ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

256 / 591
人質救出

ユグノア地方 遺跡内部

 

 

 

遺跡の中はかなり入り組んでおり、複数の部屋や階段まである

 

 

 

イレブン「中には初めて入ったけど、光があまり無くてよく見えないね」

 

 

 

 

ベグル「幸いにも魔物達はあいつに怯えて逃げたみたいですね。周りに全然いないです」

 

 

 

 

グレイグ「だが、どこにいった。分かれ道が多くどこにいったかわからないぞ」

 

 

 

 

ラース「手分けして探すしか無さそうだな。ベグル!俺と来い!右方向を全般的に探すぞ!」

 

 

 

 

ベグル「はい!」

 

 

 

 

イレブン「じゃあ、グレイグ!僕と左を探して行こう!」

 

 

 

 

グレイグ「ああ!」

 

 

 

その頃、魔物は

 

 

 

魔物「さて、ここまで来たならもう問題ねえな。ふうう、ベタンってやつ、物凄い力使うな。疲れちまったぞ」

 

 

 

魔物は疲れたように休憩していた

 

 

 

女性「わ、私達をどうするつもり!」

 

 

 

 

男性「皆!イレブン様が必ず助けに来てくれるぞ!耐えて待つんだ」

 

 

 

 

魔物「チッ!ギャーギャーうるせえなあ。あまり騒がれるのも困るんでな。人質だが、少しくらい黙らせるためには犠牲も仕方ないよなぁ?」

 

 

 

魔物は観客達を睨みつける

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

魔物「さて、誰にしようか。フッフッフ.....」

 

 

 

その頃、ラース達は部屋という部屋をくまなく探していた

 

 

 

ガタン!

 

 

 

ラース「ここでもねえか!ベグルは!?」

 

 

 

 

ベグル「こっちも違います!くっ!早く助けないとなのに!」

 

 

 

 

ラース「気持ちはわかる。だが、少し冷静になろう。じいさん曰く、魔物は翼が生えていたそうだ。なら、こんな閉鎖空間に入るには少し小さくなる必要がある。または、かなり広い空間があるかだ」

 

 

 

 

ベグル「人質達もいるんですよね。なら、狭い空間はありえない。小部屋は無視した方がよさそうですね」

 

 

 

 

ラース「この道は大きな部屋が少ない。もしかしたら、イレブン達の方か?」

 

 

 

その頃、イレブン達は

 

 

 

イレブン「ここは....何の部屋?」

 

 

 

何もないただっぴろい空間にきていた

 

 

 

グレイグ「広いが何もないな。階段が上と下にある。どっちに行く?」

 

 

 

 

イレブン「上に行ってみよう。翼があったなら上の方にいるかもしれない」

 

 

 

 

グレイグ「了解だ」

 

 

 

その頃、魔物は

 

 

 

魔物「ん?君....よく見たら人間にしては可愛いじゃないか」

 

 

 

魔物はジェーンの顔を触って自分に向けさせる

 

 

 

ジェーン「え.....。や、やめてください」

 

 

 

 

ミラ「ちょっと!あんた、汚い手でジェーンに触んないで!」

 

 

 

 

魔物「なに、君?俺は今この子に話しかけてるの。黙ってて」

 

 

 

魔物の目が怪しく光った

 

 

 

ミラ「え.....」ドサ

 

 

 

ミラは倒れた

 

 

 

ジェーン「え!?ミラ!ミラ!!何したの!?」

 

 

 

 

魔物「いやー、気が強そうだったからちょっと黙ってもらおうと思って。少しだけ眠ってもらってるよ。これで邪魔者はいなくなったな」

 

 

 

 

ジェーン「やだ!やめて!誰か助けて!」

 

 

 

 

男性「や、やめろよ!その子嫌がってるだろうが!」

 

 

 

近くにいた男性が声をあげた

 

 

 

魔物「ハァ。なあ、死にたいの?」

 

 

 

魔物が睨みつけた

 

 

 

男性「!?」

 

 

 

 

魔物「そろそろキレるよ?なあ?」

 

 

 

 

全員「......」

 

 

 

 

魔物「次反抗したやつから、問答無用で殺すからな」

 

 

 

全員が恐怖により動けなくなった

 

 

 

その頃、イレブン達は

 

 

 

グレイグ「駄目だ。部屋は多いがどれも小さすぎる。先程の場所に戻り下に降りた方がよさそうだぞ」

 

 

 

 

イレブン「そうみたいだね。急いで戻ろう」

 

 

 

数分後

 

 

 

イレブン「下に来たね。結構暗いけど、部屋は多くない」

 

 

 

 

グレイグ「特に音もしないな。どうなっている。大人しくしているというのか?」

 

 

 

 

イレブン「このまま奥まで行ってみよう」

 

 

 

その頃、ラース達は

 

 

 

ベグル「ジェーンさーん!ミラさーん!いたら音をたててくれ!」

 

 

 

 

ラース「この近くにはいないかもしれない。ん?あれは下への階段。行ってみるぞ」

 

 

 

 

ベグル「はい!」

 

 

 

数分後

 

 

 

ラース「.....!?ベグル、感じたか?」

 

 

 

 

ベグル「はい!あの扉の先みたいですね!」

 

 

 

 

ラース「よし。まずは慎重になって」

 

 

 

 

ベグル「てめえー!攫ったやつらを返しやがれー!」

 

 

 

ベグルは扉に突っ込んでいく

 

 

 

ラース「な!?馬鹿野郎、ベグル!バンみたいな事してんじゃねえぞ!」

 

 

 

バタン!

 

 

 

ベグル「な!?」

 

 

 

 

魔物「あん?チッ!ついにバレたか」

 

 

 

 

ラース「大丈夫か!?な!?」

 

 

 

そこには、ほぼ裸で魔物の前に泣きながら座らされているジェーンがいた

 

 

 

ベグル「貴様......何をしている!!!」

 

 

 

ベグルからはどんどん殺気が溢れてくる

 

 

 

魔物「な、何だ....こいつ」

 

 

 

 

ベグル「貴様......楽には死なせねえぞ!絶対に後悔させてやるからな!!ウオオオ!!」

 

 

 

ベグルは凄まじい形相で魔物に斬りかかった

 

 

 

魔物「な!?グアアア!!」

 

 

 

ドガァン!

 

 

 

ベグル「吹っ飛んでんじゃねえぞ!渾身斬り!」

 

 

 

ベグルは追い討ちをやめない

 

 

 

ラース「ベグル.....何かに変身するのか?凄い怒気だな。こっちまで怖くなってきたぞ。ま、まずは皆を助けないと。

 

 

 

イレブン達には、この騒ぎで気づいてもらおう。ジェーンさんだったな。大丈夫か?ほら、服を着るんだ。怖かっただろう」

 

 

 

ラースはベグルの姿に恐怖を抱きながら、ジェーンへと駆け寄った

 

 

 

ジェーン「....!...!」パクパク

 

 

 

ジェーンは何かを喋っているが全く声が出ていない

 

 

 

ラース「これは、喉が潰れる呪い!こんな事までしていたのか!なんてやつだ。待ってろ、後で呪いを解いてやるからな。皆、ロープを切るから動くなよ!ハッ!」

 

 

 

ラースは人質達の縄を切った

 

 

 

男性「あ!ありがとうございます!よかった!出れた!」

 

 

 

 

ラース「さあ、ここから逃げるんだ。他に怪我している人はいるか?」

 

 

 

 

女性「あ、あの!そのジェーンさんっていう人の友達のミラさんが眠らされて、起きないんです」

 

 

 

 

ラース「そうか!なら、目覚めよ、ザメハ!」

 

 

 

ラースがミラに近づいて魔法を唱えた

 

 

 

ミラ「う.....。あ!ラース様!ありがとうございます!ジェーンは!?」

 

 

 

 

ジェーン「.....!!.....!」パクパク

 

 

 

 

ミラ「ジェ、ジェーン!どうしたの!?何で喋れないの!?」

 

 

 

 

ラース「魔物に喉が潰れる呪いをかけられている。今は治せないから、ユグノアに戻ってからだ。必ず治すから、安全な所まで逃げてくれ」

 

 

 

 

ミラ「わかりました!ジェーン!逃げましょう!」

 

 

 

ミラはジェーンと共に走っていく

 

 

 

同時にイレブン達もやってきた

 

 

 

イレブン「ラース!!皆が逃げていく!助かったよ!」

 

 

 

 

グレイグ「魔物はどうな.....あれは、ベグルか?」

 

 

 

 

魔物「グフゥ....。待て、俺が悪かった.....。それ以上は」

 

 

 

 

ベグル「アイスブレード!」

 

 

 

 

魔物「ギャアアア!」

 

 

 

端ではベグルが魔物を切り刻んでいる

 

 

 

イレブン「ベグルだよね?凄く怖いんだけど、何があったの?というか、ベグルもあんなに強かったんだね」

 

 

 

 

ラース「今のあいつは俺も恐らく敵わないぞ。実は」

 

 

 

ラースはイレブン達に先程の事を説明した

 

 

 

グレイグ「なるほど。それで激しく怒り狂っている、と。恐ろしいな。人間は怒りによってあそこまで強くなれるのだな」

 

 

 

 

ベグル「おい、この程度かよ。オラァ!」

 

 

 

 

魔物「ず....ずみまぜん。あの.....急所をスレスレで外すの....やめて。もう.....無理です」

 

 

 

魔物はボロボロになっている

 

 

 

ベグル「あ?そんなん断るに決まってんだろ。全身全霊斬り」

 

 

 

ブチっ!

 

 

 

魔物「ギャアアアア!!つ....翼が.....」

 

 

 

魔物から翼が切り取られた

 

 

 

ベグル「さっき言ったよな?楽には殺さん、と。さあ、もっと後悔してもらおうか」

 

 

 

 

魔物「ヒイイィィ。どうか.....お許しを」

 

 

 

 

ベグル「嫌だ」

 

 

 

ベグルは笑顔で魔物の要求を断った

 

 

 

イレブン「えっと......僕達が出る幕無さそうだね」

 

 

 

 

ラース「そうだな。イレブン達はユグノアに戻って皆の安全を守ってくれ。ベグルの悪魔は俺が連れて戻る」

 

 

 

 

グレイグ「そ、それがいいな。任せたぞ」

 

 

 

イレブンとグレイグは冷や汗をかきながら遺跡から出て行った

 

 

 

ラース「(ベグルってこんなに怖かったのか。バン達が恐れるのも頷けるな)」

 

 

 

 

魔物「ヒュ......」

 

 

 

 

ベグル「虫の息かよ。つまらねえなぁ。なあ?そろそろ楽になりたいか?」

 

 

 

 

魔物「は.....はい......」

 

 

 

 

ベグル「へへ、駄目だ」

 

 

 

 

ラース「(楽しそうだな、ベグルのやつ。少し.....わからなくもない)」

 

 

 

その後、ユグノア王国

 

 

 

ジェーンとミラはロウに呪いを見せていた

 

 

 

ロウ「どれ、おはらいじゃ」

 

 

 

 

ジェーン「あー。ああ!!やった!声が出せる!」

 

 

 

 

ミラ「よかったわ、ジェーン!ロウ様、ありがとうございます!」

 

 

 

 

ロウ「なに、不安にさせたんじゃ。これくらい当然じゃよ」

 

 

 

 

ジェーン「私.....あの魔物に服を取られて.....反抗したら、喉に呪いをかけられて.....。周りの人達も助けようとしてくれたけど、殺すぞって脅されてて、本当に怖かった」

 

 

 

 

グレイグ「女性に何という事を.....。俺もベグルに混じってやればよかったか」

 

 

 

 

ジェーン「ベグルさんとラース様が来てくれた時、本当に安心しました。助かったって....。少しでも遅れてたらどうなっていたか」

 

 

 

 

イレブン「そうだったんだ。本当にごめんなさい。僕達が気づけなくて」

 

 

 

 

ミラ「あれは誰もわからないわ。人間だと思ってたんだもの。勇者様達だって悪くないわ」

 

 

 

 

ロウ「ありがとのう。じゃが、次からは無いようにもっと警戒を強めんとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。