数日後、デルカダール城
訓練場
ラース「休憩時間に悪いな。この中で、明日開催されるユグノア大食い大会に俺達と出たいやつはいないか?参加賞もあるし、一位になれば賞金も貰えるんだ」
バン「大食い大会ですか....。師匠は確かに好きそうですね」
マーズ「ラース将軍みたいに凄い量は食べれないですよ」
ロベルト「そうだよな。見てるこっちがお腹いっぱいになってくるんですよ」
ダバン「兵士達の中で大食いならベグルだろ」
ギバ「そうだよな。ベグルは体大きいから結構食べるもんな」
ベグル「俺は興味ありますけど、メンバーに入ってもいいんですか?」
ラース「もちろんだ。最大四人までなんだが一人足りなくてな。三人でもいいんだが、どうせなら誰か誘おうと思ってな」
ガザル「メンバーは勇者様達ですか?」
ラース「そうだ。俺とグレイグとイレブンだ」
ベグル「ええ!?俺、流石にその中に入れないですよ!」
ラース「ハハハ!そんなの気にするな。俺達は歓迎だぞ。寧ろ、お願いしたいくらいだ。なあベグル、頼むよ。どうせなら一位取りたいんだ。いいだろ?」
バン「ベグル!師匠が頼んでるんだ!断るなんて失礼な事すんなよ!」
ベグル「俺に選択肢は無いのかよ!」
ラース「変な事言うな、バン。そんなわけねえだろ」
ベグル「ま、まあ、そこまで言われて断るのも変ですよね。いいですよ。ラース将軍ほどは食べれませんが、普通よりは多く食べる自信あります。俺も行きますよ」
ラース「よし!ありがとな、ベグル!それじゃあ明日の朝に出発するから準備してくれ」
ベグル「はい!」
次の日、ユグノア王国
ユグノア王国は大食い大会だけでなく、お祭りも開かれており多くの人がユグノアに集まっていた
グレイグ「おお。凄い人だかりだな。出店や旗などでお祭り騒ぎだ」
ベグル「そうですね。この感じ、ダーハルーネと似てますよ。見慣れた光景です」
ラース「イレブンがお城で待ってるからお城に向かおうぜ」
広場
人混みの中にミラとジェーンの姿もあった
ミラ「あら?ラース様!?グレイグ様まで!それに、ベグルさん!」
ジェーン「本当だ!お久しぶりですね!」
ベグル「ジェ、ジェーンさん、ミラさん!?こんな所で会うなんて!」
ラース「おお。君達も来ていたのか。久しぶりだな」
グレイグ「ベグルの知り合いか?俺とは初めましてだ」
ベグル「どうしてここに?もしかして大会に出るのか?」
ミラ「まさか!私達、大食いなんてできないわ!お祭りが開かれるって聞いて来てみたの。私達は観客よ」
ジェーン「ベグルさん達はもしかして大会に出るんですか?」
ベグル「そうなんだ」
ラース「よかったら応援してくれ。他にももう一人いるからよ」
グレイグ「うむ。こんな美女達に応援されれば俺達も頑張れるからな」
ジェーン「そうだったんですね!なら、絶対に応援しますよ!」
ミラ「ええ。叫んであげるから一位狙ってね!」
ベグル「ああ!任せてくれ!」
ユグノア城
ラース「よかったな、ベグル。まさかあの二人がいるとはな。やる気が違うだろ?」
ベグル「本当ですよ!これはかっこ悪い所見せられませんね!」
グレイグ「あの二人はベグルと関係があるのか」
ラース「実はな、あの二人は」
ラースはグレイグに説明した
グレイグ「な!?そうだったのか!なら頑張るぞ、ベグル」
ベグル「はい!......あれ、待ってください、ラース将軍。何で知ってるんですか?」
ラース「ダバンがミラさんと付き合いはじめたんだろ?なら、ベグルはジェーンさんを狙ってるのがまるわかりだぜ」
ベグル「そ、そんなわかりやすかったですか」
ラース「(本当はバンから聞いたんだが、言ったらバンが殺されるだけじゃ済まないだろうから黙っておこう)」
イレブン「皆!待たせてごめんね!準備で少し手間取っててさ。手伝ってきたんだ」
グレイグ「なに、気にするな。手伝うのはいい事だ。俺達もやれる事はあるか?」
イレブン「ううん!もう何とかなったよ。ありがとう!あと、ベグルもわざわざありがとう」
ベグル「気にしないでください、イレブンさん。俺、今日の大会は頑張りますよ!」
イレブン「な、何だかやる気が違うね。僕も頑張るね!」
ラース「大会の場所はあの噴水広場みたいだな」
イレブン「そうそう。それじゃあ行こうか」
広場
イレブン「出る人はこっちで待機するんだ」
広場にはステージがあり、そこに受付もあった
ベグル「やっぱり大食いなだけあって皆、体大きいですね」
グレイグ「そうだな。ラース、何か作戦はあるのか?」
ラース「とにかく食う!終わりだ!」
イレブン「そんなの僕でもわかるよ。いつもの頭のキレはどこにいったの」
イレブンはため息をついている
ラース「そうは言ってもよ、俺は皆の限界を知らない。どんな食べ物が来るかもわからない。これじゃあ作戦なんてたてられないぜ」
ベグル「た、確かに。周りとの兼ね合いもありますもんね」
グレイグ「ふむ。だが、順番くらいなら大丈夫なんじゃないか?この中で最も重要なのはラースだろう」
イレブン「そうだね。絶対一番多く食べるもんね。なら、温存させた方がいいか」
ラース「そうだな。なら、俺は最初は手をつけない。三人で食べてくれよ」
ベグル「はい!出来るだけ頑張りますよ!」
その後
ロウ「皆!この大食い大会によく集まってくれた。参加者や観客の方に誠に感謝しよう。ぜひ、わしと楽しんでいってもらえると嬉しいのう。
解説はわしが担当じゃ。参加者はステージに上がってきてくれ」
参加者は全員ステージに上がっていく
グレイグ「俺達は最後なのか?」
イレブン「うん。サプライズとして、皆に驚いてもらおうと思ってね。もう少し待ってて。おじいちゃんが呼ぶからさ」
ロウ「さあ、実はサプライズでもう一組おるんじゃ。きっと皆も驚くじゃろう。さあ、上がって」
男性「待ちな!」
ロウ「な、何じゃ!?」
突然観客の中にいた男性が大声を出した
男性「この観客と参加者は俺がいただくぜ!ハア!」
男性の姿から魔物の姿へと変わっていった
全員「キャーーーっ!」
ロウ「何じゃと!?そんな事させんぞい!」
魔物「こっちこそ自由にさせるかよ!ベタン!」
ロウ「な!?重力魔法じゃと!?う...動けん」
その場にいる全員は重力で地面に倒れ込んだ
魔物「あばよ!」
魔物は観客と選手達を縄で縛り袋に詰め、連れていった
ロウ「ぐうっ.....。何という事じゃ!」
魔物が見えなくなると重力もなくなった
待機していたイレブン達も驚いて出てきた
イレブン「おじいちゃん!!今の重力はなに!?」
ラース「今のはベタンか!?使えるやつがいたのかよ!」
グレイグ「周りの皆はどこに!」
ロウ「すまぬ。連れ去られてしまった。逃げた先には壊れかかった遺跡がある。おそらくそこじゃろう」
ベグル「くそ!魔物のやつ、堂々とこんな事しやがって!」
イレブン「助けにいこう!おじいちゃんはここで皆の混乱を抑えてて」
ロウ「わかった。気をつけるんじゃぞ!何かあれば、すぐに連絡するんじゃ。無茶は禁物じゃ」
ラース「わかった!イレブン、遺跡への案内は頼んだぞ!」
イレブン「任せて!こっちだよ!」
グレイグ「魔物め!絶対に許さん!」
ベグル「ミラさん、ジェーンさん。助けにいくから無事でいてくれ」