次の日、ソルティコ ホテル
ロベルト「バンとギバは帰ってこなかったな。全く、どこにいるんだか。まあ今日は各自の出身地に帰って、食べ物の調達をしよう」
ダバン「俺はグロッタでグレイグ将軍用の武器手入れ用品も揃えておくぜ」
マーズ「助かる。それじゃあ明日、お城の前で集合だ。ロベルトとガザルはデルカダールだよな?バンに伝えておいてくれ」
ベグル「ああ、俺とダバンがお前達に会いたがっているとも伝えてくれ」
ベグルは少し殺気が出ている
ガザル「わ、わかった」
次の日、デルカダール城前
バン「ガタガタガタガタ」
ギバ「......」
二人はこの世の終わりのような顔をしていた
マーズ「この二人は何で今にも死にそうな顔してるんだよ」
ロベルト「まあ、ギバはクレイモランのジャンボウニを持ってきてくれたみたいだ。何も喋ってはくれないが」
ダバン「お!バン、ギバ!会いたかったぜ!」
二人「ヒ、ヒィィ」ガシ
ダバンがギバとバンを後ろから捕まえた
ダバン「まだ何もしねえから安心しろよな」
ダバンから濃い殺気が二人にぶつけられる
ギバ「あ.....」ドサ
ギバは気絶した
バン「ギ、ギバ!!」
ガザル「今、ダバンのやつからすげえ恐ろしい殺気を感じた。あんな事できたのかよ。殺気だけで気絶させるとか相手が怯えてるとはいえ、凄すぎるだろ」
ベグル「あー!ダバン!こいつらで先に遊んでたのかよ!ずるいぞ!ん?何だよ、ギバのやつもう気絶してるじゃねえか。ダバン、まだ遊びはやらないって行っただろ。守れよな」
ダバン「いや、ほんの少しイタズラしただけでこれだ。まあ、二人とも怖がってるみたいだぜ。ベグルの好きに出来るぜ」
バン「ガタガタガタ」
バンは顔が青ざめて、体の震えも激しくなっている
ベグル「へへ、そりゃあ嬉しいな。まあとっておきが残ってるみたいだし、楽しみにしておくか!」
ロベルト「まあ、これで全部揃ったな。コックに言って料理を作るのを手伝ってもらう事になってる。さあ、行こうぜ」
キッチン
コック「兵士達でラース様にご飯を作るなんて素晴らしいですね。絶対お喜びになられますよ。私も力になりますね」
ベグル「一応俺も料理はできます。こいつらには教えてやってください」
その後
コック「これでオードブルの出来上がりです。いい食材が多くて私もとても嬉しかったですよ」
マーズ「ありがとな、コック長。世話になった」
ダバン「それじゃあラース将軍とグレイグ将軍を呼ぼうぜ」
食事場
ラース「何だよ、お前ら。今日はまだ休みだろ?お城に来なくてもよかったんだぜ」
グレイグ「俺達に話など珍しいな。どうしたのだ?」
バン「師匠!グレイグ将軍!俺達はお二人に出会えて、ここまで成長できました!その感謝を込めて、プレゼントを用意させていただきました!」
ラース「え.....」
グレイグ「プレゼント?俺達にか?」
ロベルト「ラース将軍には、俺達の出身の国で採れた食材で作ったオードブルです!俺達全員で作ったのでぜひ食べてください!」
ラース「すげえ!!!いいのか!?」
ダバン「はい!ぜひ食べてください!」
ベグル「グレイグ将軍には、この武器の手入れグッズとリタリフォン用のデルカコスタ地方の草です」
グレイグ「な!?この前砥石の話をしたのを覚えていてくれたのか!しかもリタリフォンの事まで考えてくれているとは.....。ありがとう、俺もお前達に出会えて本当によかった」
ギバ「グレイグ将軍、早速試してみてくださいね」
マーズ「ラース将軍、どうですか?」
ラース「美味いぞ!お前ら!最高だぞ、皆!ありがとう!!」
ラースは喜んでオードブルをバクバクと食べている
ガザル「こちらこそ、お二人には大変お世話になっています。少しでも感謝の気持ちを伝えたくて、全員で考えたんです」
グレイグ「ありがとう。お前達の気持ち、しっかり届いたぞ。これからも応援している。どんどん励んでくれ。それでは早速使わせてもらう。草もリタリフォンに存分にあげてこよう」
ロベルト「それでは俺達はこれで!また明日からお願いします!」
大広間
マーズ「めちゃくちゃ喜んでもらえたな。何だか想像以上だ」
ガザル「グレイグ将軍なんて目に涙溜まってたぜ。へへ、涙もろいな〜」
バン「そ、そうだな!それじゃあ俺はここで」ガシ
ギバ「俺も急用が」ガシ
二人は肩を力強く掴まれる
ダバン「どこに行くんだ?バン、ギバ?」
ベグル「お前達の向かう先はこっちだよなぁ」
二人「......はい」
二人は抵抗を諦めて、引きずられていった
ロベルト「あの感じだとあの二人は生きて帰ってこないな。何があったのか知らないが、合掌しておくぞ」
訓練場
ギバとバンは二人に正座させられていた
ベグル「さて、ギバ、バン。一昨日は俺達の事をずっとコソコソ見てたよな?」
二人「はい.....」
ダバン「しかも途中笑っていやがったな?人が折角頑張っていい雰囲気にしようとしていたのを笑っていたな?」
ベグル「それはつまり、俺達を馬鹿にしていたという事だな?」
二人「......」
バン「だ、だが!最初発案したのは、俺だ!ギバは俺が巻き込んだんだ!ギバは殺さないでくれ!殺すなら、俺だけにしろ!あ、いや、してください!覚悟はできてる!」
ギバ「バ、バン....。お前、何てやつだ」
ダバン「ほう?バン、お前が真犯人か」
ベグル「それならお前の願いは叶えてやろう。ギバ、お前は軽い罰で済ませてやる。バンに感謝しろよ。こいつには人生を後悔させるレベルの処刑が待ってるからよ」
バン「え.....。そ、それだけは.....やめて...いただけませんか?」
ダバン「お前に選択権があると思ってるのか?」
ベグル「覚悟はできてるんだろ?なら、どんな事にも耐えないとな?」
ギバ「くっ....」
バン「......」
二人「さあ、地獄を見せてやるよ」
その後数時間でギバは解放されたが、バン達は一日訓練場から出てくる事は無かった。
それを体験したバンは後にこう語った。
地獄なんて、あれに比べたら優しいに決まってる、と