ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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ラースとブレイブ

デルカダール地方

 

 

 

ベグル「光ってる魔物、か。今は夜になりかけている。見つけやすそうだが.........。ん?あいつか!!確かに光ってやがる。しかも城と同じ光!」

 

 

 

ベグルはその魔物に向かっていく

 

 

 

魔物「♪♪.....?ギッ!?ギィィー!」

 

 

 

魔物はベグルを見ると逃げていく

 

 

 

ベグル「あ!!あんにゃろう、逃げる気か!待ちやがれ!」

 

 

 

デルカコスタ地方

 

 

 

ベグル「ハァ、ハァ。やっと追い詰めたぞ!」

 

 

 

魔物の後ろには山しかなく、逃げ場が無くなっていた

 

 

 

魔物「ギィィ.....。ギィ〜」

 

 

 

 

ベグル「おい!その光ってるやつを止めろ!城の皆が大変な事になってんだ!」

 

 

 

 

魔物「ギィ?」

 

 

 

シュン!

 

 

 

魔物の光は無くなった

 

 

 

ベグル「お、おお。思ってたより聞き分けがいいじゃねえか。これでもうその変なやつは効果が切れたんだよな?」

 

 

 

 

魔物「ギイ」コク

 

 

 

 

ベグル「よし。なら、もうすんなよ。こっちは大変だったんだからな。いいな?」

 

 

 

 

魔物「ギギィ!」

 

 

 

魔物は去っていった

 

 

 

ベグル「何だったんだ、あいつ。何がしたかったのかもわからねえ」

 

 

 

その頃、デルカダール城下町 広場

 

 

 

マルティナ「あ!見て、ラース!城が光らなくなったわ!きっとベグルが原因を見つけたのね」

 

 

 

 

ラース「おお、よかった。なら、皆も元に戻るだろうな」

 

 

 

 

兵士達「痛えーー!!」

 

 

 

倒れていた兵士達から叫び声が上がる

 

 

 

ラース「なんて言ってたら起きたか。しかも何で痛がってんだよ」

 

 

 

 

ダバン「い、痛え。全身蹴られたみてえだ」

 

 

 

 

ロベルト「お、俺もだ」

 

 

 

 

ギバ「ラース将軍、マルティナ様!いくらなんでもやり過ぎですよ!」

 

 

 

 

マルティナ「あら?何があったか覚えてるの?」

 

 

 

 

マーズ「は、はい。意識はあったんですけど、体だけ乗っ取られてて言う事聞かなかったんです」

 

 

 

 

ガザル「だから俺達がラース将軍達を襲ったのはわかりますよ。ボコボコにされたのも」

 

 

 

 

ラース「そうだったのか。ま、まあやり過ぎたかもしれないが、正当防衛だと思ってくれ」

 

 

 

 

マルティナ「ごめんなさいね。帰ったら医療部屋に行きましょう」

 

 

 

 

ロベルト「お、おい、バン。生きてるか?ベグルにボコボコにされた上に、さらにマルティナ様達にまでボコボコにされただろ?大丈夫か?」

 

 

 

 

バン「.........」

 

 

 

バンは白目を向いている

 

 

 

ギバ「あ!こいつ、死んでます!急いでザオラルかけてもらわないと!」

 

 

 

 

ラース「なるほど。バンが最初から傷だらけだったのはベグルによるものだったか。バンは俺が運ぼう」

 

 

 

デルカダール城 大広間

 

 

 

マルティナ達が戻ると、デルカダール王が飛び出してきた

 

 

 

デルカダール王「マルティナ!!すまなかった!!体が言う事を聞かず、お主に斬りかかるとは。親としてあるまじき行為。誠に申し訳なかった」

 

 

 

デルカダール王は土下座する勢いでマルティナに謝罪する

 

 

 

マルティナ「い、いいんですよ、お父様。私は平気でしたから顔を上げてください」

 

 

 

 

グレイグ「ラース、すまなかった。よく避けてくれた。姫様に比べると怪我が多いが、大丈夫か?」

 

 

 

 

ラース「少しキツいな。兵士達との戦闘で体力が削られ過ぎてな。ブレイブはどうした?」

 

 

 

 

グレイグ「ブレイブなら.......む?先程までいたのだがどこにいった?」

 

 

 

 

ラース「真っ先に謝ってくると思ってたがどうしたんだろうな」

 

 

 

 

マルス「母さん!!ごめんなさい!当たってないよね?」

 

 

 

 

ルナ「お父さんも!ごめんなさい!」

 

 

 

 

マルティナ「大丈夫よ、マルス、ルナ」

 

 

 

 

ラース「そうだ、気にするなよ。お前達のせいじゃないからな」

 

 

 

 

ベグル「あ!皆!!元に戻ったのか!」

 

 

 

ベグルも城に戻ってきた

 

 

 

ガザル「おお!ベグル!お前も無事だったか!」

 

 

 

 

ギバ「ベグル、悪い!操られてたとはいえお前に攻撃しちまって!」

 

 

 

 

ロベルト「まさかお前に斬りかかる事になるとはな。避けてくれてよかった」

 

 

 

 

ベグル「お前ら覚えてるのか。体だけ操られてたんだな」

 

 

 

 

マルティナ「ベグル、お手柄ね。魔物は倒したのかしら?」

 

 

 

 

ベグル「いや、それがよくわからないんですよ。光ってる魔物はこの光を解いてくれた後、逃げていって。悪い事しようとしてたようには見えなかったです」

 

 

 

 

ラース「ふむ、そうなのか。まあ、今後調べていくとしよう。まずはお疲れ様だな」

 

 

 

 

ベグル「そうですね。ありがとうございます!お前ら、訓練場に集まってくれ。話がある」

 

 

 

 

マーズ「ベグルから?珍しいな」

 

 

 

 

ラース「ブレイブはどこにいったんだ?探さねえと」

 

 

 

玉座の間

 

 

 

ブレイブは隅で小さくなっていた

 

 

 

ラース「あ!見つけたぞ、ブレイブ!元に戻れたぞ。よかったな」

 

 

 

 

ブレイブ「ガ、ガウウゥゥ........」

 

 

 

 

ラース「お、おいおい、ブレイブ。どうしたんだよ、そんな泣きそうな声して」

 

 

 

 

マルティナ「ブレイブ?大丈夫?」

 

 

 

 

ブレイブ「ガウ!ガウ、ガウ!ガウウ!!」

 

 

 

 

ラース「......あー、悪い。何言ってるのかわからねえ。マルティナ、あの薬貸してくれ」

 

 

 

 

マルティナ「まあ、少しだけなら使いましょう」

 

 

 

 

ラース「ありがとな。ほら、ブレイブ、舐めるんだ」

 

 

 

ブレイブは急いで舐めた後、早口で喋り始めた

 

 

 

ブレイブ「......ラース様!!この度は誠に申し訳ございませんでした!!我が主に本気で噛みつき、しかも怪我まで負わせるとは.....。私はもうラース様に顔をお見せできません」

 

 

 

ブレイブは項垂れている

 

 

 

ラース「そ、そんなに落ち込んでたのか。ブレイブ、大丈夫だぞ。このくらいの怪我、昔はよく作ってたさ。気にすんなよ。俺は平気だからな」

 

 

 

 

ブレイブ「で、ですが!!私は私自身を許せません!どうか罰でも指示でも何なりと!」

 

 

 

 

ラース「じゃあブレイブ、よく聞けよ。これは命令だからな」

 

 

 

 

ブレイブ「は!!」

 

 

 

 

ラース「この事は気にせず、前までと同じく過ごせ。俺達と一緒にな」

 

 

 

 

ブレイブ「.......そ、それではいけません!!そんな事で許されては」

 

 

 

 

ラース「ん?どうした、ブレイブ。俺の命令だぞ?従わなくていいのか?」

 

 

 

 

ブレイブ「........わかりました。ありがとうございます」

 

 

 

 

ラース「よし」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、よかったわね、ブレイブ。そういえば、コロはどこにいったの?あの時から姿が見えないけど」

 

 

 

 

ブレイブ「息子は城がおかしくなったのを確認した時に、私がこちらのタンスに突っ込みました。被害を減らそうとしたのですが、あまり効果はありませんでしたね」

 

 

 

タンスを開けると

 

 

 

コロ「クァ〜」

 

 

 

コロはあくびをしていた

 

 

 

マルティナ「あら、コロ。おはよう。寝てたの?」

 

 

 

 

コロ「グルグル」

 

 

 

マルティナはコロを撫でている

 

 

 

ラース「お前は平和そうだな。ハハ、よかったな。父ちゃんが守ってくれたもんな」

 

 

 

 

ブレイブ「ラース様、私は大した事はしてはいませんよ。それにしても、ラース様は私が噛み付いた時、よく私の言葉がわかりましたね」

 

 

 

 

マルティナ「え?何か言ってたの?」

 

 

 

 

ラース「いや、直接聞こえたわけじゃないさ。ただ、ブレイブが泣きながら俺に噛み付いていたからな。ブレイブが俺に噛みつくってだけでありえないからよ。それなら、操られてるって考えた方がいいだろ?王様もマルティナに斬りかかるっていうありえない事したみたいだしな」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。私もそこで操られてるって考えたわ」

 

 

 

 

ラース「ブレイブは俺に噛みつきたくなくて必死に抵抗していたのに、噛み付いてしまって悔しかったんだろ?その気持ちが、あの時涙となって現れた。お前の忠誠心が見れて俺は嬉しかったぞ」

 

 

 

 

ブレイブ「ラース様......。ありがとうございます。私の気持ちまで見透かされているとは」

 

 

 

ブレイブはラースに撫でられて少し嬉しそうにしている

 

 

 

ラース「さて、俺は腹減ったな。今日はいつもより多く食べようかな」

 

 

 

 

マルティナ「あれよりも多く食べるの!?偶には控えてくれてもいいのよ?」

 

 

 

 

ラース「それはまた今度からだな。思ってたよりも大変で疲れたんだ」

 

 

 

 

マルティナ「まあ、それはわかるわ。精神的に疲れたわよね。さて、夕食に行きましょう。ブレイブ、コロ、おいで」

 

 

 

 

ブレイブ「はい!」

 

 

 

 

コロ「キャン!」

 

 

 

その頃、訓練場

 

 

 

ロベルト「ベグル、話って何だ?」

 

 

 

 

ベグル「いいから。少し並べ」

 

 

 

 

全員「??」

 

 

 

 

ベグル「さて、まずは誰でもいいからこの事態に気づくべきだったんじゃないのか?」

 

 

 

 

マーズ「ぐ.....。だが、かなり突然だったんだぞ。わかったとしても難しかったと思うぞ」

 

 

 

 

ギバ「そうだぜ。大体ベグルは何で普通だったんだよ。お前だって俺らと同じ条件だっただろ」

 

 

 

 

ベグル「俺はおそらく加護的なものがあったからだな。まあ、この点は俺も深く言わねえ。俺自身も気づかなかったからな。次だ。これが重要だ。ちょっとしたお願いがある」

 

 

 

 

ガザル「何だよ」

 

 

 

 

ダバン「な、なんだか嫌な予感が」

 

 

 

 

ベグル「お前ら、俺のサンドバッグになれ」

 

 

 

ベグルは笑顔で言った

 

 

 

全員「え.......」

 

 

 

 

ギバ「な、何言ってんすか?ベグルさん。冗談キツいぞ」

 

 

 

 

マーズ「そ、その役目はバンだろ?俺達関係ないぞ」

 

 

 

 

ベグル「あぁ?誰のせいでこんな傷負わなきゃならなかったんだ?」

 

 

 

ベグルは自分の体についている傷を指した

 

 

 

ダバン「それは俺達だけど、俺達の意思じゃねえ!」

 

 

 

 

ベグル「痛かったんだぞ。なあ?剣も槍もブーメランも魔法も飛んできて大変だったんだぜ」

 

 

 

 

ロベルト「そ、それは悪かった。だが、見逃してはくれないか?」

 

 

 

 

ベグル「悪いと思ってるなら俺のお願い聞けるよな?」

 

 

 

 

ガザル「ベグル、落ち着け。バンが怪我から治ったらバンにぶつけるんだ。な?駄目か?」

 

 

 

 

ベグル「それも悪くない。だが、今回はバンに傷付けられたのは最初だけだからな。他は全部お前らだ。こんな言葉があるよな?やられたらやり返せってな」

 

 

 

ベグルは大剣を構える

 

 

 

全員「マジかよ......」

 

 

 

 

ギバ「お、俺達マルティナ様達にもうボコボコにされていて。あの、ベグル様。別の日にしてもらえませんか?」

 

 

 

 

マーズ「そう!俺なんてもう体が痛くてよう」

 

 

 

 

ベグル「ほう?それは大変だったな。なら、俺が今すぐ楽にしてやるよ」

 

 

 

 

マーズ「え......。いや、そういう意味じゃ」

 

 

 

 

ダバン「......皆、諦めろ。もうベグルは止まらねえ。腹括るぞ」

 

 

 

 

ベグル「さ、楽しませてもらうとするかな」

 

 

 

数時間後、ベグルにより訓練場は死屍累々となっていた

 

 

 

ベグル「ハァ〜、スッキリした。さて、こいつら運んで帰るとするか」

 

 

 

医療部屋

 

 

 

バン「何でベグル以外全員がここにいるんだよ」

 

 

 

 

全員「バン!!お前のせいで酷い目に遭ったんだぞ!!」

 

 

 

 

バン「何でだよ!!俺関係ねえだろ!」

 

 

 

 

 

 

 

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