一ヶ月後、デルカダール城
朝食時
マルス「父さん、母さん。今日友達と遊んでくる!」
ルナ「私も!夕方までには帰ってくるね!あ、コロも行こう!」
コロ「キャン!」
マルティナ「ふふ、わかったわ。あまり遠くまでいかないでね」
デルカダール王「ハハハ!元気があっていい事だな。たくさん遊んでくるんだぞ」
二人「はーい!」
その後
二人「行ってきまーす!」
コロ「キャン!キャン!」
二人とコロは玉座の間から出ていった
ブレイブ「......」スッ
ブレイブは立ち上がり、後ろから歩いていった
ラース「へへ、やっぱりブレイブは追いかけるよな」
グレイグ「子どもが心配なのだろう。おかげで俺達も安心していられるな」
デルカダール王「ブレイブはいい子じゃな。守るべき者をしっかりとわかってくれておる」
マルティナ「ブレイブも子ども達と遊んでるのかしら?」
ラース「いや、遠くから見守ってるだけみたいだぜ。絡まれたら遊ぶみたいだけどよ」
デルカダール王「民達もブレイブやコロに馴染んできてもらえているそうだな。魔物にも、優しき者がいる事をわかってきてもらえるかもしれんな」
噴水前
男の子「あ!マルス君だ!」
女の子「待ってたよ〜!」
マルス「ごめんね、少し遅れたかな?」
男の子「大丈夫だよ!」
ルナ「コロも連れてきたの!一緒に遊ぼう」
コロ「キャン!」
女の子「あ、コロちゃん。久しぶりだね。わ〜、ふわふわ」
男の子「僕も触る!可愛いな〜」
コロは二人に撫でられている
コロ「ゴロゴロ」
マルス「今日は何する?かくれんぼ?」
女の子「あ、少し待ってて。ママに言ってくるね。ママー」
女の子は近くにいた自分の母に向かっていく
男の子「今日は城の前の草原で鬼ごっこしようよ!あまり遠くに行っちゃ駄目だから狭いエリアだけど」
ルナ「それならいいよ。コロもやろうねー」
女の子の母親「マルス様、ルナ様。またこの子と遊んであげてね。危険な事したら駄目よ」
女の子「駄目だよ、ママ。マルス君もルナちゃんも様って付けられるの嫌いなんだよ!」
女の子の母親「あら、ごめんなさい。マルス君、ルナちゃん、よろしくね」
二人「はい!」
男の子「よし、行こう!」
四人「オー!」
コロ「キャン!キャン!」
四人とコロは走っていった
離れた場所では
ブレイブ「.....」
ブレイブが少し離れた所で見ており、四人の後ろをついて行った
女の子の母親「あら、ブレイブ君。また見守ってくれてるのね。ふふ、頼もしいわ。またよろしくね」
ブレイブ「ガウガウ」
ブレイブは撫でられている
女性「ザラザラしてるけど気持ちいいわ。あの子達は門の前みたいよ」
ブレイブ「ガウ」
デルカダール地方
男の子「ここの景色って結構いいよね」
女の子「そうよね。いろんな山が見えるし、風も気持ちいい」
ルナ「あ、見て。この黄色い花、可愛い」
コロ「??」
コロは花を口に入れた
マルス「あ、コロ。食べちゃ駄目だよ、美味しくないよ」
男の子「じゃあここから、あの少しだけ木が生えてる場所までだよ。じゃんけんで鬼を決めよう。あ、コロはどうする?」
コロ「キャン!」
コロは名前を呼ばれて元気に返事をした
女の子「まあ、コロちゃんは仕方ないね。ずっと逃げる側でお願いね」
マルス「じゃあ、最初はグー!じゃんけん」
四人「ポン!」
女の子「あ、私だ!じゃあ、十秒たったら始めるよー」
三人「逃げろー!」
しばらくして
女の子「待てー!」
男の子「わー、逃げろ、コロ!」
コロ「キャン!キャン!」
女の子「ふぅ、ふぅ、コロちゃん速ーい」
コロ「キャン!」
コロは女の子を見ると戻ってきた
女の子「あ、こっちに来てくれた。えへへ、捕まえた!」
女の子はコロに抱きついた
コロ「??ゴロゴロ」
コロはよくわからないが、嬉しそうにしている
マルス「あー、コロ。自分から行っちゃ駄目だよー」
ルナ「コロは撫でてほしかったのかもしれないね」
男の子「残りは僕とマルス君だけだね」
女の子「よーし、頑張るよ!」
数時間後
ガサ
近くの草むらが揺れた
コロ「??キャン!」
コロはそれに気づき、近づいていく
男の子「コロ?どこに行くの?あまり離れたら駄目なんだよ」
コロ「キャン!」
ももんじゃ「ぐわああ...」
コロが吠えると、草むらからはももんじゃが出てきた
男の子「あ、ももんじゃだ。コロ、危ないから離れて!」
コロ「???」
ももんじゃ「キュー...」チラッ
ももんじゃはこっちをチラチラと見ている
男の子「あれ?襲ってこないのかな?」
ももんじゃ「ぐわ、ぐわぐわ」
コロ「キャン!」
ももんじゃ「ぐ!ぐわあ!」
ももんじゃとコロは楽しそうに話している
男の子「あれ?コロと仲良くなってる。もしかして、遊ぼうとしてるのかな?」
女の子「どうしたのー?」
マルス「あ!ももんじゃ!」
ルナ「コロと踊ってる。かわいいー」
男の子「何かこのももんじゃ、仲良くしたいみたいだよ。話しかけてみようよ」
ブレイブ「ガウ!」
ブレイブが走ってやってきた
女の子「あ、ブレイブ君だ!いつの間に来たの?」
ブレイブ「グルル....」
ブレイブはももんじゃを少し警戒している
ももんじゃ「ぐ、ぐうう.....」
ももんじゃは怖がって木の後ろに隠れた
コロ「クゥ?キャン!」
コロはまたももんじゃに向かっていく
ルナ「ブレイブ、威嚇しないで。あの子はいい子みたいなんだよ」
ブレイブ「ガウゥ....」
ブレイブは少し困った顔をする
男の子「ほら、おいでよももんじゃ。怖くないよ、一緒に遊ぼう」
ももんじゃ「ぐわあ!」
ももんじゃは男の子に飛びついた
男の子「わあ!抱きついてきた。結構小さいね。まだ子どもかな?」
マルス「そうだと思うよ。大人のももんじゃって僕達より少し大きいもん」
女の子「じゃあその子もいれて遊ぼう」
ブレイブ「......」
夕方
男の子「じゃあねー!ももんじゃー!」
女の子「楽しかったよー!」
ももんじゃ「ぐうう!」
ももんじゃは帰っていった
マルス「ねえ、あのももんじゃ触った?結構ゴワゴワしてた」
ルナ「私、くちばしにも触っちゃった。湿ってたー」
男の子「じゃあまた今度遊ぼう!」
女の子「私達も帰るねー!じゃあねー!」
コロ「キャン!」
デルカダール城 大広間
二人「ただいまー!」
コロ「キャン!キャン!」
ギバ「お、マルス、ルナ。それにコロもブレイブも今帰って来たのか。楽しかったか?」
マルス「あ、ギバさん!うん!友達と遊んできた!」
ルナ「ギバさん、聞いて!ももんじゃとお友達になったの!」
ギバ「え?また新しく友達が出来たのか?しかも、ももんじゃか。危なくなかったか?」
ルナ「全然!最初はブレイブが威嚇して怖がらせてたけど、とっても可愛かったの!」
ギバ「そうか。ブレイブ、流石だな。だが、友達になれたならよかったな」
ブレイブ「ガウ」
マルス「うん!まだ子どものももんじゃだと思うんだ。少し小さめだったの」
ギバ「よく手を洗うんだぞ。ラース将軍は今は訓練場にいるから部屋に先に戻っているんだ」
二人「はーい!」
夕食時
デルカダール王「今日は楽しかったか?マルス、ルナ、コロ」
マルス「皆、聞いて!ももんじゃの子どもと友達になったんだ!」
ラース「ももんじゃの子ども?また魔物と遊んだのか」
グレイグ「まさか森に行ったのか?」
ルナ「違うの!門の前にある、木が少しだけ生えてる場所でコロが見つけたの。襲ってこなかったし可愛かったんだよ」
コロ「クゥーン」
マルティナ「それならよかったわ。新しく友達が出来てよかったわね」
ラース「ブレイブ、お前も見てたんだろ?大丈夫だったって事だよな?」
ブレイブ「ガウ」コク
ラース「なら問題無いな。しかし、人に近づいてくる魔物なんてあまりいないはずなのにどうしたんだろうか」
デルカダール王「もしかしたら、魔物もこれが本来の生態なのかもしれんな。前までは魔王や邪神の影響を受け、世界中の魔物が凶暴になっていた。それを見たわし達が少しだけ誤解しておるのかもしれん」
グレイグ「なるほど。それは確かに考えられますね。少し調査の範囲を広げてみましょうか」
マルティナ「ブレイブ、あなたも協力してくれると嬉しいわ。またあの薬も使うかもしれないけど、いいかしら?」
ブレイブ「ガウ」ペコ
マルティナ「ありがとう、ブレイブ」
マルス「また遊ぶ約束もしたんだ!また行こうね、コロ」
コロ「キャン!」
ラース「それじゃあまた少しだけ訓練してからだな。そしたら遊んでこい」
ルナ「最近私、ヒャドが出来そうなの!」
デルカダール王「おお!新しく覚えそうなのか。魔導書を読んだ成果が出てきたな」
マルス「すごいじゃん、ルナ!僕も頑張らないと!」
グレイグ「マルスも最近いい動きになってきているぞ。剣に慣れてきたな」
マルス「本当!?グレイグさん、ありがとう!」
マルティナ「私も気になるわ。今度見に行くわね」
ラース「お、これは頑張らないといけないぞ、マルス、ルナ。母さんにすごい所を見せてやろうな」
二人「うん!」
マルティナ「うふふ、楽しみにしてるわね」