ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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対策会議

数日後、デルカダール城 玉座の間

 

 

 

今日は最近急増している密猟者達の対策をするために、サマディー、ユグノア、クレイモランの王族の人達がデルカダール城に集まっていた

 

 

 

サマディー王「お久しぶりです、デルカダール王。って、うわああ!キ、キラーパンサー!?」

 

 

 

 

ファーリス「な、何でこんな所に!?父上、お下がりください!」

 

 

 

サマディー王は驚いて腰を落とし、ファーリスが急いで剣を抜きサマディー王の前に出た

 

 

 

デルカダール王「ハッハッハ!驚かせてすまないな、サマディー王。この子はわし達の新しい家族のブレイブだ。人によく慣れておるから噛んだり襲ったりはしないぞ。安心してくれたまえ」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ」ペコリ

 

 

 

ブレイブはサマディー王にお辞儀をした

 

 

 

サマディー王「そ、そうでしたか。早とちりして申し訳ない。ブレイブだったか。お辞儀してくれるとはいい子なんじゃな」

 

 

 

サマディー王はゆっくり立ち上がった

 

 

 

ラース「お久しぶりです、サマディー王、ファーリス王子。最近そちらに顔を出せてなくてすみませんでした」

 

 

 

 

ファーリス「そんな!?気にしないでよ、ラースさん!あなたがあれからたくさん指導しにきてくれてとっても助かってるんだ。また予定があったらぜひ来てほしいよ」

 

 

 

 

マルティナ「あ、コロ。そのマントで遊んじゃ駄目よ。ごめんなさい、ファーリス王子」

 

 

 

ファーリスの足下ではコロが鎧についているマントを引っ張って遊んでいた

 

 

 

ファーリス「あ、ベビーパンサーまでいたんだ。ふふ、可愛いじゃないか」

 

 

 

 

サマディー王「おお、わしの手を舐めておる。これは可愛いのう」

 

 

 

二人はコロを撫でている

 

 

 

しばらくして

 

 

 

シャール「お久しぶりです。デルカダール王様」

 

 

 

 

リーズレット「あら。魔物の気配がすると思ったらキラーパンサーの親子がいるじゃない。一体どうしたの?」

 

 

 

 

グレイグ「実は最近新しく家族になったキラーパンサーのブレイブとベビーパンサーのコロだ。人によく慣れているから噛んだりしないぞ」

 

 

 

 

ブレイブ「ガルルルッ!」

 

 

 

ブレイブはリーズレットに向かって腰を低くして威嚇している

 

 

 

リーズレット「あら、威嚇されてるわね。臨戦態勢までとってるわ」

 

 

 

 

ラース「な!?ブレイブ、何してたんだ!やめろ!」

 

 

 

ラースはブレイブを抑える

 

 

 

ブレイブ「ガル....ガウ!ガウ!」

 

 

 

ブレイブはラースに抑えられながらもリーズレットに吠えている

 

 

 

デルカダール王「どうしたというのだ、ブレイブ。お主がこんなに吠えたりする事は無かったであろう」

 

 

 

 

リーズレット「多分、私と同じように私の中の魔物の力を感じ取っているのね。魔物が王様達の前に現れたから、追い払おうとしてるのよ」

 

 

 

 

グレイグ「そういう事か。確かにリーズレットも、キラーパンサー達の事を魔物の気配と言っていたな。だが、リーズレットは安全である事を教えなければ」

 

 

 

 

ラース「ブレイブ、落ち着け。こいつは味方だ。威嚇するんじゃない。俺を信じろ」

 

 

 

ラースはブレイブの正面に立ち、目を合わせてしっかり言い聞かせている

 

 

 

ブレイブ「ガル.....」

 

 

 

 

ラース「よし、伏せだ」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ」

 

 

 

ブレイブは伏せをした

 

 

 

ラース「よしよし」

 

 

 

 

サマディー王「おお、宥めたか。完全にラース殿が上である事をわかっておるのだな」

 

 

 

 

リーズレット「驚かせてごめんなさいね、ブレイブ。私はあなたと同じで味方よ。よろしくね」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ」ペコリ

 

 

 

ブレイブはリーズレットにお辞儀した

 

 

 

シャール「よかったわ、リーズレットの誤解が解けて。それにしても見て、リーズレット。このコロちゃん、とってもふわふわよ」

 

 

 

 

コロ「クゥーン」

 

 

 

シャールはコロを抱っこしていた

 

 

 

リーズレット「あら、可愛い。まだまだ子どもなのね。牙も爪も生え途中ね」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

イレブン「遅れてごめんなさい、皆様!」

 

 

 

 

ロウ「この年じゃとやはり歩きは苦労するのう。イレブンのルーラに頼ればよかったわい」

 

 

 

 

デルカダール王「よし。これで全員揃ったな。それでは会議を始めよう。ラース、あまりこの部屋に近づかせるなよ」

 

 

 

 

ラース「はっ!」

 

 

 

大広間

 

 

 

大広間ではコロが元気に走り回っている

 

 

 

それをバンとブレイブとラースは見ていた

 

 

 

コロ「キャン!キャン!」

 

 

 

 

バン「コロは可愛いな〜。どこかのキラーパンサーとは大違いだ」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ!」ガブ

 

 

 

ブレイブはバンの腕に噛み付いた

 

 

 

バン「痛え!お前とは言ってねえだろ、ブレイブ!」

 

 

 

 

ラース「言ってたようなもんだろ。ほら、ブレイブ。こっちに来い」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ」

 

 

 

 

バン「俺、師匠に捨てられたんですか?」

 

 

 

 

ラース「何言ってんだよ、バン。俺の弟子はお前だけだ」

 

 

 

 

バン「ありがとうございます!師匠!!見たか、ブレイブ!お前なんかより、俺の方が頼りにされてるんだからな!」

 

 

 

 

ブレイブ「ガルルル」

 

 

 

ブレイブはバンを威嚇している

 

 

 

ラース「何でそんなにブレイブを敵視してるんだよ」

 

 

 

 

バン「俺のライバルですから!師匠の隣にふさわしいのはどっちかという勝負をしてるんですよ!」

 

 

 

 

ラース「んなの勝負にならねえだろ。俺の隣にはマルティナ以外ありえない」

 

 

 

 

バン「あ、そういう意味ではなくて戦闘の事ですよ」

 

 

 

 

ラース「ん?そっちもそうだが?」

 

 

 

 

ブレイブ「キャウン!!?」

 

 

 

 

バン「........え?そ、そんなー!?」

 

 

 

二人はショックを受けたような顔をしていた

 

 

 

その頃

 

 

 

マルティナ「やはりサマディーの方でも出没しましたか」

 

 

 

 

サマディー王「うむ。まだ犯人は見つかっていませんが、罠やサボテンボールなどの魔物の減少が見られるといいます。今、兵士達総出で何とかしようとしているところです」

 

 

 

 

シャール「やはり各国の戦力を集め、情報の交換をした方がよろしいですね」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃな。じゃが、出せる戦力は自ずと予想がつくがの」

 

 

 

 

デルカダール王「そうなるな。まあそれが一番いいのだ。サマディーはやはりファーリス王子か?」

 

 

 

 

サマディー王「はい。それと数人の選び抜いた兵士達です」

 

 

 

 

リーズレット「少し言いかしら?実は、私の独自の調査の結果犯人達のアジトと思わしき場所がわかったのよ」

 

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

リーズレット「場所はクレイモランの北西にある山の中ね。あそこから、謎の荷物をのせた馬車が入り込んでいくのを見たの」

 

 

 

 

マルティナ「そんな所に。とてもありがたい情報だわ」

 

 

 

 

シャール「もう、リーズレット!また危険な事して!」

 

 

 

 

リーズレット「ごめんなさい、シャール。でも放っておけなかったのよ。許してちょうだい」

 

 

 

 

サマディー王「となると、そこに踏み込んで見たほうがよろしいですな」

 

 

 

 

リーズレット「人間の気配は多かったように感じたわ。あまり少人数だと逆にやられてしまう。こっちもそれなりの人数と戦力が必要ね」

 

 

 

 

デルカダール王「となると、やはり」

 

 

 

サマディー王、デルカダール王、シャール王女は三人とも同じ方向を見た

 

 

 

イレブン「僕達の出番ですかね」

 

 

 

 

シャール「やはりそれが一番の策になりますよね。ですが、イレブンさん達にはこれまでも様々な事をしてもらっています。あまり頼りすぎるのもどうかと思うのですが」

 

 

 

 

サマディー王「そう言われると苦しいものがありますね」

 

 

 

 

ロウ「なーに、気にするでない。のう、イレブン、姫」

 

 

 

 

マルティナ「ええ。気にしないでください。私達は皆でまた集まるのが好きなんです。内容が何であれ」

 

 

 

 

イレブン「そうそう。あのメンバーなら何だってできるんだから。任せてください」

 

 

 

 

デルカダール王「では申し訳ないが頼んでもよいかな。何かあればすぐに報告してほしい」

 

 

 

 

シャール「近くは私達の国があります。どうかご活用ください。私達で精一杯の援助をします」

 

 

 

 

イレブン「ありがとうございます、皆さん」

 

 

 

 

デルカダール王「サマディーにも少し戦力を分けた方がいいか?わし達の兵士を向かわせて、援助をする事もできるぞ」

 

 

 

 

サマディー王「お気持ちは嬉しいですが、まだ大きな事態にはなっていません。罠も砂嵐であまり設置されてないと聞きます。自分達で何とかなりますよ」

 

 

 

 

マルティナ「わかりました。ですがもし何かありましたらご連絡をください。すぐに援助しますね」

 

 

 

 

デルカダール王「わざわざ集まってもらってすまなかった。各自、魔物の生態系を壊されないように今後も努めてほしい。イレブン達勇者のメンバーはアジトと思われる場所に向かってくれ。それでは解散じゃ」

 

 

 

 

 

 

 

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