ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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真犯人

前回に引き続き残酷な描写があります。苦手な方はお気をつけください

 

 

 

イレブン達は大きな扉にたどり着いた

 

 

 

セーニャ「この扉の先からとても嫌な気配を感じます」

 

 

 

 

ロウ「何じゃ、この禍々しい気配は」

 

 

 

 

グレイグ「人間では無さそうだ。皆、気を引き締めろ」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

扉を開けると、そこには魔物のバラバラの部分などが瓶に入っている棚などで埋め尽くされていた

 

 

 

中には人間のものまである

 

 

 

イレブン「うっ....。気持ち悪い」

 

 

 

 

ベロニカ「気がおかしくなりそうよ。本当何なの、ここ」

 

 

 

 

シルビア「皆、あまり見ちゃ駄目よ!」

 

 

 

さらに進むと

 

 

 

???「おや、誰か入ってきたと思えば」

 

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

ラース「な、お前は!!?ジルゴ!!」

 

 

 

そこにはラースの父親、ジルゴがいた

 

 

 

ジルゴ「ふん。まさか貴様に会えるとは思わなかったぞ、グラン。勇者様方も一緒なのですね」

 

 

 

 

マルティナ「まさか、あなたがここでこんな事をしている犯人なの!?」

 

 

 

 

ジルゴ「ここは私の研究所。グラン、お前を殺すために私は様々な研究をしたのだ。そして私は気づいた。人間の力を持ちながら、魔物の力も扱える。そんな生物が最強なのだと」

 

 

 

 

グレイグ「まさか.....そのための研究に魔物や人間を犠牲にしているというのか!?」

 

 

 

 

ジルゴ「そうに決まっているだろう。そのために欲に塗れた男どもを買収し、世界中の魔物を集め解剖していたのだ」

 

 

 

 

セーニャ「な....何という事を。あなたは!!命を何だと思っているのですか!!!」

 

 

 

 

ジルゴ「そんなものはどうだっていい。私さえよければこの世界はどうなろうと構わん」

 

 

 

 

カミュ「こいつ.....クズを通り越してやがる」

 

 

 

 

ジルゴ「グラン、私がこんな風になったのは貴様のせいだ。私だってこんな研究したくはなかった。お前が私にたてつかなければ、これまでに死んでいった家族や魔物は助かっていたというのに」

 

 

 

 

ラース「ふざけた事言ってんじゃねえ!!俺は関係ねえだろうが!」

 

 

 

 

シルビア「ねえ、今家族って言ったかしら。それってどういう事?」

 

 

 

 

ジルゴ「私の妻や弟は私の研究の糧になってもらったのだよ。一番最初は、あのいらないメイドだったがな」

 

 

 

全員「!!?」

 

 

 

全員がラースのお世話係ミルの事だとわかった

 

 

 

ロウ「お主は.....心を魔に変えたのじゃな」

 

 

 

 

ジルゴ「グラン!私はお前よりも強い!!さあ、かかってくるがいい!人間と魔物のハイブリッドの力、見せてやろう!」

 

 

 

ジルゴがあらわれた

 

 

 

カミュ「ぶんしん!」

 

 

 

カミュは三人に分身した

 

 

 

イレブン「剣の舞!」

 

 

 

シルビア「カミュちゃん!バイキルト!」

 

 

 

カミュの攻撃力が二段階上がった

 

 

 

ロウ「ドルマドン!」

 

 

 

ジルゴの闇のブレス

 

 

 

ジルゴ「うがあああっ!」

 

 

 

ジルゴは自分に呪いをかけた

 

 

 

ジルゴの防御力があがった

 

 

 

カミュ「デュアルブレイカー!」

 

 

 

三人の分身による一斉攻撃

 

 

 

イレブン「アルテマソード!」

 

 

 

シルビア「イレブンちゃん!バイキルト!」

 

 

 

イレブンの攻撃力が二段階上がった

 

 

 

ロウ「ドルマドン!」

 

 

 

ジルゴは突然シルビアの目の前に現れ、闇の刀を作り出して切り裂いた

 

 

 

シルビア「キャアアッ!」

 

 

 

ジルゴのおぞましいおたけび!

 

 

 

カミュ「ぶんしん!」

 

 

 

カミュは三人に分身した

 

 

 

イレブン「アルテマソード!」

 

 

 

シルビア「ほとばしる〜アモ〜レ!」

 

 

 

ロウ「ベホマラーじゃ!」

 

 

 

全員は回復した

 

 

 

ジルゴのドルマドン!

 

 

 

ジルゴ「うがああっ!」

 

 

 

ジルゴは自分に呪いをかけた

 

 

 

ジルゴの攻撃力があがった

 

 

 

ジルゴの通常攻撃

 

 

 

カミュ「デュアルブレイカー!」

 

 

 

三人の分身による一斉攻撃

 

 

 

イレブン「アルテマソード!」

 

 

 

シルビア「ほとばしる〜アモ〜レ!」

 

 

 

ロウ「ベホマラー!」

 

 

 

全員は回復した

 

 

 

ジルゴは闇の刀で暴れるように切り裂いていく

 

 

 

ジルゴは空中に闇の球を打ち上げた

 

 

 

闇の球が降り注ぐ

 

 

 

全員に継続ダメージ

 

 

 

ジルゴの闇のブレス

 

 

 

カミュ「ぶんしん!」

 

 

 

カミュは三人に分身した

 

 

 

イレブン「アルテマソード!」

 

 

 

シルビア「ほとばしる〜アモ〜レ!」

 

 

 

ロウ「ベホマラーじゃ!」

 

 

 

全員は回復した

 

 

 

ジルゴ「うがああああっ!」

 

 

 

ジルゴは自分に呪いをかけた

 

 

 

ジルゴの防御力があがった

 

 

 

ジルゴは突然カミュの目の前に現れ、闇の刀を作り出して切り裂いた

 

 

 

カミュ「ぐっ....」

 

 

 

ジルゴの通常攻撃

 

 

 

カミュ「デュアルブレイカー!」

 

 

 

三人の分身による一斉攻撃

 

 

 

ジルゴは倒れた

 

 

 

ジルゴ「グアアアッ!くっ!だが、負けん!!ウオオオッ!俺に、もっと力を!!」

 

 

 

その時、ジルゴの体が崩れていった

 

 

 

ジルゴ「な!?何だ、これは!!?」

 

 

 

 

ベロニカ「当然よ。人間の体でありながら魔物の力を使うなんてありえないもの。力が体を凌駕したの」

 

 

 

 

グレイグ「力を求めすぎたあまり、貴様の体が耐えられなくなっているのだ」

 

 

 

 

ジルゴ「そ、そんな馬鹿な!?それなら、私は何のために!!」

 

 

 

ジルゴの体はどんどん崩れていく

 

 

 

ラース「.......」ザッザッ

 

 

 

ラースはジルゴに静かに近づく

 

 

 

ジルゴ「た、助けてくれ、グラン!私はし、死にたくない!」

 

 

 

ジルゴはラースに手を伸ばす

 

 

 

ラース「父上、さようなら」

 

 

 

ラースはジルゴを切った

 

 

 

ジルゴ「ガッ....」ジュワー

 

 

 

 

イレブン「とんでもないやつだったね」

 

 

 

 

マルティナ「こんな所さっさと出ましょう。ここ全てが存在してはいけない場所だわ」

 

 

 

アジト前

 

 

 

ブレイブ「ガウ!!ガウ!」

 

 

 

中から出てくるとブレイブが心配そうに飛びついてきた

 

 

 

ロウ「おお、しっかり待っておったかブレイブよ」

 

 

 

 

グレイグ「ここはシャール達に頼んで爆破してもらおう。何も残してはならん」

 

 

 

 

ラース「......そうだな。その方がいい」

 

 

 

 

マルティナ「ラース?」

 

 

 

マルティナはラースの一瞬の変化を僅かに感じ取った

 

 

 

ラース「これで黒幕はいなくなった。密猟者も減っていくだろう」

 

 

 

 

カミュ「そうだな。目的も無くなったんだしな」

 

 

 

 

セーニャ「それではお城へ戻って報告しましょう」

 

 

 

 

ベロニカ「まずはシャール様達かしらね」

 

 

 

 

イレブン「そうだね。それじゃあルーラ!」

 

 

 

クレイモラン城 玉座の間

 

 

 

シャール「あ、イレブンさん達!ご無事でしたか!どうでしたか?」

 

 

 

 

イレブン「アジトの中には色々あったんだ。あまり説明したくないけど、おぞましいものだったよ。人間の所業とは考えたくなかったよ。中には黒幕もいて、そいつも倒してきたよ」

 

 

 

 

シャール「まあ!そんな事が!その黒幕は牢屋にいれます。連れてきましたか?」

 

 

 

 

マルティナ「いえ、もうそいつは魔物に染まっていて、倒したら消えてしまったの。だから牢屋は必要ないわ」

 

 

 

 

ロウ「それとお願いがあるのじゃが、そのアジトを残さず全て爆破してほしいのじゃ」

 

 

 

 

シャール「爆破ですか?構いませんが、中のものは何も残りませんよ?」

 

 

 

 

グレイグ「それがいいのだ。あんな物、何も残す必要などない」

 

 

 

 

シルビア「そうね。もう見たくもないわ」

 

 

 

 

シャール「わかりました。そこまで言うのならそうしますね。ありがとうございました!」

 

 

 

クレイモラン城下町

 

 

 

イレブン「一旦解散だね。皆、今日は精神的に疲れたよね。特に女性陣はごめんね。ゆっくり疲れを取ってほしい」

 

 

 

 

ベロニカ「そうね。あんな物を見るなんて思わなかったわ」

 

 

 

 

ラース「皆、俺の父上がとんでもない事をしてすまなかった」

 

 

 

 

シルビア「ラースちゃんは何も悪くないわよ。それに、もう決別したんでしょ?ラースちゃんは謝る事ないわ」

 

 

 

 

セーニャ「そうですわ。それに目を塞いだ時はわからなかったですが、帰りは足元の感覚的に何かの死体があったのですよね?配慮をしてくださってありがとうございます」

 

 

 

 

ロウ「それじゃあ帰るとするかの」

 

 

 

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

デルカダール王「おお、マルティナ達帰ったか。どうであった?」

 

 

 

マルティナはこれまであった事を伝えた

 

 

 

デルカダール王「ふむ。黒幕は消えアジトは爆破されたか。ありがとう、これで驚異は無くなった。だが、三人とも顔色が優れんようだな。何があったんじゃ」

 

 

 

 

三人「.......」

 

 

 

 

グレイグ「王よ、詳しい話は個別で致します」

 

 

 

 

デルカダール王「わかった。今は休んでくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 


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