数日後、デルカダール城 訓練場
ラースは兵士達を集めてこの前もらったホテルのチケットを渡していた
ラース「ここ数週間仕事が多くて、俺達はどうやらオープンまでに行く機会はなさそうなんだ。だからバン達で行ってこいよ」
全員「ええ!?」
まさか自分達が行けるようになるとは思っておらず、全員が驚きを隠せない
バン「し、師匠、いいんですか?」
ラース「折角シルビアから貰ったんだ。しかも、世界一つのとんでもなく貴重な機会だぞ。無駄にできるわけないだろ。行く日が決まったら教えてくれ。三日ほど休暇を与えるからな。はしゃいでこい」
全員「ありがとうございます!!」
その後
バン「どうする?見習い達をいれると人数が足りないんだよな」
見習い「リーダー達で行ってきてください!お話を聞かせてもらえればいいですよ!」
見習い「そうですよ!気にしないでください」
ガク「俺もそう思います。バンさん達はいつも頑張ってくれてるんで、休みも必要ですから」
ジール「お土産期待してますね!」
ギバ「いいやつだな、お前ら。よし!行こうぜ、皆!」
マーズ「土産は必ず買ってくるからな」
ベグル「俺、海なんて何年ぶりだ?」
それから二日後
ソルティコの町
ガザル「来たな、ソルティコへ!」
バン「早速海岸へ行こうぜ!遊びまくるんだ!」
ダバン「はしゃぎすぎだぞ、バン。まあ今日ばかりは仕方ないな」
全員久しぶりの大きな休暇にワクワクしている
海岸
ロベルト「青い海!照らす太陽!そして、綺麗な美人達!最高かよ!」
ギバ「お前ら!ナンパするぞ!」
全員「オー!」
水着となった兵士達は、周りにいるたくさんの人達に走っていく
バンは呆れてそれを見ている
バン「おいおい、お前ら。ナンパとかみっともねえだろ。俺を見習えよな。そんな事してるから彼女の一人もできねえで、いっつも悲しい思いを」
全員「うるせえ!!」
バン「痛え!!殴るなよ!!馬鹿になるだろうが!」
その後
バン「全く、師匠に見せてやりたいぜ。師匠の自慢の兵士達はこんな事してるんだって」
ほとんど全員がナンパへ行ってしまい、バンは取り残されていた
ガザル「くっ!意外と難しいな」
ベグル「だな。どいつも男がいやがる。くそっ!」
ガザルとベグルは早くも失敗したようでイライラしながら戻ってきた
バン「へっへーん!失敗してんじゃねえか!大体、二人は性格悪そうな顔してんだよ。そんなんじゃいつまでたっても」
二人「あぁん?」
バン「彼女でき....。え、あの、何で臨戦態勢取って」
二人「殺す!」
離れた場所では
ダバン「あーあ、またバンが心に思った事正直に言ったよ」
ギバ「しかも相手はあの二人じゃねえか。ありゃあ助けられねえな。バン、お前はいい馬鹿だったよ」
しばらくして
マーズ「バン.....。何やらかしたんだよ」
バンは首以外が砂に埋れていた
バン「ガザル様とベグル様のご機嫌を損ねた罰として、俺はこれから砂に埋もれさせられるみたいだ」
ロベルト「砂風呂ってやつじゃないか?気持ちいいらしいぞ」
ガザル「おいおい、ロベルト。まさかこんなやつにそんないい事してやるはずねえだろ」
ベグル「そうだぜ。こいつには砂の重さに耐えてもらわねえとな。何せ兵士長なんだから。それに、俺達の遊び道具になってくれるみたいだ」
一時間後
バン「あ.....の....息が.....」
バンの体には信じられない量の砂が乗せられている
ガザル「ほらほら、頑張れよ、バン」
ベグル「お、まだいけるんじゃねえか?バン。なら、最後に俺達が乗ってやろう」
ガザル「おお、いいなそれ。ほらよ」
二人は最後に同時に砂の上に飛び乗った
バン「ぐえっ......。許し.....て.....くだ...」ガク
バンは気を失った
ベグル「ちっ!気絶しやがったか。だらしねえやつだ」
マーズ「えっと.....ロベルト?砂風呂は何だって?」
ロベルト「悪い。あれは砂風呂じゃない。最早処刑だ」
ギバ「相変わらずエグい事するな。俺、あの二人とラース将軍だけは絶対に怒らせたくねえ」
ダバン「まあ基本はバンの自業自得だし、それを見て俺らも学べる。バンの死は無駄じゃねえよ」
その後
バン「.......ハッ!ゲホッ!ゲホッ!ゴホッ!酷い目にあった」
バンが目を覚ますと砂からは出されていた
ロベルト「よお、バン。目覚めたか。また馬鹿やったな。あの二人を馬鹿にできんのはお前くらいだよ」
バン「マジで失敗した。また思った事がすぐに出たんだよな」
マーズ「いい加減学べよ。ラース将軍にもやらかしてボコボコにされてんだからよ」
バン「どうしても治らねえんだよ」
ダバン「これから覚悟した方がいいぞ、バン。今日はあの二人のおもちゃだ。前みたいに助けてやれないからな。乗り越えるんだ」
バン「嫌だあーー!!あいつら、俺が死なねえギリギリを責めてくんだよ!師匠よりタチ悪い!!」
ギバ「ハ、ハハ。まあ自業自得だ。頑張れよ」
ダバン「よし。バンは放っておいて、四人でビーチバレーしようぜ」
三人「おう!」
バンはまた置いてかれる
バン「お、俺もそっちに」
バンもなんとか体を起き上がらせて、ロベルト達に向かおうとする
ベグル「お!バン、起きたな!」
バン「ヒッ!!」
ガザル「ほらバン、来いよ。俺達と目一杯遊ぶぞ」
バン「誰か助けてー!!師匠ー!!」
バンは二人に引きずられていく
夕方
ベグル「いやー、海って楽しいな!」
ガザル「そうだな!俺も何年ぶりに来たかわからねえけどすげえ楽しかったぜ!」
二人はニコニコしながらホテルにやってきた
ギバ「よ、よお、ベグル、ガザル。バンはどうした?」
ベグル「あいつ情けねえんだぜ。歩けなくなりやがったんだ」
ガザル「全くだな。ちょっと弄ってやっただけなのにすぐに根を上げやがった」
ロベルト「へ、へえ。バンはどこにいるんだ?」
ガザル「砂浜にいると思うぜ」
マーズ「急いで助けにいくぞ!」
海岸
ダバン「バン!無事か!!」
そこには傷だらけになったバンがいた
バン「ガザル様、ベグル様、お許しください...」
バンは土下座のまま同じ言葉を言い続けている
ギバ「土下座して動かねえ。何したんだよ、あいつら」
ロベルト「おい、バン!目を覚ませ!」
ロベルトはバンを揺らす
バン「ハッ!俺、ずっと悪夢を見て.....。ぐっ!身体中痛え。腕も足も上がらねえ」
気づいたバンは体の痛みで砂浜に倒れた
マーズ「よく耐えた。お前は勇者だよ。ほら、肩に乗れ。ホテルに行くぞ」
バン「ううっ.....お前ら、優しいなあ....。ベグルやガザルなんて、悪魔みてえだったんだ」
バンは涙を流している
ダバン「元は自分が悪いんだからな。あの鬼畜達を馬鹿にしたんだから」