その頃、デルカダール城 食事部屋
デルカダール王「おお、来たかマルティナ。む?ラースはおらんのか?」
マルティナ「そうなんです。昼過ぎにベロニカ達とダーハルーネに行ってからまだ帰ってきてないんです」
グレイグ「珍しいな。あのラースが夕食に遅れるなど。明日は槍でも降るのではないか?」
マルス「父さん遅刻だー」
ルナ「お父さんからまだチョコレート貰ってなーい」
バタン!
その時、急いで扉が開かれた
ラース「ハア、ハア。遅くなって申し訳ございません」
デルカダール王「おお、戻ってきたかラース。今ちょうどお主を心配しておった所じゃ」
グレイグ「ん?その手に持っているものは何だ?」
ラース「へへ、これを作ってたら遅れてしまってな。マルティナ、君へのバレンタインのお返しだ。さあ、受け取ってくれ」
ラースはマルティナの前にあのプレゼントを差し出す
マルティナ「これは、花束?........あら!?違うわ、これ全部お菓子だわ!!」
ラース「驚いてくれたか?マルティナ。これはスイーツブーケ。花びらから葉っぱまで全部お菓子で出来てるんだぜ」
デルカダール王「なんと!?それは凄い!!とてもお菓子とは思えん出来じゃな!」
グレイグ「ここから見てるだけだと花束にしか見えない。こんなに精巧に作られているとは」
ルナ「これ本当にお菓子なの?」
マルス「あ!甘い匂いだ!クリームの匂いだよ!」
マルスとルナも興味津々に花束を見ている
マルティナ「とっても素敵だわ!でも、私一人じゃ食べきれないわ」
ラース「大丈夫だ、マルティナ。これは皆で食べるものだからな。マルス達も王様もグレイグも皆で分け合って食べよう。きっと最高に美味しくなるぞ!」
マルティナ「最高じゃない、ラース!本当にありがとう!!期待以上の物だわ!」
ラース「いい笑顔だ、マルティナ!その顔が見たかったんだ。さあ、夕食にしようぜ!これはその後だな」
デルカダール王「わしらも食べていいとは。ラースは優しいのう」
マルス「僕すっごく楽しみー!」
ルナ「ルナもー!」
グレイグ「流石だ、ラース。サプライズと同時に笑顔まで呼び込むとは」
夕食後
ラース「さあ、マルティナ。最初は君から食べてくれ。花を摘むとそのまま食べられるようになってるぜ」
マルティナ「いただきます。あら、この花は桃が入ってるわ!....美味しい!中にクリームも入っててパフェみたいね!」
ラース「これはマルティナやマルス達も知ってるあのダーハルーネにあるカフェの店長とベロニカ、セーニャ、シルビアの五人で作ったんだ」
マルティナ「そうだったの。後でお礼言わないと。最高のプレゼントだったわって」
ルナ「美味しい!全部お菓子だー」
マルス「茎がチョコレートだよ!」
マルス達も喜んで食べている
デルカダール王「これは確かに近くで見ないとお菓子の判断ができん。いい腕をしているのだな、これを作った店長とやらは」
グレイグ「話には聞いていたが凄いな。これだけの技術を持ちながら味も最高を保つ。流石ダーハルーネのパティシエだ。」
ラース「マルティナ、どんどん食べてくれよ」
マルティナ「もちろんよ。手が止まらないもの」
その夜、マルティナ親子の部屋
マルス「花束美味しかったー」
ラース「ハハハ、マルス。間違ってないが何かおかしいぞ」
ルナ「お父さん、また作ってきてね」
マルティナ「確かにまた食べたいわね。今度はパーティーの時とかにぜひ用意しましょう。きっと盛り上がる事間違いなしよ」
ラース「いいな、それ。今度王様にも提案してみよう」
マルティナ「最高のホワイトデーだったわ。来年もやりましょう」
ラース「そうだな。俺は来年のバレンタインに町に行くのは控えた方がよさそうだな」
マルティナ「ラースの事だからまた絶対に町に行くわよ。私想像できるもの」
ラース「そう言われると俺もそうなる気がしてきたな。だが、断る事も考えないとまたつらい事になるからな」
ラースは苦笑いしている
マルス「来年は僕も作る!」
ルナ「ルナもマルスやお父さんに作るー!」
マルスとルナも来年の話にはしゃいでいる
マルティナ「そうね。今度は家族皆で作りましょう。さあおやすみ、マルス、ルナ、ラース」
ラース「おやすみ、マルティナ、マルス、ルナ」
二人「おやすみなさーい」