ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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21.海底王国へ

白の入り江

 

 

 

イレブン達はロミアの言っていた通りに白の入り江まで戻ってきていた

 

 

 

ラース「これは....ロミアの手紙だ」

 

 

 

 

イレブン「読んでみるね」

 

 

 

イレブンさんへ

あなたがこの手紙を読んでいるという事は、私の身に何かが起きたのでしょうね。最後まで迷惑をかけてごめんなさい。イレブンさんは私が知る人間の中で、キナイの次に優しい人です。

 

 

 

お約束通り皆様を海底王国へお連れします。手紙の隣にある人魚の秘宝、マーメイドハープが導いてくれるでしょう。

 

 

 

ソルッチャ運河を抜け、内海の中心にある光の柱でハープを使ってください。海底王国へ着いたら女王様に、私は幸せだとお伝えください。本当にありがとうございました

 

 

 

イレブン「.....ロミア」

 

 

 

読み終えたイレブンは、悔やんでいるような表情で俯いた。握りしめる手紙はくしゃりと曲がっている

 

 

 

ラース「.....イレブン、色々思う事はあると思うが、海底王国へ行ってロミアの言葉を女王様に伝えよう」

 

 

 

 

イレブン「うん....そうだね」

 

 

 

 

カミュ「これだから人の色恋沙汰にはつっこみたくなかったんだがな。だが、真実を伝えたイレブンは正しいと俺は思うぜ。だから、あまり落ち込むなよ」

 

 

 

光の柱

 

 

 

内海を進むと、海から空へと向かって光の柱が出ていた

 

 

 

マルティナ「ここでこのハープを使うのね」

 

 

 

 

イレブン「そうみたいだ」ポロロン

 

 

 

イレブンがマーメイドハープを鳴らした

 

 

 

セーニャ「船が泡に包まれましたわ!」

 

 

 

音が鳴り止むと船は泡に包まれ、そのまま海に潜っていった

 

 

 

海底王国ムウレア

 

 

 

潮の流れなどが全くなく、周りは人魚や魚達が泳ぐ不思議な光景が広がっていた

 

 

 

全員がその景色を不思議そうに見ている

 

 

 

ロウ「ほっほう。ここはまるで天国じゃのう。いやぁ~長生きはしてみるもんじゃ」

 

 

 

 

カミュ「海の中だっていうのに息ができるぜ。これも人魚の不思議な力ってやつか」

 

 

 

 

ラース「へ〜、これが海の中か。不思議なもんだな。まあとりあえず、これで海底に沈んだっていうオーブを確かめられるな」

 

 

 

 

イレブン「うん、虹色の枝も光ってるから近くにあるんだと思う」

 

 

 

イレブンのバッグに入っている枝が虹色に光っている

 

 

 

マルティナ「まずは女王様に会わなくちゃ。オーブもそうだけど、ロミアの事を伝えなきゃ」

 

 

 

イレブン達は真ん中に建つ大きな城に向かって歩いていった

 

 

 

玉座の間

 

 

 

玉座には金色の髪をした人魚が座っていた

 

 

 

???「お待ちしておりました。イレブン。ようこそ、海底王国ムウレアへ。私は人魚の女王セレン」

 

 

 

 

カミュ「イレブンだと?あんた、何でこいつの名前を知っているんだ?」

 

 

 

 

セレン「ふふ、私はちょっとした魔法が使えるのです。地上のすべてを知っていますわ。

 

 

 

さっ、難しい話は後にしましょう。早速ですがイレブン、あなたが探しているのはこれでしょう?ロミアの事ではお世話になりました。これはお礼です。あなた方にお返ししましょう」

 

 

 

セレンは既に緑色に輝くオーブを持っており、イレブンに渡した

 

 

 

イレブンはグリーンオーブを手に入れた

 

 

 

セレン「私は見ていました。ロミアとキナイのことを。陸に上がった人魚は泡となり消える。このオキテを超えて愛し合おうとした者達は、他にもたくさんおりました。

 

 

 

人間と人魚は、共に生きる道を何度も探してきました。けれど、それは叶う事のない夢。私達人魚から見れば力も体も弱く、未熟な心を持ったあなた方人間はとても危うい。

 

 

 

しかし、瞬きのような一瞬の中で何かを求め、力強く生きる姿は一際輝いて見えるのも事実。人間が海底に憧れるように、人魚もまた地上に憧れるのです。

 

 

 

キナイとロミア。2人の命が巡り回る命の大樹の意思の元、再び出会うことを祈りましょう。そして今、私とあなたが出会ったのも大いなる世界の意思でしょう。

 

 

 

我らが勇者イレブンよ。時の流れに身を委ねなさい。大樹がそれを望むのならば、私達はきっとまた巡り合う。すべては大樹の導きのもとに」

 

 

 

 

 

 

 

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