ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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家族旅行3

しばらくして

 

 

 

二人「わ〜い!」

 

 

 

 

スノーベビー「キャン!キャン!」

 

 

 

マルス達とスノーベビーはそりで何度も滑って楽しんでいる

 

 

 

デルカダール王「ハッハッハ!そりは楽しそうだな!」

 

 

 

 

グレイグ「確かにあれは頑張ったかいがあるな。まさか坂を作るのがあんなに大変だとは思わなかったが」

 

 

 

 

マヤ「もう一回行くの?二人とも」

 

 

 

 

マルス「うん!そりって楽しいね!」

 

 

 

 

ルナ「おいで、シロ。もう一回乗ろう!」

 

 

 

 

スノーベビー「クゥーン」

 

 

 

スノーベビーも喜んで二人についていく

 

 

 

マルティナ「ねえ、ラース。あの子って」

 

 

 

 

ラース「わかってるさ、マルティナ。あの子は親に見捨てられた子だ」

 

 

 

 

カミュ「やっぱりそうだよな。さっき奥の方でホワイトパンサーがこっちを見ていた。だが、他の子と一緒に戻っていったからな」

 

 

 

 

マルティナ「このままでいいのかしら?野生に返しても、あの子は生き残れないんじゃないかしら」

 

 

 

 

ラース「そうだとしても、返さなきゃならない。デルカダールはあの子にとって気候が違いすぎる。暑くて死んでしまうだろう」

 

 

 

 

カミュ「だが、返した所で人間の優しさを知った魔物は毒牙が抜ける。ましてやまだ子どもだ。すぐに死ぬだろうな」

 

 

 

 

マヤ「ねえ、兄貴。私達で」

 

 

 

 

カミュ「駄目だ、マヤ。気持ちはわかるが世話ができない。家を空ける事が多いんだ」

 

 

 

 

マヤ「そっか....。ごめん、兄貴」

 

 

 

 

カミュ「謝る必要はない、マヤ。これが自然の流れだ」

 

 

 

 

ラース「ほら、マルス達。スノーベビーとお別れだ。野生に返してやるんだ」

 

 

 

 

デルカダール王「その子とたくさん遊んだであろう。つらいだろうが、返してやりなさい」

 

 

 

 

マルス「え....う、うん。わかった」

 

 

 

 

ルナ「お母さん、お父さん、お願い。お城に連れて行って」

 

 

 

 

マルティナ「ごめんね、ルナ。その子は寒い所でしか育てないの。デルカダールはここより暖かくて、その子にはつらいの。だから、返してあげて」

 

 

 

 

ルナ「.....わかった。シロ、ほら、ありがとう」

 

 

 

 

スノーベビー「キューン?クゥーン....」

 

 

 

スノーベビーは二人についてこようとする

 

 

 

マルス「来ちゃ駄目だよ。ほら、あっちに帰って」

 

 

 

 

スノーベビー「......」

 

 

 

スノーベビーはトボトボと雪原の方へと歩いていった

 

 

 

二人「......」

 

 

 

二人も悲しそうな顔で見つめていた

 

 

 

ラース「......さあ、城下町に戻るぞ」

 

 

 

クレイモラン城下町

 

 

 

デルカダール王「ラースよ、宿は用意してくれたのだな?」

 

 

 

 

ラース「はい。よさそうな所を探しておきました」

 

 

 

 

マルティナ「ええ!?そんな事までしてたの?」

 

 

 

 

ラース「ああ。八人で予約してあるぜ」

 

 

 

 

カミュ「八人....?おい、それってまさか」

 

 

 

 

マヤ「私達も入ってるじゃん!!」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、もちろんだ。これは家族旅行なのだからな。お主達も宿に来てほしいのだ」

 

 

 

 

カミュ「まさか俺達がクレイモランの宿に泊まるのか」

 

 

 

 

マヤ「私、初めてだよ。家があるからそんな機会あるわけないって思ってた」

 

 

 

 

グレイグ「王よ、そこで私とお話しさせていただきますからね」

 

 

 

 

デルカダール王「わかっておる。それではラースよ、案内してくれ」

 

 

 

 

ラース「はい。こっちです」

 

 

 

宿

 

 

 

主人「お待ちしておりました、デルカダール王様方!うちをご利用くださり、誠にありがとうございます!それではお部屋へとご案内させていただきますね」

 

 

 

その夜

 

 

 

ラース「よし、皆で飲みに行こうぜ。折角クレイモランに来たんだ。お城の料理以外は久しぶりだろ?宿のご飯は王様と子ども達以外頼まなかったんだ。さあ、行こうぜ!」

 

 

 

 

グレイグ「な!?いいのですか、王よ!」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、お主達でぜひ楽しんでくるといい。わしは子ども達と一緒に楽しもう。先ほどの件は少し宥めておいてやるからな」

 

 

 

 

マルティナ「ありがとうございます、お父様」

 

 

 

 

マヤ「ご飯も兼ねてるんだよね?それならあそこかな、兄貴」

 

 

 

 

カミュ「だな。いい店を知ってるんだぜ、兄貴。案内してやるよ」

 

 

 

 

ラース「流石だな、カミュ!任せた!」

 

 

 

酒場

 

 

 

カミュ「ここだ。奥に個室もあるからそこにしようぜ」

 

 

 

 

マヤ「私はここに来るの久しぶりだな。何かお祝い事がないと来ないんだよね」

 

 

 

 

グレイグ「む?あそこのカウンター席に座っている方は」

 

 

 

グレイグはカウンター席に座る特徴的な体格をした人に気付く

 

 

 

ラース「お!じいさんじゃないか!よお、じいさん!」

 

 

 

 

ロウ「ん?おお!ラース達じゃったか!こんな所でどうしたんじゃ」

 

 

 

 

マルティナ「私達は今ここに夕ご飯を食べに来たんです」

 

 

 

 

マヤ「おじいちゃんも一緒に食べる?」

 

 

 

 

ロウ「どれ、わしも混ざってもよいかの?」

 

 

 

 

グレイグ「ぜひ一緒に食べましょう、ロウ様」

 

 

 

その後

 

 

 

マルティナ「お城のご飯もいいけど、やっぱりこういう味も懐かしくて好きだわ」

 

 

 

 

マヤ「そっか。姉ちゃん、昔はずっとこういうご飯だったんだもんね」

 

 

 

 

カミュ「それで兄貴?思惑は何だよ」

 

 

 

 

ラース「げ。マジか、気づいてやがった」

 

 

 

 

グレイグ「何か話があるんじゃないのか?わざわざお前が宿の美味いご飯を食べないなど、普通なら考えられん」

 

 

 

 

ロウ「何かあったのかの?」

 

 

 

 

ラース「少し真面目な話になってしまうんだが、俺があのお気に入りの場所で昼寝をするのを知ってるだろ?ここ最近、森の方から魔物の叫び声が聞こえてくるんだ。ナプガーナ密林より左のほうからだな」

 

 

 

 

マルティナ「魔物の叫び声ねえ。でも、ラースならそれくらい何とかなるんじゃないかしら?」

 

 

 

 

マヤ「そうじゃん。兄ちゃんめちゃくちゃ強いんだから何も悩む事ないんじゃないの?」

 

 

 

 

ラース「それがよ、何だか誰かと激しく争ってるみたいなんだ。何かはわからないんだが、かなり大きな音もするしな」

 

 

 

 

グレイグ「なるほど。それが魔物なら城下町に被害が出る恐れがあるな。話的にはかなり凶暴な魔物と予想できる」

 

 

 

 

カミュ「だが、可能性は魔物だけじゃねえな」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃな。最近何やら物騒な話も耳にする。魔物を傷つけ、保護という名目で乱獲し、挙句そのまま殺す輩がおるらしいのう」

 

 

 

 

マルティナ「そんなやつらがいるのですか!?」

 

 

 

 

マヤ「ええ!?めちゃくちゃヤバい奴らじゃん!」

 

 

 

 

ラース「そう。世界各地で活動が広がっているらしい。ベロニカ達から近くの山で一人捕まえたと聞いた。俺達も警戒しなければならないからな。バン達にも見回りの範囲を広げてもらったんだ」

 

 

 

 

グレイグ「なるほど。それだけではなく、俺達で直に回り相手に警戒させる作戦だな?」

 

 

 

 

ラース「お、伝わったか。そうだ、そうすれば相手は手を出しにくくなる。俺達相手にするほど馬鹿ではないだろ。平和のために少し頼まれてくれないか?」

 

 

 

 

カミュ「俺は構わないぜ。実はクレイモランにも最近目撃情報があったらしい。もうリーズレットが捕まえたけどな」

 

 

 

 

グレイグ「俺も賛成だ。そんなやつらは放ってはおけないからな」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。私は見回りは無理だけど援助はするわ。何かあったらすぐに言ってちょうだい」

 

 

 

 

マヤ「兄ちゃん達はこうやって平和を守ってるのか。いしし、カッコいいよ!頑張ってね!私もそんなやつら許せないから応援してるよ」

 

 

 

 

ロウ「ユグノア周辺ではまだ話があるだけじゃが、いずれ出没するやもしれん。警戒させておかんとな」

 

 

 

 

ラース「ありがとな、皆。それじゃあ真面目な話はここまでにして、折角の酒場だ!少し騒ごうぜ!」

 

 

 

ラース達はその後、お酒を飲んだりして騒いでいた

 

 

 

その後、宿

 

 

 

マルス「あ!父さん達お帰り!」

 

 

 

 

ルナ「お帰りなさい、お父さん達。あ!お酒飲んだでしょ!お父さんお酒臭い!!」

 

 

 

ルナは鼻を押さえている

 

 

 

マヤ「あ、兄ちゃんたくさん飲んだからね。バレちゃったよ」

 

 

 

 

マルス「うー、臭いよ父さん。僕、今日カミュと寝る」

 

 

 

 

ルナ「ルナはおじいちゃんと寝るー」

 

 

 

二人はラースから離れていく

 

 

 

ラース「ええ!?そ、そんなにかよマルス、ルナ!」

 

 

 

 

マルティナ「うふふ、嫌われちゃったわよラース」

 

 

 

 

マルス「カミュー、マヤねーちゃん、お部屋いこー」

 

 

 

 

カミュ「たくっ!仕方ねえな、来いよマルス」

 

 

 

カミュはマルスを抱っこした

 

 

 

マヤ「ふふ、一緒に寝るのは久しぶりだね。マルスがまだ小さかった頃以来かな」

 

 

 

 

ルナ「グレイグさーん、おじいちゃんはお部屋で待ってるよ。ルナも連れてって」

 

 

 

 

グレイグ「ああ、俺達の部屋はこっちだ。それじゃあな、ラース。姫様もおやすみなさいませ」

 

 

 

グレイグもルナを抱っこしていった

 

 

 

ルナ「お父さん、お母さん、おやすみなさい」

 

 

 

 

マルス「父さん、母さん、おやすみー」

 

 

 

マルスはカミュの腕の中で暴れている

 

 

 

カミュ「こら暴れんな、マルス。また明日な、ラース、マルティナ」

 

 

 

 

マヤ「じゃあねー。おやすみ、姉ちゃん、兄ちゃん」

 

 

 

 

マルティナ「皆、おやすみ」

 

 

 

 

ラース「また明日な、皆」

 

 

 

ラース達の部屋

 

 

 

マルティナ「ねえ、ラース。もしかしてお酒をたくさん飲んだのは、こうやって私を甘えさせるためかしら?」

 

 

 

マルティナはラースに寄り添っている

 

 

 

ラース「何だか今日は俺の考えが皆にバレるな。その通りだぜ、マルティナ。前に約束しただろ?人目を隠せばマルティナは楽にしていいんだってな。この旅のどこかに作ろうと思ってな」

 

 

 

 

マルティナ「ありがとう、ラース。嬉しいわ」

 

 

 

 

ラース「おう。俺もマルティナといられて嬉しいぜ」

 

 

 

二人はゆっくりとキスをして、眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

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