ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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元の世界へ

二年後のある日

 

 

 

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

バタン!

 

 

 

ロウ「ラースよ!ついに時の裂け目を見つけたぞ!」

 

 

 

ロウが焦った様子で入ってきた

 

 

 

ラース「本当か、じいさん!やっと......帰れる」

 

 

 

 

マルティナ「よかったわ、ラース!ずっと心配してたものね」

 

 

 

 

グレイグ「気がつけば二年か。決して短くは無かったが、なぜか二年以上お前と一緒に過ごしていた気がするな」

 

 

 

 

ロウ「場所はドゥーランダ山の山頂じゃ。準備が終わったらすぐに来てくれ。いつ消えてしまうかもわからんからの」

 

 

 

 

ラース「わかった。すぐに準備する。なあマルティナ、グレイグ。頼みがある」

 

 

 

 

二人「?」

 

 

 

数時間後、ドゥーランダ山山頂

 

 

 

ラース「悪い、待たせたな」

 

 

 

 

イレブン「よかった、間に合ったね」

 

 

 

 

カミュ「これでお別れだな」

 

 

 

 

ベロニカ「本来なら会う事や過ごす事は無かったのに、何の因果かこうしてまた一緒の時を過ごせたわね」

 

 

 

 

セーニャ「ラース様、お元気な姿が見られて感激しましたわ。これからもどうかお元気で」

 

 

 

 

シルビア「ラースちゃん!アタシ、またあなたの変わらない素敵な笑顔が見れて嬉しかったわ!」

 

 

 

 

ロウ「ほほ。またお主と話せる事ができてわし達は幸せじゃったぞ」

 

 

 

 

ラース「へへ、随分長い間この世界にいたけど、皆は俺の世界とそう変わらないな。この世界の俺に代わって言わせてもらうぜ。皆、大好きだぜ!

 

 

 

それと、お願いがあるんだ。この紙に俺の世界の自分達に向けて何かメッセージを残してほしい。皆に見せるのと俺の思い出にするんだ。皆が確かに存在している事を忘れないために」

 

 

 

数分後

 

 

 

ラース「それじゃあ、俺は帰るな。皆、今までありがとう」

 

 

 

 

マルティナ「こっちこそ、私とっても嬉しかったわ。ラースとの果たせなかった約束も果たす事ができた。やっぱりラースはラースね」

 

 

 

 

グレイグ「そっちの世界でも元気にしているんだぞ。姫様や子ども達と仲良く過ごすんだ」

 

 

 

 

ラース「ああ、そうするぜ。マルティナ、最後に一つ言わせてくれ。

 

 

 

俺は必ず君の側にいる。姿が見えなくとも、声がしなくとも、絶対にな。だから、マルティナは一人なんかじゃない。もう、あのベッドで寂しいと泣かなくていいんだからな」

 

 

 

 

マルティナ「!?........ふふ、ラースが言うならそうよね。もう大丈夫。あなたとの思い出もしっかり残ってるもの。寂しくないわ」

 

 

 

 

ラース「それじゃあ、さよならだ」

 

 

 

そうして、ラースは元の世界へ帰っていった

 

 

 

シルビア「.....行っちゃったわね。少し....寂しくなるわ」

 

 

 

 

イレブン「これでいいんだよ。ラースには、これからも元の世界で幸せになってもらうんだ」

 

 

 

 

カミュ「ラースのやつ、年をとっても大して変わらなかったな」

 

 

 

 

ベロニカ「本当ね。私達の記憶のラースとそこまで変わっていなかったわ」

 

 

 

 

セーニャ「とても嬉しくて、涙がでるような体験でした」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃな。まさか、生きてラースともう一度会えるとはの」

 

 

 

 

グレイグ「ラースという男がどんなやつなのか。俺もよくわかりました。賢く、周りをよく見て判断し、俺達とよく笑って過ごす。とても、気持ちのいいやつでした」

 

 

 

 

マルティナ「さあ、帰りましょう。ここは.....冷えるわ」

 

 

 

デルカダール地方

 

 

 

ラース「........おお、戻ってきたのか。もしかして、これ相当まずいか?マルティナ達、どうしてるかな」

 

 

 

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

ガチャ

 

 

 

ラース「........へ、へへ」

 

 

 

ラースは少し苦笑いしながら入ってきた

 

 

 

マルティナ「........ラ、ラース?」

 

 

 

 

ラース「よ、よう、マルティナ。た、ただいま」

 

 

 

 

マルティナ「よかった........」

 

 

 

マルティナは力が抜けたように顔を手で覆った

 

 

 

グレイグ「貴様......この二年、どこで何していた!!!」

 

 

 

グレイグが大声で怒り出した

 

 

 

ブレイブ「ガウ.......」

 

 

 

ブレイブも少し感動している

 

 

 

ラース「ブレイブも久しぶりだな。えっと、信じられないと思うんだが、俺は時の裂け目に吸い込まれて未来の世界に行ってたんだ」

 

 

 

 

グレイグ「未来の世界だと?」

 

 

 

 

マルティナ「それって、イレブンが前に帰っていったあの世界?」

 

 

 

 

ラース「そうそう。俺が死んだ世界だ。そこで俺は二年を過ごして、新たにできた時の裂け目でこっちに帰ってきたんだ」

 

 

 

 

マルティナ「そう......ラース、ずっと心配してたのよ」スタスタ

 

 

 

マルティナはラースに近寄っていく

 

 

 

ラース「マルティナ、俺もずっと心配して、ぶへえ!!!」ドサ!

 

 

 

ラースもマルティナに寄っていき抱きつこうとすると、マルティナはラースを思いっきり蹴飛ばした

 

 

 

ブレイブ「キャイン!!?」

 

 

 

ブレイブの側までラースは飛ばされてきた

 

 

 

マルティナ「だからといって、許されるわけないでしょう」

 

 

 

 

ラース「ま、待て、マルティナ!俺だってずっと心配だったんだ。そっちに連絡もできなくて、ずっと困って、グフゥ!」

 

 

 

マルティナはラースを殴っている

 

 

 

マルティナ「どれだけ寂しかったと思ってるのよ!!世界のどこにもいないし、生きてるかもわからなくて!私は、本当に!!本当に!!」

 

 

 

 

グレイグ「ひ、姫様、気持ちはわかりますが少し落ち着いてください!」

 

 

 

 

マルティナ「........そうね。この話の続きは皆にも連絡してからにしましょう。他の仲間達も、ラースにたっぷりお話したいはずだわ」

 

 

 

 

ラース「待ってくれ、マルティナ!その話は俺の言い訳は通るのか!?」

 

 

 

 

マルティナ「それは皆次第ね。少なくとも、私には通らないわ」

 

 

 

 

ラース「(まずい......カミュとベロニカなんてもっと酷いんじゃないか?)」

 

 

 

数時間後

 

 

 

ラース「よ、よう、皆。久しぶ、ゲフゥ!」ドサ!

 

 

 

会うなり速攻でカミュはラースを殴り飛ばした

 

 

 

カミュ「てめえは今までどこにいやがった!!!」

 

 

 

 

グレイグ「......先程も見たな」

 

 

 

 

ベロニカ「あんた......どれだけ私達が探し回って心配したと思ってんのよ!!」

 

 

 

 

ラース「こ、これには深いわけがあるんだ!」

 

 

 

ラースは先程の説明を皆にした

 

 

 

イレブン「未来の世界か。凄い所にいってたんだね」

 

 

 

 

シルビア「それならこの世界にはいないはずだわ」

 

 

 

 

セーニャ「聖龍様も生きてはいるが、干渉できないと仰っていましたがそういう意味だったのですね」

 

 

 

 

ラース「そうそう。それに、証拠だってあるぜ。ほら、未来の皆が自分達に向けたメッセージだ」

 

 

 

 

ロウ「これは....どう見てもわしの字じゃ。確かに確実な証拠じゃな」

 

 

 

 

グレイグ「ふむ。(な!?ベッドの下のあの本をラースのせいで燃やされたのか!?何と、かわいそうに)」

 

 

 

 

ラース「だからよ、俺は悪くないよな?」

 

 

 

 

ベロニカ「メラガイアー!」

 

 

 

ベロニカは巨大な炎の塊をラースにぶつけた

 

 

 

ラース「ギャアアアア!!熱い!!何でだよ!」

 

 

 

ラースは少し焦げている

 

 

 

ベロニカ「だからといって、心配させた事実は変わらないわ。私、前に言ったわよね?マルティナさんを泣かせたら焼き尽くすって」

 

 

 

 

カミュ「マヤも散々泣いてたんだぞ。その反省は、しっかりと体で受けるべきだよな」

 

 

 

 

マルティナ「マルス達もずっと寂しがってたのよ。この二年、私達が心配した分返させてもらうわ」

 

 

 

 

ラース「え、いや、それは」

 

 

 

 

カミュ「イレブン達もこのクソ兄貴に一発ぶん殴っていいぜ。皆も心配したんだからよ」

 

 

 

 

ラース「え!!?カミュさん、何を勝手に」

 

 

 

 

グレイグ「なら、一発だけな。確かに心配したのは変わりないからな」

 

 

 

 

ラース「待ってくれ!!そんな事したら俺、何回死ねば」

 

 

 

その後、ラースが目を再び覚ましたのは帰ってきてから三日後だったという

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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