その頃、船内 牢屋
そこには手錠をされた女性や子ども達がたくさん捕まっていた
女性「ヒッ.......」
男性B「ほら、商品は全部無事ですよ。心配いりませんって」
男性A「そのようだな。まあ警戒するに越した事はない。さあ、さっさと戻るぞ。船長に何も変化はないと報告だ」
ザッザッザッ
男達は戻ってきた
バン「(やべ、戻ってきた。急いで隠れないと)」
男性A「ん?今何か見えなかったか?」
男性B「え?何も見えなかったですよ」
男性A「....気のせいか」
甲板
男性B「あ、船長。何も変化はありませんでしたよ」
船長「.........いや、そんなはずはない。あいつらは確か5人。それが帰る時は4人になっていた。これで言いたい事はわかるな?」
全員「!?」
船長「一人兵士が紛れている!!!掻き分けて捕まえろ!!」
船長は大声で全員に指示を出した
牢屋のある部屋内
バンにも声が聞こえていた
バン「やべ、バレたか。これはここにいるのは得策じゃないか。悪いけど、ここの人達を救うためだ。少し暴れさせてもらおう」
バンは調べていた棚を閉じると部屋を飛び出した
バタン!
全員「!?」
バン「さあ、俺はここだ!奴隷の人達は解放させてもらう!かかってこいよ!」
船長「飛んで火に入るなんとやらだな。一人で何ができる。てめえは見てはならねえものを見た。生かして帰すものか!」
周りの人達も武器を持ち、戦闘態勢にはいった
バン「(ざっと2〜30人か。少し骨が折れそうだな)」
船長「やれえー!!てめえらー!」
その頃、ユグノア地方 船着場
ラース「ベグル達はここで待っていてくれ。俺はユグノア城へ行ってイレブン達にここ以外の小さな港は封鎖してもらうようにする」
ベグル「はっ!」
ロベルト「もしラース将軍が来る前に船が来たら捕まえていいですよね?」
ラース「もちろんだ。だが、相手にお前達は顔がバレている。おそらく戦闘になる、気をつけてかかれよ」
ギバ「よし!暴れてやろうか!」
ジール「サポートしますよ、ギバさん!」
ベグル「わかりました。ラース将軍もお気をつけて」
ラース「ああ、すぐに戻る」
その後、ユグノア城 玉座の間
イレブン「なるほど、奴隷船ね。わかったよ。急いで他の港は閉める。僕達もその船着場に連れてって」
ラース「別にいいが、これはこっちの問題だ。ユグノアとしてあまり関わらない方がいいぞ」
ロウ「もしもの戦力じゃよ。わしでも構わんが、イレブンの方がどんな事も万能にこなせる。こっちの事は気にせんでよい」
ラース「わかった、感謝する。なら急ぐぞ、イレブン。ルーラを頼む」
イレブン「うん!任せて」
その頃、船内では
バン「せいけんづき!」
男性「グハァ!」ドサ
男性「な、何だこいつ。馬鹿みたいに強いぞ!」
甲板には船の男達が10人ほど倒れていた
バン「やっぱりどうって事ないな。どんどん行くぞ!さみだれ突き!」
男性達「ぐわああ!」ドサドサ
船長「チッ!何だこいつ!てめえら、どきやがれ!俺が相手になる」
船長がバンの前に出た
バン「お、親分の登場か。俺が勝ったらこの船、自由にしていいか?」
船長「そんな事させるわけねえだろうが!それになにをもう勝った気でいやがる」
バン「じゃあ仕方ねえな。こっちが勝手にさせてもらおう。ばくれつきゃく!」
船長「ソードガード!」
大剣でバンの攻撃を全て防いだ
バン「おっとっと、防がれたか」
その時、バンの背後から敵が忍び寄ってきた
男性「死ねえ!!」
バン「気付いてるぜ、しんくうげり!」
男性「グハア!!」ドサ
船長「オラァ!!」
大剣を振りかぶってきた
バン「よっと!おい、流石に汚いだろ。正々堂々勝負しろよ」
バンは軽く避けると相手に文句を言っている
船長「なに綺麗事言ってやがる!正々堂々だあ?俺達がそんな事するわけねえだろ!やっちまえ!」
男性「オラァ!」
一人が瓶をバンに向かって投げつけた
バン「ハァ!」パリン!
ビシャ!
瓶の中から液体が出て、バンにかかった
バン「何だこの液体。..........うぐっ!」
バンは突然膝をついた
船長「ガハハハハ!馬鹿が!正直に割りやがるとはな!それは即効性の麻痺薬。てめえの体はもう自由に動けねえよ!」
バン「げ、そんなものだったのかよ。痺れる.....」
バンは動けなくなっている
船長「てめえら!今がチャンスだ!こいつをボコボコにしろ!」
その後 牢屋
船長「おら、ここで這いつくばってな。餓死するまでよ。ガハハハハ!」
少しボロボロになったバンが手錠をかけられ、先程の牢屋に運ばれてきた
男性「手こずらせやがって!馬鹿で助かったぜ」
船長達は戻っていった
バン「痛てて。まあ、師匠やベグルの時に比べたらだいぶマシか」
女性「あの、大丈夫ですか?先程の激しい音はあなたが?」
バン「皆、大丈夫か?助けに来たぜ!」
女性「いや......捕まってますけど」
バン「少し待っててくれよな。痺れが取れるまで体が思うように動けねえんだ。まあ、多少は何とかなるけどよ」
女の子「お兄さん、どうしてそんなに明るいの?どうなるか知らないの?」
バン「ん?知ってるぞ。ここは奴隷船で、君達はあんなやつらに捕まった人達。ここは君達を捕らえるための牢屋で、俺はここで餓死させられる予定だな」
女性「そ、そこまで知っててどうして助けると?」
バン「俺はデルカダールの兵士。君達を助けに来た。だから、絶対に助けてみせる」
女の子「お兄さんも捕まってるんだよ?」
バン「俺はただでは捕まってないぜ?ほら、ここにこんなものがある」
バンのポケットから鍵が出てきた
女性「も、もしかしてその鍵って!」
バン「この手錠の鍵だ。これさえあれば皆助かるぜ」
女性「や、やった!!ありがとうございます!!」
バン「そろそろ動かせそうだな。えっと、カミュさん曰く手をこうやって.......」
バンはゆっくりと自分の手錠の鍵をはずそうとしている
バン「んん、難しいな。こうして......」
バンは何とか体を捻らせている
一分後
ガチャ
バン「おっしゃ!取れた!よし、皆並ぶんだ。俺が順番に取って行くからな」
女の子「ありがとう、お兄さん!!」