その後
森の奥付近には罠が多く、それらを全て壊していた
ベグル「想像以上に罠が多いですね。籠のものからトラバサミのようなものまで様々ですよ」
ジール「これじゃあ魔物は外をうろつけませんね。生態系を壊す恐れが高いですよ」
ガサガサッ!
近くの草むらが揺れた
ガク「そこにいるのは誰ですか!!」
男「やべっ!」ダッ!
怪しい男が逃げ出した
ラース「逃すか!シャインスコール!」
男「ぐふっ!」
ベグル「捕まえたぞ!お前がこの森に罠を置いた犯人か!」
攻撃が当たって転んだ男はベグルに捕まった
男「お、俺は関係ねえ!雇われてやってただけだ!」
ジール「雇われただって!?」
ラース「一先ず城に連れていって吐かせるぞ。縄で縛っておけ」
マルス「うわー!!父さーん!」
マルスの叫び声が聞こえた
ラース「マルス!?」
男「へへへ、気を抜いたな。さあ、餓鬼の命が惜しかったら武器を下ろしてもらおうか」
マルス「ご、ごめん、父さん。後ろに気がつかなかった」
もう一人の男が刃物をマルスの首に当てていた
男は見せつけるように木や草むらを切って見せている
ガク「くっ....汚いぞ、お前」
ラース「わかった。全員武器を落とせ」
ガシャン!
男「へへ、それでいいんだ。次は俺がいいと言うまで動くなよ」
ベグル「チッ!刃物で傷つける事に躊躇いがねえな。下手したら本気で刺されてしまう」
男「動くなよ、まだだからな」
男はどんどん離れていく
ジール「ラース将軍、どうしますか!このままではマルスが!」
ラース「今の俺達にはどうする事もできない。今は我慢だ」
ジール「ヒイッ!」
ラースは物凄い形相と殺気で相手を睨んでいた
ガサガサ!
キラーパンサー「バウッッ!!!」
草むらからさっきのキラーパンサーが男に飛びかかった
全員「!?」
男「な、こいつは!怪我させたやつじゃねえか!」
キラーパンサー「ガルルッ!!!」ガブッ!
男「痛ってえ!!」
マルス「あ、助かった!!」
キラーパンサー「ガウ」パク
キラーパンサーは離されたマルスをすぐにくわえた
マルス「あ、ありがとう!」
キラーパンサーはラースにマルスを渡した
ラース「お前、俺達についてきてたのか。ありがとな!助かった!」
男「くそっ!」ダッ!
男は走って逃げ出した
ガク「あ!あいつ、逃げますよ!」
ラース「逃さねえぞ!絶対許さねえ!!」ダッ!
ラースも走り出す
キラーパンサー「ガウ!」クイ
キラーパンサーもそれに並走し、ラースに合図を送る
ラース「ん?乗れって事か?よし、頼むぞ!キラーパンサー!」
ラースはキラーパンサーに飛び乗った
キラーパンサー「ガルルルッ!」ダダダッ!
キラーパンサーは慣れた様子で木々を避けながら猛スピードで駆けていく
男「な!?嘘だろ!」
ラース「オラァ!」
その後、男も捕まえ他のグループの人とも合流した
キラーパンサー「ガウ!」タッタッタッ
キラーパンサーは森へと去っていった
ラース「ありがとな!キラーパンサー!」
マルス「助かったよー!元気でねー!」
ギバ「まさか魔物と仲良くなってくるなんて」
バン「師匠!キラーパンサーに乗ってる姿とってもかっこよかったです!」
ガザル「そんな事できたんですね!」
ラース「俺だってキラーパンサーに乗るのは初めてだ。イレブンが乗ってるのは見た事あったけどよ」
その後、デルカダール城 玉座の間
ラース「マルティナ、戻ったぞ」
マルティナ「お帰りなさい、ラース、バン達。どうだったかしら?」
ラース「バン、お前がまとめて報告してみろ」
バン「はい!森の中は罠がとても多く、犯人は密猟者だと思われます!罠の破壊をし、さらに師匠達が犯人と思わしき男達を捕まえました!」
マルティナ「あら!一気に話が進んだわね!わかったわ、その人達は牢屋に入れましょう。連れていって」
ベグル「魔物達が多数怪我をしており、森の中は罠だらけで外をうろつける状態ではありませんでした。魔物達の治療と罠の破壊、どちらも終わらせてきました」
マルティナ「素晴らしい働きね。ありがとう、休んでていいわよ」
兵士達「はっ!」
グレイグ「しかし、やはり犯人は密猟者だったか。世界各地に出没しているのは何か理由があるのだろうか」
ラース「大きな国の中でクレイモランとデルカダールで出没した。サマディーやユグノアも無視できないだろうな。対策を考える必要があるぞ」
マルティナ「そうね。お父様にも話してみるわ。ラース、他に報告はあるかしら?」
ラース「そうだな。大きな事ではないが、怪我を治した魔物達のリーダー格のキラーパンサーと仲良くなってな。マルスが男達に襲われた時、そのお礼に助けてくれたんだ」
マルティナ「ええ!?マルスにそんな事が!キラーパンサーは小さい子が好きだと聞くわ。マルスにもその感情が向けられたのかもしれないわね」
グレイグ「しかし、今回はお城に連れてこようとはしなかったのだな」
ラース「そうみたいだ。やっぱり群れとして動いているのを見たからだと思うな。それか前回のスノーベビーで反省したか、だな」
マルティナ「まあ大事にならなくて本当によかったわ。ラース、お疲れ様」
ラース「おう。それじゃあ、一足先に休んでるな」