ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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初めてのデート2

次の日、デルカダール城 大広間

 

 

 

ジェーン「あ!ベグルさん、ダバンさん!お待たせしました」

 

 

 

 

ミラ「まだ道に慣れてなくて、少し人に聞きながら来たから遅れちゃったの。ごめんなさい」

 

 

 

 

ベグル「気にすんなよ。ここに初めて来た旅人は皆そうだからな。町の人も案内には慣れてるんだ」

 

 

 

 

ミラ「やっぱりそうだったのね。皆優しく教えてくれて助かったの」

 

 

 

 

ダバン「それじゃあ色々案内するぜ。どこか行きたい所や食べたい物とかあるか?」

 

 

 

 

ジェーン「私達、デルカダール地方のご飯が気になってるんです。ワインとかじゃがいもの料理が有名なんですよね?」

 

 

 

 

ベグル「おお、そうだな。それじゃあ少し早いがご飯にするか。ダバン、あの店でいいよな?」

 

 

 

 

ダバン「おう。たくさんあるし大丈夫だろ」

 

 

 

 

ミラ「それじゃあベグルさん、ダバンさん。案内お願いするわ」

 

 

 

デルカダール城下町 酒場

 

 

 

ジェーン「あら?ここって酒場ですか?」

 

 

 

 

ダバン「ここは少し変わっててな。昼は食事処として、夜は酒場としてやってるんだ。今はランチが始まったばかりだと思うぜ」

 

 

 

 

ミラ「へー、確かに変わってるわね。少し裏道にあるのも通な感じがするわ。ここにはよく来るの?」

 

 

 

 

ベグル「夜は酒場だからよく皆で騒いでるんだが、昼は来たこと無かったんだ。どんな感じかは俺達も少し楽しみだ」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

マスター「いらっしゃいませ。おや、ベグルさんとダバンさんじゃないですか。まだお昼ですのでお酒はあまり提供できないんです」

 

 

 

 

ダバン「いや、そうじゃないぞマスター。今回はここでお昼にしようと思ってたんだ」

 

 

 

 

マスター「おお、そうでしたか。おや?見慣れない女性の方達ですね。いらっしゃいませ。ごゆっくりしていってください」

 

 

 

 

ジェーン「素敵な空間ですね。少し大人な雰囲気です」

 

 

 

 

ミラ「個部屋もあるのね。結構オシャレじゃない」

 

 

 

 

ベグル「マスター!この二人にデルカダール地方の特別セットを頼む」

 

 

 

 

マスター「はい、承りました。ベグルさん達はどうされますか?」

 

 

 

 

ベグル「俺達はこの季節のパスタセットでいいよな?」

 

 

 

 

ダバン「ん?なるほどな。ああ、俺も構わないぜ。あ、二つとも大盛りで頼むぜ」

 

 

 

 

マスター「承りました。少々お待ちください」

 

 

 

 

ミラ「ねえ、ベグルさん。私達、この国の歴史も少し知りたいの。知ってたら教えてくれないかしら?」

 

 

 

 

ベグル「歴史か。申し訳ないんだが、俺達はあまり詳しくないんだよな。詳しく知りたいなら図書館に行くか、デルカダール神殿に行くかだよな」

 

 

 

 

ジェーン「あ、デルカダール神殿は私達も気になっていたんです。どこにあるんですか?」

 

 

 

 

ダバン「ここから少し離れたデルカコスタ地方にあるんだ。ただ、神殿の周りや中には穏やかなやつらとはいえ魔物がいる。俺達がいれば大丈夫だと思うが、どうする?」

 

 

 

 

ミラ「うーん....。本当に危ないと感じたらすぐに出ていくわ。それまでは護衛してもらってもいいかしら?」

 

 

 

 

ベグル「よし、任せな!絶対守ってやるよ。まあ、そうそう襲われはしないはずだけどな」

 

 

 

 

ジェーン「何だか頼りにしてばかりですが、お願いします」

 

 

 

 

ダバン「へへ、気にすんなよ。俺達は兵士だ。誰かを守る事が仕事なんだ。それに、女性二人は危ないからな。なおさら守ってやらないとな」

 

 

 

その後

 

 

 

ジェーン「わあ!美味しそうです。この料理は何というんですか?」

 

 

 

 

ベグル「これはデルカダール地方の郷土料理、フォッチャ。中に蒸したじゃがいもが入ってるんだ。周りはグラタンみたいなものだ。一緒に食べると美味いんだぜ」

 

 

 

 

ミラ「あら!丸々一個入ってるのね。食べ応えもありそうだわ」

 

 

 

 

ダバン「実はあまり知られてないが、デルカダールはこのアップルパイも有名なんだぜ。よかったら食べてくれ」

 

 

 

 

ジェーン「え?でも、それはダバンさん達のデザートじゃないですか。いいんですか?」

 

 

 

 

ダバン「俺達はいい。よく食べてるからな」

 

 

 

 

ベグル「まあ実を言うと、このデザートがついてくるからこのセットにしたんだよな。ジェーンさん達に食べてほしくてよ」

 

 

 

 

ミラ「ありがとう。それじゃあ貰うわ。お礼に、私達のも少し分けてあげるわ」

 

 

 

 

ダバン「え....。へへ、ありがとな」

 

 

 

 

ベグル「あ、ありがとな!」

 

 

 

 

ベグル「(やべえ!嬉しすぎるだろ!)」

 

 

 

 

ダバン「(おい、表情に出てきてるぞ!気持ちは分かるがやめろ!変に思われるぞ)」

 

 

 

その後

 

 

 

ダバン「それじゃあデルカダール神殿に向かおう。魔物は少ないが、警戒するに越した事はないな」

 

 

 

 

ベグル「任せてくれ、ジェーンさん、ミラさん!ここらの魔物なんて俺らにかかれば、武器すらいらないからよ!」

 

 

 

 

ジェーン「まあ!それは頼もしいです!離れないようにしますね!」

 

 

 

 

ミラ「ふふ、ありがとう。どれくらいかかるのかしら?」

 

 

 

 

ダバン「歩いてだから三十分くらいかな。往復だと一時間程度だ」

 

 

 

 

ミラ「なるほど。確かに少し離れてるのね。よかったら魔物の事も教えてくれると勉強になるわ」

 

 

 

 

ベグル「二人とも勉強熱心なんだな。学者になりたいのか?」

 

 

 

 

ジェーン「私は世界各地の場所を訪れて、世界の歴史や文化などが載った資料を作るのが夢なんです!」

 

 

 

 

ミラ「私は夢ではないけど、ジェーンの手助けになればと思って来てるの」

 

 

 

 

ダバン「へへ、立派な夢だな。ミラさんも友達を手伝うなんて優しいんだな」

 

 

 

 

ミラ「そ、そうかしら?大した事じゃないわよ。照れるわ」

 

 

 

 

ジェーン「あ!あの魔物ってももんじゃですよね?うわー、二人で寝てる。可愛い!」

 

 

 

 

ベグル「凶暴では無いから大丈夫だが、あまり近づいて驚かせないでくれよ。引っ掻かれたりするぞ」

 

 

 

 

ジェーン「はい!それは大丈夫ですよ」

 

 

 

 

ミラ「こっちには青いメイジももんじゃが当たり前なの。この白いももんじゃも可愛いわ」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ダバン「大丈夫か?ミラさん、ジェーンさん。この近くに綺麗な湧水があるんだ。そこで少し休憩するか?」

 

 

 

 

ミラ「あら、そうなの?それなら少し飲んでみようかしら」

 

 

 

 

ジェーン「そういえば喉が渇きました!」

 

 

 

 

ベグル「ジェーンさん、色んな事にはしゃいでたもんな。喉も渇くさ」

 

 

 

イシの大滝

 

 

 

ミラ「へー、ここは心地いい場所ね。どこか神秘的でもあるわね」

 

 

 

 

ダバン「ここには魔物も水を飲みによく来るんだ。襲いはしないから、観察もできるぜ」

 

 

 

 

ジェーン「え!それはいい情報です!私、少しここで待ってますね」

 

 

 

 

ベグル「お、そんな事言ってたら来たみたいだぜ。ズッキーニャと.....スライムか?」

 

 

 

 

ダバン「ん?ズッキーニャがスライムを抱き抱えてるな。あ!あのスライム、怪我してるみたいだ。血が出てるぞ」

 

 

 

 

ミラ「本当だわ!ズッキーニャがここの水で傷を洗ってるわ。結構賢いのね」

 

 

 

 

ジェーン「ダバンさん、あのスライムを助けてあげられませんか?」

 

 

 

 

ダバン「任せろ。まずは敵意が無い事をわかってもらわないとな」

 

 

 

 

ミラ「私もいく。手伝うわ、ダバンさん」

 

 

 

 

ダバン「ありがとう、ミラさん」

 

 

 

 

ベグル「手を上げて、ゆっくり近づくんだぞ」

 

 

 

 

ダバン「おう」

 

 

 

 

ズッキーニャ「!?ブルブル」

 

 

 

ズッキーニャはダバン達に気付き、怖がりながらもスライムを隠している

 

 

 

ダバン「震えなくて大丈夫だ。俺達は何もしない。そのスライムを治してやりたいだけなんだ」

 

 

 

 

ミラ「お願い!私達を信じて。大丈夫だから」

 

 

 

 

ズッキーニャ「......」

 

 

 

ズッキーニャは恐る恐るスライムを近づけた

 

 

 

ダバン「ありがとな。怖いなら、槍でいつでも応戦できるようにしてていいからな。傷は....ここだな」

 

 

 

 

ミラ「私が支えてるわ。早く治してあげましょう」

 

 

 

 

ダバン「ああ、そうだな。ホイミ」

 

 

 

ゆっくりと傷が無くなっていく

 

 

 

スライム「!!ピキー!」

 

 

 

スライムは痛みが無くなり、元気よく飛び跳ねた

 

 

 

ズッキーニャ「!?ギャ!キャッ!」

 

 

 

 

スライム「ピキ、ピキー!」

 

 

 

ズッキーニャもスライムが元気になって喜んでいる

 

 

 

ミラ「ふふ、二人で喜んでるみたい。よかったわ」

 

 

 

 

スライム「ピキー?」

 

 

 

スライムは二人に近づいてきた

 

 

 

ダバン「お、何だ。ありがとうってか?」

 

 

 

 

ミラ「可愛い。触ってもいい?」

 

 

 

 

スライム「ピキ、ピキ」

 

 

 

 

ミラ「あら、ヒンヤリしてるしぷるぷるしてて気持ちいいわ」

 

 

 

 

ジェーン「何とかなったみたいね、ミラ」

 

 

 

 

ミラ「ええ。あら、どんどん擦り寄ってくるわ、このスライム」

 

 

 

 

ベグル「元気になってよかったな、スライム」

 

 

 

 

スライム「ピキー!」

 

 

 

スライムとズッキーニャは仲良く戻っていった

 

 

 

ダバン「さて、俺達もデルカダール神殿に行かないとな」

 

 

 

 

 

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