ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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人身売買

虹祭りから三ヶ月後、デルカダール城

 

 

 

玉座の間

 

 

 

シルビアがやってきていた

 

 

 

シルビア「皆〜、虹祭り以来ね。元気だったかしら?」

 

 

 

 

マルティナ「あら、シルビア。近々来るとは聞いてたけど今日だったのね」

 

 

 

 

ラース「こっちは相変わらずだぜ。シルビアも元気そうだな」

 

 

 

 

シルビア「ブレイブちゃんもコロちゃんもお久しぶり。コロちゃんの怪我は治ったみたいね。少し大きくなったんじゃない?」

 

 

 

シルビアはブレイブとコロを撫でている

 

 

 

ブレイブ「ガウ」

 

 

 

 

コロ「グルグル」

 

 

 

 

グレイグ「どうしたのだ、ゴリアテ。顔を見せに来てくれたのか?それとも何か用事か?」

 

 

 

 

シルビア「ええ。実はパパからお願いというか、少し困った事があってね。ここ一ヶ月ほど前から、ソルティアナ海岸の近くに謎の船が停まってるの。そこを調査してほしいのよ」

 

 

 

 

ラース「ジエーゴさんの見習い達じゃダメなのか?」

 

 

 

 

シルビア「アタシ達もそうしようとしたんだけど、門前払いされちゃってね。パパの権力で何とかなるかもしれないけど、あまりそういう事をして嫌なイメージを持たれたくないのよ。だから、デルカダール王国の兵士ちゃん達の力なら何とかなるかと思ってね」

 

 

 

 

マルティナ「うーん.....。あまり問題も無さそうなのに兵士達を送り込むのもどうかしら」

 

 

 

 

グレイグ「そうですね。何か問題があるのか?」

 

 

 

 

シルビア「アタシ達も確証は持てて無いんだけど、あれはおそらく奴隷船よ」

 

 

 

 

三人「奴隷船!?」

 

 

 

 

シルビア「そう。各地でたまにいるじゃない?人身売買してる悪ーい子が。その売買する人達を集める船だと睨んでるの。前に、その船に手錠みたいなのをつけた人達が何人も乗っていくのを見たっていう人がいて、それで怪しまれてるのよ」

 

 

 

 

マルティナ「それが本当なら大問題ね。それならこっちも心置きなく兵士達を出すわ」

 

 

 

 

ラース「しかし、まだ証拠が弱い。こっちもそう強くは出れないな。何か尻尾を掴めればいいんだが」

 

 

 

 

シルビア「そうね。だから少しでも調査するだけでいいの。何か出てこないかしら?」

 

 

 

 

グレイグ「ふむ。まだ捕まえられなくても、それに値する証拠をその船を調べて探すという事か」

 

 

 

 

マルティナ「わかったわ。ラース、数人兵士達を出す事を許可するわ。伝えてきて」

 

 

 

 

ラース「了解」

 

 

 

ラースは出ていった

 

 

 

シルビア「ありがとう〜。パパはグレイグ達に頼るのを嫌がっていたから、アタシからのお願いって事にしておいてね」

 

 

 

 

グレイグ「師匠らしい。ソルティコや師匠の大事な町を救えるなら、私は何でも力を貸すというのに」

 

 

 

 

マルティナ「そこをわかっているのね。気を使われてるのよ。ジエーゴさんらしいじゃない」

 

 

 

訓練場

 

 

 

ラース「という事で、数人調査を頼む。俺が決めてもいいがどうする?」

 

 

 

 

バン「師匠は来ていただけないんですか?」

 

 

 

 

ラース「いきなり俺が行って怪しまれるのも問題だ。だから俺は行けない。それに捕まえてこいってわけでもないから、何か尻尾を掴めればいいんだ。行くのは明日か明後日だ」

 

 

 

 

ベグル「ふむ、少し考えておきます。連絡ありがとうございます」

 

 

 

 

ラース「おう。決まったら知らせてくれ」

 

 

 

 

バン「調査か.....。どうする?俺が適任か?」

 

 

 

 

ベグル「マーズ、ロベルト、少し考えるぞ」

 

 

 

 

ロベルト「奴隷船らしき船だろ?証拠を見つけろって少し難しいな」

 

 

 

 

マーズ「まあ、何かあった時に船の上でも対処できるやつがいい。そういう意味でも、潜伏という意味でもバンは適任だな」

 

 

 

 

バン「じゃあ俺は確定だな。残りはどうする」

 

 

 

 

ベグル「後はバンの御守りと頭脳役と戦える人もほしいな」

 

 

 

 

バン「御守り!?おい、ベグル!俺を何だと思ってやがる!」

 

 

 

 

ベグル「馬鹿」

 

 

 

 

バン「はっきり言ってくるな、こいつ」

 

 

 

 

ロベルト「なら、俺も行こう。状況判断は得意だ」

 

 

 

 

マーズ「そうだな。船だから俺よりも武器で戦いやすいしな。あとは、ギバだな。バンと一緒に戦える役だ」

 

 

 

 

ベグル「なら、バンの御守りは........」

 

 

 

 

バン「だから、そんなのいらねえだろ!」

 

 

 

 

ロベルト「ベグルだな」

 

 

 

 

マーズ「任せたぞ、副長」

 

 

 

 

ベグル「チッ!やっぱりそうなるのかよ」

 

 

 

 

バン「何で嫌そうなんだよ!喜べよ!」

 

 

 

 

ベグル「お前は止めるのが面倒なんだよ!少しは落ち着いていろ!」

 

 

 

 

バン「これが俺らしさだ」

 

 

 

 

マーズ「うるさいぞ、バン。よし、この四人だな。ラース将軍に伝えてこよう」

 

 

 

 

ロベルト「待ってくれ、ジールも入れていいか?」

 

 

 

 

ベグル「ジールを?まだ見習いだぞ。大丈夫か?」

 

 

 

 

ロベルト「そうなんだが、あいつは片手剣の扱いは中々だからな。それにダバンによれば盾も周りよりうまいらしい。実践という意味でも連れていってくれないか?」

 

 

 

 

バン「ジールはかくとうの適正もあって俺もよく教えてるぜ。でも、武器の時よりはひかえめだけどな」

 

 

 

 

マーズ「ダバン以外で回復魔法を使えるのもジールだけだからな。ありなんじゃないか?」

 

 

 

 

ベグル「なるほど。なら、連れていこうか。おら、馬鹿。ラース将軍に伝えてこい」

 

 

 

 

バン「馬鹿って言うんじゃねえ、ベグル!」

 

 

 

バンは訓練場から出ていった

 

 

 

ロベルト「文句は言いつつも行くんだな」

 

 

 

 

マーズ「前までは食いかかってきてたのにすっかりいいなりじゃねえか。流石にベグルに反抗するのは馬鹿だと学んだか」

 

 

 

 

ベグル「まあ、来た所で前みたいに返り討ちにしてやればいいだけだ。そうすりゃあ誰が上かわかるだろ」

 

 

 

 

ロベルト「完全に犬みたいな事言ってるぞ。ベグルらしいな」

 

 

 

 

マーズ「ジールにも声をかけてくる。ベグル、ロベルト、明日は頼んだぞ」

 

 

 

 

二人「おう」

 

 

 

次の日

 

 

 

ジール「よ、よろしくお願いします!足を引っ張らないようにします!」

 

 

 

 

バン「そんな固くならなくて大丈夫だぜ、ジール。もっと気楽にいこうぜ!」

 

 

 

 

ベグル「バンの言う通りだぜ。あまり力んでると反応も遅れる。適度にリラックスしてろよ」

 

 

 

 

ジール「わかりました」

 

 

 

 

ギバ「調査かー。そんなに怪しいならさっさと捕まえればいいのによ」

 

 

 

ギバは少しつまらなそうにしている

 

 

 

バン「それは俺も思う」

 

 

 

 

ロベルト「駄目だ。そんな横暴な兵士がいてたまるか。しっかり証拠を掴んでからじゃないと、もし仮にも怪しくなかった時こっちが大変な目にあうんだからな」

 

 

 

 

ベグル「そういうこった。だからあまり暴れるなよ、二人とも。暴れたら作戦が台無しだからな。そうなったら、俺達ラース将軍から何されるかわかったもんじゃねえぞ」

 

 

 

 

バン「うわ.....。想像できねえけど俺達が酷い結末を迎える未来なのはわかった」

 

 

 

 

ジール「結構重要ですね。慎重にいきましょう」

 

 

 

 

ロベルト「よし、まずはソルティアナ海岸だな。行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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