数日後、夕方頃の酒場内 厨房
ビル「マヤ、よく頑張ったな。ほら、初めての給料だ」
マドリー「マヤちゃん覚えるの早いし、いつも頑張ってたから少しだけご褒美に増やしといたわよ」
ビルはマヤにお金が入った封筒を渡した
マヤ「ええ!?ありがとうございます!やった!凄く嬉しい!」
グリー「よかったね、マヤさん!初めての給料って嬉しくなるよね」
マヤ「うん。いしし、こんなに嬉しいのは中々ないよ」
ビル「これからも頑張ってほしいからな。これからはキッチンとかの」
ブウン!
デルカダール王国に魔物の気配が現れた
ビル「な!?こ、この気配は!?」
マドリー「やだ!!嘘でしょ!?」
二人は突然何かを感じて焦り始めた
マヤ「え?え?何?どうしたんですか?」
グリー「そんな慌ててなにかありましたか?」
ビル「話は後だ!急いで逃げるぞ!」
マドリー「お願い!私達についてきて!」
二人「は、はい!」
その頃、デルカダール城 玉座の間
ブウン!
三人「!?」
三人は魔物の気配が現れた事に気付いた
ブレイブ「グルルルル....」
ブレイブは外に向かって威嚇している
グレイグ「なんだ!?魔物の気配!?」
マルティナ「街の方よ!しかもかなり強い気配だわ!!」
ラース「こんないきなり現れるなんて一体どうなってんだ!?」
バタン!
ギバ「失礼します!マルティナ様、広場周辺に突如魔物が現れました!今、兵士達に市民の避難をさせるように指示を出しました!」
マルティナ「わかったわ!ラース、グレイグ、あなた達も向かって!被害者を絶対に出させないで!」
二人「は!」
ラース「ブレイブ、ここを守っていろ!ギバ、行くぞ!」
ブレイブ「ガウ!」
ギバ「はい!失礼しました!」
グレイグ「魔物は何体いるのだ」
ギバ「確認できたのは一体のみです!しかし、かなりの強敵と予想されます!」
ラース「(悪い予想なんてするもんじゃねえな。一体どうなってんだ)」
その頃、酒場内では
ビル「なぜ、あなたがここへ!ドルグ様!」
マドリー「まだドルグ様にそこまでの力はなかったはずです。一体どうやって」
酒場の入り口前には巨大な斧を構えた魔物が立ち塞がっていた
ドルグ「よお、てめえらがあまりにも遅いからこっちから出向いてやったんだ。しかし、なんだ?この店はよお。俺が指示した店とはだいぶ違うようだな」
グリー「嘘.....魔物.....。なんでこんな街中に」
マヤ「ど、どうしよう。入り口が塞がれて出られなくなっちゃった」
ビル「喋るな、二人とも!」
ドルグ「ん?てめえらは知らねえ顔だな。まさか、人間か?ハッハッハ!おいおい、こんな近くに人間を連れてなにしてたんだ?俺の指示は人間を拐い、その生気を吸い取ってよこせだよな?まさか裏切ったのか?なあ、ビル?マドリー?」
ドルグはビルとマドリーの背中にいるマヤとグリーに気付いて、疑いの目をビル達に向けている
マヤ「え?......」
グリー「ビルさんとマドリーさんが、こいつの仲間?」
二人「........」
ビルとマドリーは下を向いている
ドルグ「ご名答だぜ、人間。こいつらは俺の仲間。人間に姿を変えられるからうまく使ってやってたのによう」
マヤ「嘘......」
グリー「そ、そんなわけないじゃないですか!だって、お二人はずっと」
ビル「すまねえ、マヤ、グリー」
グリー「え?」
マドリー「ずっと騙してたの。私達の本当の姿を見せてあげる」
シュン!
二人の姿は変わり、人間とはかけ離れた肌の色、長い爪、二本の角に牙。その姿はまさに魔物だった
ビル「これが俺達の本当の姿だ。こんな事になるとは思っていなかったんだ」
二人「........」
二人は固まっている
ドルグ「何を謝ってんだ?俺は早く養分の生気がほしくて仕方ねえんだよ。まずはそこの二人から取り込ませてもらうぜ!」
ガン!
突然ドルグの後ろのドアが切り開かれた
ドルグ「ぐうっ!誰だ!」
ラース「ここにいたか!」
グレイグ「貴様、いきなり現れるとは何者だ!」
バン「魔物が増えてる!?一体なはずが三体に!」
ギバ「マヤちゃん、グリー!そこは危ない!!早く逃げるんだ!」
グリー「は、はい!行こう、マヤさん!」
グリーはマヤの手を握る
マヤ「でも、ビルさんとマドリーさんが!」
マヤは残ろうとしている
グリー「後で必ず説明しよう!そうすればきっとわかってもらえる。まずは自分達が助からなきゃ!」
グリーはマヤに強く言いかけた
マヤ「わ、わかった!」
マヤもグリーの気迫に押されて走り出した
グレイグ「そのまま避難していてくれ!さあ、来い!成敗してくれる!」
ドルグ「面倒なやつらだ!いくぞ、お前ら!」
ドルグとビルとマドリーがあらわれた
ラース「バン、バイキルト!」
バンの攻撃力が二段階上がった
バン「ばくれつきゃく!」
ドルグは持っていた斧で大地を揺らした
ギバ「うおっ!」
ギバは転んでしまった
ドルグのしゃくねつの炎
グレイグ「スクルト!」
全員の守備力が一段階上がった
ギバは転んで動けない
ビルは動かない
マドリーは動かない
ラース「フォースブレイク!」
ドルグの全属性耐性を下げた
バン「雷光一閃突き!」
ドルグ「ハア!」通常攻撃
ドルグ「うおおお!」さみだれ攻撃
グレイグ「スクルト!」
全員の守備力が更に一段階上がった
ギバ「さみだれ突き!」
ビルは動かない
マドリーは動かない
ラース「メラガイアー!」
バン「雷光一閃突き!」
ドルグ「貴様らー!!なぜ動かねえ!俺の仲間だろうが!俺を守りやがれ!」
ビル「嫌です!」
マドリー「すみません、ドルグ様。私達はもうあなたの命令に従いたくありません」
ドルグ「な!?何言ってやがる!誰がてめえらみてえな雑魚の魔物を助けたと思ってやがる!その恩を忘れたってのか!!」
ビル「もうやめましょう、ドルグ様。こんな事しても何もなりません」
マドリー「私達はもう魔物としてではなく、人間になって過ごしたいのです」
ドルグ「ハァ!?人間になるだと!?ふざけた事抜かしたんじゃねえぞ!てめえらはどう足掻いたって魔物なんだよ!わかったらさっさとこいつらを殺せ!」
ラース「なんだ?どうなっているんだ?」
バン「仲間割れ?ですかね」
グレイグ「なら、あの大きいドルグとやらを優先して倒すべきか」
ギバ「それがいいかもしれませんね」
ドルグ「使えねえやつらが!まとめて死にやがれ!!」
ドルグは斧を二人目掛けて振りかぶった
二人「!?」
ビル「グアアア!」ドサ
マドリー「キャアア!」ドサ
バン「な!?あいつ、自分の仲間を!」
ドルグ「ここに来るまでに少しばかり人間から生気を貰ってるんだ。おかげで短距離ならワープも出来る。てめえらが知ってるよりもずっと俺は強いぞ。さあ、次はてめえらの番だ!」
ラース「ばくれつきゃく!」
バン「俺もいきます!ばくれつきゃく!」
ドルグ「うおおお!」さみだれ攻撃
ドルグのしゃくねつの炎
グレイグ「蒼天魔斬!」
ギバ「雷光一閃突き!」
ドルグ「ぐそっ!てめえら、許さねえ!!」
ドルグは斧を思いっきり振りかぶった
ラース「させない!」
グレイグ「俺もいくぞ、ラース!ハア!」
ラースとグレイグの剣がドルグの腕を切り裂いた
ドルグ「グアアアアア!!」
バン「ギバ、一気に畳み掛けるぞ!」
ギバ「任せろよ!」
二人「雷光一閃突き!」
二人の雷を帯びて狙いすました一突きがドルグの体を貫いた
ドルグ「ガハ.....こんな.....馬鹿....な」ジュワー
ラース「ナイスだ、バン、ギバ」
グレイグ「いいコンビネーションだったぞ」
バン「ありがとうございます!」
ギバ「やっぱこれが決まると気持ちいいな!」