数日後、デルカダール城 大広間
デルカダール王達は全員でクレイモランへ向かおうとしている
グレイグ「それでは王よ、準備はよろしいですか?」
デルカダール王「うむ。これで完全体制じゃ」
そう言うデルカダール王はブーツやコートを着て、そりの乗り物などたくさん持っている
ラース「遊ぶ気満々じゃないですか。その荷物はまだ必要ないです。雪用の靴もまだ履かなくていいですよ」
マルティナ「お父様ったら。久しぶりに外に出れて嬉しいのは分かりますけど、落ち着いてくださいね」
マルス「じいじと旅行!」
ルナ「何して遊ぼうかなー」
デルカダール王「マルス達よ、楽しみにしておれ。わしもお主達と一緒に楽しもうではないか!」
二人「わーい!」
グレイグ「ハァ。王は子どもに弱くて困ったものだ」
クレイモラン城 玉座の間
デルカダール王「シャール殿よ、リーズレット殿よ。突然の来訪、すまなかったな」
シャール「いえ、デルカダール王様、お気になさらないでください。私達も喜んで歓迎いたします。どうか、このクレイモランを楽しんでいってください」
デルカダール王「リーズレット殿よ、これはお主へのプレゼントじゃ。わし達を救ってくれたお礼として、受け取ってほしい」
リーズレット「わざわざありがとう、デルカダール王様。それなら、ありがたくいただくわ」
デルカダール王「子ども達もお主に会えるのを楽しみにしておったのだ。マルス、ルナ、おいで」
マルス「お姉さん!僕達を助けてくれてどうもありがとう!」
ルナ「お姉さんのおかげで皆、助かったよ。ありがとう!」
リーズレット「あら、しっかりお礼を言えるなんていい子達ね。ふふ、どういたしまして」
その後、大広間
入り口からはロウが歩いてきた
ロウ「む?おお!デルカダール王ではないか!?こんな所で一体どうしたんじゃ」
デルカダール王「おお!ロウではないか!わし達は今、リーズレット殿にお礼の品を渡した後、家族で旅行をしようと思っておったのだ。ロウこそどうしたのだ。ユグノアにおるのではなかったのか」
ロウ「なるほど。そうであったか。わしは今、ユグノアの商店街にジャンボウニの供給を頼もうと思って来たんじゃ」
デルカダール王「ユグノアの商店街は世界の様々なものが並んでいたと聞く。なるほど、ここのジャンボウニは名産品だからな。それを取り入れるわけか」
ロウ「そういうわけじゃ。それではわしはシャール殿と話してくるぞ」
カミュとマヤの家の前
デルカダール王「おお。ここがカミュとマヤの家か」
グレイグ「王は来るのは初めてでしたね。きっと二人も驚かれますよ」
マルティナ「ラース?どうしたの?」
ラースは隅で雪を集めている
ラース「へへ、カミュにいたずらしてやろうと思ってな。少し雪を集めて、ドアを開けた時に全部頭に落としてやるんだ」
マルティナ「また子どもみたいな事して。そうやってるからカミュも怒るのよ」
ラース「いいんだよ。あいつはからかい甲斐があるからな。反応が面白えんだ」
マルス「父さん、雪集めてるの?」
ルナ「ルナもやるー」
ラース「よし!どんどん集めろ!」
ラースは子ども達と一緒にどんどん雪を集め始めた
グレイグ「全く、困った父親だ」
デルカダール王「ハッハッハ!カミュと仲良しでいいではないか!」
その後
ラース「おーい!カミュー!いるかー?」
ガチャ
カミュ「突然どうしたんだよ、兄貴ぶっ」ドサ
カミュは大量の雪に埋もれてしまった
マヤ「え!?兄貴!?」
ラース「アハハハハ!!カミュだるまだ!アッハッハッハ!」
雪からはカミュの特徴的な髪の毛が少し見えていた
グレイグ「くっ....くく」
グレイグも笑いを堪えている
カミュ「だあっ!!てめえ、ラース!!ふざけやがって!!」
ラース「やべえ、怒った、怒った。アッハッハッハ!」
二人は遠くへと走っていく
マヤ「また兄ちゃんの罠にかかってるよ。姉ちゃん達、久しぶり!急にどうしたの?って、王様!?ええっ!?」
マヤは王様の姿に驚いている
デルカダール王「驚いてくれたか、マヤ。わしからのサプライズじゃ」
マヤ「う、うん。とってもビックリした。お城はどうしたの?」
グレイグ「今日はクレイモランの城に用事があってな。こっちに来ていたのだ」
デルカダール王「折角じゃから家族旅行をしようと思っていてな。マヤ達も誘いに来たのだ」
マルティナ「ふふ、マヤちゃんは前にお父様やグレイグとも一緒に旅行したいって言ってたじゃない?場所はここになっちゃったけど、いいかしら?」
マヤ「全然構わないよ!!やった!!すっごく嬉しい!!早速あがってよ。お城みたいに綺麗なんかじゃないけどさ」
マルス「マヤねーちゃん!お邪魔します!」
ルナ「お邪魔しまーす。マヤねーちゃんの家だー!」
その後
ラース「よお!戻ったぜ」
カミュ「てめえ、マジで俺にいたずらするの本当にやめろ」
グレイグ「邪魔してるぞ、カミュ。大勢ですまないな」
カミュ「王様!!?な、何でここに!!」
デルカダール王はカミュに説明した
カミュ「そっか。家族で旅行か。俺達も入れてくれたんですね。ありがとうございます」
デルカダール王「お主達もわしの息子、娘同然なのだ。当たり前であろう」
マヤ「王様、ありがとう!」
グレイグ「しかし、この後はどうするのですか?どこに行くかなど聞いておりませんが」
デルカダール王「場所はもう既に決まっておる。行き先は、ここに最近できたスイーツ店じゃ!連絡をいれ貸し切りにしてもらってある。カミュ達も行くぞ!」
ラース以外全員「ええ!?」
ラース「ハァ。全く」
マルティナ「お父様ったらそんなことで貸し切りにしないでください。お店にも迷惑じゃありませんか?」
デルカダール王「なに、連絡したらお店の方から貸し切りにすると言われてのう。人目を気にせず食べれるのはいいことじゃからな」
カミュ「王様、行動力ありすぎですよ」
マヤ「それってもしかしてあの超人気店の事!?嘘!私、凄い人気だからしばらく行けないと思ってたのに!」
グレイグ「王よ.....。まさか、このために城の口実を作ったのですか....」
グレイグは少し震えている
デルカダール王「ハッハッハ!すまんな、グレイグよ」
グレイグ「何を考えているのですか!!!」
グレイグは怒鳴り声を上げる
ラース「まあまあ落ち着け、グレイグ。気持ちはわかるがもう遅い。押さえてくれ」
マルス「じいじ優しい!」
ルナ「ケーキいっぱい食べるー!」
スイーツ店
店員「ようこそいらっしゃいました!デルカダール王様、王女様方!ぜひ心ゆくまでお楽しみくださいませ」
店員達は入り口に綺麗に並んでお辞儀している
カミュ「マジか。皆して並んでやがる」
マヤ「いしし。私ずっと気になってたんだ。人混みでよく見えなかったけど、こんな風になってたんだ」
マルティナ「私も楽しみだわ。ベロニカ達にも何か買っていきましょう。セーニャなんか絶対喜んでくれるわ」
グレイグ「ハァ。胃が痛い」
ラース「堅くなりすぎるなよ、グレイグ。少しは諦めろ」
デルカダール王「何をしておるのだグレイグ、ラース。さあ、どんどん食べるぞ!」
グレイグ「王よ!私はまだ言いたい事があるんです!」
ラース「王様には振り回されるな。まあ、ありがたいけどよ」