩めない

 

 

 

イレブン「くっ!何とか防がないと!アルテマソード!」

 

 

 

イレブンは必死に防ぎ、柱を壊していく

 

 

 

衝撃で何本か柱が倒れていく

 

 

 

バラバラバラ!

 

 

 

イレブン「ゴホッ!ゴホッ!結構脆いな。逃げないと」

 

 

 

イレブンの周りは土煙だらけになっている

 

 

 

カミュ「油断するなって普段から言ってたよな?」

 

 

 

イレブンの後ろからカミュの声が聞こえてきた

 

 

 

イレブン「!?」

 

 

 

カミュ「会心必中!」

 

 

 

イレブン「ぐあああ!ベホマズン!」

 

 

 

イレブンは全回復した

 

 

 

カミュ「回復したからって安心してるなよ!ぶんしん!」

 

 

 

カミュは三人に分身した

 

 

 

イレブン「ギガブレイク!」

 

 

 

しかし、辺りの岩に雷が吸われていく

 

 

 

イレブン「嘘!ほとんど意味なくなっちゃった!」

 

 

 

カミュ「もっと考えろよな、デュアルブレイカー!」

 

 

 

三人の分身による一斉攻撃

 

 

 

イレブン「グアアア!」

 

 

 

 

実況者「カミュさんが圧倒的に勇者様を押しております!これはキツいか!?」

 

 

 

 

マルティナ「完全に流れはカミュのものね。何とか断ち切らないとイレブンのMPが尽きてしまうわ」

 

 

 

 

ベロニカ「今は地の利もカミュが支配してるわ。ラースの知恵のおかげで大変な事になってるわね」

 

 

 

 

ラース「人を悪者みたいな扱いするな、ベロニカ。カミュだって勝つためにやってんだ。俺らは見守るだけだ」

 

 

 

 

カミュ「へっ、終わりか、イレブン?」

 

 

 

イレブン「ぐっ......まだだよ、カミュ!僕はまだ倒れてない!ベホマズン!」

 

 

 

イレブンは全回復した

 

 

 

カミュ「ああ、どんどん来いよ!ヴァイパーファング!」

 

 

 

イレブン「ハア!」

 

 

 

イレブンはカミュの突撃に合わせ、後ろに大きく引いた

 

 

 

イレブン「こんなの壊してしまおう!剣の舞!」

 

 

 

ドガァン!!

 

 

 

バラバラバラ!

 

 

 

カミュ「ふっ、いいのかよ、そんな事して」

 

 

 

イレブン「イオナズン!」

 

 

 

ドオン!!

 

 

 

バラバラバラ!

 

 

 

柱はほとんど壊され、辺りは土煙で何も見えなくなった

 

 

 

カミュ「見えなくたって当たればいいんだろ!ぶんしん!デュアルブレイカー!」

 

 

 

カミュの三本のブーメランが土煙を晴らしていく

 

 

 

カミュ「もっと行くぜ!デュアルブレイカー!」

 

 

 

 

実況者「ブーメランの攻撃が止まらない!勇者様はどうしているのか!?」

 

 

 

 

セーニャ「大丈夫でしょうか、イレブン様」

 

 

 

 

シルビア「イレブンちゃんも何か考えがあって壊したんでしょうけど、心配ね。ブーメランがほぼステージ全部を攻撃してるわ。避けるのも難しいと思うけど」

 

 

 

煙が晴れていく

 

 

 

カミュ「な!?」

 

 

 

イレブンは鉄の塊になっていた

 

 

 

パリィィン!

 

 

 

イレブン「驚いた?アストロンだよ。これで無傷で全部なくなったよ。アルテマソード!」

 

 

 

カミュ「グアアア!.....へっ!面白くなってきたじゃねえか!」

 

 

 

イレブン「ギガデイン!」

 

 

 

カミュ「ジバルンバ!」

 

 

 

地面を盛り上げて、雷を防いだ

 

 

 

イレブン「イオナズン!」

 

 

 

地面とカミュをまとめて爆発させる

 

 

 

カミュ「シャドーステップ!」

 

 

 

カミュの回避率が二段階上がった

 

 

 

イレブン「ベギラゴン!」

 

 

 

カミュの周りを炎が包み込む

 

 

 

カミュ「ヴァイパーファング!」

 

 

 

イレブンは毒になった

 

 

 

イレブン「くっ!剣の舞!」

 

 

 

カミュ「危ねえな!ぶんしん!」

 

 

 

カミュは華麗に避けた後、三人に分身した

 

 

 

イレブン「アルテマソード!」

 

 

 

カミュ「グハアアア!や、やべえな」

 

 

 

イレブン「今だ!剣の舞!」

 

 

 

カミュ「負けてたまるか!タナトスハント!」

 

 

 

二人の攻撃が同時に当たり

 

 

 

イレブン「うああああ!」ドサ

 

 

 

カミュ「グハッ!」ドサ

 

 

 

二人は同時に吹っ飛び、どちらも倒れた

 

 

 

実況者「な、何と!相討ちだー!」

 

 

 

 

マルティナ「こんな対戦形式で相討ちなんてあるのね」

 

 

 

 

ロウ「最後にお互いの一撃が決まったのう」

 

 

 

 

ベロニカ「こんな所まで同じなんて本当呆れるわ」

 

 

 

その後

 

 

 

実況者「お集まりいただいた皆様、このコロシアム最後の大会はいかがでしたか?興奮した方もたくさんいたと思われます。この場所はまさにそんなお客様の興奮や高まりを何年も見届けてきました。

 

 

 

そしてこのステージには闘士達の血と汗、涙がいくつもこぼれ落ちました。そんな歴史ある場所でしたが、ここもついに取り壊しになります。ですが、皆様の心の中だけにでもこのコロシアムの存在、勇ましい闘士達の事を覚えていてほしいのです。

 

 

 

それではまたいつか会いましょう。大変ありがとうございました!」

 

 

 

パチパチパチ!

 

 

 

一層大きな拍手で大会は閉幕となった

 

 

 

しばらくして

 

 

 

町長「勇者様方、白熱した戦いを本当にありがとうございました」

 

 

 

町長は深々とお辞儀をしている

 

 

 

イレブン「そんな。気にしないでください。僕達もすっごく楽しかったです」

 

 

 

 

グレイグ「そうだな。あんな機会など無かったからな」

 

 

 

 

シルビア「皆の本気が見れてアタシも楽しかったわ!」

 

 

 

 

町長「そう言っていただけて大変光栄です。お礼と言っては何ですが、私達の方で様々な物を用意しました。ぜひ好きな物を持っていってください」

 

 

 

そう言い、持ってきた物は各地の名産品やブランド物の服など大量にあった

 

 

 

全員「ええ!?」

 

 

 

 

ベロニカ「こ、これ選んでいいの!?」

 

 

 

 

町長「はい。ぜひ好きな物を選んでください。私もあのコロシアムがあんなに熱気に包まれたのを見たのは初めてでした。最後にはふさわしかったです。見ている途中で涙が出てきました。皆様には感謝してもしつくせません」

 

 

 

 

ロウ「これはすごいのう」

 

 

 

 

ラース「ここまで言ってもらってるのに何ももらわないのも変だよな。皆、何か貰って行こうぜ」

 

 

 

 

町長「ああ、一位となったカミュさんとラースさんには賞金の方と、このクレイモラン産50年物と、世界各地のお酒の詰め合わせもございますよ」

 

 

 

 

ロウ「何じゃと!?50年物じゃと!?」

 

 

 

 

ラース「クレイモラン産50年物って!伝説の酒じゃないか!?」

 

 

 

 

カミュ「俺も一度しか聞いた事ねえ!実在してたのか!?」

 

 

 

 

町長「このために一度だけ復活していただいたのです。どうぞお大事に」

 

 

 

町長はラースに黒い漆の酒筒を渡した

 

 

 

ラース「や、やべえ、カミュ。俺、こんなの飲めねえ」

 

 

 

 

カミュ「お、俺だって無理だ。そ、そうだ。しばらく飾っておこうぜ。城に飾って皆に見せてやろう」

 

 

 

その後、仲間達は食べ物や服、武器、鍛治の素材などを貰った

 

 

 

 

イレブン「何だか随分得した気分だね」

 

 

 

 

セーニャ「そうですわね。戦いは大変でしたけど楽しかった気持ちが大きいですし、こんな物まで貰って本当にいいんでしょうか」

 

 

 

 

シルビア「まあもう返せないし、ありがたく貰っちゃいましょう。ウフフ、このお酒お気に入りなんだけどほとんどの店に無いのよね。やっと手に入ったわ」

 

 

 

 

ベロニカ「私もこんな服着てみたかったの!可愛い!」

 

 

 

 

カミュ「マヤのやつ、このアクセサリー好きそうだよな。偶には学校に行ってみるか」

 

 

 

 

ロウ「ラース、いつかそのお酒を飲む時はわしにも是非声をかけてくれ。死ぬ前に飲んでみたいんじゃ」

 

 

 

 

グレイグ「ラース、俺も是非呼んでくれ。俺も飲んでみたい」

 

 

 

 

ラース「当たり前だぜ、じいさん、グレイグ。じいさんが死ぬ前には必ず飲むぜ。それにこんな立派な酒、俺一人じゃ申し訳なさすぎて飲めない。皆も誘うぜ」

 

 

 

 

イレブン「30年物であんなに美味しかったもんね。それよりさらに上か。本当に凄そうだね」

 

 

 

 

マルティナ「ラースがあんなに興奮してるのも珍しいわ。私は服にしたけど、着る機会あるかしら?」

 

 

 

 

カミュ「まあ、どうせラースに連れ出されるぜ。何か企んでるみたいだしな」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、それならその時まで待ってましょうか。あの約束守ってくれるのね」

 

 

 

 

 

 

 

 

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