ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

220 / 589
ブレイブの一日2

その後、玉座の間

 

 

 

ブレイブが戻るとシルビアがやってきていた

 

 

 

シルビア「あらお疲れ様、ブレイブちゃん。アタシの事わかるかしら?」

 

 

 

 

ブレイブ「これほどの強烈な方は中々いませんよ。ラース様の大切なお仲間の一人、シルビア様ですよね」

 

 

 

 

シルビア「ピンポ〜ン!正解よ!流石ね、ブレイブちゃん!しかも結構渋い声してるのね!カッコイイわ!」

 

 

 

 

グレイグ「急に連絡も無くどうしたのだ、ゴリアテ。普段のお前なら連絡を先にいれるだろう?」

 

 

 

 

シルビア「そうなの。突然ごめんなさい。実はブレイブちゃんを今度借りたいんだけど、駄目かしら?」

 

 

 

 

ラース「ブレイブを?どうしたんだよ」

 

 

 

 

シルビア「実はパレードの新作のネタを考えてたんだけど、今度はグロッタの町でやる事になったの。あそこって結構情熱的な場所じゃない?アタシも普通のとは違う事をやりたくて」

 

 

 

 

マルティナ「それでブレイブを借りようとしているの?どうするつもりなの?」

 

 

 

 

シルビア「実は!アタシも前からやってみたかったのよ!火の輪くぐり!」

 

 

 

 

ブレイブ「火の輪?」

 

 

 

 

ラース「おいおい、危なくないか?」

 

 

 

 

シルビア「安心して!絶対大丈夫なようにするから!まだ公演は先なんだけど、話だけでもしておかなくちゃと思って来たのよ」

 

 

 

 

マルティナ「まあ危なくないなら構わないけど、本当に大丈夫かしら?」

 

 

 

 

グレイグ「あまり過激なものはよしてほしいのだがな」

 

 

 

 

シルビア「そこはわかってるわよ!ブレイブちゃんにそんな酷い事させられないもの!」

 

 

 

 

ブレイブ「私は何やら危険な事をさせられそうなのか?」

 

 

 

 

シルビア「安心して、ブレイブちゃん!しっかり教えてあげるから」

 

 

 

 

ラース「まあ.....ブレイブ。他の人に慣れてこい」

 

 

 

 

ブレイブ「は、はあ。ラース様がそう言うのであれば」

 

 

 

その後、ブレイブは来る人を静かに監視していた

 

 

 

怪しい動き、挙動、魔物の匂いがするかどうかなどを判断していた

 

 

 

いざと言う時のために近づき、撫でてほしいといっているように見せながら

 

 

 

夕方、バルコニー

 

 

 

マルティナ「ハァ、今日も疲れたわ」

 

 

 

 

ブレイブ「お疲れ様です、マルティナ様。ごゆっくりお休みになってください」

 

 

 

 

マルティナ「ねえ、ブレイブ。あまりああいう事はしないでほしいわ」

 

 

 

 

ブレイブ「ん?何の事ですか?」

 

 

 

 

マルティナ「喋るようになってわかったわ。あなた、あの玉座の間にいる時はずっとお客さんの事を監視してるわよね?しかも、警戒されないように気を使いながら」

 

 

 

 

ブレイブ「まさか気づかれていたとは。上手く隠せていたはずなんですが」

 

 

 

 

マルティナ「あなたの目よ。人間の言葉でこういう言葉があるのよ。目は口ほどに物を言うってね。あなたの目はあの時、ずっと疑いの目をしていた。シルビア以外の訪れた人全員ね。とてもありがたいけど私は平気よ。私だってあなたより強いんだから」

 

 

 

 

ブレイブ「流石です、マルティナ様。ですが、ラース様も仰っています。何かあってからでは遅い、と。私の用心に越した事はないんではないでしょうか」

 

 

 

 

マルティナ「でも私のそばにはラースもグレイグもいるわ。あまり気を張りすぎないで。警戒するのはわかるけど、あなたにはあの部屋で休んでいていいんだから」

 

 

 

 

ブレイブ「わかりました。マルティナ様の言う通りかもしれません。これからは少し警戒を解きますね」

 

 

 

 

マルティナ「ありがとう、ブレイブ。ふふ、ザラザラしてるけど暖かいわね」

 

 

 

マルティナはブレイブを撫でていた

 

 

 

夕食時

 

 

 

ラース「バン達に遠征ですか」

 

 

 

 

デルカダール王「うむ。ユグノアとさらに交流を深めたくてな。わしからこのデルカダール産のワインを届けようと思っておる。さらに、何か困っていればそのまま助けになってほしいと頼んでくれ」

 

 

 

 

ラース「わかりました。バンにはこの後伝えます」

 

 

 

 

マルティナ「本当なら私達が行けばいいのだけど、そうも言ってられないからね。仕方ないわ」

 

 

 

 

コロ「ハッハッハ!」

 

 

 

コロはまたテーブルの上の料理に興味津々である

 

 

 

グレイグ「また来たのか、コロ。この肉はやれないと言っただろう?悪いがあのご飯で我慢してくれ」

 

 

 

 

ブレイブ「すみません、グレイグ様。ほら、お前も謝るんだ」

 

 

 

 

コロ「クゥーン....」

 

 

 

 

ブレイブ「大体、人間の食べ物を貰うなと教えただろう?どっちにも迷惑になるからやめなさい」

 

 

 

 

ルナ「ブレイブ、お父さんみたーい!」

 

 

 

 

マルス「父さんに似てるね!やっぱり子どもがいると似てくるのかな?」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、よかったじゃないラース。ブレイブに似てるらしいわよ」

 

 

 

 

ラース「どこがだよ!俺は人間だぞ!」

 

 

 

 

デルカダール王「そこではなく、おそらく口調の問題だろうな。前に子ども達に似た事を言い聞かせていたのではないか?」

 

 

 

 

ラース「ああ.....それはあるかもしれません」

 

 

 

 

ブレイブ「ラース様に似ているなど....。何と嬉しき言葉」

 

 

 

ブレイブは嬉しそうにしている

 

 

 

ラース「あー、何だか面倒な事になったぞ?」

 

 

 

その後、大広間

 

 

 

ラース「なあ、ブレイブ」

 

 

 

 

ブレイブ「何でしょうか、ラース様」

 

 

 

 

ラース「お前も遠征についていくんだ」

 

 

 

 

ブレイブ「わ、私が!?ですが、主と離れるわけには」

 

 

 

 

ラース「そこは別に大丈夫さ。お前には学ばせてやりたい事もあるしな。兵士達の事、少しずつ気に入ってるんだろ?頼まれてくれないか?」

 

 

 

 

ブレイブ「......わかりました」

 

 

 

 

ラース「ありがとな。それとブレイブ。お前、バンの事甘く見てるな?」

 

 

 

 

ブレイブ「....と、言いますと?」

 

 

 

 

ラース「バンはお前が思っているよりずっと強い。馬鹿だからと甘く見てるだろうが、あいつは凄いやつだ。何せ、俺に勝つ事だってあるんだからな」

 

 

 

 

ブレイブ「バンがラース様に勝つですって!!?そんな事あるのですか!?」

 

 

 

 

ラース「ああ、そうだ。勝率は結構いい勝負してるんだぜ。それに、あいつの強さはそれだけじゃない。遠征でしっかり見極めてきな、バンという俺の自慢の弟子をな」

 

 

 

 

ブレイブ「......はい。わかりました」

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。