ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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命の大樹の異変

三日後、聖地ラムダ

 

 

 

長老「それでは調査を頼みましたよ。ベロニカ、セーニャ」

 

 

 

 

ベロニカ「任せてちょうだい。しっかり調べてきてあげる」

 

 

 

 

セーニャ「命の大樹に違和感は私も感じていました。何が起こったのか気になりますわ」

 

 

 

 

ベロニカ「それじゃあ行きましょう、セーニャ」

 

 

 

始祖の森

 

 

 

ベロニカ「ここに来たのも久しぶりだけど、特に森に変化は無さそうね」

 

 

 

 

セーニャ「最後に大樹に行ったのはイレブン様が勇者の剣を返しに来た時でしたね」

 

 

 

 

ベロニカ「まあそれからも戦いがある度にイレブンはここから剣を持っていってたから、イレブンの方がよく知ってそうよね」

 

 

 

 

セーニャ「しかし、イレブン様からは特に違和感は感じていないとお返事をいただいたので、関係は薄いと思いますわ」

 

 

 

 

ベロニカ「それもそうよね。まあ、さっさと虹の橋を渡っちゃいましょう」

 

 

 

命の大樹

 

 

 

ベロニカ「うーん.....。何か変わったかしら?」

 

 

 

 

セーニャ「そうですわね。前と大きく変わった所は無いように感じます」

 

 

 

 

ベロニカ「長老様の勘違い?でも、セーニャも違和感があるって言ってるし.....」

 

 

 

 

セーニャ「もう少し奥まで調べてみましょう。大樹の魂の所も見てみましょう」

 

 

 

大樹の神域

 

 

 

二人「ああ!!」

 

 

 

二人が着くと床には大きな傷跡がはっきり残っていた

 

 

 

ベロニカ「何よ、この大きな傷!」

 

 

 

 

セーニャ「魂は無事なようですが、大きな切り傷のようなものですわ」

 

 

 

 

ベロニカ「これが原因ね。でも、流石命の大樹だわ。自分で修復しようとしてるわ」

 

 

 

 

セーニャ「私も回復魔法で援助します。効くかはわかりませんが」

 

 

 

その後

 

 

 

セーニャ「少し塞がりましたね。よかったですわ」

 

 

 

 

ベロニカ「傷の大きさ的にも、犯人は魔物で間違い無いわね。長老様に報告に行きましょう」

 

 

 

聖地ラムダ

 

 

 

セーニャ「え.....こ、これは....」

 

 

 

 

ベロニカ「嘘でしょ!?皆!!」

 

 

 

そこにはさっきまでいた人達が全員石になっていた

 

 

 

ベロニカ「何があったの!?私達、そんなに時間かかってないはずよ!半日も経ってないわ!」

 

 

 

 

セーニャ「私達が向かった後、すぐに襲われたのでしょうか。石の皆様はご無事なのでしょうか?」

 

 

 

 

ベロニカ「セーニャ、警戒しましょう!まだ近くに犯人の魔物はいるかもしれないわ」

 

 

 

 

セーニャ「はい!お姉様!」

 

 

 

数分後

 

 

 

ベロニカ達は里を回っていたが、全員石になっていた

 

 

 

ベロニカ「駄目ね。全員石にされてるわ。くっ....なんて事を」

 

 

 

 

セーニャ「あ!お姉様、あの大聖堂の近くに魔物が!」

 

 

 

 

???「あら?まだ生き残りがいたのね。よかったわ、楽しみが残ってて」

 

 

 

 

ベロニカ「あんたがこんな事をしてくれた犯人ね!絶対許さないんだから!」

 

 

 

 

セーニャ「どうか皆様を石の姿から戻してください!」

 

 

 

 

???「それは無理なお願いね。私、人間が石になる瞬間が大好きなの。それに命の大樹から奪った力はすごいわ。体中から力が溢れてくる」

 

 

 

 

セーニャ「あの傷はあなたが付けたのですか!?」

 

 

 

 

ベロニカ「これでも食らいなさい!メラガイ」

 

 

 

シュン!

 

 

 

魔物は突然姿を消した

 

 

 

ベロニカ「ア...え!?消えた!?」

 

 

 

 

???「うふふ、後ろよ。おちびちゃん」

 

 

 

 

ベロニカ「いつの間に!?」

 

 

 

 

セーニャ「お姉様!!危ないですわ!」

 

 

 

 

???「さあ、あなたも石にしてあげるわ!」

 

 

 

魔物の目が怪しく光った

 

 

 

ベロニカ「うっ............あれ?ハッ!セ、セーニャ!!」

 

 

 

ベロニカが目を開けると、セーニャがベロニカを庇い石の姿になっていた

 

 

 

???「あら、庇ったのね。ふふ、美しいわ。守ろうとしたのに自分が無様な姿に変えられた人間の愚かさは、実に愉快だわ」

 

 

 

 

ベロニカ「(くっ.....私一人じゃ勝ち目が無いわ。ここで私まで石にされたら、皆にこの事態が伝わるのが遅くなる。.....逃げなきゃ!)」

 

 

 

 

???「さあ、次はおちびちゃんの番よ。最後の一人なんだから楽しませてね」

 

 

 

 

ベロニカ「ルーラ!」

 

 

 

シュン!

 

 

 

???「あら、逃げちゃった。意気地なしなのね」

 

 

 

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

バタン!

 

 

 

ベロニカ「マルティナさん!グレイグさん!ラース!助けて!!」

 

 

 

 

マルティナ「べ、ベロニカ!?一体どうしたの!?」

 

 

 

 

ベロニカ「ハァ、ハァ。皆が.....」

 

 

 

 

グレイグ「落ち着くのだ、ベロニカ。ゆっくり話してくれ」

 

 

 

 

ベロニカ「ハァ。里の皆が魔物に石にされちゃったの!!」

 

 

 

 

二人「な!?」

 

 

 

 

ベロニカ「私とセーニャは犯人の魔物を見つけて戦おうとしたんだけど、あいつ瞬間移動して私の背後に回ったの。その後、私が石にされそうになったのをセーニャが庇ったの。セーニャは、私の代わりに石にされてしまって....」

 

 

 

 

マルティナ「それで私達に助けを求めに逃げてきたのね」

 

 

 

 

ベロニカ「私、里の皆やセーニャが心配だわ!早く戻らないと!」

 

 

 

 

グレイグ「焦るな、ベロニカ。普段のベロニカらしくないぞ。まずは、その魔物に対抗する手段が必要だ。イレブン達に連絡してすぐに集まってもらおう。緊急事態だ、と言えばすぐに来てくれるはずだ」

 

 

 

 

ベロニカ「そ、そうね。ごめんなさい、グレイグさん。私、焦って判断がおかしくなってたわ。皆に連絡しましょう、ラースはどこにいるの?」

 

 

 

 

マルティナ「ラースは今訓練場にいるわ。私達は皆に連絡するから、ベロニカはラースに伝えてきて」

 

 

 

 

ベロニカ「わかったわ!」

 

 

 

訓練場

 

 

 

ベロニカ「ラース!!お願い!里の皆やセーニャを助けるのに協力して!」

 

 

 

 

ラース「ど、どうしたんだ、ベロニカ。何があった」

 

 

 

ベロニカはラースに説明した

 

 

 

ラース「それはまずいな!俺も急いで向かう!」

 

 

 

 

ダバン「あの、ベロニカさん!皆っていうのは、もしかしてミラさんやジェーンさんも石にされたんですか?」

 

 

 

 

ベロニカ「え?ダバンはミラとジェーンを知ってるの?」

 

 

 

 

ベグル「俺達、ジェーンさん達と友達になったんだ。その話、本当か?」

 

 

 

 

ベロニカ「そうだったの。ええ、本当よ!里の皆は私以外、一人残らず石にされたの。ミラとジェーンも石にされてたわ」

 

 

 

 

ダバン「そんな!?あの!無理を承知でお願いがあるんですけど、俺も連れて行ってください!」

 

 

 

 

ベグル「俺も連れていってくれ!ジェーンさん達をそんな姿にした魔物が許さねえんだ!」

 

 

 

 

ベロニカ「.....わかったわ。ラースが一生懸命育てた兵士達だもんね。バンみたいに戦力としてもありがたいと思うわ!私こそお願いするわ!力を貸して!」

 

 

 

 

二人「はい!」

 

 

 

数時間後

 

 

 

イレブン「これで全員揃ったね。ただ、僕今回は勇者の剣が大樹の中なんだ。

 

 

 

本当なら取りに行きたいんだけど、その魔物のせいで通れなさそうだし大樹も傷ついてるならまだそっとしておきたいや。少し攻撃力落ちるけど、ごめんね」

 

 

 

 

カミュ「それくらい大丈夫だ。こっちにはその分ダバンとベグルがいる。攻撃役が増えたんだから問題ないはずだぜ」

 

 

 

 

二人「よろしくお願いします!」

 

 

 

 

シルビア「ダバンちゃん、ベグルちゃん、よろしくね〜!二人と話すのも久しぶりかしら」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃな。わしなんてまだラースが兵士長の時が最後だったはずじゃ。どれだけ強くなっておるか気になるわい」

 

 

 

 

ダバン「や、やばい。緊張してきた」

 

 

 

 

ベグル「バン、こんな中に混じってたのか」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、最初はバンも同じ事言ってたわ」

 

 

 

 

グレイグ「力む事などないぞ。いつも通りでお前達は十分強い。楽にしていくんだぞ」

 

 

 

 

二人「は、はい!」

 

 

 

 

ラース「(女のため、ねえ。へへ、カッコいい所、見せてやるんだぜ)」

 

 

 

 

ベロニカ「それじゃあ行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

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