ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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グリーの変化

その後、デルカダール城

 

 

 

バン「それじゃあこの人達は部屋で休ませておきますね」

 

 

 

 

グレイグ「ああ、そうしてくれ。ビルとマドリーだったか。お前達は医療部屋に行くんだ。さっきのは応急処置に過ぎん。傷をしっかり見てもらったほうがいい」

 

 

 

 

二人「ありがとうございます」

 

 

 

 

ラース「グリー、今日は突然色々あって大変だろ?よかったらお前も城に泊まっていって大丈夫だぞ」

 

 

 

 

グリー「え?僕までいいんですか?」

 

 

 

 

ラース「ああ、部屋は余ってるからな。まあ、自分の家がいいってなら止めはしないが」

 

 

 

 

グリー「いえ、そんな事ありません。では、お言葉に甘えて一日お世話になります」

 

 

 

 

マヤ「よかったね、グリーさん。あと、言い忘れてたんだけどさ。あの時、私がビルさん達が魔物だと知って兄ちゃん達が乗り込んできた時に私を引っ張ってくれてありがとう。

 

 

 

私だけだったら、あの場に残ってビルさん達とドルグを離そうとしたかもしれない。でも、きっとそれは叶わなかったし、兄ちゃん達にも迷惑になってたと思う。グリーさんが私の手を握って正しい道を教えてくれたから、こうやって皆無事だったんだと思う。本当にありがとう」

 

 

 

 

グリー「マヤ......さん。そんな....大袈裟だよ。僕はがむしゃらになってただけで、あれが最善策とか考えてなかったんだよ。ただ、様子がおかしくなったマヤさんをどうにかしなきゃって思っただけ」

 

 

 

 

マヤ「それでも結果は大成功だよ。ありがとう!」

 

 

 

 

グリー「......ふふ、そうだね。どういたしまして」

 

 

 

二人は笑顔で笑っている

 

 

 

その夜、大広間 二階

 

 

 

グリー「........ハァ」

 

 

 

グリーが一人でため息をついていた

 

 

 

ラース「こんな所で何してんだ?グリー」

 

 

 

 

グリー「あ、ラースさん。こんばんは」

 

 

 

 

ラース「ああ、こんばんは。何か悩みか?これからどうしようとか?」

 

 

 

 

グリー「それはまたなんとかするんですけど、実は......。いや、マヤさんのお兄さんにこんな話してもなぁ」

 

 

 

 

ラース「心の声のつもりか?全部出てるぞ。俺じゃあ役不足のようだな」

 

 

 

 

グリー「ええ!?い、いや、そんな事ないです!実は、マヤさんの事で悩んでまして」

 

 

 

 

ラース「.....マヤの事?何かあったのか?」

 

 

 

 

グリー「最近、マヤさんと話すと僕、変なんです。ドキドキするっていうか、恥ずかしいような気持ちになるんです。前までそんな事なかったんですけど、どうしたんだと思いますか?」

 

 

 

 

ラース「グリー、お前.......それが何かわからないのか?」

 

 

 

 

グリー「え?ラースさんはわかるんですか?僕、困ってて。マヤさんの顔を見て話すのも少し難しくなってきましたし、これじゃあマヤさんにも失礼なんですよ。どうにかなりませんか?」

 

 

 

 

ラース「..........悪いが、俺にはどうする事もできないな。それは自分がなんとかする事だからだ」

 

 

 

 

グリー「ええ!?そ、そんな.....」

 

 

 

 

ラース「まあ少しだけ言うなら、自分の心に素直になればいい。そうすればきっと治っていくぞ」

 

 

 

 

グリー「自分の心に素直に、ですか。わかりました。少し向き合ってみますね。ありがとうございました」

 

 

 

 

ラース「おう、それじゃあな」

 

 

 

グリーは去っていった

 

 

 

マルティナ「自分の心に素直に、ねえ。私の記憶では確かラースも同じ事言われてたわよね?セレン様に」

 

 

 

近くにはマルティナが来て話を聞いていた

 

 

 

ラース「いつの間に。というか聞いてたのか、マルティナ。まあ、そんな事もあったな。懐かしいぜ」

 

 

 

 

マルティナ「意外だったわ、ラースがあんな冷静にアドバイスするなんて。マヤちゃんを取られないようにしてたんじゃないの?」

 

 

 

 

ラース「お見通しか。まあ、最初はそうだったんだがな。俺はグリーなら悪くないかもしれないと思ってきていてな。カミュはどうか知らないが、俺はもう強く反対はしないさ」

 

 

 

 

マルティナ「そう。グリーはまだ恋を知らないのね。初々しくて可愛いじゃない」

 

 

 

 

ラース「鈍いだけなんじゃないか?一月一緒にいてやっとか、って俺は思ったけどな」

 

 

 

 

マルティナ「知らないうちはそんなものよ。ここからどうなるかはグリーとマヤちゃん次第ね」

 

 

 

 

ラース「そうだな。まあ、極力出来る事はしてやろう」

 

 

 

来客部屋

 

 

 

グリー「うーん、自分の心に素直に、か......。きっと僕がどうしたいと思ってるかって事だよね。僕はどうしたいんだろう」

 

 

 

コンコン

 

 

 

マヤ「グリーさん、いる?マヤです」

 

 

 

 

グリー「!?マ、マヤさん!!今開けるね」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

グリー「どうしたの?」

 

 

 

 

マヤ「実は少しおっちゃ....グレイグさんに言われたんだけど、お店を開くのは少し先になるんだって。空き店舗があるんだけど、そこの管理とかなんか手続きがあるみたい。だから、二週間ほど間隔が開くけど大丈夫か?だってさ」

 

 

 

 

グリー「そうなんだ。僕は特に予定もないし大丈夫かな。お金はまあ少しだけあるからそれで何とかするからね。マヤさんは?」

 

 

 

 

マヤ「私?私も特に何もないかな。また皆で仕事ができるようになるなら、二週間くらいすぐだから」

 

 

 

 

グリー「そうだよね。ビルさん達も早く元通りになってほしいね」

 

 

 

 

マヤ「グリーさんも予定ないならさ、今度グリーさんが育ったっていう孤児院に行ってみたいな。私、結構気になってるんだ」

 

 

 

 

グリー「孤児院に?でも子どもばっかりだし、綺麗じゃないし世話もしなきゃだからかなり大変だよ?あまりいい事ないと思うけど」

 

 

 

 

マヤ「そんなの全然大丈夫。私、いろいろな事やってみたいからさ。駄目かな?」

 

 

 

 

グリー「わかったよ。じゃあ今度一緒に行こうか」

 

 

 

 

マヤ「やった!ありがとう、グリーさん。それじゃあ、おやすみなさい」

 

 

 

 

グリー「うん。おやすみ、マヤさん(マヤさんとお出かけか。.......あれ?もしかして、デートってやつじゃないか!?ど、どうしよう.....)」

 

 

 

 

 

 

 

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