ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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兵士達の休日2

その夜、大浴場

 

 

 

バン「すっげー!広いな!!しかも、海が一望できるぜ」

 

 

 

 

マーズ「ほう。これはすごいな。夜の海も星空が見えていいもんだな」

 

 

 

 

ベグル「風呂は気持ちいいぜ。周りがお前らだっていうのは残念だが、それでも知らないやつよりマシかな」

 

 

 

 

ロベルト「しかし、改めて近くでバンのその火傷の跡を見ると痛々しいな」

 

 

 

 

ダバン「もう何ともねえんだよな」

 

 

 

 

バン「おう!この跡は俺がブレイブを守った証だ!どうだ?羨ましいだろ?」

 

 

 

 

ガザル「別にほぼ死にかける思いまでしたくねえよ」

 

 

 

 

ギバ「バンはポジティブだからな。いいんじゃないか?勲章みたいでカッコいいぜ」

 

 

 

 

バン「やっぱりギバはわかってんなー!」

 

 

 

バンはギバに寄っていく

 

 

 

ギバ「あ、こっちくんな。むさ苦しくなる」

 

 

 

 

バン「いいじゃねえか、別によ!減るもんじゃねえだろ。ん?ギバ、お前知らない間に筋肉増えたか?」

 

 

 

 

ギバ「お、気づいたのか。最近筋トレの量を増やしたんだ。もっと槍を極めてやろうと思ってな。バンみたいにとは思わないが、雷光一閃突きの命中率もあげたいしよ」

 

 

 

 

バン「おお!いいじゃねえか!俺も帰ったらギバに混じるかな!」

 

 

 

 

ロベルト「俺達、強くなったよな。前とは大違いだ」

 

 

 

 

ベグル「そうだな。グレイグ将軍に教わった基礎、ラース将軍から教わった実践の戦い。懐かしいな」

 

 

 

 

マーズ「俺、ここに入った頃なんてこんな風になるとは思ってなかったぜ」

 

 

 

 

ガザル「それは俺もだ。普通の兵士で終わるもんだと思ってたんだがな。まさか誰かに教える立場になるとは」

 

 

 

 

ダバン「俺はここに入って人生が変わったな。グレイグ将軍やラース将軍からたくさんの事も学べた」

 

 

 

 

バン「俺も!俺も!グレイグ将軍から教わった事もたくさんあるけど、師匠からはもう一生分教えられたんじゃないかってくらいあるぜ!」

 

 

 

 

ギバ「ハハハ!お前はそうだろうな。ラース将軍の弟子なんだからな。俺もあのお二人には感謝してる。なあ、俺達で何か恩返ししてみないか?」

 

 

 

 

バン「いいな、ギバ!皆でやろうぜ、恩返し!」

 

 

 

 

マーズ「いいじゃないか。だが長くなりそうだな。あがって部屋で相談しよう」

 

 

 

しばらくして、部屋内

 

 

 

ガザル「俺も賛成だが、何する?二人の共通点って何かあるか?」

 

 

 

 

ロベルト「うーん....。あまり思いつかないな」

 

 

 

 

ダバン「別に二人一緒じゃなくても、別々に恩返ししてもいいんじゃないか?」

 

 

 

 

ギバ「そうだな。グレイグ将軍とラース将軍にはそれぞれ別にしようか」

 

 

 

 

ベグル「ラース将軍の事と言えばやっぱりバン、お前が知ってるだろう」

 

 

 

 

バン「おう!師匠の事なら任せてくれ!意外と師匠はな、見た目に似合わず花が好きみたいだぜ」

 

 

 

 

マーズ「お前、それラース将軍に言うなよ?また殴られるぞ。だが、それは意外だな。どうやって知ったんだ?」

 

 

 

 

バン「大広間から玉座の間に続く階段に、白い小さな花が飾られてるだろ?マルティナ様が言ってたんだが、あれって師匠が世話してるらしいんだ」

 

 

 

 

ガザル「あー、あの雲みたいな葉っぱがあるやつか。いつも綺麗だとは思ってたが、ラース将軍そんな事してたのか」

 

 

 

 

ギバ「確かに想像したら少し面白いな。もしその場で見て笑ったらどうなるかわからねえが」

 

 

 

 

ロベルト「俺達で花束を贈るか?あまり似合わないが、その話通りなら喜んでくれそうだけどな」

 

 

 

 

ダバン「他には無いか?バン」

 

 

 

 

バン「後は.....楽しい事が好きだな。師匠が楽しいって思えるなら何でもやってるみたいだぜ。料理とかイタズラとか、町に行って休んでたりとか。あ!俺、師匠の秘密の場所っていう所行った事ねえな」

 

 

 

 

ギバ「秘密の場所?そんなのあるのか?」

 

 

 

 

バン「ああ。そこで師匠は昼寝してるんだってよ。カミュさんが前に話してくれたんだ。マルス曰くブレイブとコロで偶に遊んでるらしい」

 

 

 

 

マーズ「ラース将軍って動物も似合うよな。ブレイブで慣れたせいかな?でもなんとなく犬が似合うんだよな、ラース将軍って」

 

 

 

 

ベグル「アッハッハッハ!そりゃあそうだろ。だってラース将軍は前からバンっていう犬を飼ってるじゃないか」

 

 

 

 

ガザル「そりゃあそうだ!師匠ーって言って喜んでる姿なんて、まさに犬そのものだぜ」

 

 

 

 

バン「な、何だと!!俺は犬じゃねえ!人だ!」

 

 

 

 

ダバン「バン、知らねえだろうから言っといてやるけどよ。ラース将軍もバンの事を大きな犬がいるみてえだって前に言ってたんだぜ」

 

 

 

 

バン「ええ!?師匠まで!?そ、そんなー」

 

 

 

バンはまさかのラース公認にショックを受けている

 

 

 

ロベルト「ま、まあ話を戻そう。動物はもう難しいから無理だな。そう言えば、ラース将軍の故郷の村ってかなり自然に囲まれてたよな。あそこで育ったなら、自然が好きなんじゃないか?」

 

 

 

 

ギバ「確かにそうだな。だが、自然をプレゼントはできねえだろ」

 

 

 

 

バン「そうだ!山を買えばいいんじゃないか!?」

 

 

 

 

マーズ「そんな金がどこから出てくるんだよ。一生かけて働いた金を全部使わないと無理だろ」

 

 

 

 

バン「師匠ってお金持ちだから払ってもらおう!」

 

 

 

 

ダバン「それは最悪だろ!!そんな事したら俺達殺されるぞ!」

 

 

 

 

ガザル「流石に何も考えなさすぎだ、馬鹿。もっと考えろよ」

 

 

 

 

ロベルト「これも無理だな。他は食べる事じゃないか?」

 

 

 

 

バン「は!!思いついた!皆、出身ってどこだっけ!?」

 

 

 

 

ロベルト「俺はデルカダールだな」

 

 

 

 

ギバ「俺はクレイモランだ」

 

 

 

 

ガザル「俺もデルカダールだな」

 

 

 

 

ダバン「俺はグロッタだ」

 

 

 

 

ベグル「俺はダーハルーネ」

 

 

 

 

マーズ「俺はここ、ソルティコだ」

 

 

 

 

バン「そうだよな!なら、各地の名産品を集めて皆で何か料理を作ろうぜ!国ごとの物でもいいし、有名なやつでもいいからよ。それを師匠にプレゼントして、食べてもらおうぜ!」

 

 

 

 

ロベルト「バン.....天才か?」

 

 

 

 

ガザル「普段の馬鹿はどこにいったんだよ」

 

 

 

 

ダバン「いいな、バン!皆、そうしようぜ!」

 

 

 

 

全員「おう!」

 

 

 

 

ギバ「ラース将軍は決まったな。次はグレイグ将軍だ」

 

 

 

 

ベグル「へへ、グレイグ将軍ならいい情報持ってるんだぜ。ラース将軍からの超秘密事項だ。お前ら、他のやつらに絶対に喋るなよ。喋ったらラース将軍からの処刑が待ってるからな」

 

 

 

 

マーズ「それは喋るやついないな。死に急ぎたくはないからな」

 

 

 

 

ベグル「グレイグ将軍はな、ムフフ本が大好きみたいなんだぜ」

 

 

 

 

全員「......アハハハハ!!」

 

 

 

全員が大声を上げて笑っている

 

 

 

ベグル「くくっ.....どうだ?傑作だろ?」

 

 

 

 

ガザル「に、似合わずそういうのが好きだったんだな」

 

 

 

 

ロベルト「これは笑うな。だが、いい情報とは?」

 

 

 

 

ベグル「お前ら、ムフフ本は持ってるな?それをグレイグ将軍にプレゼントだ!」

 

 

 

 

ダバン「な!?何言ってんだよ!?そんな事したら俺達、ラース将軍の前にグレイグ将軍に殺されるぞ!もしかしたらグレイグ将軍のザオリクで復活させられて、ラース将軍からもう一度殺されるかもしれないぞ!」

 

 

 

 

ギバ「そ、そんなの考えただけで恐ろしい。満足に死ぬ事も許されないのか」

 

 

 

 

バン「それは危険すぎる!!やめよう!」

 

 

 

 

ベグル「じゃあどうするんだよ」

 

 

 

 

ガザル「俺もグレイグ将軍についてなら少し知ってるぜ。グレイグ将軍は読書が趣味なんだ。休日はよく読んでいるみたいだぜ」

 

 

 

 

ベグル「ムフフ本をか?」

 

 

 

 

全員「ぶふっ!」

 

 

 

また全員が笑いそうになる

 

 

 

ガザル「そ、それはわからん。だが、部屋の中の本棚にはいろんな本があったのは覚えてるな」

 

 

 

 

ベグル「まさかその本全部、実はムフフ本なんじゃ」

 

 

 

 

ガザル「ベグル!何でも全部ムフフ本に持っていくな!イメージが崩れるだろうが!」

 

 

 

 

ロベルト「何だか本はやめた方がよさそうだな。他には無いか?」

 

 

 

 

バン「グレイグ将軍といえばリタリフォンだろ!すげえ懐いてるじゃん。よく外で散歩してるみたいだぜ」

 

 

 

 

ダバン「そうだがグレイグ将軍は馬の手入れの道具は全て取り揃えてあるからな。俺達がしてやれる事ってあるか?」

 

 

 

 

ギバ「あ!リタリフォンって、デルカコスタ地方の草が大好きだったよな。昔それでリタリフォンが動かなくて困った事があったな」

 

 

 

 

マーズ「そうだな。それならそこの草を大量に渡せば喜んでくれそうだ。しかし、草だけなんて馬鹿みたいだな。他にも無いか?」

 

 

 

 

ベグル「うーん......お!そう言えば、数日前に新しい砥石が欲しいって言ってたな。研ぎが悪いらしいぞ。それに、ここ数週間忙しいって事はしばらく買いに行けないはずだ」

 

 

 

 

ガザル「いいじゃねえか!じゃあ立派な砥石買っていこうぜ!」

 

 

 

 

ギバ「どうせなら武器関連用品も買っていこうぜ!」

 

 

 

 

ロベルト「これで二人へのプレゼントは決まったな。いいものが浮かんだんじゃないか?」

 

 

 

 

ダバン「だな!明日はここをまた楽しんで、最後の一日は準備をしよう」

 

 

 

 

バン「よし、お前ら!師匠達に感謝の思いを届けるぞ!」

 

 

 

 

全員「おお!」

 

 

 

 

 

 

 

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