二ヶ月後、デルカダール城 大広間
ジェーンとミラがお城へとやってきていた
ジェーン「ど、どうしよう、ミラ。来たのはいいけどどうやって探そう」
ミラ「私も困ったわ。こんな広くて立派な所、慣れてないから誰か来てくれるといいんだけど」
二人は立派な城に少しオロオロしていた
ジェーン「あ!丁度いい所に人が来てくれた。あの人に聞いてみようよ」
ミラ「すみませーん!」
ラース「ん?おや、お客さんか。デルカダール城へようこそ。何かお城に用事か?」
ミラ「実は会いたい人がいて、その人達を呼んできてくれませんか?」
ジェーン「ダバンさんって人とベグルさんって人なんです。知ってませんか?お城の兵士だと聞いたのですが」
ラース「おお、あの二人に用事なのか。なら訓練場に来るか?案内するぜ。他の兵士もいるぞ」
二人「ありがとうございます!」
その頃、訓練場
バンとベグルが組み手をしていた
バン「せいけんづき!」
ベグル「ぐっ!」
バン「おい、どうしたんだよ、ベグル。動きがいつもより鈍いぞ」
ベグル「悪い、少しボーッとしていた」
バン「大丈夫か?体調でも悪いのか?」
ベグル「いや、違う事を考えていただけだ。すまなかったな。バンとの組手で考え事なんて甘く見過ぎてるな。気を引き締めるぜ」
バン「よし!どんどん来いよ!」
ベグル「おう!覚悟しろよ、バン!」
ロベルト「ベグルのやつ、どうしたんだ?」
マーズ「最近考え事多いよな。ダバンも少し気が抜けてるみたいだしな」
数分後、訓練場 二階
ラース「着いたぜ。ここが訓練場だ。少しここで待っててくれ。ダバンとベグルを呼んでこよう」
二人「はい!」
ミラ「へー、こうやって訓練してるんだ。結構広いし、人も多いわね」
ジェーン「皆、いろんな武器で頑張ってるね。どの人も強そう」
二人は上から兵士達を眺めていた
訓練場
ラース「よお、お疲れ様。ベグルとダバン、少しいいか?お前達に会いたい人達が来ているぞ」
ベグル「え?グハァ!」ドサ!
ベグルはそれを聞いてよそ見をし、バンの攻撃が直撃する
バン「あ、わ、悪い、ベグル。大丈夫か?」
ベグル「い、いや、急によそ見した俺が悪い。ラース将軍、それってもしかして」
ダバン「あ!やっぱりミラさん達!おーい!」
二人が手を振ると、ミラ達も振り返してくれた
バン「あ、あの時の二人じゃん。わざわざ来てくれたのか。何だよ、ベグル、ダバン。かなりいい感じなんだな」
ダバン「うるせえぞ、バン。ラース将軍、教えてくれてありがとうございます。すぐ向かいますね」
ラース「おう。急に悪かったな。それにしても、いつの間に知り合ってたんだよあんな美人達と。女がいないって嘆いてたくせにやるじゃねえか」
ベグル「へ、へへ。前のソルティコでの休みで少し縁が出来たんです」
三人はミラ達の元へ向かっていった
マーズ「お、おい。ベグルのあの顔見たか?あんな顔するんだな」
ロベルト「いつもはあんな顔など絶対にしないのにな。あれは、恋をしているんじゃねえか?」
バン「絶対そうだぜ!ベグルのあんな気持ち悪い顔見た事ねえからな!ダバンも口元上がってたし、どうやら春がきたみたいだな」
ギバ「おい、バン。最初のやつは絶対言うなよ。また奴隷みたいにされるのはごめんだ」
バン「お、俺だってあんな思い二度とするか!」
その頃
ミラ「久しぶりね、ダバンさん、ベグルさん」
ジェーン「見てたわ、ベグルさん。大丈夫?吹っ飛ばされてたけど」
ダバン「久しぶりだな、ミラさん、ジェーンさん」
ベグル「恥ずかしい所を見られたな。俺は平気だぜ。ラース将軍に案内されたんだな。ラース将軍、こんな所に呼ばなくても客室でよかったですよ」
ラース「いや、この二人がお前達に会いたいって言ってたからな。どうせならここでいいかと思ったんだ。悪かったな」
ジェーン「将軍?もしかして、偉い方でしたか?」
ダバン「この人はラース将軍。マルティナ王女様を守る騎士様だ。少し前までは俺達を指導してくれる兵士長だったんだ」
ラース「よろしくな」
ミラ「ええ!?ごめんなさい、そんな方に案内なんて頼んでしまって!」
ラース「いやいや、気にすんなよ。俺は別に偉くなんかないさ。城の事なら頼ってくれよな。ベグル、ダバン、休みがほしかったら言えよ。一日くらいなら大丈夫だからな。じゃあな」
二人「ありがとうございます!」
ジェーン「突然ごめんなさい。デルカダールに来たから顔を見せようと思って。迷惑でしたか?」
ベグル「全然大丈夫だ!いつ頃ここに来たんだ?」
ミラ「私達は昨日の夜にデルカダールに着いたの。結構長かったわ」
ダバン「そういえば出身を聞いていなかったな。どこから来てくれたんだ?」
ジェーン「私達はラムダに住んでいるんです」
ミラ「そ!ジェーンとは幼なじみなの」
ベグル「ラムダ!?すごい遠くから来てくれたんだな。わざわざありがとな」
ダバン「なるほど。あの場所なら海を知らなくて当然だな。旅行が好きなのか?」
ジェーン「はい。知らない場所やいろんな人、文化などに触れ合うのがとっても興味があるんです」
ミラ「私はジェーンほどではないけど、それでも楽しいわ!」
ベグル「そうだったのか。なら、俺達がデルカダールを案内しようか?」
ミラ「あら!いいの?それは助かるわ」
ジェーン「城下町がとっても大きくて、二人でずっとキョロキョロしてたんです。迷いそうでしたしありがたいです」
ダバン「そうだよな。初めてここを見ると広すぎて何がどこにあるとかわからないもんな。ただ、明日まで待ってくれると嬉しい。俺達はこれから調査で町から出なきゃいけないんだ」
ベグル「そうだった。悪い、ジェーンさん、ミラさん」
ミラ「いいのよ、気にしないで。兵士さんだもの。忙しいなんて当たり前じゃない」
ジェーン「数日は滞在していますので、明日も大丈夫です。楽しみにしてますね」
その夜、バンの部屋
バン「何だよ、突然押しかけてきて」
ベグルとダバンが部屋にやってきていた
ベグル「お前に頼るのは恥だが仕方ないんだ」
バン「恥って馬鹿にしてんだろ、ベグル!」
ダバン「頼む、バン!俺達にデートのやり方を教えてくれないか?」
ベグル「ラース将軍に頼るのは少し違うし、兵士達の中で奥さんがいるのはお前だけだろ?なあ、頼む!」
バン「やっぱりそういう事かよ。俺だってあまり教える事なんてないぞ?」
ダバン「バンはメグと付き合ってる時どうやってデートしてたんだ?」
バン「どうやってって....俺から誘って、普通にいろんな事話して、手を繋いだりしてたくらいだな」
ベグル「手を繋ぐ....か。まだ早いな。他には?」
バン「手を繋ぐのがまだ早いのか。なら、もっと仲良くならないとなんじゃないのか?相手の事を知った方がいいと思うぞ」
ダバン「そうだな。まずはそこからか」
ベグル「やっぱり女性は甘い物とかアクセサリーとか好きなんだよな?」
バン「メグは甘いものは確かに好きだけど、アクセサリーにはあまり興味ないんだよな。買えば喜んでくれるが自分から買おうとはしないな。人それぞれだと思うぜ。お互いどっちの人を気になってるんだ?」
ベグル「俺は茶髪のジェーンさんって人だ」
ダバン「俺は黒髪のミラさんだ」
バン「へえ、互いに分かれてるんだな。デートは四人で行くのか?」
ベグル「そこなんだよな。あの二人は友達だから一緒にいた方がいいと思うんだ」
ダバン「まだ別々に動くには早すぎるんだ」
バン「まあ、知り合ったのはあの海が初めてなんだろ?それなら仕方ないな。教えられるのはこれくらいか?」
ベグル「ありがとな、バン。明日頑張ってくるぜ」
ダバン「バンがまともに見えてきたぜ。あと、もうついてくるなよ」
バン「絶対行かねえ!それと俺はいつもまともだろうが!ただ応援はしてもいいだろ?頑張れよな」
二人「おう!」