次の日、朝食時
カミュ「この後クレイモランに戻って仕事をしてくる。だから、今日は夕方までいないからよろしくな」
マヤ「魔物の様子見だよね?頑張ってきてね」
グレイグ「了解した。カミュなら心配いらないが、一応気をつけるんだぞ」
カミュ「おう。ありがとな、グレイグ」
デルカダール王「仕事熱心でいいではないか、カミュよ」
マルティナ「マヤちゃんは今日どうするの?」
マヤ「うーん......特に考えてないよ」
マルス「じゃあ、ブレイブやコロと遊んでたら?最近外で駆け回る事少ないから」
ラース「おお、確かにそうだな。ブレイブ、コロ、たまには思いっきり走りたいよな?」
コロ「キャン!」
ブレイブ「ガウ」
マヤ「私で大丈夫?マルス達に比べたら慣れてないよ?」
ルナ「私達も訓練が終わったら行くわ。マヤお姉ちゃんは先に行っててね」
マヤ「わかった。ブレイブ、コロよろしくね」
朝食後
マルティナ「あ!そうだったわ、ブレイブ。リーズレットからまた研究としてあの薬を飲んで欲しいんですって。今日飲んでくれない?」
ブレイブ「ガウ」
マヤ「それって話に聞いた魔物が喋れるようになる薬の事?」
グレイグ「ああ、その通りだ。ブレイブはたまに協力しているのだ。まあ、頻度はそう多くはないのだがな」
ラース「これが最終調整だったな。これで何もなければお城に緊急用として置くらしいぞ」
デルカダール王「ついにあの薬が出来上がるのじゃな。わしらも緊急用としてはほしいのう」
マルティナ「それじゃあブレイブ、はい」
ブレイブはマルティナの手にある薬を舐めた
ブレイブ「......あー、あー、これでよろしいですか?」
マヤ「凄い!本当に喋ってる!ブレイブ、私の事わかる?」
ブレイブ「勿論ですよ。デルカダール王様の娘マヤ様ですね。カミュ様の実の妹さんでしたよね」
マヤ「な、なんか固い話し方だね。真面目って感じ」
ラース「体に異変とかはあるか?」
ブレイブ「いえ、特に何も感じませんね。今回は何日ほど続きますか?」
グレイグ「今回は最終調整だからな。軽くで大丈夫らしいぞ。効果は三日程度らしいな」
ブレイブ「了解しました」
デルカダール王「それではマヤ、ブレイブ達と遊んできてくれ」
マヤ「うん!場所はブレイブが案内してくれる?」
ブレイブ「はい。こっちになります」
その後、ナプガーナ密林前の滝
コロ「キャンキャン!」
コロは元気に走り回っている
マヤ「可愛いな〜、コロ。でも、昔よりかなり大きくなったよね。ブレイブみたいにとはならなくても、キラーパンサーになるのはあとどれくらいなんだろう?」
ブレイブ「そうですね......。あと2、3年ほど経てばキラーパンサーの姿に変わっていきます。今は足がだんだん大きくなってきているんです」
マヤ「そうなんだ。それにしても.....その喋り方なんか嫌だなー」
ブレイブ「そ、そうでしたか。ラース様や皆様にとって大切な方にはこのように話しているのですが、気分を損ねましたか?」
マヤ「そこまでじゃないけど、私が偉くなったみたいじゃん。そんな事ないんだからもっと軽い話し方にしようよ。友達くらいにさ」
ブレイブ「それでは、兵士達に対する感じでいきますね。マヤは最初から俺達を見ても怖がらなかったな。魔物に慣れていたのか?」
マヤ「あ、それくらいがいいな。それで質問の方はね、そんな事ないよ。やっぱりキラーパンサーだから怖かったよ。それでも、兄ちゃんや兄貴が平気にしてたから大丈夫なんだろうなって思ってただけ」
ブレイブ「カミュ様もラース様ほどではなくとも、それに匹敵するだけの強さを持っているな。人間であれだけの強さは凄い事だ。流石は勇者様の仲間なだけある。マヤも戦えるのか?」
マヤ「私は無理だよ。多少短剣なら扱えるけど、それも素人レベル。私は魔物と戦ったら負けちゃうよ」
ブレイブ「まあ、あの兄がついていればそれでいいか」
マヤ「ブレイブはコロみたいにはしゃがないの?」
ブレイブ「うーん、あそこまでとはいかなくとも走ったりはしたいな。訓練場だと動ける場所が限られていて思いっきりは無理だからな。どうせなら俺の背中に乗るか?マヤ」
マヤ「え!?いいの!!乗りたい!」
ブレイブ「ああ、乗るといい」
マヤ「兄貴が前に乗ってみたいって言ってた。兄貴に自慢しちゃおうっと!」
ブレイブ「俺に乗る人は少ないんだ。我が子とラース様とマルス、ルナくらいだ。グレイグ様も乗せようとしたのだが、なぜかくしゃみが止まらなくなってしまってな。断念したのだ。マルティナ様は羨ましがっているから、今度機会があれば乗せてさしあげたいのだが」
マヤ「おっちゃんって確か軽度の猫アレルギーだっけ?残念だなー」
ブレイブ「ただかなり速いからな。しっかり掴まっているんだぞ」
マヤ「うん!これでいい?痛くない?」
ブレイブ「平気だ。それじゃあ行くぞ!」ダッ!
マヤ「キャアッ!は、はや!!」
マヤはスピードに驚き、掴む力を更に強くした
ブレイブ「やはりこの速度が一番気持ちがいい。マヤ、平気か?」
マヤ「う、うん。少し驚いたけど、こんな速いと景色が全然違う。風もはっきりと感じるね」
マヤは少し周りの景色を楽しんでいる
ブレイブ「慣れるのが早いな。マルス達は最初は怖がっていたというのに。よし、森にも入るぞ」
マヤ「うん!」
その後
ブレイブ「ふう......楽しかった。マヤ、大丈夫だったか?」
マヤ「うん!すっごく楽しかったよ!ブレイブはいつもあんな景色を見てたんだ!また乗せてね!」
ブレイブ「ああ、また今度だな。........お、訓練が終わったようだな」
ブレイブは遠くを見た
マヤ「え?あ、遠くからマルス達が来る。流石キラーパンサーだね」
マルス「ブレイブー、マヤ姉ちゃん!訓練終わったー!」
ルナ「あれ?コロは?」
ブレイブ「コロならおそらくあの木の下だな」
マルス「あれ?ブレイブ、また喋れるようになったの?よかったね!」
ルナ「あ、お昼寝かー。気持ちよさそうだもんね」
マヤ「お昼寝?」
ブレイブ「きりかぶこぞうの上でよく寝ているんだ。最初は本物のきりかぶだと思っていたようだが、魔物だとわかり友達になったようだ。二人でよく寝ているんだ」
マヤ「へー、可愛い。見てもいいかな?」
マルス「大丈夫だと思うよ。いつもぐっすりだもん」
ルナ「こっちだよー」
数分後
マヤ「あれ?起きてるよ」
ルナ「本当だ、珍しい。お絵かきしてるのかな?」
コロ「グルグル」
きりかぶこぞう「ギッ!ギギ!」
コロ「クゥーン」
マルス「何か喋ってるね。ねえブレイブ、なんて言ってるの?」
ブレイブ「.........ち、父親自慢のようだ。恥ずかしい....」
ブレイブは少し下を向いている
マヤ「ああ、なるほど。ブレイブは恥ずかしいだろうね。でも、可愛いな。コロにとって、ブレイブはカッコいいパパなんだろうね」
マルス「コロの自慢したくなる気持ちわかるよ。僕も父さんの事、皆に自慢したいもん」
ブレイブ「悪いが戻ろう。俺にはあまりいい場所ではない」
ルナ「恥ずかしがらないでよ、ブレイブ。コロのお話聞かせてよ」
ブレイブ「自分の口からは言えない」
数時間後
マルスとルナはブレイブと戦っていた
マルス「ブレイブ強ーい。僕の攻撃全部よけた!」
ルナ「魔法もあまり当たらなかった。狙ったんだけどな」
ブレイブ「いや、偶然もある。お前達も十分強いぞ。二人で息がピッタリだな。双子ならではだ」
マヤ「そうだよ。ブレイブも凄かったけど、マルス達も驚くくらい強いじゃん!私なんて見てるだけで凄いって思ったもん」
マルス「本当?前にバンさん達にも褒められたんだ」
ルナ「でも私魔力使い過ぎだったかも。少し疲れてきちゃった」
ルナはその場で座り込んだ
マヤ「そうかもね。魔法色々使ってたじゃん。お城に戻って休もう」
夕食時
デルカダール王「なるほど。ブレイブも楽しめたようだな。息抜きになってよかっただろう」
ブレイブ「はい。久しぶりにとても楽しめました」
カミュ「しかしマヤ、羨ましいな。ブレイブに乗ったとは。落とされなかったか?」
マヤ「しっかり掴まってたからね。兄貴も今度乗せてもらいなよ。凄く速いし、楽しいんだよ」
マルティナ「私も羨ましいわ。いつか乗って移動してみたいのだけど」
グレイグ「ブレイブは大人気だな。だが、確かに気持ちよさそうだからな。俺には無理だったが」
ラース「カミュはどうだった?仕事のほうは」
カミュ「なんともなかったぜ。陸の方と海の方でどっちも調べてきたんだ」
ラース「お、海で思い出した。カミュ、お前いつからあんな呼び名ついてたんだよ。笑っちまったぞ」
カミュ「げ、兄貴に知られてたのかよ。しかも笑うんじゃねえよ。俺だって勝手に呼ばれて困ってんだ」
マルス「カミュ、なんて呼ばれてるの?」
ラース「歩くジャンボウニ」ヒュン!
カァン!
ラースの頬を掠めてナイフが飛んできて、後ろの壁に突き刺さった
カミュ「それはてめえだけだろうが」
ラース「.......カミュさん、シャレにならないです。海賊王だってよ」
デルカダール王「ほう、随分といい呼び名ではないか。カッコイイぞ、カミュ」
ルナ「海賊?カミュさんって海賊だったの?」
カミュ「違えよ、ルナ。別にそんな事はしてねえ。見た目に似せたんじゃねえか?」
マルス「カミュはツンツンがあるもんね」
カミュ「それも関係ねえからな」
マルティナ「確かカミュの装備の名前も海賊王って名前だったじゃない。なら、そう呼ばれても不思議じゃないわ」
グレイグ「そういえばそうだったな。いいではないか」
カミュ「あまりいい気はしねえんだがな」