ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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二ヶ月後、ユグノア城 玉座の間

 

 

 

マルティナとラースがお城にやってきていた

 

 

 

イレブン「待ってたよ、マルティナ、ラース。いらっしゃい。色々お話しようよ」

 

 

 

 

ロウ「来させてしまってすまんかったのう」

 

 

 

 

マルティナ「いいのよ、イレブン、ロウ様。名目は魔物の調査報告と協力の申請だけど、少しくらいお話しましょう」

 

 

 

 

ラース「そうだぜ。少し楽にして色々話そうぜ。互いの近況とかさ」

 

 

 

 

ロウ「グレイグやデルカダール王も呼んでよかったのじゃぞ」

 

 

 

 

イレブン「そうそう。子ども達やブレイブとかもさ」

 

 

 

 

マルティナ「まあ、そうなんだけど....」

 

 

 

 

二人「?」

 

 

 

 

ラース「俺がマルティナと二人がいいって言って断ってきたんだ!」

 

 

 

 

ロウ「ほほ、相変わらず仲良しじゃのう」

 

 

 

 

イレブン「本当だね。でもそういう時間も大切だもんね」

 

 

 

イレブンとロウも優しそうに笑っている

 

 

 

マルティナ「も、もう!お父様やグレイグも暖かい目になって送ってくれたけど恥ずかしいったらないわ。あんなに堂々と断らないでほしいわよ」

 

 

 

 

ラース「えー、いいじゃんかよマルティナ」

 

 

 

 

マルティナ「ほら!この話はおしまい!すぐに本題は終わらせて、またユグノアの観光したいわ」

 

 

 

 

イレブン「そうだね。それじゃあ報告だっけ?お願い」

 

 

 

 

ラース「おう。俺達デルカダール地方やデルカコスタ地方、さらにダーハルーネ近辺で調査した所、昔とは魔物の性格が変わってきているのが明らかになったんだ」

 

 

 

 

ロウ「ほう。なぜそんな事を調べたんじゃ?」

 

 

 

 

マルティナ「ブレイブの件もそうだけど、ブレイブの群れの魔物達やダバン達やマルス達の話からも、魔物は優しい者達が実は多いんじゃないかと思ったの」

 

 

 

 

ラース「前までは、魔王や邪神の影響を受けて世界中の魔物が凶暴になっていただろ?そいつらがいなくなって、凶暴になっていたやつらも本来は優しい魔物だったんじゃないかと思っているんだ」

 

 

 

 

イレブン「なるほどね。その仮説を本当か確かめるために調査をしたのか。そして、それは本当である可能性が出てきた、と」

 

 

 

 

ロウ「その仮説を広げるために、わしらにも協力をお願いしに来たというわけか」

 

 

 

 

マルティナ「はい。いきなり各地で調査するよりも、まずは一部の国から始めていったほうがいいかと思いまして」

 

 

 

 

イレブン「確かに僕達がいるユグノア地方でも魔物によって怪我したっていう知らせは少ないね。僕は賛成だけど、おじいちゃんはどう?」

 

 

 

 

ロウ「イレブンが賛成ならわしも問題ないぞ。わしも興味あるのう。それがわかれば、民達にも魔物をそこまで怖がらなくてもいいという考えを持ってくれるやもしれん」

 

 

 

 

ラース「ありがとな、じいさん、イレブン。ただ、元々凶暴なやつだっているのは確かだ。そこは間違わないでほしい」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃな。そこはわかっておる。ただ、安全な魔物とそうでない魔物で分ければ旅人にも判断しやすくなるじゃろう」

 

 

 

 

マルティナ「よろしくお願いします、ロウ様」

 

 

 

その後

 

 

 

イレブン達は話に盛り上がっていた

 

 

 

イレブン「それでね、その時にカミュが」

 

 

 

ぐうううう

 

 

 

大きな音が響いた

 

 

 

全員「.......」

 

 

 

全員がある人を見た

 

 

 

ラース「.....わ、悪かったから皆でこっち見るな。流石に恥ずかしくなるだろうが」

 

 

 

ラースは少し耳が赤くなっている

 

 

 

ロウ「ふぉっふぉっ、少し長く話しすぎたようじゃな。どれ、お昼にしようかの」

 

 

 

 

マルティナ「ごめんね、ラース。盛り上がりすぎたわね」

 

 

 

 

イレブン「大きな音だったね。いつから我慢してたの?」

 

 

 

 

ラース「うるせえ.....。あまり弄らないでくれ」

 

 

 

 

ロウ「城のご飯と城下町のご飯、どっちがいいかの?」

 

 

 

 

ラース「城下町で食べようぜ!」

 

 

 

 

マルティナ「急に元気になったわね。私もそれがいいわ。折角ユグノアに来たんだもの」

 

 

 

 

イレブン「じゃあコックさんにご飯はいらないって伝えてくるね。下で待ってて」

 

 

 

酒場

 

 

 

ラース「おお!ユグノアの料理ってのは食べた事があまり無いんだ!少し珍しいのがあるな!」

 

 

 

 

マルティナ「お肉がメインなのね。そういえば、ユグノア牛ってブランド物よね」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃな。ユグノアの広い草原で育てておるのじゃ」

 

 

 

 

ラース「じゃあ、取り敢えずこのメニューの右から左まで全部頼むぜ!」

 

 

 

 

イレブン「えっと.....ラース?それはまさか一人で食べるの?」

 

 

 

 

ラース「腹が減っては何とやらってな!」

 

 

 

 

マルティナ「ハァ。まあ、今日は許すわ。朝は少し忙しくておかわりできなかったものね」

 

 

 

 

ロウ「なんと。ラースがおかわりできんとは。ならば、先程の大きな音も納得じゃな」

 

 

 

 

イレブン「僕はラースから少し貰おうかな。見てるだけでお腹いっぱいになる気がするよ」

 

 

 

 

ラース「まあ、一品くらいならやるよ」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ラース「おお!美味え!!」

 

 

 

ラースの所にある料理はあっという間に無くなっていく

 

 

 

マルティナ「つくづくラースの胃袋ってどうなってるのか不思議に思うわ」

 

 

 

 

イレブン「ふふ、幸せそうだね。そういえば、大食いコンテスト的なものは各地で行われてるけどラースはそういうのには興味あるの?」

 

 

 

 

ロウ「イレブンから聞いたが、数年前にダーハルーネでの大食いコンテストとやらで優勝していたらしいのう」

 

 

 

 

ラース「一人旅の頃はお金集めで出場したこともあったが、今はさっぱりだな。まあ興味はあるから出れるならまた出てみたいけどな」

 

 

 

 

マルティナ「まあ、そうしたらまた体を動かす時間を増やさないとね」

 

 

 

 

ラース「それはもちろんわかってるぜ、マルティナ!」

 

 

 

 

イレブン「それなら丁度いいや。実はね、ユグノアでも僕らが主催で大食い大会を開こうと思っててさ」

 

 

 

 

ラース「よっしゃ!俺は出るぜ!」

 

 

 

 

マルティナ「返事早いわよ。もっと予定とか考えて」

 

 

 

 

ロウ「目的は旅人や民達に盛り上がってもらおうというものじゃから、大勢いてくれると助かるんじゃ。それに、ラースの食いっぷりなら見てる方も盛り上がるじゃろう?」

 

 

 

 

イレブン「時期は三ヶ月後くらいなんだ。どうかな?」

 

 

 

 

マルティナ「まだ確実な予定はわからないけど、出たいなら行ってもいいわよ、ラース」

 

 

 

 

ラース「よし!マルティナからの許しも出た!後は仕事が少なければいいんだが」

 

 

 

 

イレブン「どうせなら僕達でグループで出てみる?最大四人までなんだ」

 

 

 

 

マルティナ「ええ!?私は流石にもう難しいわ。あまりお城から離れられないの」

 

 

 

 

ラース「そうだよな。残念だ」

 

 

 

 

ロウ「わしも大食いができる年ではないからのう。じゃが、イレブンが出たければ他の皆を誘ってみてはどうかの?」

 

 

 

 

イレブン「そっか。グレイグとかラースクラスではないけどたくさん食べる方だよね」

 

 

 

 

ラース「人を段階分けみたいにすんなよな」

 

 

 

 

マルティナ「でも、スイーツじゃないからセーニャ達は無理だし、シルビアやカミュもあなた達ほどじゃないものね」

 

 

 

 

ラース「(カミュにこの前の仕返しとして、無理に食わせるのも....。いや、やめておこう)」

 

 

 

 

マルティナ「何かくだらない事考えてるでしょ。駄目よ」

 

 

 

 

ラース「ぐっ....。最近マルティナが俺の思考回路を読み取ってくるんだぜ、すごくないか?」

 

 

 

 

ロウ「ふぉっふぉっ、妻だからこそ為せる技じゃな。よい事ではないか」

 

 

 

 

イレブン「じゃあ一先ず三人にしておこうか。また予定変わったら教えて」

 

 

 

 

ラース「おう!」

 

 

 

その後

 

 

 

イレブン「そういえばね!商店街の店の一つに、ダーハルーネからの支店を入れたの!すっごく人気だからマルティナ達も買っていきなよ」

 

 

 

 

ラース「お!それはいいな。ダーハルーネに行かなくてもそこのお菓子を食べられるなんて凄いじゃないか!」

 

 

 

 

マルティナ「それはいい考えね、イレブン。私達もやってみましょう」

 

 

 

 

ロウ「ぜひデルカダール王にお土産として買っていってくれ」

 

 

 

 

ラース「じゃあ早速行ってみるか」

 

 

 

お菓子屋

 

 

 

店員「いらっしゃいませー!って、ああ!イレブン様、ロウ様!それにマルティナ様にラース様!?よ、ようこそ!狭い場所ですがぜひ見ていってください!」

 

 

 

 

イレブン「アハハ、突然でびっくりしたよね。お客さんの皆もごめんね。気にしないで」

 

 

 

 

ロウ「わしらがどの店に入っても似た対応じゃのう。気にせんでいいのに」

 

 

 

 

マルティナ「まあ、仕方ないのかもしれないわね。私達もデルカダールでは似た対応だわ」

 

 

 

 

ラース「俺はもう皆に慣れてもらったけどな」

 

 

 

 

マルティナ「ラースはこういう対応苦手だものね」

 

 

 

 

店員「もしよかったらこのユグノア店限定のモンブランを買ってみてください!私達の自慢の一品なんですよ!」

 

 

 

 

ラース「ほう。栗か、いいな。美味しそうだ」

 

 

 

 

店員「ラース様、ありがとうございます!」

 

 

 

 

マルティナ「子ども達にも買っていきましょう。甘いケーキとかはあるかしら?」

 

 

 

 

店員「それでしたら、こちらの動物を真似たケーキや食べやすいマカロンなどがオススメです!」

 

 

 

 

マルティナ「あら、動物のは可愛いわね。これにしようかしら」

 

 

 

 

イレブン「おじいちゃん、マカロンだって!前に僕が失敗したやつ!」

 

 

 

 

ロウ「ほほ、あれはあれで美味しかったぞ。わし達も買っていくかのう。マカロンとモンブランをお願いできるかの」

 

 

 

 

店員「ありがとうございます!すぐにご用意いたします!」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「そういえば、コロが最近色々噛むようになってきたよな。何か固いものとかで代用できないだろうか」

 

 

 

 

マルティナ「そうよね。前は机の足がボロボロになっててブレイブが怒ってたわよね」

 

 

 

 

ロウ「大きくなっている証じゃな。固いものか....」

 

 

 

 

イレブン「あ!固いロープなんてどうかな?遊び道具としても使えそうだよ」

 

 

 

 

ラース「なるほど、それはいい案だな。ロープも買っていくか」

 

 

 

夕方

 

 

 

マルティナ「最後はショッピングみたいになっちゃったわね。でも、ユグノアも大分大きくなって何でも揃うようになったのね」

 

 

 

 

ロウ「民達に不便な思いはあまりしないでほしいからのう。わし達が皆の声を聞いているんじゃ」

 

 

 

 

ラース「流石じいさんだな。俺達も学べる事が多い。俺も今度町に言って聞いてみるとするぜ」

 

 

 

 

イレブン「結構好評なんだよ。ぜひやってみなよ。また遊びに来て。待ってるから」

 

 

 

 

マルティナ「ええ。イレブン達もいつでもデルカダールに来て。歓迎するわ」

 

 

 

 

 

 

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