夕方
マルティナ「ここのお祭りも楽しいわね。綺麗だし、食べ物も美味しいし、人達も表情が豊かで素敵な場所だわ」
ラース「そうだよな。明日も祭りは続くみたいだな。ベロニカ達が数日はおこなっているって言ってたし、シルビアやマヤは明日も残るみたいだ」
マルティナ「私達は明日帰っちゃうけど、また来たいわね。皆とも久しぶりに会えたし、これもいい思い出ね」
ラース「ならよ。もう一つ頑張って思い出作らないか?」
マルティナ「あら、いいわね。まだ何かあるの?」
ラース「ああ。まあ俺も話にしか聞いた事無いんだが、実は条件が重なれば夜でも虹って見えるらしいんだぜ」
マルティナ「ええ!?そうだったの?でも、条件が難しいのかしら?」
ラース「満月の夜で、高い場所から見えやすくなるらしいぜ。今日、丁度満月の夜だ」
マルティナ「それだけでよかったのね。確かに見れるかもしれないわね。夜、皆で一緒に探してみましょう」
ラース「.........そうだな」
ラースはマルティナの発言に少し固まった後、返事をした
マルティナ「?」
その夜
マルティナ「ねえ、皆。ラースから教えてもらったんだけど、今日って夜でも虹が見えるかもしれないのよ。皆で探してみましょう」
セーニャ「まあ!夜は暗いですが、本当に見えるのですか?」
シルビア「今夜って確か満月だわ。夜でも少し明るいはずね」
ロウ「ほほう、夜の虹か」
マヤ「そんなのがあるんだ!私も見たい!」
ラース「まあ、確率の話だから見えない可能性もあるんだけどな。皆が知らない通り、これはかなり珍しい現象なんだ。ただ、条件は揃ってるから見えたらいいなと思ってよ」
カミュ「いいじゃねえか。俺、そういうものは一度拝んでみたくなるぜ」
ベロニカ「そうね。条件が揃ってるならいいチャンスだわ」
イレブン「僕も見たいな!皆で探そう!」
グレイグ「寒くなるから暖かくしていくぞ」
夕食後
全員が少し暖かい服装をして集まっていた
イレブン「後はマルティナとグレイグの支度を待つだけだね」
ベロニカ「きっとグレイグさんの事だから、マルティナさんに暖かくさせようとしてるのね。それをきっと少し嫌がってるんだわ」
ラース「......な、なあ、皆。お願いがあるんだが」
ラースは少し言いにくそうに話しかけた
ロウ「ラースからわしらにか?珍しいのう」
セーニャ「どうかされたのですか?ラース様」
ラース「あまり言いたくなかったんだが.....探す時は、俺とマルティナの二人がいいと思って.....よ」
ラースは目をあまり合わせずに言っている
全員「........」
ラース「あ....いや、わがままだったな。すまない。聞かなかった事にしてくれ」
シルビア「全然構わないわよ!!むしろ、そうした方がいいわ!」
ベロニカ「そうよ!私達、協力するわ!」
シルビアとベロニカが強く賛成した
カミュ「兄貴から言い出した事なんだろ?何か考えがあったんだよな?」
ラース「そ、そうなんだ。夜に見える虹の事は月虹と書いて、げっこうと読むんだ。こ....これは男女で見ると、幸せになれるって言われてて....よ。それで....マルティナと......すまねえ、恥ずかしいな」
ラースは珍しく顔が赤くなっている
ロウ「ほほ。そんな恥ずかしがらんでもよい。言いたい事はわかったぞ」
イレブン「そうだよ。それなら尚更協力するよ。絶対見つけようね」
マヤ「そうそう!兄ちゃんが恥ずかしがってるのは珍しいけど、そんな恥ずかしがるような事じゃないよ!私も兄ちゃんと姉ちゃんには仲良くしていてほしい。協力するに決まってるじゃん」
ラース「悪いな、皆。最初は二人で探そうとしたんだが、マルティナが皆と探そうと言ってな。俺もそれには否定できなかったんだ」
シルビア「なるほどね。事情はよくわかったし、ラースちゃんの素敵な気持ちも伝わったわ」
セーニャ「夫婦で夜に現れる幸せになるという珍しい虹を見る。とっってもロマンチックですわ。ラース様、ぜひ叶えましょう!」
ベロニカ「それじゃあ、怪しまれないように二人組になりましょう。そうすれば自然だわ」
ラース「皆、ありがとよ。感謝するぜ」
その後
マルティナ「もう!どれだけ着させるつもりなの!これでもう大丈夫よ」
マルティナが少し怒りながら出てきた
グレイグ「で、ですが姫様。もしもの事があっては」
シルビア「あ、来たわね、二人とも。今、二人組になって虹を探そうとしてたのよ」
ロウ「お主達がおらんかったから、こちらで勝手に決めさせてもらったぞ」
カミュ「ってマルティナ、随分と着込んできたな。暖かそうだぜ」
セーニャ「もこもこしてて可愛らしいですわ」
マヤ「おっちゃん、まだ着せようとしてるの?それ以上は動きにくくならないかな?」
マルティナ「ほら!マヤちゃん達も言ってるじゃない!もう大丈夫なの!」
グレイグ「ぐ.....。わ、わかりました」
グレイグも流石に引き下がった
ベロニカ「グレイグさんのそういう所は相変わらずね」
シルビア「グレイグはアタシとペアになりましょう」
グレイグ「わかった」
ラース「マルティナは俺とだぜ」
マルティナ「ええ、見つけられるといいわね」
イレブン「それじゃあ皆で頑張って探そう!」
全員「おー!」