ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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変化

ラースが目を覚ました次の日

 

 

 

訓練場

 

 

 

ラース「久しぶりだな、皆!」

 

 

 

 

バン「俺.......信じてました!!師匠は必ず帰ってくるって!」

 

 

 

バンは喜びで涙を流し、鼻水まで出ている

 

 

 

ベグル「本当によかったです、ラース将軍。これでバンの泣き言も聞かなくてすみますよ」

 

 

 

 

バン「馬鹿!それは言うな!」

 

 

 

 

マーズ「俺達も心配してましたけど、一番心配してたのは勇者様達ですよ。大丈夫でしたか?」

 

 

 

 

ラース「お前達にも心配かけたな。イレブン達にはまあ、しっかり反省させられたさ。全身火傷に全身複雑骨折だぜ?普通ここまでするか?信じられねえよな」

 

 

 

 

ロベルト「さ、流石は勇者様達ですね。反省のさせ方も、中々」

 

 

 

 

ギバ「そういえば、ラース将軍がいなくなってからマルス達が毎日特訓に来ていたんです。かなり強くなりましたよ」

 

 

 

 

ラース「おお!本当か!」

 

 

 

 

ガザル「はい。マルスとルナが二人で同時にくると結構強いんです」

 

 

 

 

ダバン「流石ずっと一緒にいるだけあって、相性はかなりいいんですよ」

 

 

 

 

ラース「そんなに言うなら戦ってみるか。呼んでくるな」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

マルス「見てて、父さん!この二年ですっごく強くなったんだから!」

 

 

 

 

ルナ「私もただ魔法が使えるだけじゃなくなったの!」

 

 

 

 

ラース「よし、来い!マルス、ルナ!」

 

 

 

 

マルス「ハァ!」

 

 

 

マルスは早速斬りかかった

 

 

 

ラース「スピードとパワーが上がったな、マルス!いいぞ!」

 

 

 

 

ルナ「イオ!」

 

 

 

 

ラース「おっと!あぶねえ。!?」

 

 

 

爆発を避けると、ラースの目の前には既にマルスが来ていた

 

 

 

マルス「父さん、よそ見はダメなんだよ!ハァ!」

 

 

 

 

ラース「おっと!中々いい動きだな!」

 

 

 

ラースはギリギリで防ぐ

 

 

 

ルナ「はあぁ!」

 

 

 

ルナが走り込んで蹴りを出してきた

 

 

 

ラース「!?体術!ルナもマルティナみたいになってきたのか!」

 

 

 

 

ルナ「私も体を動かせるの!」

 

 

 

ルナはそのまま蹴りやパンチをしている

 

 

 

マルス「その調子だよ、ルナ!かえん斬り!」

 

 

 

 

ラース「ついに技を使うか!ハァ!」

 

 

 

 

ルナ「マルス、行くよ!メラと」

 

 

 

 

マルス「メラを合わせて」

 

 

 

 

二人「メラミ!」

 

 

 

二人のピッタリのメラが途中で合わさり、大きな炎となった

 

 

 

ラース「マルスまでメラを使えるのか!?ハァ!」

 

 

 

ラースは炎を斬った

 

 

 

マルス「ルナ、交互にいくよ!」

 

 

 

 

ルナ「うん!挟むんだね!」

 

 

 

 

ラース「おお、凄いぞ、二人とも!」

 

 

 

その後

 

 

 

マルス「ハァ、ハァ。流石父さん。まだまだ敵わないや」

 

 

 

 

ルナ「でも、驚いたでしょ?」

 

 

 

 

ラース「ああ、こんなに強くなっているとはな」

 

 

 

 

マルス「僕、父さんがいなくなってから、ずっと寂しかった。ルナもずっと寂しそうだった」

 

 

 

 

ルナ「でも、前にお母さんが夜に一人でお父さんの名前を呼んで泣いてるのを見て、一番寂しいのはお母さんなんだって気づいたの」

 

 

 

 

マルス「だから、僕達で父さんの分まで母さんを守るために強くなったんだ!」

 

 

 

 

ラース「......そうだったのか。悪かったな、寂しい思いをさせて。そりゃあそうだよな。お前達ももう8歳。二歳も、俺がいない間に年を迎えたんだもんな。祝ってやれず、すまなかった」

 

 

 

ラースは二人を抱きしめる

 

 

 

マルス「いいんだよ、父さん!だって、帰ってきてくれたから!」

 

 

 

 

ルナ「お母さんもじいちゃんも喜んでた!私達も嬉しいよ!」

 

 

 

 

ラース「ああ。俺もまた、お前達と一緒にいれて嬉しいぞ」

 

 

 

その後、大広間

 

 

 

メグ「ああ!!ラース様、本当に戻ってきていたんですね!」

 

 

 

メグがラースの顔を見にやってきた

 

 

 

ラース「久しぶりだな、メグ。あ!?その赤ちゃんは!!」

 

 

 

メグの腕には赤ちゃんがいた

 

 

 

メグ「ふふ、去年産まれたんです。まさる、ご挨拶よ。一歳ですって」

 

 

 

 

ラース「まだ寝てるな。へへ、可愛いな。バンなんてメロメロだろ?」

 

 

 

 

メグ「そうなんですよ。帰ってくる度、撫でたり遊んだりしてるんです」

 

 

 

 

ラース「いい父親になりそうだな。カフェの方はどうしているんだ?」

 

 

 

 

メグ「もう再開してますよ。この子の育児にもお金が必要ですから、私も稼がないとなんで」

 

 

 

 

ラース「困ったらバンを通じて頼ってくれよ。少しは力になるからな」

 

 

 

 

メグ「何だか申し訳ないですよ。でも、バンの事だから頼っちゃいそうですね。その時はよろしくお願いします」

 

 

 

 

ラース「ああ、任せてくれ」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

マヤ「兄ちゃん!!」

 

 

 

マヤがラースに抱きついてきた

 

 

 

カミュ「兄貴、マヤを連れてきたぞ」

 

 

 

 

ラース「マヤ、久しぶりだな。泣いてたんだって?悪かったな」

 

 

 

 

マヤ「だって、兄ちゃんが世界中どこにもいないって聞いてショックだったんだよ!私、もしかして死んじゃったんじゃないかって思ったんだから!」

 

 

 

 

ラース「俺はそう簡単に死なないさ」

 

 

 

 

カミュ「この前は俺達に散々な目にあったもんな」

 

 

 

カミュはニヤニヤしている

 

 

 

ラース「お前、最後の方楽しんでただろ?助けろよな」

 

 

 

 

カミュ「二年もいなかったんだ。あれくらいがちょうどいいだろ」

 

 

 

 

ラース「いや、明らか過剰だっただろ」

 

 

 

 

マヤ「今日からまたお城に泊まるね!」

 

 

 

 

ラース「ああ、いいぞ。たくさん喋ろうぜ」

 

 

 

さらにその後、ジェーンとミラもやってきた

 

 

 

ジェーン「あ、ラース様!ベグル君から聞きました!ご無事で本当に何よりです」

 

 

 

 

ミラ「世界中どこにもいなかったんですよね?どこにいたんですか?」

 

 

 

 

ラース「少し、遠いところにな。二人はあれからどうなったんだ?」

 

 

 

 

ミラ「私は先日、ダバンと結婚したんです。もうこっちに引っ越そうとしてるんですよ」

 

 

 

 

ラース「おお!!結婚までいったのか!おめでとう!!くっ.....俺も結婚式見たかった....」

 

 

 

 

ジェーン「わ、私はまだです。夢を叶えてからにしようってベグル君と話し合って、よく二人で世界を巡ってるんです」

 

 

 

 

ミラ「バンさんがベグル君をよく休ませてくれるんです」

 

 

 

 

ラース「へぇー。バンのやつ、気がきくな。じゃあ、ジェーンさん達は俺も祝えるな。楽しみにしてるぞ!夢を叶えるまで頑張れよ!」

 

 

 

夕食時

 

 

 

ラース「あっちでも王様達とご飯を食べていたが、それでも久しぶりに感じるな」

 

 

 

 

マルティナ「あら、そうだったの。そっちでもおかわりしてたのかしら?」

 

 

 

 

ラース「もちろんだ!マルティナも俺らしいって言ってたぜ」

 

 

 

 

デルカダール王「未来のわしはどうであった?年で動けなくなっているような事は無いと思うが」

 

 

 

 

ラース「驚くくらい変わってなかったです。未来も過去も、王様は全く同じに感じましたよ」

 

 

 

 

マヤ「私は!?変わってた?」

 

 

 

 

ラース「マヤちゃんはあっちの世界では俺と関わってなくてよ。ほら、俺がいないから、そもそもカミュ達と家族になってないんだ」

 

 

 

 

マヤ「あ、そっか。それは未来の私、かわいそう。こんなに心地いいのに」

 

 

 

 

カミュ「という事は、俺は前みたいに兄貴の事をラースって呼んでるんだな」

 

 

 

 

ラース「そうなんだ。少し寂しかったぞ。前に弟って呼んで、は?って言われたしよ」

 

 

 

 

カミュ「そりゃあ、いきなり弟なんて呼ばれたら驚くだろ」

 

 

 

 

グレイグ「ラースがいなかったから俺と関わりは無かったのだな。手紙に未来の俺から、気持ちのいいやつだったと書かれていた。未来の俺に少しでもラースを知ってもらえたのは喜ばしい事だな」

 

 

 

 

マルス「僕はー?」

 

 

 

 

マルティナ「あっちの世界にマルス達やブレイブ達はいないのよね。カミュ達もいないとなると、少しこの場所も広く感じると思うわ」

 

 

 

 

ラース「そうなんだよ。前みたいに四人で食べてて、俺もこの食事場を広すぎるって感じてたんだ」

 

 

 

 

デルカダール王「お主がいない時はブレイブ達を除くと五人だったのだ。凄く久しぶりだったが、こんなに寂しいとは思わんかった」

 

 

 

 

グレイグ「そうでしたね。いつのまにか大勢で食べるのが当たり前になっていて、少人数を静かに感じました」

 

 

 

 

カミュ「確かに未来の世界で俺達もいない、マルス達もいない、ブレイブ達もいないだと相当寂しいな」

 

 

 

 

マヤ「でも、今は私達もいるよ!寂しくなんかないでしょ?」

 

 

 

 

ラース「ああ!皆で食べるご飯は最高だからな!寂しいなんてありえないぜ!」

 

 

 

 

マルス「僕もいっぱい食べる!おかわり!」

 

 

 

 

ルナ「私はこのお肉食べる!」

 

 

 

 

ラース「よし!どんどん食べるぞ!」

 

 

 

 

マルティナ「最近、子ども達もラースに似てよく食べるようになってきたの。困ったわ」

 

 

 

 

デルカダール王「またコックが消費量に驚くかの」

 

 

 

 

グレイグ「コックも久しぶりで今日はあまり作ってないと思います。ラース!おかわりはほどほどにしておけ!」

 

 

 

 

ラース「えー!これしか残ってないのか!?明日からまた頼む!!」

 

 

 

 

カミュ「少し遅かったみたいだな。まあ、賑やかでいいんじゃねえか?」

 

 

 

 

マヤ「ふふ。私、ここでご飯食べるのが一番楽しい!」

 

 

 

その夜、マルティナとラースの部屋

 

 

 

ラース「ええ!?マルス達ってもう別部屋なのか!?」

 

 

 

 

マルティナ「そうなの。少し前にもう平気って言って二人で違う部屋にいったの」

 

 

 

 

ラース「なら、マルティナは夜この部屋に一人だったのか。すまなかったな」

 

 

 

 

マルティナ「いいのよ。無事で帰ってきたんだから。あの時の願いが届いたんだわ。それに、手紙に書いてあったわよ。ラースが来てくれて、本当に救われたって。時が経って、少しずつ忘れていきそうな自分が怖かったらしいわ。

 

 

 

ラースは、あっちの私も助けてくれたのね。ラースは私にとって、本物の騎士様かもしれないわね。なーんて」

 

 

 

 

ラース「俺はそれで構わないぜ。マルティナを守れるなら本望だ。それが過去の世界だろうと、未来の世界だろうと、な」

 

 

 

 

マルティナ「ありがとう、ラース。久しぶりに一緒に寝ましょう。二人で寝るなんて何年振りかしらね」

 

 

 

 

ラース「確かにそうだな。八年振りくらいか?懐かしいな」

 

 

 

 

マルティナ「おやすみ、ラース」

 

 

 

 

ラース「ああ、おやすみ、マルティナ」

 

 

 

 

 

 

 

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