夜
サーカス会場内では大勢の人が集まり、熱気に包まれていた
ステージでは様々な人が音楽に乗り、松明ジャグリングや炎の玉乗りをしていた
グレイグ「おお。これは凄いな」
ガク「へへ、音楽も陽気な感じで楽しくなりますね」
ルナ「あの火って熱くないのかな」
しばらくすると、シルビアとブレイブが出てきた
マルス「あ!シルビアさんとブレイブが出番みたい!」
シルビア「皆〜、今日はアタシのサーカスに集まってくれてどうもありがとう〜!今回は情熱溢れるコロシアムの町、グロッタにちなんで燃え上がるようなショーをお見せするわ!
今からやるのはアタシの新しい技の一つなの。この子はアタシの大切なパートナー、ブレイブちゃん!ブレイブちゃん、皆にご挨拶よ」
ブレイブ「ガオオン!」
ブレイブは大きく吠えた
シルビア「ありがとう!この子はとっても優しいキラーパンサーなの。皆を襲う事は絶対に無いわ。皆、安心してね。
それじゃあブレイブちゃん。まずは簡単なものからいきましょう」
そう言うと、シルビアはフリスビーを三つ取り出し三方向に投げた
ブレイブ「ガウ!」
ブレイブは三つとも素早い動きですぐに取ってみせた
メグ「あら!全部取ったわ!流石キラーパンサー、とっても早いのね」
シルビア「ありがとう、ブレイブちゃん。それじゃあ次はこれよ!」
シルビアは大きな輪っかを取り出し、ブレイブはくぐっていく
それはどんどん激しくなっていき
シルビア「よ〜し、ブレイブちゃん!最後はこの燃え上がる輪っかをアタシがジャグリングするから、そこに飛び込んで!」
シルビアは燃える輪っかを三つジャグリングし始めた
店長「おいおい、あんなのできるのかよ」
ブレイブ「ガウ!」
ブレイブは三つとも全て通り抜けた
ワァー、パチパチパチ
大きな拍手が起こった
シルビア「ありがとう、ブレイブちゃん!皆も拍手をありがとう!さあ、ブレイブちゃん。助っ人を呼んできてちょうだい」
ブレイブ「ガウ」
ブレイブは奥へ走っていった
シルビア「今日は特別な助っ人が来てくれてるの!ショーは初めてだから、失敗しても許してあげてね」
マルス「あ!父さん達の事だね」
店長「何するんだろうな。楽しみだぜ」
メグ「あ!バンが出てきたわ。持ってるのは大きな氷?」
綺麗な衣装を着たバンが氷を持ってやってきた
シルビア「ありがとう、バンちゃん。皆〜、ここまで皆とアタシ達の熱気でとっても暑くなってるんじゃないかしら?ここは、少しクールに行きましょう!この氷を皆にプレゼントよ!」
ガク「氷を?でも、あれ一つしかないですよね」
シルビア「とっておきよ!アタシの皆への愛を受け取って!ほとばしる〜アモ〜レ!」
アモーレショットを氷に打つと、氷は巨大なハートの形になった
バン「行きますよ、シルビアさん!」
シルビア「ラースちゃん!準備はいいわね?始まるわ!アタシはオッケーよ、バンちゃん!」
バン「さみだれ突き!」
バンは氷のハートを削って、シルビアに飛ばしていく
シルビア「キラージャグリング!」
シルビアは飛ばされる氷を受け取りながら、どんどん上に投げていく
すると
ラース「いくぞ、皆!シルビアからの愛の欠片だぜ!ばくれつきゃく!」
ラースが空中ブランコをしながら、上がってきた氷の破片を次々と客席へ蹴り飛ばしていく
ルナ「えー!お父さん凄〜い!」
ガク「あんな動く棒に捕まって移動するなんて!」
店長「おいおい、すげえな、ラース」
マルス「あ!こっちにも来た。....あ、来る前に消えちゃった。でも、少しヒンヤリした」
氷の破片はお客に当たる前に溶けきり、全て消えていった
パチパチパチ!
拍手が沸いている
ラース「よっと!」
シルビア「皆〜、少しヒンヤリできたかしら?絶対に破片は当たらなかったはずよ!さあ、皆とお別れするのは悲しいけど、次で最後よ。ラースちゃん、バンちゃん、頼んだわ」
ラース「行くぜ、マヒャド!」
バン「ばくれつきゃく!」
ステージに現れた氷は全てバンにより、砕かれていく
メグ「バン、凄いわ!あんな事できたのね」
ラース「メラガイアー!」
バン「天地の構え!ハア!」
バンは炎を槍に受け止め、地面へと受け流した
ラース「バギクロス!」
強い風がステージを襲い、風が止むとステージには誰もいなくなっていた
ザワザワ
観客も騒然としている
店長「あれ?三人とも突然いなくなった。どこにいったんだ?」
グレイグ「まさか、これは」
マルス「あ!あそこにシルビアさんがいるよ!」
シルビア「皆〜、今日の最後は不思議な世界へご案内するわ」
シルビア「アタシが皆にご挨拶して回るわ」
シルビア「アタシは返事できないけど、皆の声はしっかり届いてるわ」
シルビア「挨拶が終わったら、夢の世界は終わり。また今度会いましょう」
シルビアが色んなところに現れた
キャーッ!ええーっ!
観客達も自分達のすぐ近くにシルビアがたくさん現れて驚いている
ガク「え!?あれ、どうなってるんですか!?シルビアさんってあんなにたくさんいたんですか!?」
店長「そんな訳ねえだろ!ガク!シルビアさんは世界に一人だけだ!だが、どうなってるんだ」
メグ「でも、何だか遠くから見ると少し変なような?」
シルビア達は観客の席に行き、皆の感想を聞いている
閉園後、テント内
店長「シルビアさん!!最後のやつってどうやったんだ!?」
ガク「まさかぶんしんでも出来るんですか!?」
シンジとガクはシルビアに興奮しながら聞きにきた
バン「やっぱり驚くよな!?俺も聞いた時、何言ってるのかわからなかったんだ」
グレイグ「お疲れだな、バン、ラース、ブレイブ、ゴリアテ。あの心綺楼の作戦をここでも使ってきたか」
ラース「そういう事だ、グレイグ。流石にグレイグはもう騙せないからな。だが、完成度は高かっただろ?」
グレイグ「ああ。いつもの歪さはどこにも無かったな。あれは完成度が高いとあんな風になるのだな。あれは騙されるな」
メグ「えっと、私達にも教えてもらってもいいですか?」
シルビア「本当は教えちゃいけないんだけど、ラースちゃんがいなきゃアタシには出来ないから大丈夫ね。あれはね」
シルビアはネタバラシをした
店長「あれが心綺楼だったのか。あんな風に見える事もあるんだな」
マルス「よくわかんないや」
ルナ「私も」
バン「俺もやっぱりよくわからないです!」
ラース「お前は何回も聞いてるんだから理解しろ」
メグ「気温の変化と目の錯覚による現象。凄いです!シルビアさんってそんな事まで使うんですね!」
シルビア「うふふ、ありがとうメグちゃん。ブレイブちゃんも今日はありがとう」
ブレイブ「ガウ」
マルス「ブレイブ、とってもかっこよかったよ!」
マルスはブレイブを撫でている
ブレイブ「ゴロゴロ」
シルビア「ラースちゃん、バンちゃん、突然だったのに手伝ってくれて本当にありがとう。一つしかなくて申し訳ないんだけど、これはアタシからのお礼よ。
ソルティコにオープンする前の新しいリゾートホテルのチケット。これを見せれば、誰よりも早くそのホテルに泊まれるわ。誰か誘って行ってみて」
バン「ええ!?これって、めちゃくちゃ話題になってる最新のホテルですよね!?」
ラース「本当だ!!これってジエーゴさんがバックにいたのか!」
シルビア「そうなのよ。しかも世界にたった一枚しかないの。折角だし、あなた達にプレゼントよ」
グレイグ「何だと!?そんなに貴重なものなのか!俺達も行きたいが、あまりわがままは言えんな」
バン「ありがとうございます、シルビアさん!師匠!全員で行きましょうよ!」
ラース「いいな、それ!って、これよく見たら最大人数は指定されてるんだな。10人までか。お城全員は無理だな」
ガク「よかったですね、ラース将軍、バンさん!」
店長「くうっ!羨ましいったらありゃしないな、ラースめ!」
マルス「いいなぁ、父さん達ばっかり」
ルナ「私も行きたーい」
メグ「ラース様、もし行くようでしたらお土産話を期待してますね。またカフェにいらした時に聞かせてください」
シルビア「それじゃあ今日は本当にありがとう!ブレイブちゃんもありがとね!またやりましょう!」