その頃
ジェーン「本当美味しい!このおこのみ焼き、とっても美味しいです!」
ダバン「そうだろ?ジェーンさん。結構豪快に食べるんだな」
ジェーン「あ....、私ったらはしゃいじゃってごめんなさい。美味しいものに目がなくて」
ジェーンは少し照れ始めた
ダバン「ハハハ!気にしてないさ。むしろ、気に入ってくれたみたいで俺も嬉しいぜ」
ベグル「焼きそばはどうだ?ミラさん」
ミラ「美味しい!この麺とソースが最高だわ!この量は多いかもと思ってたけど、全部食べれそう!」
ベグル「ああ、そんな焦らなくても大丈夫だぞ。ほら、水もあるんだから落ち着いて食べようぜ」
近くの場所ではその会話を気配を消したギバとバンが聞いていた
ギバ「(な、何だよこれ。本当にナンパしたのか?それにしても仲良すぎだろ)」
バン「(ヤベエ....。笑いが......)」
バンは笑いを必死に堪えている
ギバ「(!!?馬鹿野郎、バン!一先ず離れるぞ!)」
少し離れて海岸に戻ってきた
バン「アッハッハッハ!ヒィ、ヒィ!」
バンは我慢していた分、腹を押さえて大笑いしている
ギバ「ハハハハハ!見たか、バン。ベグルのやつ、別人みてえだったぞ。誰だよあれ!ダバンも緊張してるみたいだったぜ」
バン「マジで傑作だ!昨日のベグルを見せてやりたいぜ!」
二人「アハハハハハ!」
二人は大声で笑い続けている
海の家
ダバン「ん?聞き覚えのある笑い声だな」
ベグル「.......あそこにいるのはバンとギバか?何やってんだ?」
ジェーン「どうしたの?二人とも」
ミラ「あそこで大声で笑ってる人、二人の知り合い?もしかしてお仲間の兵士さん?」
ダバン「ああ、そうなんだ。まあ気にしないでくれ」
ベグル「(まさか、あいつらに見られたか?)」
ミラ「ねえ、ジェーン。海に潜ってみましょうよ。どんな景色なのか気になるわ!」
ジェーン「私も気になるけど危なくない?溺れる人もいるって聞いた事あるよ」
ミラ「確かに....。私達、泳ぐのは慣れてないからね」
ダバン「それなら、この浜辺にはそんな人用にうきわとか大きな板があるんだ。それを使えば安全に泳げるぞ」
ベグル「いざって時は俺達に任せてくれよ。近くにいるから助けてみせるさ」
ミラ「え!?いいの!?ベグルさん、ダバンさん!」
ジェーン「何だか助けてもらってばかりですね。でも、お世話になってもいいですか?」
二人「ああ!」
ミラ「やったわ!それじゃあ早速そのうきわとかを借りに行きましょう!」
しばらくして、海
ジェーンは大きな板に乗って海に浮いていた
ミラもうきわをして海に浮いている
ジェーン「凄い。この板に乗ってれば沈まないし、海の様子も見れるわ」
ミラ「うきわをつけてれば沈まないのね。楽しい!」
ベグル「あ、ジェーンさん。板は潮の流れで動くからあまり岸から離れすぎないようにだけ気をつけてくれよ」
ジェーン「あ、そうですね!確かに岸から離れるともしもの時、助けられませんよね」
ミラ「ベグルさんやダバンさんは何も無くても平気なんですね」
ダバン「慣れればミラさん達もこうやって海に浮く事は出来るはずだぜ。泳ぐのは楽しいぞ」
ジェーン「それならまずは私達は水に慣れないとですね。この板で色々やってみます」
数時間後
ベグルはジェーンの手を掴んで海をゆっくりと泳いでいた
ベグル「どうだ?ジェーンさん。海に浮かんでみた感想は」
ジェーン「わ....わあ。プカプカしてる。不思議な感じです。これが海に浮くという事なんですね」
ベグル「じゃあ俺がこのまま手を引くからゆっくりついてきてくれ」
ジェーン「はい」
ザバァ!
ダバン「ほら!貝とかヒトデだ。触ってみろよ、ミラさん」
ダバンはミラに潜って海の生き物を見せていた
ミラ「こ、これがヒトデ!本でしか見た事ない、どれどれ。......キャッ!少しヌメヌメしてるけど、ザラザラしてて石みたい。本当に動くの?」
ダバン「そうだぜ。ゆっくりとだけどな。この貝も生きてるから動くぞ」
ミラ「そうなのね。海の生き物ってすっごく深い所にいると思ってたけど、意外と近くにもいるのね」
ダバン「ミラさんも海の中に潜れるようになれば他にもたくさん見れるぞ。海の中って凄い綺麗なんだ」
ベグル「おーい、ダバン!ミラさん!そろそろ上がろうぜ。ずっと海にいるのも危ないからな!」
ダバン「そうだな!ミラさん、俺の手に捕まってて。引っ張っていくからよ」
ミラ「ありがとう、ダバンさん」
夕方
ジェーン「長い間、一緒に遊んでくださりありがとうございました!」
ミラ「本当ね。とっても楽しかったわ。素敵な思い出よ、どうもありがとう」
ベグル「そう言ってくれると俺達も嬉しいぜ。俺達もすげえ楽しかった」
ダバン「そうだな。......ベグル、帰り道も送った方がよさそうだ」
ベグル「ハァ。何で逃げないんだろうな」
二人は少し後ろを気にしていた
ミラ「え?どういう事?」
ベグル「あまり不安にさせたくないから言わなかったんだが、ジェーンさん達、狙われてるな。ウロチョロしてる奴らがいる。さっきの奴らの仲間かもな。
中々諦めねえから睨んでいたが、あっちも俺達がいるせいか近づけないみたいだ。ホテルはどこだ?そこに入れば安全だからな。送っていくぜ」
ジェーン「え!?嘘、全然わからなかった。やだ....」
ダバン「安心して。俺達といれば大丈夫だから」
ミラ「本当にありがとう。ホテルはあそこに見えてるリゾートホテルよ。お願いしてもいい?」
ベグル「当たり前だろ。危険な目にあったんだから、これ以上怖い思いさせないからな」
ジェーン「ありがとうございます」
ホテル前
ダバン「どうやら諦めたみたいだ。さあ、ゆっくり休んでくれ」
ベグル「楽しかった!またどこかで会えるといいな」
ジェーン「はい!このご恩、絶対忘れません!何から何まで本当にありがとうございました」
ミラ「私も最高の思い出だわ。今度デルカダールに行くわ。見かけたら声かけてもいい?」
ダバン「ああ。いつでも来てくれ。待っているぞ」
ベグル「何ならお城に来てもいいんだぞ。そうすれば確実に会えるさ」
ジェーン「ふふ、それじゃあそうしますね」
ミラ「じゃあねー!」
二人「おう!」
ベグルとダバンは去っていった
ジェーン「行っちゃいましたね。ミラ、私あのベグルさんって人すごくカッコイイ人だと思っちゃった」
ミラ「私も。ダバンさん素敵な人だった。また会いに行きましょう」
その後
ダバン「さて、ベグル。バン達への処刑はどうする?」
ベグル「へっへっへ。バン、ギバ、お前らコソコソ見ていやがって。どうやら相当俺に遊んでほしいみたいだな」
ダバン「俺も手を貸すぜ、ベグル。あの二人には少し地獄を見せてやろう」
ベグル「少し?甘いな、ダバン。生きてる事を後悔させてやろう」
ベグルからは殺気が溢れている
ダバン「(あ、ベグルのやつかなりキレてるな。まあ、俺もだが)」
その頃、バン達
バン「!!!ヤベエ、ギバ!逃げるぞ!」
バンは突然何かを感じ取ったようにギバの手を取って逃げ始めた
ギバ「ええ!!?な、何だよ、急に!」
バン「俺の感覚が、このままだとヤベエって言ってる。この感覚は、師匠をガチギレさせた時と似た感覚だ!」
ギバ「.....ま、まさか、ベグル達にバレたのか?」
バン「何が何でも逃げるぞ、ギバ!キメラの翼でも何でも使うぞ!」
二人は凄いスピードで見えなくなった
ロベルト「あの二人、急に走り出してどこに行くんだ?」
ガザル「さあ?まあ大した所まで行かないだろ。放っとこうぜ」
マーズ「俺達、今日はかなりゆっくりしてたな。まあ、こんな日も大事だな」
ダバン「お、こんな所にいたのか、お前ら」
ベグル「なあ、バンとギバはどこに行った?」
二人からは黒い雰囲気が出ている
ロベルト「な、何だよお前ら。怖いぞ。何があったか知らないが殺気をしまえ」
マーズ「ダバン、お前までそんなに殺気を出すなんて珍しいじゃないか」
ガザル「あの二人なら少し前に急にどこかに行ったぜ。ヤベエ、逃げないとって言ってな」
ベグル「チッ!バンのやつ、感じ取りやがったな。野生の勘ってやつか?まあいい。お楽しみが長引いただけだ」
ダバン「城には必ず帰らないといけない。そこがあいつらの墓標だ。今は精々逃げ回るといい。人生最後の冒険になるんだからな」