ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

221 / 591
バンとブレイブ

次の日、訓練場

 

 

 

バン「という事で、ユグノアに行く事になった。まあお使いみたいなものだろ。気楽に行こうぜ」

 

 

 

 

マーズ「まあ簡単に捉えすぎな気はするが、バンの言う通りだ。すぐに終わらせるぞ」

 

 

 

 

ブレイブ「俺も行くぞ」

 

 

 

 

バン「なに!!?ブレイブ、何で来るんだよ!」

 

 

 

 

ブレイブ「いちいちうるさいやつだな。ラース様から俺も行けと言われたのだ。俺が好きで来たんじゃない」

 

 

 

 

ロベルト「ラース将軍が言ったならいいか。よろしくな、ブレイブ」

 

 

 

 

バン「今回ばかりは俺の言うことを聞いてもらうからな!!いいな、ブレイブ!」

 

 

 

 

ブレイブ「考えておこう」

 

 

 

 

ギバ「ほら、バン。騒いでないでさっさと行くぞ」

 

 

 

ユグノア城 玉座の間

 

 

 

イレブン「やあ、バン達!やっぱり君達だったんだね。あれ?ブレイブもいるじゃん」

 

 

 

 

バン「イレブンさん、ロウ様、お元気でしたか。こちら、デルカダール王様からの贈り物です。どうぞ受け取ってください」

 

 

 

 

ロウ「おお、このワインを持ってきてくれたか。ありがとのう。わしはこのワインがお気に入りでのう」

 

 

 

 

ブレイブ「お久しぶりです、イレブン様、ロウ様。私が喋るようになったのはご存知でしたか?」

 

 

 

 

イレブン「うん。マルティナからの手紙で聞いてはいたよ。何だかカッコいいよ、ブレイブ!」

 

 

 

 

ロウ「渋い声をしておるのだな。それに、そんな話し方でなくともよいぞ」

 

 

 

 

ブレイブ「いえ、我が主の大切なお仲間に下手な言葉使いはできません。それに、勇者様ともあればなおさらです」

 

 

 

 

イレブン「あ、僕が勇者なのも知ってるんだっけ」

 

 

 

 

バン「何かお困りな事はありますか?デルカダール王様から何かあれば力になってくれと言われております」

 

 

 

 

ロウ「ふむ。イレブンよ、様子を見ていたあそこを頼むのはどうかな?」

 

 

 

 

イレブン「あー、あの屋敷の事ね。そうだね。お願いしようかな」

 

 

 

 

バン「何でしょうか?」

 

 

 

 

イレブン「実はね、ここに来る途中に山があったと思うんだけど、その中に魔物が住んでる屋敷があるんだ。そこの調査をお願いしたくて」

 

 

 

 

ブレイブ「お言葉ですが、魔物の一人として意見をさせて頂きます。そこはもしや魔物の家となっているのではないですか?そうでしたら、あまり人間が近づいてはなりません。興奮させ、暴れだすやつらもいると思われます」

 

 

 

 

ロウ「ほ、ほほ。やはり賢い子じゃな。じゃが、それはわし達もわかっておる。問題なのは、そこが前の密猟者達の住処ともなっていたようなんじゃ。

 

 

 

今はもう捕まっておるのじゃが、中の調査はまだしてなくてのう。こんな事を他国に頼むのは気が引けるんじゃが、頼まれてはくれんかのう?」

 

 

 

 

バン「はい!お任せください!」

 

 

 

 

ブレイブ「そういう事であれば私もお手伝いいたします」

 

 

 

 

イレブン「わざわざごめんよ。よろしくね」

 

 

 

大広間

 

 

 

バン「よし。屋敷とやらに潜入するぞ!マーズ、作戦は任せた」

 

 

 

 

マーズ「ハァ。もういいや。えっと、あまり大人数ではいけないな。森の中だし、屋敷がアジトなら何があるかわからないからな。もしものために控えも必要だ。行くのは数人だな。ふむ.....。

 

 

 

バンとロベルトとダバンとガザルだな。このメンバーなら屋敷内で多少暴れても平気だろう。バンを除いて」

 

 

 

 

ギバ「だが、その屋敷はどうやって見つけるんだ?場所は聞いたんだろうな?」

 

 

 

 

バン「山の中だ!」

 

 

 

 

ダバン「だから、山の何処だって言ってんだろうが!」

 

 

 

 

バン「ハッハッハ!悪いな、皆!」

 

 

 

バンは笑って誤魔化している

 

 

 

ベグル「おい、馬鹿。あまりにもふざけてるとどうなるかわかってんのか?」

 

 

 

ベグルが大剣をバンの首筋に当てた

 

 

 

バン「すみませんでした」

 

 

 

 

ロベルト「たくっ!ブレイブ、お前は何とかなるか?」

 

 

 

 

ブレイブ「ああ。近くに行けば俺の鼻でわかると思うぞ」

 

 

 

 

バン「そう!俺はブレイブを信じてだな」

 

 

 

 

全員「あぁ?」

 

 

 

ベグル達全員に睨まれてバンは縮こまる

 

 

 

バン「あ、あの....マジの殺気はやめてください。すみません」

 

 

 

 

ブレイブ「全く。なら、山の中に入ったら俺が先導しよう。それでいいか?」

 

 

 

 

ダバン「頼んだ、ブレイブ」

 

 

 

 

ガザル「おい、バン。俺は昨日の件まだ怒ってるからな?またふざけてみろ?昨日よりももっと酷い目に合わせてやるからな」

 

 

 

 

バン「ええ!?俺をあんなにボコボコにしといてまだ怒ってんのかよ!今だってまだ傷があるんだぞ!」

 

 

 

 

ガザル「返事は?」

 

 

 

 

バン「はっ!必ずや、ガザル様のご機嫌を損ねないように致します!」

 

 

 

 

ギバ「あーあ、ガザルのスイッチが入ったよ。ありゃあしばらくバンはガザルのおもちゃだな」

 

 

 

 

ダバン「ほら、さっさと行くぞ。他の皆はここで待っててくれ。何かあったらすぐに撤退する」

 

 

 

山の中

 

 

 

ブレイブ「それじゃあ匂いを嗅ぎ分けていくから俺についてこい」

 

 

 

 

ロベルト「バンよりよっぽとリーダーの素質あるじゃねえか、ブレイブは」

 

 

 

 

バン「俺はこういう事が苦手なだけだ!」

 

 

 

 

ダバン「誇るな、馬鹿」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

バン「おい、ブレイブ。もしかして、あの少し遠くに見えてる家か?」

 

 

 

 

ブレイブ「む?バン、お前あの距離が見えているのか?」

 

 

 

 

ガザル「ん〜?どこだよ、バン。木ばっかりで何も見えねえぞ」

 

 

 

 

バン「え〜。ガザルの目がおかしいだけじゃ」

 

 

 

 

ガザル「あぁ?」

 

 

 

 

バン「いえ!何でもありませんよ、ガザル様!」

 

 

 

 

ダバン「俺にもわからないな。バン、どの方角だ?」

 

 

 

 

バン「こっちだ。ほら、少し見えてるだろ?」

 

 

 

 

ロベルト「方角を言えって言ったのに。まあいいが。うーん、もしかして、あの小屋みたいなやつか?」

 

 

 

 

バン「そうそう!」

 

 

 

 

ブレイブ「しかしよく見えているな。バン、目は優れているのだな。まだかなり遠いぞ」

 

 

 

 

ガザル「頭の足りない所が目にいったんだな」

 

 

 

 

バン「うるさいぞ!人の事を馬鹿にすんな!」

 

 

 

 

ガザル「それは昨日のお前にも言えるよな?あ?」

 

 

 

 

バン「そうでしたね!昨日の俺は本当、馬鹿でした!」

 

 

 

 

ダバン「ガザル、楽しいのはわかるがそろそろ許してやれ」

 

 

 

 

バン「ありがとう、ダバン!ガザル様、本当許してください!お願いします!」

 

 

 

 

ガザル「まあ、充分楽しめたからこれくらいで許してやるよ」

 

 

 

 

バン「やったーー!!」

 

 

 

屋敷前

 

 

 

ロベルト「小屋、にしては大きいな」

 

 

 

 

バン「中からあまり気配を感じない。どうやら魔物すらもいなさそうだぞ。だが、危険だから俺が先行する。皆はついてきてくれ」

 

 

 

 

三人「了解!」

 

 

 

 

ブレイブ「(さて、そろそろ見極めさせてもらうとしよう)」

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。