ベロニカ「さて、少し真面目に考えましょう。時の裂け目って考えると、イレブンが前に戻ってきたやつと似てるのかしら?」
ロウ「おそらくその類じゃな。呪文も無しに突然開いたとなると、時が一時的に乱れたのかもしれんのう」
ラース「なら、もう一度その裂け目を見つけないとなのか」
セーニャ「ですが、それはかなり難しい事ですわ」
シルビア「そうよね。前は偶然時の祭壇にあったけど、今回もそういうわけにはいかないわよね」
カミュ「ラースは帰りたいんだろ?俺達で世界中回ろうぜ」
ラース「悪い。助かるぜ、弟よ。皆も面倒かけてすまねえ」
カミュ「は?弟?俺が?」
ラース「ああ、そうだった。気にしないでくれ」
カミュ「お、おう」
イレブン「でも、僕もマルティナももう簡単には動けなくなったから、頼るのは他の皆になるんだ」
ラース「俺も久しぶりに世界を回ろうか。過去の世界だと、俺はマルティナの騎士だから旅なんて出来てねえからよ」
マルティナ「えっと、ラース。よかったらなんだけど、ここにいてくれない?」
ラース「ん?どうしたんだ?」
マルティナ「その.....何というか」
マルティナは少し言いにくそうにしている
ラース「.......へへ、いいぜ。悪いな、皆。俺はここにいる。世界を飛び回るのも魅力的だが、それのせいで周りを乱したら問題だからな。時の流れが周りと違うやつは大人しくしてるさ」
ロウ「そうじゃな。あまり激しく動くのも問題かもしれんの」
シルビア「情報はアタシ達に任せてちょうだい!」
ベロニカ「私達で色々調べてみるわ」
カミュ「ラースはマルティナの隣にいてやれよ。時が違うとは言っても、恋人同士なんだからよ」
イレブン「よし!皆、ラースを元の世界に戻すために頑張ろう!」
イレブン達はバラバラになっていった
グレイグ「ラース、お前は普段どうやってお城で生活しているのだ?それを教えてくれればこっちも準備しよう」
ラース「俺は子ども達と一緒にマルティナと同じ部屋にいるんだ。まあ夫婦だから当然なんだが、こっちではそうもいかないだろ?別の部屋でいいぜ」
グレイグ「どうされますか、姫様」
マルティナ「わ、私は構わないわ。ラースが生活しやすいようにしましょう」
ラース「いいのか?悪いな、マルティナ」
マルティナ「いいのよ。それと、きっとお城も違うわよね?案内するわ」
ラース「そうなんだよ。どこがどうとかわからねえ。何でこんなに変わってるんだ」
グレイグ「デルカダールは大樹が落ちて崩壊したんだ。だから、城下町とお城を全て建て替えたのだ。だから、前の城や街とは違いがあるんだ」
ラース「なるほど。こっちの世界ではそういう影響もあるのか。色々考えないとだな」
訓練場
マルティナ「ここが訓練場よ。私も偶に体を動かしに来てるの」
グレイグ「兵士達は俺が教えている。ラースも少し戦ってみたらどうだ?」
ラース「いいねえ。俺は過去の世界だと兵士長だったんだ。だから、兵士達の名前も戦い方も知ってるぜ。何も知らねえあいつらを驚かせてやろう」
ラースは少しニヤニヤしている
マルティナ「あら、イタズラ好きだったのが加速してないかしら?」
ラース「へへ、こっちではイタズラする機会が多くてよ。楽しいんだぜ」
グレイグ「イタズラ好きだったのか。全く、子どもっぽいのでは」
ラース「グレイグの部屋のベッドの下には、実は」
グレイグ「何を言おうとしている、貴様!!!!」
グレイグはいきなりラースから告げられそうになった事に大焦りしている
ラース「こんな感じでよ」
マルティナ「.......グレイグ?」
グレイグ「ぐっ.....。何でしょうか」
マルティナ「処分しなさい」
グレイグ「...........はい」
グレイグは項垂れている
ラース「ハハハハハ!!最高!」
グレイグ「過去の俺...,。何てかわいそうなんだ。こんなやつにいいようにされるなど」
バン「グレイグ将軍!マルティナ様!そちらの方はどなたですか?」
ラース「よお、バン!いつもより踏み込みが十五度浅いぞ!斬り方も少し雑なんじゃないか?」
バン「え?どうして俺の名前を」
マルティナ「もう、ラース!あまり兵士達を混乱させないで」
ラース「へへ、悪いな、マルティナ。少しからかいたくなってよ」
グレイグ「こいつはラース。俺達の仲間の一人だ。今日から少しこいつに指導してもらう。頼んだぞ」
ラース「よろしくな!」
バン「は、はい。お願いします」
ギバ「グレイグ将軍の仲間って事は.....」
ダバン「勇者様のお仲間ですか!?」
ラース「おう。イレブン達と一緒に旅してたんだぜ」
ガザル「まだいらっしゃったんですね。俺、八人だと思ってました」
ラース「まあ、少し事情があってな。教えるのはグレイグほど上手くないが、明日からよろしくな」