数ヶ月後、デルカダール城
キッチン
メイド「王女様、急にどうされたのですか?キッチンを貸してほしいなど」
マルティナ「うふふ。実はね、明日ってバレンタインっていう日なの。知ってる人も多いかしら?」
メイド「バレンタイン?私は知らないですね」
コック「私は聞いた事があります。確かチョコレートを想い人に贈る日でしたよね?」
マルティナ「ええ、その通りよ。私も最近知ったの。それでチョコレートを作ろうと思ったのよ」
メイド「素敵な日ですね。やはりラース様にですか?」
マルティナ「ええ。でも、バレンタインは何も好きな人だけに送らなくてもいいみたいよ。友達とか家族とかいろんな人に配って楽しむみたい。だからお父様とグレイグや他の皆にも作るわ」
コック「なるほど、流石王女様。お優しいですね、私もお手伝いいたしますよ」
メイド「私もお邪魔してもいいですか?」
マルティナ「もちろんよ、皆で頑張ってたくさん作りましょう」
次の日、マルティナ親子の部屋
マルティナ「(今日は早起きしなきゃだったけど、かなり早く起きちゃったわね。まあ、ゆっくり抜け出しましょう)」
マルティナは誰も起こさないようにこっそりと抜け出した
キッチン
マルティナ「よし、ラース用のも綺麗にできたわ!でも何だか恥ずかしいわね。何て言って渡そうかしら。うーん.........考えていても仕方ないわね。
取り敢えず、いつでも渡せるから後回し。お父様とグレイグとマルス達には先に朝食の時に渡しましょう」
しばらくして朝食時
ラース「おおマルティナ、おはよう。どこにいたんだ?姿が見えなかったから驚いたぞ」
マルス「おはよう、母さん」
ルナ「おはよう、お母さん」
マルティナ「おはよう、三人とも。少し早く目が覚めちゃったから散歩してたの。驚かせてごめんなさいね」
すぐにデルカダール王とグレイグもやってきた
デルカダール王「おお、もう先に座っておったか。待たせてすまなかった、おはよう皆」
グレイグ「おはようございます、姫様達。今日は何だか早いのですね」
マルティナ「おはようございます、お父様、グレイグ。これで皆揃ったわね。お父様達に渡したい物があるの」
デルカダール王「わし達にか?」
マルティナ「今日はバレンタインっていう記念日なの。今日はチョコレートを贈る日なのよ。だからはい、チョコレートです。昨日作ったの。美味しくないかもしれないけど、よかったら食べてね」
マルティナはラース以外全員に配っていく
デルカダール王「おお!そんな日だったのか。ありがとう、マルティナ。娘からの手作りなど不味いわけがない」
グレイグ「私にまで作ってくださるなんて......。ありがとうございます、姫様。大事に食べさせていただきます」
マルス「ありがとう!これ、チョコレート?わーい!」
ルナ「美味しそう!ありがとう、お母さん!」
ラース「.......。よ、よかったな、マルス、ルナ。だが朝ごはん食べてからだぞ?」
二人「はーい!」
その後、訓練場
ラース「お、やってるか。どれ、少し見物させてもらうかな」
ラースは上から兵士達を見ていた
ベグル「おお!ガク、お前斧の適正があるんだな!俺と特訓するか?使い方教えてやるよ!」
ガク「本当ですか、ベグルさん!斧は自信なかったんです。ぜひお願いします!」
バン「くっそー!ガクに何でかくとうの適正無いんだよ!俺も一緒に教えてやりたいのに。俺のかわいい後輩が皆に取られていく.....」
ロベルト「うるさいぞ、バン。お前は周り全員を纏める役目なんだからしっかりしろよな」
ギバ「なら、バン。俺と槍の稽古しようぜ」
バン「おお、ギバ!いいな、それ!やるやる!」
ガザル「あれでいいのか、兵士長ってのは」
マーズ「バンは馬鹿だから思ったようにしか出来ないさ。だからラース将軍も各武器ごとに分けたんだろ。一人じゃあ崩壊するからな」
ラース「......。ハァ、たくっ!バンのやつ、少しは纏めてるかと思ったがやっぱり他の皆に頼ってやがる。仕方ないやつだよ、本当に」
ラースも少し苦笑いしている
その後
バン「よーし、訓練は終わりだ!各自練習したかったら残れよ!それと今日は俺の愛する妻、メグからお前達にプレゼントだ!今日はバレンタインだからな!
俺はメグから愛情がこもったチョコレートを貰ったが、お前達はどうせ一つも貰えないだろうからメグがお情けで作ってくれたぞ!ありがたーく食えよ!」
バンはたくさんのチョコレートを箱にいれて持ってきた
ガク「え!?いいんですか、バンさん!ありがとうございます!!」
バン「おう、ガク。メグの作ったチョコは美味いぞ!」
ロベルト「おい、お前ら。わかっているな?」
ダバン「言われなくても皆、心は一緒だぜ」
ギバ「どうやらあの馬鹿は調子に乗ってるな」
マーズ「いっちょやってやろうぜ」
全員がバンに近づいていく
バン「ん?な、何だよ、お前ら」
全員「ぶっ殺す!!バン!!!」
バン「うわああああ!!な、何しやがる、痛え、痛え!やめろ!!」
数分後
バン「ゴフッ.....」
バンはボロボロになり、動かなくなった
ベグル「へっ!馬鹿なくせに調子乗りやがって!」
ガザル「いい気味だな。まあ、チョコレートは貰っていこう」
ラース「よお、ずっと見てたぜ」
ラースが下にやってきた
ロベルト「あ!ラース将軍!す、すみません、騒がしくして」
ラース「ハハ、気にすんな。仲良くしてて何よりだな。この馬鹿には疲れるんじゃないか?まあ、お前達も全員頼りにしている。疲れないように頑張ってくれよな」
ギバ「ありがとうございます、ラース将軍!」
ガク「あ、あのー、バンさん?大丈夫ですか?生きてますか?」
ダバン「ガク、そいつは放っておけ。医療室でザオラル使ってもらえばまたうるさくなる。心配いらねえよ」
マーズ「あ、ラース将軍もメグさんからのチョコレート貰いますか?まだ余ってますよ」
ラース「お、そうなのか。それなら一つ貰うとするか。後でバンとメグにはお礼言っとくか」
その後、大広間
ベロニカとセーニャとシルビアがやってきた
シルビア「ラースちゃ〜ん!ハッピーバレンタインよ〜!」
ラース「お、おお。シルビア、来てくれたのか。ベロニカとセーニャまで」
セーニャ「ラース様、ハッピーバレンタインですわ」
ベロニカ「折角だからラースにも作ったわよ。ありがたく食べなさいよ」
三人からチョコレートを貰った
ラース「お?いいのか?やったぜ!ありがとな、三人とも」
シルビア「どういたしまして、三人で作ったの。グレイグはどこにいるかしら?」
ラース「グレイグなら自分の部屋にいるぜ。場所はわかるよな?」
ベロニカ「ええ、大丈夫よ。それじゃあ渡しに行きましょう」
セーニャ「それではラース様、失礼します」
ラース「まさかチョコレートを渡すためにきたのか。バレンタインとか言ってたな。よくわからない風習だ。だが、食い物を貰えるのは素晴らしいな。どうせなら城下町にも行ってみるか!メグにもお礼言いに行かなきゃだしな」
ラースは少し楽しみにしながら城下町へ行った
バレンタインには間に合わせたかったのに間に合いませんでした。
ハッピーバレンタインです!(ヤケクソ)