ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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新たな家族

それから数日後

 

 

 

ナプガーナ密林前の川辺

 

 

 

ラースはこの秘密の場所で昼寝をしていた

 

 

 

ラース「カー.......カー」

 

 

 

ペロペロ

 

 

 

ラース「(.....ん?誰かに舐められてる?)ん.....」

 

 

 

ラースがゆっくり目を覚ますと

 

 

 

ベビーパンサー「キャン!キャン!」

 

 

 

ベビーパンサーがラースの目の前にいた

 

 

 

ラース「あれ?お前は確かあの時の」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ!」

 

 

 

隣にはキラーパンサーもいる

 

 

 

ラース「おお、キラーパンサー。やっぱりお前達か。怪我はもういいみたいだな。お前の牙まで治してやれなくてすまないな」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ、ガウ」クイ

 

 

 

キラーパンサーはまたラースに合図を送る

 

 

 

ラース「ん?またこっちに来いってか?何かあったのか?」

 

 

 

森の中

 

 

 

ラース「ん?あそこにいるのは魔物達か?」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガオオン!」

 

 

 

 

魔物達「ギャーギャー!」

 

 

 

キラーパンサーが吠えると魔物達は集まり、ラースの周りを回っている

 

 

 

ラース「え、ええ。何だ、何だ。俺の周りを回ってどうしたんだ。って、あれ?お前達はもしかして、あの時の傷ついたやつらか?」

 

 

 

魔物達はラースに向かって一礼した

 

 

 

ラース「もしかして、俺にお礼を言いたかったのか?どうやら皆、元気になったみたいだな。お礼なら俺の兵士達にも言わないとだな」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ。ガウ。ガオオオン!」

 

 

 

 

ベビーパンサー「キャン!ハッハッハ!」

 

 

 

キラーパンサーとベビーパンサーはラースの前にやってきた

 

 

 

ラース「え?急に前に出てきてどうしたんだ?」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ」

 

 

 

キラーパンサーはラースに向かって伏せている

 

 

 

ラース「え?伏せしてるのか?え?どういう事だ?」

 

 

 

 

キラーパンサー「.....ガウ」カプ

 

 

 

キラーパンサーはラースの腕を軽く噛んで森から出て行く

 

 

 

ベビーパンサーもそれについてくるが、他の魔物達は見送っていた

 

 

 

ラース「お、おい!引っ張るなよ。森から出ていくのか?皆のリーダーだったんじゃないのかよ。いいのか?」

 

 

 

デルカダール城下町前

 

 

 

キラーパンサー「ガウ、ガウ」

 

 

 

 

ラース「送ってくれたのか?俺を城の人だと分かってるのかな?へへ、ありがとな、キラーパンサー」

 

 

 

ラースはキラーパンサーを撫でる

 

 

 

ベビーパンサー「ゴロゴロゴロ」

 

 

 

 

ラース「ハハ、喉鳴らして可愛いな、お前。また俺達はあの川辺にいるから見かけたらよろしくな。それじゃあな!」

 

 

 

それからさらに数日後

 

 

 

朝食時

 

 

 

マルス「父さん!僕、今日も遊んでくるね!」

 

 

 

 

ラース「またか、マルス。昨日も行ったじゃないか」

 

 

 

 

マルス「だってベビーパンサー可愛いんだ!それにキラーパンサーも僕の事乗せてくれたの!すっごく速かったんだ」

 

 

 

マルスはここ数日ずっとキラーパンサー達と遊んでいた

 

 

 

ルナ「ルナも行きたーい」

 

 

 

 

マルス「皆もおいでよ!きっとキラーパンサー達も喜ぶよ!」

 

 

 

マルスもキラーパンサー達と遊べて喜んでいる

 

 

 

デルカダール王「ハッハッハ!随分と楽しんでおるようだな」

 

 

 

 

マルティナ「あまり遠くに行っちゃダメよ。ラース、今日行ってみたら?あなたのお気に入りの場所の近くなんでしょ?」

 

 

 

 

デルカダール王「グレイグよ、お主も様子を見てくるのだ。わしもそのキラーパンサーの親子が気になるのだ。よかったらどういうやつらか教えてほしい」

 

 

 

 

グレイグ「わかりました。ラース、マルス、ルナ、俺も行くぞ」

 

 

 

 

ラース「グレイグとルナは見るの初めてだよな。それじゃあ、ご飯後だな」

 

 

 

その後、ナプガーナ密林前の川辺

 

 

 

 

マルス「あ!いたよ!おーい!」

 

 

 

ラース達が向かうと、既にキラーパンサー達はそこで待っていた

 

 

 

ベビーパンサー「!!キャン!ハッハッハ!」

 

 

 

二人はラース達を見つけるとこっちに走ってきた

 

 

 

ルナ「え〜、可愛い〜!」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ、ガウガウ」

 

 

 

キラーパンサーもラースに挨拶しているようだ

 

 

 

ラース「よお、キラーパンサー。今日は他の人も来たんだ。マルスの双子のルナで、こいつも俺の子どもだ。よろしく頼んだぜ。こっちはグレイグ。俺と同じ城の騎士なんだ」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ」ペコリ

 

 

 

グレイグにお辞儀している

 

 

 

グレイグ「こいつは人の言葉を理解しているのか?」

 

 

 

 

ラース「そうみたいなんだ。長い文章でも聞き取れるんだぜ。賢いよな」

 

 

 

 

ルナ「このキラーパンサー、牙が片方折れてる。かわいそう....」

 

 

 

 

マルス「これはあの密猟者達に付けられた傷なんだ。牙まで治してやれなくてさ、残ったままなんだよ。ごめんね、キラーパンサー」

 

 

 

 

グレイグ「なるほど。話に聞いたのと同じやつか。だが、他に特に怪我は子ども含めて無いようだな」

 

 

 

 

ベビーパンサー「キャン!キャン!」

 

 

 

ベビーパンサーは木の枝をくわえてやってきた

 

 

 

ラース「ん?木の枝?何だ、これ?」

 

 

 

 

マルス「あ、これはね、こうやって遠くに投げると取ってくるんだよ。この子はこれが好きみたいなんだ。ほら、行ってこーい!」

 

 

 

 

ベビーパンサー「キャン!」ダッ!

 

 

 

マルスが遠くに投げるとベビーパンサーは走って取りにいき、持ってきた

 

 

 

ルナ「すごーい!自分で持ってきてるよ!えらいね〜!」

 

 

 

二人でベビーパンサーを撫でている

 

 

 

ベビーパンサー「ゴロゴロ」

 

 

 

 

グレイグ「人に大分懐いているな。キラーパンサーは子どもに何かされると怒り出すと言うがそんな事も無いのだな。余程信頼されてるのだろう」

 

 

 

 

ラース「人の優しさを知った魔物は毒牙が抜け、他の魔物とは違くなると言う。正にこれもいい例だな。そうだ皆、見てろよ。キラーパンサー、伏せしてみろ」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウガウ」

 

 

 

キラーパンサーは伏せをした

 

 

 

マルス「ええ!父さん、そんな事できたの?これなら僕でも頭撫でられるよ」

 

 

 

 

ルナ「頭の毛以外は結構固いのね。でもあったか〜い」

 

 

 

二人はキラーパンサーの頭を撫でる

 

 

 

ラース「キラーパンサー、ゴロンだ」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ」

 

 

 

キラーパンサーはお腹を見せている

 

 

 

ラース「よしよし!」

 

 

 

ラースも喜んでお腹を撫でている

 

 

 

グレイグ「な!?弱点であるお腹まで見せるのか!?しかも触っても怒りもしないのか!こいつは凄いな」

 

 

 

 

マルス「ねえ父さん。これだけ懐いてるならさ、お城に連れてっても.......」

 

 

 

 

ルナ「あ、マルス、それはもう」

 

 

 

 

ラース「いいと思うぞ。俺はな」

 

 

 

 

二人「ええ!?いいの!!?」

 

 

 

 

ラース「こいつらはもうあの群れには戻ってないみたいなんだ。前にお礼されたって言った日から様子を見てたが、ここでずっと俺達を待ってるみたいなんだ。もしかしたら、あの日から俺にくっ付いて来ようとしてるのかもな」

 

 

 

 

グレイグ「なるほどな。待っているなら少しかわいそうだな。それに、ここまで懐いているならお城でも問題は無さそうだ。一度連れていってみるか。それで王達に話をして、試してみよう」

 

 

 

 

ルナ「やった!!マルス!父さん、グレイグさん!ありがとう!」

 

 

 

 

マルス「えへへ、試してみるものだね!よかったね、二人とも!」

 

 

 

 

ベビーパンサー「クゥ?」

 

 

 

 

キラーパンサー「グルルル」スリスリ

 

 

 

キラーパンサーはラースに頭を当ててきた

 

 

 

ラース「おお、俺にすり寄ってきたな。よし、お城に行くか」

 

 

 

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

ラース「マルティナー、デルカダール王様、大事なお話があります」

 

 

 

 

マルティナ「あらお帰りなさい、ラース。って!ええ!!キラーパンサー!それにベビーパンサーまで!」

 

 

 

マルティナはまさかの来客に驚いている

 

 

 

グレイグ「王を呼んできていただけませんか?姫様」

 

 

 

 

マルティナ「え、ええ。わかったわ、少し待っててね」

 

 

 

その後

 

 

 

デルカダール王「おお!何と可愛い事か。わしにも撫でさせてくれんか?」

 

 

 

 

ベビーパンサー「キャン!」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガウ?.......!?クーン」コロン

 

 

 

 

マルティナ「あら?お父様にお腹見せたわ。これって相手に負けを認めたって事かしら?」

 

 

 

 

デルカダール王「ハッハッハ!そんな事せんでもよい。どれ、少し触らせてもらうぞ」

 

 

 

デルカダール王はキラーパンサーを撫でる

 

 

 

グレイグ「流石王です。何もせずとも上である事をわからせるとは」

 

 

 

 

ベビーパンサー「ゴロゴロ」

 

 

 

 

マルティナ「あら、この子ったら喉鳴らして可愛いわね。うふふ、見たことない場所で不思議がってるわね」

 

 

 

マルティナも王様もベビーパンサーを撫でている

 

 

 

デルカダール王「おお、何といい肌触りだ。気持ちいいのう」

 

 

 

 

ラース「それでお城に居てもいいですか?」

 

 

 

 

デルカダール王「わしは構わんぞ。人にも噛まないようじゃのう」

 

 

 

 

マルティナ「私も平気よ。少し驚かれるかもしれないけど、本当に安全なら放し飼いでもいいかもしれないわね」

 

 

 

 

グレイグ「俺達が見れない時にマルス達を守ってもらうのもありだな」

 

 

 

 

ラース「そうだな。前の襲われた時のようにはなりたくないしな。よし!ここはお前達の新しい家だ!そして、家族だ!よろしく頼むぞ!」

 

 

 

 

キラーパンサー「ガオオン!」

 

 

 

 

 

 

 

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