ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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ベグル、副長へ

次の日、デルカダール城 訓練場

 

 

 

訓練前にベグルは皆に謝っていた

 

 

 

ベグル「皆、迷惑かけてすまなかった。今まで、俺は大切な人の仇を取るために強くなってきた。でも、バンにそれは違うと教えられた。

 

 

 

俺、これからは大切な人を守るために強くなる。そのために戻ってきた。ここにいれば、俺はまだまだ強くなれる。

 

 

 

皆、改めてよろしくな!」

 

 

 

 

ロベルト「ハッハッハ!どうしたんだよ、ベグル。俺達、そんな真面目なお前は中々見た事ないぞ」

 

 

 

 

ガザル「そうだよな。だが、ベグルなら戻ってくると思ってたぜ」

 

 

 

 

マーズ「そうだな。まず、おかえりと言わせてくれよ」

 

 

 

 

ベグル「ああ!ただいま!」

 

 

 

 

ダバン「ベグル!目つきが変わったな!」

 

 

 

 

ギバ「いい顔してるぞ!バンのやつ、いい仕事するじゃねえか!」

 

 

 

 

ロベルト「そのバンはどこにいるんだ?」

 

 

 

 

ベグル「あいつならまだ医療部屋だ。安静にしてろって医者に言われたらしい」

 

 

 

 

ガザル「まさか、あいつまだ一昨日の怪我治ってねえのか?確かに酷かったがそんなに時間かかるのかよ」

 

 

 

 

ロベルト「ん?ラース将軍の話なら昨日の朝にはバンは動けるようになっていたんだろ?」

 

 

 

 

ダバン「......まさか、ベグル、お前」

 

 

 

 

ベグル「馬鹿に散々言われたんでね。少し後悔させてやっただけだ。俺は悪くねえ」

 

 

 

 

マーズ「やっぱりか。まあ、そのやりとりにはもう慣れたけどよ」

 

 

 

 

ギバ「バンのやつ、本当学習能力ねえよな」

 

 

 

 

ベグル「だが、俺はあの馬鹿を見直した。バンには借りができた」

 

 

 

 

バン「だっろ〜!!やっぱりベグルは俺の事見直してくれたと思ってたぜ!」

 

 

 

上からバンの声がした

 

 

 

全員「バン!!」

 

 

 

上にはまだ包帯などをしたバンが見ていた

 

 

 

ラース「おい。まだ怪我治ってねえのに走るな。それと、皆と話すだけだからな。動かそうとすんなよ?」

 

 

 

 

バン「はい!ありがとうございます、師匠!」

 

 

 

 

ベグル「チッ!嫌な所を聞かれたぜ」

 

 

 

 

バン「これから新たに頑張っていくんだろ?カッコイイぜ、ベグル!」

 

 

 

 

ベグル「.....ふっ、ああ。ありがとよ、兵士長」

 

 

 

 

ラース「まあ、俺が来た理由はバンの監視の他にもう一つある。ベグルお前、勝手に城を抜けてまさかお咎め無しと思ってるのか?」

 

 

 

 

ベグル以外全員「!?」

 

 

 

 

ベグル「いえ、そんな事は思っていません。罰は何でも受けます」

 

 

 

 

ラース「よし!いい覚悟だ」

 

 

 

 

バン「ま、待ってください、師匠!ベグルは確かに勝手に城を抜けましたけど、俺はそれを認めました!罰は俺も受けるべきですよ!」

 

 

 

 

ラース「ん?そんな事言ったか?お前」

 

 

 

 

バン「あ、言い忘れてましたかね?ここで俺が倒れてたのは、俺を倒したら出て行っていいって事で勝負してたんです」

 

 

 

 

ラース「なるほどな。勝手にそんな事しやがったのか。なら、同罪だ。バン、ベグル、明日は俺からの罰がくるからな。覚悟しておけよ」

 

 

 

ラースは去っていった

 

 

 

バン「......ふう。何とかなった」

 

 

 

 

ベグル「お前、馬鹿か。何で庇うんだよ。わざわざ嘘までつきやがって」

 

 

 

 

バン「俺は兵士長だ!兵士を纏める立場だ。一人の兵士の誤りは俺の誤り。罰を受けて然るべきだろ」

 

 

 

 

マーズ「バ、バンがまともな事言ってやがる」

 

 

 

 

バン「あぁ!?何だと、マーズ!」

 

 

 

 

ガザル「俺なんてこいつはマゾなのかと思ったぞ」

 

 

 

 

バン「んなわけねえだろ!ベグルやガザルみたいな奴らからいじめられたって嬉しくねえ!」

 

 

 

 

ギバ「バン、カッコいいじゃねえか!兵士長らしさが僅かにあったぞ」

 

 

 

 

ダバン「いい調子だな、バン。そうやって俺らの尻拭い頼んだぜ」

 

 

 

 

バン「あまり問題起こすなよ!俺も怒られなきゃならないんだからな!」

 

 

 

その後、バルコニー

 

 

 

ダバン「ベグル、何があったのか、とかは聞かねえ。だが、一つ確認したい。ジェーンさんの事、好きなんだよな?」

 

 

 

 

ベグル「ああ、俺はジェーンさんが好きだ。ダバンとミラさんよりは似合わねえかもしれねえけど、それでもジェーンさんを守ってやりたいんだ」

 

 

 

 

ダバン「へへ、そうだよな。ベグルならそう言ってくれると思ったぜ。きっと、それもバンに教えられたんだろ?」

 

 

 

 

ベグル「何だよ、お見通しなのか?」

 

 

 

 

ダバン「気付いてねえんだろうが、今のベグルはこれまでのベグルよりも雰囲気が違うんだぜ。

 

 

 

暖かくなったというか、前まであった暗い雰囲気が消えたんだ。バンに変えられたんだろ。あいつに絆されたな?」

 

 

 

 

ベグル「ああ。俺の負けだったんだ。あの光には勝てねえよ。俺の間違いを教えてくれた。しかも、俺を応援してくれるときたもんだ。なら、俺もバンを少しでも支えてやらねえとな」

 

 

 

 

ダバン「いいんじゃねえか?兵士長を支える役目。副長ってところか。ベグルにピッタリだろ」

 

 

 

 

ベグル「あの馬鹿を手懐けるのは苦労しそうだな。だが、悪くねえ」

 

 

 

 

ダバン「お前ならいざって時はバンを殴って黙らせられるからな。俺達もこれまで通りいくさ。大変な時は頼ってくれよな」

 

 

 

 

ベグル「おう。頼らせてもらうぜ」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「え?お前が副長?別にそういうのは自由にして構わねえが、どうしたんだ?」

 

 

 

 

ベグル「いえ!バンにはこれからも支えてやる人が必要なんで、それを俺が担おうと思ったんです」

 

 

 

 

バン「いいのか、ベグル!へへ、嬉しいぞ!」

 

 

 

 

ラース「まあ、バンもこう言ってるしいいんじゃないか?バンには苦労すると思うが、頑張れよ」

 

 

 

 

ベグル「はい!」

 

 

 

 

バン「よろしくな、ベグル!俺のサポートだけじゃなくもし道を間違えそうな時は戻してくれよな!」

 

 

 

 

ベグル「ああ、任せな。お前が上手く仕事が出来る様に俺が何とかしてやるよ。道を間違えそうなら、俺がぶん殴って止めさせてやるよ」

 

 

 

 

バン「そ、それは、止まるのは俺の心臓じゃないか?」

 

 

 

 

ベグル「嫌なら間違わない事だな」

 

 

 

 

バン「あれ?急に怖くなってきたぞ、大丈夫かな?これ」

 

 

 

 

ラース「(ふっ、いい関係になりそうだな)」

 

 

 

 

 

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