ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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セーニャの夢4

次の日、開店前 ホープ内

 

 

 

店長「よお!どうやら大賑わいみたいだな」

 

 

 

シンジがやってきた

 

 

 

ラース「おお!来てくれたか、シンジ!おかげでこっちは大変だぜ」

 

 

 

 

店長「そうだろうと思ったぜ。だからよ、今日と明日は俺がキッチンに立ってやるよ」

 

 

 

 

シルビア「あら。とてもありがたいけどお店はいいのかしら?」

 

 

 

 

店長「ああ。今日は定休日で明日もついでに休みにしたんだ。俺も手伝える事は多いだろ?ここを盛り上げるための助っ人だぜ」

 

 

 

 

カミュ「折角の休みなのに働こうなんて変わったやつだな」

 

 

 

 

ロウ「この店をそこまで思ってくれるとは素晴らしいのう」

 

 

 

 

店長「というわけで、キッチンは俺一人で大丈夫だ。皆はホールを担当してくれ」

 

 

 

 

ベロニカ「ええ!?一人でって大丈夫なの?」

 

 

 

 

セーニャ「昨日の感じですと、かなりの量があります。私達もお手伝いしますわ」

 

 

 

 

店長「おっと、俺を舐めてもらっちゃ困るぜ。パティシエとしての腕と作る速さには自信があるんだ。一人でも何とでもなるぜ」

 

 

 

 

グレイグ「そこまで自信があるのはいい事だが、無茶はするなよ」

 

 

 

 

マルティナ「そうよ。何かあれば私達にも声をかけてね。必ず手伝うわ」

 

 

 

 

店長「おう!それはもちろんだ。俺にも限界はあるからな」

 

 

 

 

イレブン「心強いよ、店長さん。それじゃあ今日も頑張ろう!」

 

 

 

 

全員「オー!」

 

 

 

昨日と同じく、数十分で店は満員となった

 

 

 

グレイグ「注文ありがとう。レモンティーは冷たいものと温かいものどっちにする?」

 

 

 

 

男性「冷たい方でお願いします!」

 

 

 

 

グレイグ「了解だ。少し待っていてくれ。シンジ!チョコレートケーキとアイスレモンティーだ!」

 

 

 

 

店長「アイスレモンティーならもう冷やしたのが置いてある。それを持っていってくれ」

 

 

 

 

グレイグ「な!すごいな。早速持っていこう」

 

 

 

 

店長「ああ待ってくれ、グレイグさん。ほら、チョコレートケーキだ」

 

 

 

 

グレイグ「何だと!?今頼んだばかりではないか!?」

 

 

 

 

店長「前に注文された時に多めに作ったのを切っておいて、それを事前に用意してあるんだ。この方が早く回るだろ?」

 

 

 

 

グレイグ「な、なるほど。いい考えだな。ありがとう、待たせずに済むようだ」

 

 

 

 

セーニャ「店長様!ホットコーヒーとクレープです!」

 

 

 

 

店長「それは今から作らないとな。待っててくれ」

 

 

 

 

ロウ「レッドベリータルト二つとマカロン四つじゃ」

 

 

 

 

店長「マカロンはそこに冷えてるぜ!持っていってくれ!」

 

 

 

 

ロウ「これはすごいのう。昨日よりも回りが早いわい」

 

 

 

 

セーニャ「これが本物のパティシエの力なのですね。私、感動しましたわ」

 

 

 

 

店長「よし!ロウさん、これが焼き上がったら持っていっていいぞ。セーニャさん、クレープのクリームを混ぜててくれ。皮がそろそろ焼けるからな」

 

 

 

ホールでは

 

 

 

女性「あ、あの、カミュさんですよね」

 

 

 

 

カミュ「ん?ああ、そうだが俺の事知ってるのか?」

 

 

 

 

女性「私、デルカダールであなたを見かけてからファンになりまして!よかったら握手していいですか?」

 

 

 

 

カミュ「俺なんかと握手なんてしても何もないぞ。まあ、それでもいいならほらよ」

 

 

 

 

女性「ありがとうございます!ここに来れてよかったです!あ、注文もお願いしてもいいですか?」

 

 

 

 

カミュ「おう。何がいいんだ?」

 

 

 

 

ラース「お待たせしました。チーズケーキと苺のショートケーキ、オレンジジュースとレッドベリージュースになります」

 

 

 

 

女性「ありがとうございます、ラース様」

 

 

 

 

男性「美味しそうですね、ラース様!あの、少しお願いがあるのですが」

 

 

 

 

ラース「ん?どうしたんだ」

 

 

 

 

男性「今日、彼女の誕生日なんです。よかったら一緒にお祝いしてくれませんか?」

 

 

 

 

女性「ちょっ、ちょっと!何言ってるのよ!失礼じゃない!」

 

 

 

 

ラース「それはめでたいじゃないか!少し待ってな。おーい、皆!ここの女性の方が今日誕生日だそうだ!皆で祝ってやろう!」

 

 

 

 

男性「え!?そ、そんな豪勢にしていただかなくても」

 

 

 

 

イレブン「いいね!皆で祝おうよ」

 

 

 

 

ベロニカ「おめでたい日じゃない。お客さんも拍手してくれると嬉しいわ」

 

 

 

その机の周りには勇者達全員が集まり、周りでは拍手が起こっていた

 

 

 

仲間達「おめでとうございます」

 

 

 

 

女性「あ、ありがとう.....ございます。私、絶対に忘れません!」

 

 

 

女性は嬉し泣きしている

 

 

 

男性「ありがとうございます、勇者様!皆様には感謝します!」

 

 

 

その後、外では

 

 

 

イレブンが列を整理して、シルビアが皆を少し盛り上げていた

 

 

 

イレブン「お待たせしてすみません。こちらメニューになります。もしお決まりになりましたら、次の方に回してください」

 

 

 

 

シルビア「皆〜、綺麗に並んでね〜!」

 

 

 

 

男性「ああ!シルビアさん、握手お願いします!」

 

 

 

 

男性「おい、ズルイぞ!俺もお願いします!」

 

 

 

 

シルビア「ウフフ、喧嘩しないで。ほら、アタシはここにいるわ。いつも応援してくれてありがとね」

 

 

 

シルビアはお互いの男性の手を取って握った

 

 

 

女性「シルビアさん!サインくださーい!」

 

 

 

 

シルビア「は〜い!」

 

 

 

 

マヤ「あ!勇者様!私も来たよ!」

 

 

 

列の中にはマヤ達の姿もあった

 

 

 

イレブン「あ!マヤちゃん!周りにいるのはお友達?」

 

 

 

 

マヤ「うん!私といつも勉強したり遊んだりしてるの。今日は三人できたんだ。こんなに混んでるなんてすごいよ!」

 

 

 

 

マイ「ちょ、ちょっとマヤちゃん。勇者様にはもう少しお上品に話した方が」

 

 

 

 

マヤ「アハハ!そんな事しなくていいんだよ、マイ。ねえ、勇者様!」

 

 

 

 

イレブン「うん。全然気にしないよ。寧ろいつも通りに話してよ。そっちの方が嬉しいな」

 

 

 

 

ホカ「え、ええ!いいのですか、勇者様!私、ずっと勇者様に憧れてたんです!」

 

 

 

 

イレブン「ぼ、僕に?そんな。もっといい人がいるんじゃない?」

 

 

 

 

ホカ「いえ!そんな事ありません!勇者様はカッコいいです!私、ずっとお話してみたかったんです」

 

 

 

 

マヤ「よかったね、ホカ。ここに行きたいって凄かったもんね」

 

 

 

 

ホカ「うん!」

 

 

 

 

イレブン「それじゃあ中でまた話そうか。少し待っててね」

 

 

 

その後

 

 

 

マヤ「兄ちゃん!兄貴!来たよー!」

 

 

 

 

ラース、カミュ「マヤ!?」

 

 

 

ラースとカミュはまさかマヤが来てくれた事に驚いている

 

 

 

マルティナ「あらマヤちゃん。友達と来てくれたの?嬉しいわ。席に案内するわね」

 

 

 

 

ホカ「わ、わあ。本物の勇者様の仲間達だ。緊張するよ〜」

 

 

 

 

マイ「私もドキドキしてきた」

 

 

 

 

マヤ「そんな固くならないでよ、二人とも。いつも通りで大丈夫だって」

 

 

 

 

カミュ「よお、マヤ。まさかお前まで来るとはな。隣はマヤの友達か?いつもマヤが世話かけてるな」

 

 

 

 

ホカ「いえ、気にしないでくださいお兄様。マヤちゃんには私達もたくさん助けられてるんです」

 

 

 

 

ラース「マヤ、来てくれてありがとな」

 

 

 

 

マイ「ああ!!やっぱり貴方でしたか、ラース様!!」

 

 

 

マイはラースを見ると興奮した様子で席を立った

 

 

 

ラース「お、おう?俺の事知ってるのか?」

 

 

 

 

マイ「はい!あの、私の事覚えていますか?」

 

 

 

 

ラース「え?.......いや、悪い、覚えてないな」

 

 

 

 

マヤ「え?マイって兄ちゃんと知り合いだったの?」

 

 

 

 

マイ「うん。何年も前なんだけど、家族で旅行に出かけた時の帰りに護衛してくれたの。その時に病気になった女の子です。思い出していただけましたか?」

 

 

 

 

ラース「ええええっ!?あの時の女の子か!!今でも覚えてるぜ!無事だったんだな。よかった.....。俺が簡単な処置しかできなくて、つらい思いさせたな。よくなって本当によかったよ」

 

 

 

ラースもまさかの再会に驚いている

 

 

 

マイ「はい!私はあの後、お医者様にあの者の処置が無ければどうなっていたかわからないと言われ、その感謝をしたくてあなたを探していたんです。

 

 

 

ラースという名前を聞いてどことなく聞き覚えがあって、それでここに来たんです。まさか、本当に会えるなんて!ラース様は私の命の恩人です!」

 

 

 

 

ラース「そうだったのか。俺も君が無事なのかが気になっていたんだ。元気でよかった。しかもマヤと友達なんだな。マヤの兄としても嬉しい限りだ」

 

 

 

 

ホカ「え?ラース様もマヤちゃんのお兄様なんですか?」

 

 

 

 

マヤ「うん!血は繋がってないんだけど家族なんだ!兄貴より年上で、兄貴より強いんだ!」

 

 

 

 

マイ「マヤちゃんと義理のお兄様だったんですね!」

 

 

 

 

ラース「まあ色々あってな。ああ、忘れる所だった。注文はどうする?」

 

 

 

 

マヤ「あ!ごめん、まだ決まってないや。決まったら呼ぶね」

 

 

 

 

ラース「おう。じゃあまた後でな」

 

 

 

 

 

 

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